今のところではありますが…
「ぼ〜っとする」チャンス。

【2020.03.04 Wednesday 15:48

静岡市の小中学校は

3日から15日まで休業となりました。

自宅で過ごすことが困難なお子さんの

一時預かりを学校が担い、

私が昨日活動した学校も、

子どもたちは静かに自習していて、

先生方は見守っていました。

14時までが一時預かりで、

ちゃんと終了近くには掃除をしていて、

こうやって急な出来事にも

粛々と、淡々と対応していく学校、

子ども、先生って、

本当に本当にすごいなあ!と

思ったのでした。

 

 

私自身は、通常通りの勤務。

小中学校はほとんど相談者が保護者であることから、
通常とほぼ変わらない活動です。
子どもの予約が入っていたところには、
担任の先生などとの情報共有の時間をとる予定です。

早速昨日は、

日常、した方がいいとわかっていながら、

時間的な制限があってできなかったこと、

外部の方と電話でケースについて話し合え、

ありがたかったです。

 

先生方は、

クラスに子どもが来ていれば、

8時半から14時までは

見守っています。

それ以外の先生や、14時以降は、

職員室でいろいろな仕事をされています。

 

 

昨日、

カルとクラの夕方の散歩の時に、

縄跳びをしている子どもをふた組見ました。

もしかしたら、

運動不足にならないように、

「縄跳びとかいいね」的な指導が

あったのかも。

 

今日は午後から確定申告のため

休みを取っていたのですが、

めちゃ早く終わり、

読書しようとスタバに入ると、

高校生の3人組が勉強してました。

えらいなあ。

 

姉弟で歩いている子の姿も見ましたが、

お姉ちゃんが弟の手をしっかり握って、

お稽古袋的なものを持っていて、

普段なら特に何も感じなかったでしょうが、

こんな時だからこそ、

健気さを感じ、

しんみりとしたのです。

 

 

 

中学高校生がカラオケに行ってるという

ニュースがありました。

そりゃこの1〜2週間が感染拡大するかどうかの

瀬戸際ということを考えると、

「そこはちょっと考えようよ」とも思いますが、

自分が中学高校生だったら?と考えると

無理ないなあと思います。

 

思春期って、

心理的リアクタンス、大爆発の時期だもの。

「〜しなさい」には「したくない」

「〜するな」には「したい」

となってしまうわけです。

「家で勉強しろ」

「カラオケとか人の集まるところに行くな」

と言われれば言われるほど、

反対をするんだよなあ。

それがある意味、健康だよなあ。

 

 

 

さて、そんな中、

スタバで読書を休んで

ぼ〜っとしてたら、

いいこと思いついちゃいました。

 

ぼ〜っとするのも

脳に良いようですよ。

 

ぼ〜っとしてるからって、

脳を使ってないわけじゃないようですよお。

 

 

 

以下考えたこと。

 

仕事には

「やるべきこと」、

「やった方がいいこと」、

「やってはいけないこと」がありますが、

 

「やるべきこと」は、

それで対価をいただくわけですから

やらなくてはなりません。

また「やってはいけないこと」は

信用に関わりますから、

やってはいけません。

「やった方がいいこと」、

これはやった方がいいけれど、

絶対ではないようなこと。

やるに越したことはないけど、

やれなくても仕方ないこと。

 

その「やった方がいいこと」の中で

時間的な余裕がなくてできなかったことは、

今、チャンスだ!ってことです。

 

学校の中だったら、

各種研修があるかもしれません。

・より良い学級経営や授業改善のための研修

・貧困が子どもに与える影響の研修

・これから増えるであろう

 トラウマ障害に関する研修

・保護者とのコミュニケーションの取り方の研修

などなど、

通常の放課後の、やるべきことに追われている中では

落ち着いて学べないことを学びあえたら

とってもいいと思います。

 

 

私はスクールカウンセラーとして、

ケース会議を開催してもらえるといいです。

そのケースの子どもが元気になることはもちろんですが、

先生方とケースを通して何かを学びあえたら

すっごくすっごく嬉しいです。

 

 

さて、以下が

私の思いついちゃった中での

超おすすめなんですが、

もし可能なら、

「クラスの子どもとの個人面談」はいかがでしょうか?

いわば学校版1on1。

 

静岡市の場合、あと7日休業期間があるわけです。

クラスに30人の子がいるとしたら、

1日4〜5人と担任がゆっくり話す!

8:2で子どもが話すのを

聴く時間!!!

 

目的は、

もっともっとその子を知ること。

そして、信頼してもらうこと。

つまり、

わかろうとしてもらえる経験を

 してもらうこと。

 

 

インテルやグーグルなど、

シリコンバレーの有名企業が導入し、

人材育成に効果を発揮したことから、

ヤフー、パナソニック、日清食品、ソニー、楽天など

日本の大企業が導入している1on1。

 

多様な家庭で育まれた、

多様な個性の、

多様な子どもたちが学ぶ学校なのに、

学校の中では

まだまだ「集団で育てる」ことに

価値観を置かれてる場合も多いようです・

ですが、

だんだんと「個」を大切にする価値観も

入ってきているのは事実。

とはいえ、

日常の中ではあまりにも時間がなく、

一人一人の生徒とじっくりと向きあう時間は

取れないのではないでしょうか?

 

「急に自宅学習になって、

 どう?」

「心配なことある?」

くらいから始めて、

この一年を振り返って、

「良い点」を伝え、

「成長したと自覚している点」を訊く。

「改善したいと思っている点」を質問し、

「先生のアイディア」も話す。

「今困っていること」

「目標」などを、

じっくりと話し合えれば

とても素敵。

 

来年度にむけてのエールになり、

もしかしたら、

大人っていいな、

聴いてもらえるっていいな、

整理できたな、

人間って、

生きているっていいな

という瞬間を与えることができるかもしれないのです。

 

 

話すことが苦手な子どもや、

その子が、

話し合いより他のことを望めば、

一緒にバスケをしたり、

音楽を聴いたり、

ボードゲームもいいかも。

そこから、

その子のことを

深く知りたいという思いが

伝わる可能性もあります。

 

 

 

そういう中で、

本当は困ってることがあっても、

言えないことがある子は、

助かるかもしれません。

 

 

もちろん先生方は

「困ったら、いつでも相談して」と

言ってくれています。

でも、相談が成立するまでに必要なステップって

子どもによっては、

とってもハードルが高いんですよね。

(必要なステップとは

 〆い辰申侏荵や自分の気持ちを

  ことばにできる

 ∩蠱未諒法がわかる

 0多瓦靴届辰擦訃譴篆佑いる)

 

 

大企業に入った高い能力のある方々だって

心を開いて話せるためのシステムが

必要だったわけで、

ましてや子どもには、

「いつでも相談にのるよ」だけでは

不十分だと思うんです。

 

どこかの学校の、

どこかのクラスで

学校版1on1、

やらないかしら!!!

 

 

 

 

ででで、

それ以外の時間、

私は、

先生がたにも、

保護者の方にも、

もちろん

子供たちにも、

何もしない、

何も見も聞きもしない、

ぼ〜っとした時間を持とう!と言いたいです。

 

 

新型コロナウイルス(COVID -19)に

感染されて苦しんでらっしゃる方やそのご家族や、

また

医療や福祉の現場の方々、

学童保育や放課後デイで、

いつも以上に気を使い、

 負担を強いられている方々、

また、

影響で経済的な問題を抱えられた方々、

修了式や卒業式が見送られてショックを

受けてらっしゃる方にとっては、

「ぼ〜っとするなどとんでもない」と思われる方も

いらっしゃると思います。

不謹慎かもしれないです。

 

 

とはいえ、

常に次に何かやらなくてはならないと

追いまくられる日常の中では、

持ちにくいぼ〜っとする時間。

それも必要なことと思うのです。

 

 

 

・・・とぼ〜っとしてたら

いいこと思いついてしまって、

少し前に話題になった

脳の

「デフォルトモード・ネットワーク」について

納得した私でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼ〜っとするのが得意なのはカル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| 日常 | - |

大混乱。

【2020.02.28 Friday 09:34

昨晩は混乱でよく眠れなかった。

えええっ?一斉休校?要請って誰が責任を取るの?

学童保育は?放課後デイは?

急な変更が苦手な子どもは?

子どもは家で何するの?

先生方は、今大混乱だろうな。

 

混乱中に、

なんで混乱しているのかを考えると、

どういうプロセスで要請が決定されて、

こういうデメリットはあるけれども、

それでも感染拡大のリスクはこれくらい大きいから、

この決定に至ったという根拠が示されないことへの

いらだちの混乱だとわかった。

 

これが混乱

混乱の中身がわかると、

少しだけスッキリして、

それ以外のモヤモヤを考える。

それが混乱△澄

 

混乱△寮蟻里鮓ると、

自分が何をどうしたらいのかわからない

ということがあった。

 

そうか、私は、

学校関係者でもある自分が、

こんな非常事態に何もできそうもないことで

モヤモヤっとしているんだ。

 

ってことは何ができるか考えればいいんだ。

 

3月2日以降に

活動する予定の学校から

何の指示もなければ通常通り勤務しよう。

もしかしたら保護者の相談という場面では

活動できるかもしれないな。

 

指示があって、

活動も休止となったらどうしようか。

 

そして次の考えに至った。

 

そうか!

ご近所の働く親ごさんのお子さんを預かればいいんだ。

我が家の義理の両親が残してくれた一階部分で

「子どもたちを預かること」はできることだ。

 

どうやって告知しようか。

SNSでやってみよう。

 

そうやって、

やっと自分にできそうなことがわかった途端に

落ち着いた。

 

 

今、市の教育委員会の方々も、

学校の先生方も、

いろいろなことを

ものすごいスピードで検討しているんだろうな。

 

とりあえず私は、

本日の学校に向かおう。

 

そうだな、

常に

今できることだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家で採れたレモン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| SC | - |

一旦、落ち着こう!

【2020.02.21 Friday 08:56

 

1月、めっちゃ、早かったです。

2月、勢い加速してる感じです。

年度末3月は目の前。

 

3月7日開催の

「アサーティブ・カフェ」や

「アサーティブ」の本を読んで、

一旦、落ち着きませんか!

 

今回の記事は

「アサーティブ・カフェ」についてのお知らせと、

後半は「アサーティブ」の本のご紹介です。

 

(追記:2月23日)

なお、その後「アサーティブ・カフェ」

中止を決定いたしました。

 

(追記:3月4日)

5月9日に開催することにしました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

通常は3時間くらいで、

アサーティブについてあれやこれやおしゃべりしたり、

ロールプレイで練習したり・・・という

「アサーティブカフェ」

 

毎年3月は1年を振り返るようなワークを取り入れ

1日かけてアサーティブに浸りますが、

今回は、もっとパワフル。

 

午前中に

「人生の、キャリアの、棚おろしをしよう」というテーマで、

お一人お一人 がご自分の人生や仕事や生活を振り返り、

これからのライフプランを考える時間を持ちます。

「あんまちゃん」(キャリアコンサルタントでもあり
NPO法人アサーティブジャパン認定講師でもある田中雅子)

が担当します。

 

午後はいつものアサーティブ・カフェ。

「くみ」(谷澤久美子)が担当し

おしゃべりしながら、

コミュニケーション能力アップにトライ!

最新のアサーティブ情報も紹介しますね。

 

また懇親会も開催します。

 

 

<アサーティブ・カフェ>
開催日時:2020年5月9日(土) 9:45開場

             10:00開始

             16:30終了

参加費:5000円

会場:静岡県教育会館

定員:10名(アサーティブジャパン主催

   又は谷澤相談室主催の
   アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方)
 

■お申し込み方法
メールで以下を記入の上お申し込みください。

受付後詳細をお送りします。
氏名 ⊇蚕蝓腹番号も) E渡暖峭
ぞ楮戮鬚送りする時のご希望の連絡方法(電話:携帯:fax:メール)
ゼ講された講座名

 

 メール:kumikotanizawa@gmail.com

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、

時々アサーティブに関する本の紹介

頼まれます。

私の最近オシ(そして永遠オシになりそう)は、

「なぜ、身近な関係ほどこじれやすいのか」

 (森田汐生著 青春出版社)と

「アサーティブネス

 その実践に役立つ心理学」

 (掘田美保著 ナカニシア出版)

 

 

「アサーティブネス

 その実践に役立つ心理学」

心理職や心理を学ばれている方で、

なおかつアサーティブについて

興味をもってる方には特別の本になると思うし、

心理職でアサーティブの講師をされている方に

とっては必読だろうと思います。

 

アサーティブの理論と技術の背景が

心理学的に理解できる内容となっているから。

 

理論的であってわかりやすいのは、

著者堀田美保氏が

大学で「社会心理学」を

教えているだけではなく、

NPO法人アサーティブジャパンの

認定トレーナーとして、

トレーニングの現場にも

立っていることが

大きいのではないでしょうか。

しかも、

自身も

アサーティブであることを

葛藤しながら磨いてきたからこそ。

 

だからこそ、

人がどういうところで、

言い淀み、

どういうところで

相手を罵りたくなってしまうのか

などなどを、

頭でだけでなく、

体でわかっていて、

あげられている事例が

「そういうこと、あるよ」

「わかる、そうなっちゃうよね」

と相槌入れたくなってしまうものばかり。

 

そういう、

人のコミュニケーションがうまくいかない時の

様々なケースをカテゴライズし、

そこにアプローチする

アサーティブの理論や技術を紹介し、

その背景にある

心理学を紹介してくれているので、

次に読みたい本や、

検索したい実験のことや、

深めたい理論が次から次へと

出てきます。

 

とくに

「感情を言語化する」ことの

理論的背景を得たい方は、

絶対に読んだ方がよいでしょう。

 

 

アサーティブがどう始まり、

どう進化してきたか・・・

ワクワクして

私は2回読みました。

1度目は面白くて止まらなく、

2度目はメモを取りながら。

そして私のメモは

今年の手帳10ページ・・・。

 

手帳は常に持ち歩いているもの。

しょっちゅう確認できることが嬉しいし、

私の「アサーティブ」の伝え方は

この本のおかげで深まっていると思います。

 

 

 

 

「なぜ、身近な関係ほどこじれやすいのか」

こちらは

NPO法人アサーティブジャパン代表森田汐生の

最新刊です。

ここのところ、ビジネスの場面を事例として

取り上げた本の出版が続いていたけれど、

今回は、プライベートの事例たっぷり。

 

実はビジネスの場面は、

お互い役割や立場があって、

目標(利益を上げるなど)が

大枠同じだからこそ

マインドセットとスキルを意識することで、

ある程度可能なアサーティブ。

だけれども、

プライベートの問題はなかなか難しく、

とくに長い時間でこじれてしまった関係を

修復していくのは、

本当にしんどいこと。

 

 

この本は、

子育てをめぐる夫婦の考え方の違い、

義理の親子だからこその遠慮、

実の母にぶっきらぼうに

 なってしまう娘や、

妻のメンタルを心配する夫や、

実の親の介護をめぐる姉妹の葛藤などなど、

実際にあった課題を

どうアサーティブに向き合い、

解決していったが

描かれています。

 

相手との間にある

深くて闇のような深刻な問題を、

「とにかく諦めて前に進む」、

という選択肢以外に、

方法があるということ、

しかも、

それを自分は知っていて、

使っている!という

大きな希望で、

読みながら、

私は号泣。

(スタバでした)

 

ドロドロしていても、

ぐちゃぐちゃしてても、

なんとかなる。

なんとかできる。

なんとするための

 考え方と方法はある!!!

 

読後、

今まで以上に

「絶対に人を責めない」

と刻みました。

 

その「人」の中には

もちろん「自分」を含めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| アサーティブトレーニング | - |

庭の木の枝にみかん

【2020.02.17 Monday 08:55

土曜の夕方、

カルクラの散歩を、

いつもより早い時間にできた。

 

あるお宅の庭の木の枝に

みかんが刺してあった。

それを見た瞬間に

義母との思い出が

頭の中にうわあ〜っと広がる。

義母も

みかんを半分に切って、

庭の木の枝に刺し

鳥たちに振舞っていた。

 

キレイな鳴き声を聞かせてくれると、

私が

「お義母さんのみかんのおかげだね」

と言う。

彼女はほほ笑む。

義母との暮らしの中では、

そんなこともあった。

 

 

 

2013年の夏。

義母がグループホームに入って

2か月経ち、

やっと会いに行くことが解禁された。

 

久しぶりに会えた時、

「お義母さん。

 週刊文春と新潮、

 定期購読する?」

と聞くと、(それまでよく読んでいた)

「いいわ、いらない。

 そういうの読んで、

 楽しいとか、面白いとか

 そういうこと感じてしまうと、

 寂しいも感じてしまうから」

と言った。

 

 

それから

何度か訪ねた、

その何度目かのこと。

 

 

私はみかんの話をした。
「みかんがある間は
 春先まで
 お義母さんは鳥たちに
 おすそ分けしてたね」
と言うと、
「そんなこともあったね」
と答えてくれて、
その後、
言ったのだ。
「最近、生きていることがうすいの」
「ひとつひとつのことを
 立ち止まって考えてしまうと、
 いろいろ引きずり出して
 考えてしまいそうだから、
 あまり考えないようにしているの」
と言うのだ。
「新聞とか週刊誌とかも読まないし、
 TVも見ない。
 ここにいる人たちと、
 すごく関係を濃くするような話も
 しないのよ」
と言う。
「腹を立てたりすることとか、
 苦しいとか思うこともないの。
 そういことがないのよ。
 うすいの」
と言う。
それを話してくれている時、
義母は淡々としていて、
「うすい」という言葉、
そのものを表現しているようだった。

 

 

 

腹がたつとか、苦しいとか、
ネガティブなことを感じ始めてしまったら、
特に「さみしさ」みたいものを
感じ始めてしまったら
どうにもならなくなるから、
義母の命が脳にストップをかけて、
感情に制限をかけているんだと
その時私は考えてた。
義母のグループホーム入所は、
最初は少し唐突だったけど、
その後、義父、姉夫婦、夫と
話し合って納得して進めたことだ。
納得したとはいえ、
私はとてもとても申し訳なくって、
この話を淡々とする彼女を
見てられないような気持ちになった。
ただ、
「アパシー」(無気力・無感情)
というものを
身をもって教えてくれている
この彼女の言葉を
しっかりと聞かなくては!と聞き、
車に戻った後、
すぐにメモをしたのだ。

 
命は、
時々
こういうことをする。
人間は
その環境で生き延びるために
ものすごい
適応能力を発揮する。
ずっと長いこと、
私は、
義母の防衛本能が、
「アパシー」を招いたと考えていたけれど、
土曜日、
近所のお宅の庭の木の枝のみかんを見た途端に、
「そうだ!あれは意思だったんだ」
と7年も経って、
やっと確認したんだ。
グループホームでの生活の中で、
さみしさを感じないかわりに、
喜びも幸せも、
自分に感じさせなかった義母。
自然にそうなってしまったのではなくって、
「感じさせない」ことを
自らの意思で選んだ義母。
そして、私に
「なぜここに入れたか!」とか
「早く家に戻してほしい」とか、
一度も言わなかった義母。
今朝、
私は彼女の真似をして、
庭の枝にみかんを置き、
改めて、
彼女の覚悟が
厳かで
勇ましくって
潔くて
高邁だと思った。
そんな風にできるのかな?私は。
author : tanizawa-k
| 日常 | - |

褒めるということ。

【2020.02.10 Monday 09:05

素敵だな!いいな!と思った時に、

それをすぐに口に出したいと思う。

とはいえ、

それもなかなか難しい。

 

褒めることが難しいのは、

一つは、

褒め言葉が

まっすぐに届くかどうかという

難しさと、

もう一つは

誰かを褒めることで、

その場の他者に与える影響を考えるからだ。

 

まっすぐに届くかどうかが難しい

ということについては、

日本教職員組合が編集している

月刊「JTU」に以前書いたことが

あるので、

それを最後に紹介しようと思う。

(一ヶ月後であれば

 シェアOKと説明を受けているので

 大丈夫)

 

 

で、ここでは、

その場にいる他者への影響のことを

考えてみたい。

 

小さい頃、

兄弟姉妹が褒められると、

いやな気持ちになった経験はないだろうか?

私は妹が褒められると、

ちょっと凹んだりした思い出がある。

妹と私はまったく違っていて、

私が真面目、妹はひょうきんだった。

何かの集まりの時など、

「この子は面白いねえ」

などと妹は褒められる。

すると

別に自分が叱られているわけでもないし、

自分に対して「妹のようになりなさい」と

 暗に言われているわけでもないのに、

なんとなく落ち着かなくなったものだ。

 

私も自分の良さをアピールしないと!

というような考えになったことを

思い出す。

 

そして、きっと妹も、

私の「コツコツっぷり」を褒められている時、

同じような思いをしていたと思う。

 

 

 

また、こんな思い出もある。

ある宿泊を伴う研修に参加した時のことだ。

多分15年くらい前のこと。

最後のセレモニーで動画が流された。

1泊2日の間に

スタッフが撮影した

いろいろなスナップ写真をつなげて

一本の動画にしたもの。

私はいつ自分が出てくるか、

楽しみに見ていた。

・・・出てこなかった。

研修自体はとても有意義なものだったけど

何だかその瞬間ちょっと気持ちが冷めた。

その時受けた研修は、

1泊2日の間の様々なプログラムが

今もいろいろな場面で役立っているけれど、

それは

その最後の「写ってなかったこと」も含めてだと、

今は思う。

 

 

先週土曜日、

あるところで

私は1時間半の講演を行った。

講演の前に30分ほど主催者側の会があり、

それにも参加させてもらった。

その中で研修旅行の成果発表を

二人の方が行った。

お二人の発表は、

それぞれとっても勉強になる内容と

 発表の仕方だった。

いろいろ勉強になったが、

お一人一点だけに絞ると、

お一人目はパワポの作り方が

 ユニバーサルデザインでわかりやすく、

お二人目は研修先の国と日本の、

 教員の環境についての違いを明確に

 伝えてくれたのが素晴らしかった。

その二つのステキな点は、

ちょうどその時の私の講演に

親和性が高かったので

話に取り入れようと考えた。

で、瞬間迷った。

というのは、

お一人めの話を取り入れる時間は

話のめちゃ前半部分。

もう一人の方の話は、

最後になる。

「その約1時間半くらいの間、

 もう一人の方は

 嫌な思いをされないか?」

と考えたからだ。

しかし、結局、実行。

その決め手は、

最後に取り上げさせていただく方が

自己信頼感が高い方だ

と考えたからだった。

(というか、

 お一人めの方も

 同じようにお見受けした)

もちろん、

確認したわけではない。

(判断の決め手は

 お二人とも、

 ご自分の考えや気持ち、

 ネガティブなことも含めて

 口にされていたこと。

 自己開示の力は、

 自己信頼と関係する)

 

それらのことを、

頭の中でぐるぐるっと考えた上で実行し、

講演終了後、

お二人に簡単に挨拶し、

その後

帰りの車の中で考えた。

 

あの15年くらい前の研修の主催者の方も、

全て折り込み済みだったのではないかと。

全員をカヴァーできるわけではないけど、

たとえ写ってない方がいたとしても、

その方々は、

他者からの評価だけで

自分のことを決めつけるほど、

自己信頼感は薄くないのではないかと

考えたのかもしれないな。

 

言ってみれば、

主催者は、

「参加者の自分を信頼する気持ち」を

信じてたのかもしれない。

 

〜なんて、

私の考える癖が始まって、

帰りの車の中

一人盛り上がりだ。

 

 

 

 

 

さて、「JTU」6月号7月号のご紹介↓

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| 日常 | - |

自分への問いかけ

【2020.02.01 Saturday 18:03

 イギリスEU離脱ということに関して

フランスのマクロン大統領は「悲しい」と

と言っていた。

 

そうかあ、悲しいんだな。

私は心配だなあ・・・

と考えながら、

こうやって「感情」に興味を持ち、

自分の「感情」も他者の「感情」も

大切に思えるようになったきっかけは、

やっぱり

アサーティブだったなあと考えてる。

 

アサーティブに出会って、

私は自分に

「今どんな気持ち?」と

頭の中でだけど、

問いかけるようになった。

 

もちろん問いかけの言葉は

それだけではなく、

「何があった?」

「どんなことが問題?」

あるいは

「これからどんな問題が起こりそう?」

「どうしたい?」

「どうなってほしい?」

などなど。

 

 

アサーティブカフェに

参加してくださったYさんが、

何日かたってメールをくれた。

Yさんは、

その時カフェ初参加。

アサーティブキャリアの

長い方々と一緒のグループで

ロールプレイをしたのだが、

その時に彼らに投げかけられた

問いから考えが深まった様子が

メールに現れている。

(オープンokいただいます)

 

「わたしが苦手とする、

 的を絞る(要求の明確化)時に、

 グループの皆さんが

 いろいろ問いかけてくれた。

 『その事によって

 あなたにとって、何が問題?』とか、

 『結局どうなったらいいと思う?』

 などだ。

 その問いに答えながら、

 問題だと思っていたことが、

 実は自分が持ち出すべき問題では

 なかったことに気づけた。

 『では、どういうことが

  問題なんだろう?』と

 ガイドしていたたけたことで、

 どうやって的を絞ったらいいのか、

 わかった気がした。

 アサーティブを長くやっている方は、

 そういう感覚が身についているんですね。

 冷静になってあらためて、

 勉強になりました。
 参加して良かったと心から思います。

 ありがとうございました。」

 

こうして、

かけてもらった問いを、

今度は自分で自分に

かけるようになっていくんだろうな。

 

 

 

 

コミュニケーションを

アサーティブに変えていきたいと

考えたら、

やってた方がいいことは

大きく分けて2つなんじゃないか。

 

ー覚的になること

 

体験をフィードバックすること

 

 

 

ー覚的になるとは、

自分って、

こういう時は、

 つい言い過ぎちゃうとか、

この方が相手だと気持ちや考えを、

 心の中に押し込んじゃうとか、

こういう状況では

 なんだか嫌味な自分になる・・・

など、

自覚をし、

その時々、

いつもやってしまいがちな

反応ではなく、

アサーティブな対応を選択し

実践していこうとトライすること。

 

 

体験をフィードバックすることとは、

トライして、たとえ失敗したとしても、

後から、

どこは良かったのか?

もっとどうすればアサーティブだったか?

を自分で自分にフィードバックすること。

 

 

上記、頭の問いかけは、

誰かに何かを伝えようとする時、

自分にかけたい問いたちだ。

同時に、

フィードバックする時に、

確かめたい問いでもある。

 

 

アサーティブ・トレーニングが

基礎編から、

応用編と学んでいくと、

問いかけの言葉が豊富になっていく。

 

「その批判は正当?不当?」

「相手の考えはどうだろう?」

「自分の責任は果たした?」

 

徐々に

自分も押し込めず、

相手も攻撃しない

コミュニケーションをする自分を

育てていけるんだなあ。

 

 

 

1月25日26日に開催した

応用編に参加くださった方々の

フィードバックシートより、

シェアにokくださったものをご紹介。

自覚的になり、

ご自分にフィードバック出していて、

本当に素敵!

 

心に残っているのは、

 アサーティブトレーニングシートを

 元にしたロールプレイです。

 事実・感情・要求と整理した上で、

 自分の言葉で実際に会話をして、

 フィードバックをもらえるのは、

 どんどん力がついていくようで

 自信にもなりました。

 もっとロールプレイして、

 皆からフィードバックをもらって、

 現場にたくさんの事例を

 持ち帰りたいです。

 事実・感情・要求を

 自分のものにしたいです。

      (あさいちゃん)

谷澤:事実・感情・要求要望、

 意識することで、できるように

 なっていきますよ。

 ですが、どうかぼちぼちで!

 ゆっくりゆっくり、

 アサーティブをなじませて

 くださいね。

 

 

心に残った点は・・・

 事実・感情・要求を

 整理しておくことにより、

 短く率直に誠実に伝えることが

 できること。

 自分と相手を大切にしながら

 コミュニケーションをとる

 技術の素晴らしさ。

 練習していく(自覚と意識)の

 大切さ。(サリー)

谷澤:技術を知っているって

 強いですよね。

 どう努力したらいいのか、

 方向性を理解いただき、

 嬉しいです。

 

 

批判の対処で、

 正当な批判に対しては、

 「確かにそうでした」

 などという言葉で、

 しっかりと受け止めるという

 ことが、

 私にとってはハードルが高いかなと

 思いました。

 また対話で問題解決を

 しようとするとき、

 どうしても

 へりくだり過ぎてしまうクセが

 わかったので、

 時間をかけて練習したい。

           (Y)

谷澤:自己理解がまたまた

 深まったのですね。

 改善点を知ることは

 きついことでもあるけれど、

 自分で自分に処方箋を

 出せるようになる第一歩ですね。

 

 

怒りの裏に潜んでいるものが、

 たくさんあり、

 またその怒りにぴったりする言葉も

 様々あることがわかりました。

 とても勉強になりました。

 基礎以降、日記をつけ始めたので、

 そこでも少しずつ

 自分の感情と向き合っていきたい

 と思います。

 とても充実した2日間でした。

        (まっさあ)

谷澤:怒りの裏に希望がある時は、

 解決に向かって動くことを

 選択できるといいですね。

 それには、日常の中で、

 いろいろな気持ちを

 キャッチすることから

 始めてくださいね。

 

 

自分がとても意固地というか

 維持を張っているということに

 気がつきました。

 日常の多くの場面で、

 「あなたが悪い」

 ➡「あなたはダメ」

 ➡「関係が悪くなる」

 という循環をやっていると思います。

 その思考の癖から、

 抜け出したいと思いました。

         (ナガノ)

谷澤:その循環にはまっている

 ご自身を自覚されたことが、

 素晴らしいです。相手のせいに

 するのではなく、

 自分のできることを考えてる。

 一歩ずついきましょう。

 

 

 

さて、

次回の

アサーティブ・カフェは、3月7日(土)。

 

 

また

アサーティブトレーニング基礎編

8月22日23日。

 

このほかにも、

様々な講座を企画中。

詳細決定次第、アップします!

 

お楽しみに!

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

さて2月ですね。
豆まきです。

私の退治したいオニは
「アマゾンプライムはまりオニ」。


アメリカの
「クローザー(原題:The Closer)」という
刑事ドラマにはまっていて、
これ、
シーズン7まであるんですが
(1シーズンが13〜15話)、
今やっとシーズン4の
5話まできました。

「今日は1話でやめとこう」
と思うのですが、
ヒロインはじめ登場人物たちの
決して完璧ではない、
どっちかていうと
憎めないけどヌケてる感じが
あと引いて、
一気に3〜4話見ては、
「またやっちゃった」
と後悔!の日々。

とても子どもたちに
「ゲームばっかりってのはどうよ!」
とか言えません。

 

・・・と書いたことで

自分にハッパかけられる。

今日から「1日1話のみ」を実践するぞ!

 

 

(プチバセ仲間が作ってくれて

 カルクラ)

 

 


 

 

author : tanizawa-k
| アサーティブトレーニング | - |

キレた。気付いた。更新する。

【2020.01.20 Monday 10:49

年始に友達と会った時のことだ。

「同窓会のプログラムなんだけどね、

 Aっていうアイディアどうかな?」

と話してみた。

4人で会ったうちの私を含め3人が

実行委員だったのだ。

 

3人は、

「気持ちはわかるけど、

 あんまり・・・ね」

というような

いってみれば反対意見だった。

 

その時の私の心の中は、

「まだ決定時期ではなくって、 

 いろいろアイディア出したい時に

 いきなり反対ってのは、

 ブレインストーミング的にどうよ!」

というイラッときた感情があった。

 

しかも、そのこと、つまり

「今はブレストだよね」は

言葉に出さずに、

自分のAプランについて

説得的な言動に出た。

 

すると、一人が

「(それほどやりたいなら)

 aってパターンはどうかな?」

とAをこじんまりした考えを出してくれた。

(私のことを思っての行動だと思う)

 

の、瞬間だ!

 

「それだったら別に話し合って

 プログラムにわざわざしなくても、

 いつでもできるから!」

 

と私は反応したのだった。

 

ちょっとキレ気味だったかもしれない。

 

 

しかもこの話し合いは、

散々楽しく飲んで食べて、

みんなで一緒に初詣して〜

の最後の最後、

ちょっとお茶してから解散しようかの

そういう時間の出来事だから

我ながら後味悪く、

なんであんなにキレた反応をしてしまったのか、

心にズシんときたのだった。

 

しかも、3人は、

本当に本当に大切な友達だ。

 

 

そういうキレ方をした自分が

あまりにショックで、

このことは何なのか?

と自分に問い直すと、

自分の苦手なコミュニケーションについて

気がついたことがあった。

 

「仕事でもなく、

 まったくのプライベートでもない場での

 反対意見には

 反応して

 説得モードに入ってしまう自分」

 

そういえば、

前回キレたのは、

つまり対応ではなく、

反応してしまったのは、

昨年の今頃、

ある勉強会での私の課題発表に対する

反対意見に対してだった。

あの時は熱くなってしまったなあ。

その場は、

私より経験豊富で学びが深い方が

いっぱいいる場。

 

その方々は、

私の課題をよりよいものに仕上げようとして

批判的な発言をしてくれているのに、

私としたことが、

聞く耳を持たず、

私の正しさを

認めさせようとしていた。

 

 

同級生との間や、

そういう場では、

思わぬ出来事に

構えが出来ていないんだろうな。

 

 

 

 

振り返ってみると、

仕事上や活動上では

最近、

年齢も重ねてきて、

なんか集まると一番年上なんてことも多いし、

経験が一番長いなんてこともあり、

また専門職ってこともあり、

反対される経験が

少なくなってきていて、

そういう中での「反対意見」に

対応する場はあまりない。

 (このことそのものが、

  あまりいいこととは言えないなあ。

  この件に関してはまたいつかまとめよう

あまりないが、

「仕事」や「活動」を意識できているから、

そう場での不意な出来事には

比較的、意識的な対応はできると思う。

 

逆に、まったくのプライベート、

つまり家人とのやりとりでは、

反対意見に対処する経験があまりに多く、

訓練を積んでいる。

自然な反応で対処するというより、

構える準備ができていて

「おっきたな」と、

意識的な「対応」ができていると思う。

(重ねた行動は習慣になっている!)

 

 

そうではない、

その中間あたりの場での

「反対意見」に

私は弱いんだなあ。

 

そして、そういう時に

私は「説得」モードになるんだなあ。

 

 

 

 

冒頭の事例について、

意識的に対応するとしたら

どうしたらいいか?

この方法を

私はありがたいことに

知っている。

 

 

アサーティブの「応用編」で扱う

「批判の対処」だ。

 

最初にトライするのは、

自分が

どういう時に、

どういう場で、

どういう方の、

どういう言い方の

批判に

アサーティブではない反応をしてしまうかを

認識するところからスタートする。

 

またさらに「ステップアップ講座」では、

さらに批判の奥にある

相手の考えや思いを聞く方法もある。

 

これを使っていれば、

3人が、

なぜ反対するか、

何を心配しているのか、

もっとしっかり聞くことができて、

次に実行委員で集まるときに

準備ができた可能性がある。

もったいなかったなあ。

 

 

 

 

 

どういう時に

どんな風に

「やっちまうか」という

自分の傾向がわかると、

構えができる。

構えがあっての上の

不意の批判には

スキルを活かせばいい。

 

 

今回のことで、

苦手の場も年齢や経験などを経て変わっていくことを、

身をもって意識できた。

 

 

またこういう自分の失敗体験が、

自分のこれからも、

講座もより良いものにしていってくれることは、

よくわかってる。

 

「仕事でもなく、
 まったくのプライベートでもない場での
 反対意見には
 反応して

 説得モードに入ってしまう自分」

どうしていくか・・・

ぶわっはっは・・・

 

楽しみであ〜る。

 

 

 

我が家のレモンが色づきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| アサーティブトレーニング | - |

もっと複雑なグレイで。

【2020.01.01 Wednesday 17:22

年が明けました。

 

 

年を重ねるって、

「明けましておめでとうございます」と、

なんとなく

言いにくくなるということですねえ。

「おめでとう」って言ってる場合じゃない方も

たくさんいるって、

わかっているからですねえ。

 

そういうことわかった上で、

それでも

「おめでとう」と挨拶を交わしてきた先人や、

今交わし合っている方々を、いいな!と思う。

 

 

あっけらかんと言えるのもいいし、

言わなくても、いい。

そして、

あっけらかんを装って言うのも、いい。

 

 

「あっけらかんを装う」の

「装う」は「フリをする」ということだ。

 

 

 

 

年末に書類の整理をしていて、

友人と交わした25年くらい前のFAXが

でてきた。

病気を患った彼女へ

お見舞いのFAXを送ったものと、

彼女からの返事の

両方を取っておいてあったのだ。

 

「強いふりをしていたら

 本当に強くなっていた」

 

と彼女は書いてあり、

病気の診断と治療と手術とその後を

気丈にすごしている様子が書かれていた。

 

私は返事に

「すごいと思う。

 たださ、

 ず〜っと強くなくてもいいよ。

 時々強くて、時々弱くて、

 それでいいと思うよ〜」

なんて書いている。

 

その頃は「ふり」をすることに

ちょっとした抵抗感があったんだなあ。

 

良い子のふりしてやってきた私だけど、

心の中は意地汚いって

自分でちゃんとわかってしまって、

自分との関係、

他者との関係の

うまくいかないことの根本に

「ふり」があると、

考えていたんだよな。

 

いっぱいいっぱいなのに

大丈夫なふり

わからないのに

知ってるふり・・・

そういうことに嫌気がさしていて、

極端に敏感だった時期。

 

今は、

時々は

平気なふりも必要だし、

時々はちゃんと

それはイヤだというのもありと思う。

 

年を重ねるということは、

「時々はそれもありかも」と

考えられることなのかもなあ。

 

 

 

 

「それもありかも」の反対は

「すべき・すべきじゃない」

という考え方だと思う。

 

今現在、

「すべき・すべきじゃない」という

考え方を採用している方々は、

背景があってのことだと思うから、

それがいいと思う。

 

ただ、

「すべき」と「すべきじゃない」の間には、

いろいろな選択肢があって、

それはそれでありだと考えてみるのも

またいいと思う。

 

「学校は行くべき」

でもないし、

かといって

「絶対に無理はすべきではない」

でもない。

行けたら行けたでいいし、

行けない時は、

その時できることを考えよう

くらいがいいのではないか?

 

「自己肯定感がないとダメ」

というよりは、

あったらいいけど、

絶対的なものでもないしね・・・、

くらいがいいのかな。

 

ストレスを感じた時に

コーピングを活用するのはいい。

おふろにゆっくり浸かったり、

誰かに話しを聞いてもらったり。

ただ、ストレスの元に挑むのも

いいよなあ。

努力したり、

話し合いをこちらから依頼したりと。

 

ぼ〜っとする時間は無駄

ってよりは、

ぼ〜っとする時間もあったり、
シャキッと行動することもあり、

「ぼ〜っ」から「シャキ」までの

いろいろな選択肢が、

あればあるほど豊かなことなのではないか。

 

「働く」もよし。

「働かない」もあり。

ただ「働かざる者食うべからず」という

メッセージの中成長してきた私にとっては、

「働かない」もありという考え方は、

なかなか受け入れられなかった。

 

とはいえ

AIがディープラーニングで

どんどんと仕事ができるように

なっていくこれから、

全員に働く場は

いき渡らなくなっていくらしい。

 

そういう情報の中、

「働く」と「働かない」の間の選択肢も、

想像力を使ってもっておきたいと

思う。

 

また、

「働きアリの法則」は参考になる。

 (以下wikipediaより)まとめ。

 

 北海道大学の長谷川英祐氏の

 研究により、

 働きアリのうち、

 よく働く2割のアリが

 8割の食料を集めてくると

 わかったそうだ。
 しかも、よく働くアリのうち、

 本当に働いているのは全体の8割で、

 残りの2割のアリはサボっているとのこと。

 

 働くアリと働かないアリの差は「腰の重さ」、

 専門的に言うと「反応閾値」(はんのういきち)

 によ流んだそうだ。

 アリの前に仕事が現れた時、

 まず最も閾値の低い(腰の軽い)

 アリが働き始め、

 次の仕事が現れた時には

 次に閾値の低いアリが働く、

 という形で、

 仕事の分担がなされている。

 仕事が増えたり、

 最初から働いていたアリが

 疲れて休むなどして

 仕事が回ってくると、

 それまで仕事をしていなかった

 反応閾値の高い(腰の重い)アリが

 代わりに働きだす。
 疲労が存在する以上、

 一見サボっているようにみえる

 アリの存在が、

 コロニーの存続に

 大きな役割を果たしている。

 仮に全てアリが同じ反応閾値だと、

 すべてのアリが同時に働き始め、

 短期的には仕事の能率が上がるが、

 結果として全てのアリが

 同時に疲れて休むため、

 長期的には仕事が滞って

 コロニーが存続できなくなることが

 コンピュータシミュレーションの

 結果から確認されている。

 閾値によっては

 一生ほとんど働かない結果となる

 アリもいるが、

 そのようなアリがいる

 一見非効率なシステムが

 コロニーの存続には必要だという」

 

なんとまあ!面白い。

 

もし全員で働いてしまって、
留守のコロニーに敵が襲来したら
打撃は大きいし、
もっといい食料が見つかったとしても、
全員で一直線に前に見つけた食料のために
働いていたら、
もったいないことになるんだそうだ。

つまり、働かないことにも意味がある。

 

なんてことをそのまま、
「だから人間の組織も・・・」と短絡的に
考えるのもどうかと思うけど、
「働く」「働かない」の間にも、
相当多彩なグレイがありそうな気もする。

 

 

白と黒の間に

無数にある

グレイ。

 

いろいろなグレイを

見つけたいなあ。

 

私に関わってくださる方々の、

多彩なグレイも見つけたい。

 

(関係ないけど、

 タートルもグレイが好きだわ)

 

 

 

面白いなあ、

ゆるーい捉え方。

 

そんな今年にしたいなあ。

今年はついに還暦イヤー。

いろんなグレイを楽しむぞ。

 

 

 

昨年中は大変お世話になりました。

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| 日常 | - |

イヤという気持ちを出さないことが大事ではなく・・・

【2019.12.24 Tuesday 15:28

ここのところ
アサーティブの講座や授業や研修に
参加してくださった方からの
フィードバックが次々届き、
嬉しい限りです。

 

 

昨年の冬の基礎編に参加されたKさんより
「アサーティブの二日間を体験してから
 今まで言わずじまいにしてしまっていたことを
 きちんと伝えようと思うようになりました。

 今まで言わなかったのは、

 相手が嫌な顔をするのを自分が恐れていて
 自分が傷つきたくなかったのだとわかりました」

→「きちんと伝えよう」とされてることに

 頭が下がります。

 言った方がいいことを言わないでいると、

 なんだか無力感が押し寄せてきたりしますものね。

 お互い、少しずつトライしていきましょうね。


昨年の冬の基礎編、今年は応用編に参加された方は、

「この1年間たくさんの学びがありました。
 自分と向き合うことで生きやすくなるなんて、

 目から鱗でした」
→客観的になるには、

 まずは自分と向き合うことなんですよね。

 おもしろいですよね〜。

 

 

今年の冬の基礎編に同じ職場で働くスタッフに

紹介くださった方からのメールの中で、
(ご本人は今年の夏の基礎に参加)

「先日のアサーティブトレーニングでは、

 スタッフが参加させていただきました。
 『まだまだドッカンに対して、

 オロロになってしまうことはありますが、

 今、自分はオロロなんだと

 冷静にとらえることができ、

 振り回されることが少なくなった』と
 話してくれ、

 参加して良かったと言っておりました。

 近くで見ていて、

 笑いが多くなったので、

 私もうれしいです」

→笑いが多くなったとは、なんとうれしい。

 アサーティブを伝える目標って、

 アサーティブのマインドとスキルを

 獲得してもらうことと同時に、

 「自分を大切にでき

  相手を大切にでき

  問題を対話で解決できるようになる」

 ことで、

 笑顔が多くなってくれることも

 重要だもん。

 

 

・・・・・・・・・・

 

ある組織では

167名全員が階層別の2時間半の研修に

参加くださった。

 

「折れるだけでく

 折り合いをつけていこうと

 思いました」(若手)

 

「日々忙しく余裕がない中で、

 感情に任せて発言することも

 あったことに気がついた。

 今後は、発言するとき、

 周りと接するとき、

 余裕がないときこそ、

 ひと呼吸してから行動しよう

 とおもう」(若手)

 

「自分の意見は押し殺すべき!

 と思ってる部分も大きかったが、

 それでは自分にひずみが出る。

 自分も大切にしてあげたいと

 思いました」(若手

 

「意見を述べるときは、

 まず自分が何を伝えたいか考えて、

 相手にわかりやすく伝えるように

 努めたいと思います」(若手)

 

「言うべきことは言い、

 決定したことには真摯に

 向かい合う」(中堅)

 

「聞くだけではなく、

 体験しながらの研修だったので、

 とても勉強になりましたが、

 疲れました」(中堅)

 

「もっと褒めることを

 しようと思う」(中堅)

 

「今まで後輩への注意ができず

 困っていたので、よかった」

        (中堅)

 

「人に焦点を置くのではなく、

 事に注目して対話すること」

      (管理職)

 

「これまでも相手の言葉を聞き、

 問題点を見つけて解決しようと

 考えてはいましたが、

 まだまだ不足していた点が

 多くあることが判りました。

 『ハラスメント』は重要課題だと

 思いますので、そうならないよう

 考えていきたいと思います」

        (管理職)

 

「説得ではなく、

 双方合意できる納得をめざしたい」

         (管理職)

 

「コミュニケーションを取りにくい

 相手については、

 相手のせいと考えていましたが、

  今後はスキルを磨くことで、

 より良い人間(信頼)関係を

 築くよう努めていきたい」

         (管理職)

 

 

どの階層も研修の日程が金曜でした。

きっと気になる仕事があったと思いますが、

そんな中熱心に取り組んでいただきました。

チームの風通しがこれまで以上に良くなったり、

仕事の効率がこれまで以上に良くなることに

アサーティブが役立ちますように!!!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ある中学校では

生徒向けに

2年続けて学校保健委員会の

講師を務めた。

昨年は「心の健康について」

今年は「アサーティブ」がテーマ。

 

今年の感想より。

 

「自分はネッチー。でもたまにオロロ。

 よく仕返しをするが、相手が傷つくから、

 相手が傷つかない程度でやっている」(中1)

→素敵だなあ、自己理解。

 そこから全てはスタートするんだよ。

 

自分は意外とトラブルが多いので、

 失敗してもいい。

 失敗することだってあるという話に、

 心うたれた」(中1)

→お互い、失敗しながら、

 ぼちぼちやっていこうね。

 

「自分の気持ちに嘘をつくことも

 よくないけれど、

 相手の気持ちを考えないで発言することも

 よくないことだと分かりました」(中2)

→自分の気持ちは結構簡単に

 騙したことにできるけど、

 本当のことは実は自分が

 一番よくわかっているから

 もやもやするんだよねえ。

 

「私は自分のことをよく知らないことに

 気づいたので、今からコツコツ知って

 いこうと思います」(中2)

→そのことに気づけたあなたが

 すごいわ。

 

「今まで友達に怒ってしまったときや、

 ちょっとしたことで泣いてしまったとき、

 自分は心が小さいなと思ったり、

 泣き虫を直さないと

 と自分を責めてました。

 でも今日の話で、

 自分の感情に素直になっていい、

 人と話すときに相手の気持ちを考えて

 話せばいいことを知り、

 少しスッキリしました」(中3)

→少しでもスッキリしてくれて、

 よかった。

 腹がたったり、泣くくらい悲しかったり、

 そういう瞬間も大事だね。

 

もし私がこれから人間関係で迷ったり、

 何かの壁にぶつかった時に、

 『アサーティブ』を思い出して

 乗り越えていこうと思います」(中3)

→うんうん。ぜひぜひ!

 

「人とうまくコミュニケーションが

 取れなかったときに、

 自分の言動だけを責めなくていい、

 という考えはなかったので、

 とても勉強になりました」(中3)

→全部自分がだめってことじゃない。

 でもわかってくれなかったとしても、

 全部相手が悪いってわけでもない。

 半分の責任に、4つのキーワードで

 取り組みたいよね。

 

「嫌だと感じる時は、

 『自分の気持ちを出さないこと』が

 大切なのではなく、

 『嫌だということを相手に伝え、

 自分も相手も良い気持ちで

 終われるようにする』ことが

 大切だと感じた。

 私のパターンはオロロだと思うので、

 『自分の気持ちを伝える』ことを

 頑張りたいです。

 自分が人間関係に悩んだとき、

 『何か方法があるはず』と

 あきらめないようにしたいです」(中3)

→イヤという気持ちを上手に隠すことが

 コミュニケーション上手ではないんだよね。

 上手に伝えられるようになりたいね。

 お互い、ぼちぼちやっていこうね!

 

 

・・・・・・・・・・

 

さてさて、そして、

12月21日に開催したアサーティブカフェの

フィードバックシートから。

 

「(カフェでは)いつも自分の抱えているものを

 吐き出すように話し、

 ロールプレイすることで、

 とても心が軽くなって帰っている

 自分に気づきます。
 ロールプレイでやったことを

 早速管理職との面談で伝えてみました。

 個別に支援が必要な児童のサポートの時間を

 何とか一週間に一時間か二時間くらいは

 時間をとってもらえそうです‼😉

 ロールプレイをやらせてもらってよかったです」

           (ネコバス)

→管理職の理解を得られてよかった。

 ネコバスの児童を想う熱意が

 伝わったんだね。

 またネコバスは、参加者の話から、

 「また今日は産後ケアという
 新しい仕事があることを知りました。
 親がしつけと言う名目でする体罰を
 なくすための条例など作ってますが、
 産後ケアなどの活動の方が
 よほど効果的だと思いました。
 (この活動を)早くみんなに
 知ってもらいたいと思いました」

→いろいろな仕事や多彩な活動を

 されている方々が集まるから

 世界が広がるね。

 「産後ケア」、広まるといいね。

 

 

今回もロールプレインをさせていただき、

 どうしたら相手に伝わるのかわかりました。
 本当によかった。
 基本を忘れ、事実、要求、感情を把握し、

 的を絞って簡潔に伝えることが

 できていなかった、
 自分の感情が整理できていなかった、

 など改善点も理解でき、
 そのため、相手に対して対等に向き合えて

 いなかったことにも気づかされました。

 アサーティブを長くやっている方々の

 アドバイスは的確で、
 自分にとっての問題はどこなの?とか、

 そこでだめだったら代替案を出す!とか
 相手に選択してもらう!とか

 教えてくれるのでほれぼれしました。
 練習ができたので、

 もう一回復習して年末休みに

 相手に電話をかけます。
 背中を押してくださり、

 協力してくださった皆さん

 ありがとうございます」(K)

→Kさんは、改善点を列挙してくれたけど、

 最初のロールプレイから、

 事実も感情も要求も入ってたよ。

 それにしても、だんだんと難しい課題に

 チャレンジされてるKさん。

 なんというか、私はめちゃ頼もしく

 感じました。

 またKさんも参加者の話から

 いろいろ考えさせられていたね。
 「子どもたちにかかわっている

 お仕事についておられる方々の情熱には
 感心してしまいました。

 教育現場って社会の抱える課題に

 直面していかなければならない

 過酷な職場なんですね。

 戦っておられる皆さんに頭が下がります。
 今回も参加させていただいて

 ありがとうございました。
 次回も参加したいです」

→また会いましょう!

 

 

 「今回は、

 私自身は『話すーアドバイスが欲しい』

 を選択し、みなさんから様々な考え方を

 聞かせていただきました。
 バラバラにまとまらない考えを

 まとめる手かがりをもらったような気がします。
 『今はタイミングじゃないのかも。

 その時がきたらきっとやれる』と

 言ってもらったことも

 とてもうれしく思いました。

 また、様々に複雑な感情がある事例こそ

 整理することが重要だと再確認しました。
 少し丁寧さを欠いていたかなぁと思ったのです。
 例えば『言いにくいんだけど…』のような

 自分を開示するようなことはできていても、

 相手に対する配慮をしてたかな?とか、

 中でも気になったのが

 『対等でいられてるだろうか』

 ということでした。
 私は『相手はきっとこう言う、こうする』

 と決めつけてないか、

 それでまだおきてもいないことで

 気持ちが沈んでしまってないか、

 それは相手を下に見ていることに

 なるのではないか。
 もちろん過去の経験上、

 その相手との間には

 同じような思いをする出来事が

 実際に何回もあったから

 そう思うのだけれど、

 それでもすでに事実としてあることと、

 これからおきそうな気がすることは

 違うんだと思います。

 しかし過去の経験則に基づいて

 自分や誰かや何かを

 守ることだって必要です。

 だからそちらを選択するとしたら、

 それは私がリスク管理として選んだこと、

 自分に誠実になって、

 自己責任においてすること…

 ではないかと思うのです。

 言葉にするとなんだか堅苦しくて

 難しいことのようだけど、

 なんとなくやっているし、

 できていることも増えていると

 思います。
 でも気持ちはついていかないし、

 できてるような気がしてるだけの時だって

 当然あります。
 だから時折復習するって本当に大切だって

 感じています。

 道具を見つけて、

 私の人生は少しずつ変わりました。

 手入れして修理して長く使いたい。

 このあともきっと私を助けてくれると

 思っています」   (ココロ)

→ココロはいろいろな出来事を

 アサーティブの視点で

 説明することを

 自然にしてくれている。

 ココロがアサーティブという

 道具と出会ってくれて、

 7〜8年くらいになるのかな? 

 頑張ってきたね。

 ただ反応するのではなく、

 自分の言動を選択することを、

 ほんと、

 よく頑張ってきてくれた

 って思うよ。

 これからもよろしく!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

さて、2020年も

アサーティブを伝えることを

続けてく!

 

私はやるぞ〜!!!

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

カフェ参加者が差し入れてくれた

ハンドメイドのお菓子。

嬉しい〜!

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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不寛容の背景

【2019.12.20 Friday 08:59

10月の終わりに見た

フジテレビの「ボクらの時代」のことが

ずっと頭にひっかかってる。

 

キンコンと又吉さんの鼎談の中での言葉が

ずっとぐるぐるとしているんだ。

 

西野さん「知らないとか、理解できないの先に

     嫌いがある(時代)」

又吉さん「共感できる と 好き が一緒になってる」

 

今、そんなことになっているのは、

なんとなくわかるけれど、

なんか、

残念だなあ。

 

そこには対話がないように思う。

 

 

もちろん

「好き」とか「嫌い」という感情も、

大切な感情だ。

 

「好き」は関わりを促進する感情。

脳が、

「そのコトやそのモノ、その人に

関わっていると、

あなたは気持ちいいんだよ」と

いうことを教えてくれる感情だ。

 

 

「嫌い」は、脳が

そのコトやモノや人と、

近づきすぎて痛い目に遭わないように

自分を守るための感情。

(実際、私も

 はずきルーペのCMから

 自分を守るために、

 即チャンネル変える)

そのコトやモノや人と

適切な距離を取らせるために

自分に送ってくれている

メッセージのようなものだろうか。

 

とすると、

西野さんの発言によると、

「知らない」とか

「理解できない」

コトやモノと人とは、

対話がなくなってしまう・・・。

遠ざけることになるわけだから。

 

 

 

 

このことを

ちょっと考えたくなった。

 

そのために、

自分にとって衝撃的だった、

つまり

「それまで考えもしなかったことや考え方」

に対しての

自分の反応を振り返ってみる。

 

 

古い記憶の方からいうと、

1997年の、

確か終戦記念日に放送された

「筑紫哲也のニュース23」の中で、

17歳の少年が発言した

「なぜ人を殺してはいけないのですか?」

という問いだ。

 

この日は戦争について、

東京と沖縄(という記憶だが、あやふや)の

17歳の男女が語り合うもので

その途中に出てきた言葉。

この問いにコメンテーターの方も凍りついたが、

私も夫も、言葉が出なかった。

しばらくして

夫が、

「パンドラの箱を開けちゃった

 って感じだな」

のようなことを言い、

私も同感だった。

 

そこに疑問を持つことに

ショックでビックリして、

当時すでに36〜7歳だった自分が

この問いに

まっすぐには答えられないことが

情けなかった。

 

その時の自分のことを思い出すと、

自分にとっては

「人間として生きていくことの前提」

のようなことに疑問を持つ

その17歳の背景が知りたいと

考えたと思う。

 

そして、その問いの自分なりの答えを

見つけないと・・・と思ったものだ。

 

当時、

このコトは大きな話題で、

確か社会学者や哲学者も

このことをテーマにした本を書いていたし、

高校の小論文のテーマとしても

取り上げた学校があり、

関わっていた子どもから

相談を受けた記憶もある。

 

 

 

 

 

2つ目は、

湾岸戦争。

 

その頃私は

祖父が入院してた高齢者対象の病院に

仕事の行き帰りに寄っていた。

玄関入って、すぐのロビーにテレビがあって、

その画面に

夜の空と、

その中で時々光る赤く早い光が映っていて、

そんな風に戦争の始まりの実況中継を見ることに

なるとは!と衝撃だった。

 

あの時は、

イランやイラクなど中東のことや

中東とアメリカとの関係も

あまりにもわからなすぎた。

わからなすぎて、

始めてしまったブッシュに対しての何かの

激しい感情というよりは、

困ったことになったなあという

ぼんやりとしたネガティブな感情。

 

確か9・11の時も

この時と同じような

落ち着かないような心持ちになり、

それは

戦争やテロを起こした人や考え方やグループを

「嫌い」というものとは

私自身は違ったと思う。

 

ただ、なぜこういう事が起こっているのか

知りたいとは思った。

 

 

 

3つ目は

東日本大震災での

 原子力発電所の事故と

 その後の原子力発電に対しての行政。

 

私は3月12〜13日が仕事で、

名古屋にいた。

2日間仕事に集中して13日の夜に

静岡に戻り

ニュースに映った街や畑を飲みこんでいく

津波の映像に驚いた。

東京の公共交通機関で帰宅できない方々

が延々と歩く様子も、

こういうことが起こるんだ!と

目が覚めた感じだった。

そしてそこから

原子力発電所の事故の様子が

刻々と報告される画面やインターネットから

離れられなかった。

 

確かに

浜岡の原子力発電所に

反対する署名活動では

何度も署名はしてきた。

しかし、

では自分の暮らしはどうだったか?

最終処分場のことも、

誰かに任せ、

自分事とはせずに棚上げし、

なんとかなるような気になって、

電気を使い続けていることが

突きつけられた感じだった。

 

それと同時に、

一旦事故が起きてしまうと、

手がつけられない事態となり、

どうなってしまってるかも把握できず、

コントール不能になる原子力の怖さ。

 

私が理解できないのは、

あれだけのことが起こってなお、

原子力発電所を再開しようと

されている方々の考えだ。

 

それは「嫌い」なんだろうか。

 

うーむ。

難しい。

 

もし、再開を望む人々と

会うことになったとしたら、

「嫌い」と距離を置くより、

私は議論を選ぶと思う。

ただ、

そう考える背景を理解したいというより、

多分、

「考えを改めさせたい」と

説得したいがための議論だろうな。

 

それは「嫌い」とは

少し違うと思う。

 

 

 

 

4つ目が

津久井やまゆり園の事件だ。

植松被告の

「障害者は不幸を作ることしかできません」

という言葉。

 

私はもちろんそう考えていないし、

その考えには心の底から反対だけど、

世の中に、そう考える人がいることは

知っている。

 

5年くらい前に

若い頃毎日一緒に過ごした友人と

そのパートナーと一緒に食事した時、

彼が、

確か乙武さんに対して、

まだ彼の不倫事件が公になる前だったけど、

「障害者は生きている資格がない」的な

発言をした。

私と友人と彼の3人は

若い頃の一時期同じ会社に属していて、

毎日のようによく飲んだ仲間だ。

その間、一度もそういう話はしなかった。

あの頃は、もっともっと世俗的なことで

忙しかったんだな。

私は

自分の知人の中に、

そういう考えの人がいることが

ただただ衝撃で、

彼がいつからそういう考えになったのか、

なぜそう考えるに至ったか、

まったく質問できなかったことが、

今となるとめちゃ悔やまれる。

 

ただ、そのことがあったので、

植松被告の考えは、

「とうとう、表に出てしまった」

というやばい感。

 

全く理解できないし、

理解したいとも思えないけれど、

その前の

性別違和を持つ方に対しての

「生産性がない」発言などとともに、

背景は知りたいと思う。

 

そういう考えに至るには、

そう考えざるをえないような

何かがあったのではないか?

 

 

そして直近では、

元農水事務次官の父親による

息子殺人事件を擁護する考えは、

私には受け入れられない。

 

それでも、

「だから擁護する人たちが『嫌い』」

というのとはちょっと違う。

 

行政の中の様々な書類を

 破棄させた考え方も、

同意なしの性行為を正当化しようとして

 いる記者やその取り巻きの人も、

理解はできない。

 

書いていて

やっとやっとたどり着いた。

 

はずきルーぺのCMに関しては、

単純に「嫌い」で、

あのCMを一生懸命作っている方が

いることもわかるけど、

私は「ノー」!!!

なんだけど、

 

そのほか、

ずらずら書いてきたことは

「嫌い」で片付けられない、

「怒り」があるんだな。

 

 

 

 

そこにあるのは、

「嫌い」というより、

「怒り」なんだな。

私の中には「怒り」があるんだな。

 

 

自分の中にある「怒り」の正体を

私はちゃんと見たいから、

知りたいんだろうな。

 

 

 

知らないで「嫌い」としてしまい、

瞬間的にシャッター下ろしてしまうことは

もったいないことがあると私は思う。

 

理解できない・知らない 

だから嫌い 以上!

という循環ではなく、

だからまずは知ってみよう

できたら理解しようとしてみよう

があって、

その先に

やっぱ

自分には理解できない、

距離起こう・・・

だとしたら、

ちょっと安心。

 

 

 

 

そういう時代とか、

そういう社会とか、

それを情けなく思ったり、

批判するってよりは、

まずは自分からだと

ほんと思う。

 

 

 

 

 

 

ハイタッチ!のカルクラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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谷澤 久美子
counselor