2015年10月の記事 | 今のところではありますが…
大事な関係を壊したくないからこそ。

【2015.10.23 Friday 09:07
(最後に講座のお知らせがあります)



コンビニでコーヒーを買いながら、
煎れてる間に
ついつい雑誌のコーナーに目をやる。

と、あるんだなあ、
必ずといっていいほど
「コミュニケーション」に関するもの。

私は「コミュニケーション」に関する本を
集めることがちょっとした趣味のように
なってしまっていて、ついつい購入。
上のものは全部読んだが、
それぞれとってもよかった。

いろいろな切り口から
「どうしたら
 あなた自身の考えや気持ちを
 相手に誤解されずに伝えることができるか」
「どうしたら
 相手の考えや気持ちを受け取り、
 そこから建設的な話し合いができるか」
つまり、
 「伝え合いながら、
  いい関係を築く方法」
が書いてある。

これらはオトナ向けのものだが、

たとえば小中学校や高校でも、
保健室の前には
「相手を思いやりながら
 自分の気持ちも伝えよう」
というポスターが貼ってあったりする。

11月は、私も小中5校で講演がある。

多くの方が
「コミュニケーションを改善したい」と
考えている。

大切な関係、
明日からも一緒に何かをしなくてはいけない、
そういう関係の間での
コミュニケーションほど、
やっかいで、
だからこそ、なんとかしたいと思うよなあ。



私自身は、
最近は
「コミュニケーションが上手にできなくては
 ならない」的な感じが
行き過ぎてやしないかちょっと心配だし、
技術が上手になることそのものが目的に
なってしまったら、それは違うし、
なんとなく、
自分自身に時々ブレーキかけながら
「コミュニケーション」について考えている。

ただ、
アサーティブを学び続けて実践し続けてる方々が
もちろんアサーティブ以外の要素も
いっぱいあるだろうけど、
それでも以前より生きやすそうに見えることが
よくあるし、
自分自身が、
大切な相手(夫)に
「不機嫌な態度」(だまりこくる)で
要求をわからせようとすることが全くなくなって、
めちゃくちゃ生活しやすいし、
仕事場でも、
改善点を、相手を責めずに伝えられることが多くなって、
それは多分、いいことだと思うから、
やはり知らないより知って、
使えるようにしておくってことは、
とってもとってもいいことだと思う。

そして知って、使えるようにしておくには、
もちろん本からの知識もすごくいいと思うけど、
講座に出てみるってのは、
効果的だと思う。

頭の中で「できそう」と思うことと、
口に出してみることは
全然違うことだから。


それで、
秋〜冬〜春の静岡での
アサーティブの講座について紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・
アサーティブ・トレーニング基礎編
① アサーティブとは何か
②自分のコミュニケーションパターンを知る
③理論を学ぶ
④方法を学び練習する(ちょっとした依頼やお断りができるようになります)
⑤ほめ方、ほめられ方を学ぶ
⑥自己信頼について学ぶ
・ 日時:12月12日(土)9時半〜16時半
        13日(日)9時半〜16時半
・ 会場:静岡県教育会館
(静岡市葵区駿府町1−12 054−252−1011)
・ 定員:20名(二日間参加できる方/先着順)
・受講料:21800円(テキスト代込み)
・ 主催:谷澤相談室 http:ktanizawa.exblog.jp
・詳細は


アサーティブ・カフェ in 静岡
アサーティブを学んだ方々が集まる場。
気軽に失敗談を語り合ったり、日頃の悩みを話してみたり、
ロールプレイで練習してみたり、そんな時間を過ごします。
尚、「アサーティブ・カフェ」の後は参加自由で懇親会も開催予定。
楽しみながら、学びを継続していきましょうね。
・日時:11月7日(土)13時15分〜16時45分
・会場:静岡県教育会見
・会費:3000円
・定員:20名(アサーティブジャパン主催又は谷澤相談室主催の
アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方対象/先着順)
・主催:谷澤相談室http:ktanizawa.exblog.jp
・詳細は
★2016年3月には『自己信頼」をテーマに
 一日かけてのカフェを行います。


アサーティブ・トレーニング応用編
①批判への対処、②怒りの取り扱い、
③難しい問題解決のコミュニケーションの方法
*参加していただけるのは、以下のどれかの条件を満たす方
 ・アサーティブジャパン主催の基礎編終了
 ・谷澤相談室主催の基礎編を終了
 ・心のケアグループ主催の連続講座+カフェ一回を受講された方
*応用編を受講いただきますと、
アサーティブジャパン主催のステップアップ講座にお進みいただけます。
・ 日時:2016年2月13日(土)14日(日)
     両日とも 9時半〜16時半
・ 会場:静岡県教育会館
・ 定員:20名(先着順)
・受講料:23800円(テキスト代込)
・主催:谷澤相談室http:ktanizawa.exblog.jp
・詳細は


★尚、アサーティブ・ジャパン主催の
<アサーティブ・トレーニング
 ステップアップ講座in静岡>

【日 時】2016年4/16(土) 10:00 〜 17:00
         17(日) 9:30 〜 16:30
【会 場】グランシップ 10階 1003会議室
アサーティブトレーニング応用編終了の方に受講いただけます。



★さらに「働く女子大学/うるおいプラス」さんで、
「ストレスマネジメント講座・コミュニケーション研修」
に参加された方のために、来年2月に[実践講座]開催。
「頭ではわかっているのに、うまく伝えられない・・・」
そんな方のために、
“学んだ理論”を“使える技術”にアップさせましょう!
・日 時:2016年2月6日(土) 13:30-16:30
・会 場:B-nest 7階 演習室1
・受講料:3,500円
・定 員:24名
・主催:働く女子大学 うるおいプラス
・詳細は

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それにしても、
継続は力!ですね。

谷澤、昨日、島田大井川マラソン、
途中歩きましたが、
なんとか完走しました。
おかげで、本日、からだが
いうことききません。
でも、達成感!


  
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ちょっとずつ楽になる。

【2015.10.18 Sunday 15:29
「自信」のしくみを知って、
いろいろなことがあったとしても、
「この自分でやっていこう」
と思えるような自分を作っていくこと。

それを目的に
今年度は勉強会を開催している。


2回目の昨日は、
「自信」と関係の深い
「自己評価」の酸素とも言える
(なくてはならないものって意味ね)
「行動(一歩踏み出す・やってみる)」と、
「客観的になること」について
18名の参加者の方とともに学んだ。

確認したことは、
まず、
何かの「出来事」が起こった時や、
「行動」ができない時に、
自分の頭に浮かんだ考えや、
感情を自分でキャッチする、
まず、そこから始めようということ。

これなくして、次へはすすめない。

そして、これはこう書くと、
「それって別にできてるし」
と思う方は多いかと思うけど、
実は結構難しいことなんだ。

高圧的な上司からの仕事の押しつけや、
仕事を覚えない後輩のいい加減な態度、
何度言ってもゲームをやめない子どもや、
まったく協力的ではないパートナー、
何かコトが起こった時、
その時、
「おっ、今、自分、悔しいし」
とか
「もう何度いってもダメなんだから、
 本当に悲しい」
とか、
そんなふうに自分の頭の中に浮かんだ
考えや感情がわかるということは、
そこに巻き込まれていないということ。
ちょっと客観的になれているって
こと。

それなくして、
適切な行動はとりにくい。

その前提には、
どんな考え、どんな感情が
自分の中にわいてきても、
それを判断、評価しないで
受け止めたいってことがある。


昨日、
初めて参加してくださった方も、
早速このことにチャレンジしてくれた。
(以下、オープンにしていいと書いてくださった
 方の感想より)

「結婚して2年。県外からきたため、
 友人も近くにおらず、
 結婚した先の家業の関係から
 自由に外にでることもできず、
 『自信をなくす』というより、
 『自分を無くしていた』と思います。
 今回、勉強会で不安などの感情は
 あって当たり前なんだ、
 それでも行動していいんだと分かり、
 今まで不安のままでは
 行動できなかった自分を
 変えられそうな気がします」
            (k)

また、勉強会の最中にわいてきた考えと感情を
そのまま受け止め感想に書いてくださった方も。
「つくづく自分は自己評価が低いなと思いました。
 (中略)
 自分に気付くとしんどいですね。しんどいですけど、
 気付いたら行動に繋がっていくと思うので、
 このしんどさは今の自分に必要なんだと思います)
             (ジャンプ)

2回目の参加の方は
「不安はなくさなければと思ってましたが、
 この気持ちも受け止めて、受け入れていこう
 と思いました」    (H)


勉強会は2012年にスタートしたが、
その頃から継続的に参加されてる方は、
感情や考えを受け止めることの
効果を書いてくれている。

「いつもではもちろんないですが、
 『あ〜私今落ち込んでいるなあ』とか
 『あれを気にしていたんだ、私』とか
 思うことがあります。
 その後何をするわけではなくても、
 自覚するだけで(認めるだけで)
 少し楽になれます」
          (ココロ)

「出来事を書き出すと、その時に
 いろいろな考えがわいていて、
 また、あせり、心配、怒り、困り感
 もわいてきていて、
 どきどきしたり、冷や汗でたりも
 してたけど、
 でも、起こっていることを
 事実として受け止めて、
 じゃあ、どうしたらいいのかとか、
 じゃあ、今できることは何だろうとか、
 前向きな行動ができていたことが
 わかりました。
 継続して参加してるから
 こそかもしれません」
            (H)


私たちの毎日は、
いろいろなことが起こる。
その時々、
腹が立ったり、くやしかったり、
不安や心配になったりするが、
そのことを受け止めて、
その時した方がいい行動を選ぶと、
不快な感情にまつわる出来後は、
そこで止まる。

しかし、適切な行動を選ばずに、
感情にまかせたふるまいをしてしまうと、
次には、
自分のしてしまったその行動に対して、
自分を責めるような、情けないような
そんな感情がわいたり、
相手を責めるような、怒りやくやしさという
感情がわいてしまったりして、
ネガティブな循環が
始まってしまったりする。

そのことは、「自信」には繋がってはいかないだろう。

そんなことが、
まずは頭で分かること。
そして
日常で生かせるようになるまで
訓練できるといいな。

「何ヶ月か前に学んだことが、
 後になって『そういうことか!』
 と思うことが多くあります。
 気付くとうれしくて、にやにや
 してしまっています」
      (ちゃーぱ)


今年度の勉強会はあと一回。
2016年1月9日(土)開催。
一年のはじめに
「自己評価をあげる」ことにチャンレンジ
します。お申し込みは
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達成感度。

【2015.10.17 Saturday 18:38
今日は谷澤相談室の勉強会。
「行動」「客観性」をキーワードに
「自信」について考えた。



その中で、時間の都合上、
カットしたワークがあった。

それは自分の達成感度を明確にすること。

最高に達成感を感じることを10とし、
0からランク付けする。

私は自分で自分の達成感度をきめてから、
(もちろん、変動制だけど。
 そして昨晩と、「今」は
 少し違う)
「ダメだったな」ってときの
感じがめちゃ変わった。

「今ひとつ」だった
というより、
「5」ぐらいはがんばれた
という受け止め。

多分「不満足度」にしたら、
マイナスの方ばかりを
意識してしまったかもしれない。



<私の達成感度>
0:ただ、やった
  ただ、こなした
 (もちろん、「ただやった」だけでも
  精一杯な時もある)
1:家族に指示されて、
  あるいは依頼されたことを
  した。
 (言われてやることは、
  私の中では、ランクがひくい。
  逆にいうと、
  相手にとって必要かどうか分からないけど、
  私が気がついてしたことは、
  私の中ではランク高し。
  たとえ迷惑でもってところが
  私の自己チューなところだ)
2:本を読み切る
 (最近、あまりおもしろくない本は、
  読み切らずに終える。
  それを読み切った時は
  少し達成感あり)
3:なんとかの準備をして、
  平均的な出来
4:朝ラン
5:衣替えなど、
  片づけを終えたとき
 (片づけはめちゃ苦手なので)
6:マラソン大会などに参加
 (辛いってわかってても
  スタートをきる感じ)
7:やった方がいい準備をやれた
8:突然、ポジティブなフィードバックを
  もらえたとき
 (フィードバックを求めた時というより、
  思いがけないときに)
9:相手のニ−ズをしっかりとつかみ、
  必要なものを届けることができた
10:満足のいく準備をし、相手のニーズに
  あったことを提供できたと、
  自分で実感できた

9と10の違いは、
満足のいく準備をしたかどうか。
私の中で達成感が高いのは、
どうやら準備に関係ある。
どんなに出来がよくても、
準備してないと、
まぐれみたいな感じで、
なんだか「やった!」感がないんだよなあ。

また大切なのは、自分の実感で、
いただいたフィードバックがすごくよくても、
自分で「よし!」という実感がないと、
ランクが下がる。


これを作ってから、
うまくいかない時は何が原因か
よくわかるし、
満足の理由も明確。
この満足の理由が明確だと、
次への意欲に繋がることも
実感中だ。


ここまで詳しく0〜10にしなくてもいい。
たとえば、
料理ってカテゴリーで
超略式の達成度を考えてみると、
10:野菜サラダ、
   油揚げと乾物の煮物
   魚の料理
   具沢山の汁物
5:キャベツの千切り
  肉を焼く
  買ってきたお惣菜
1:ピザをとる
0:外食
なんてしとくと、
「すっごく疲れててもとりあえず、
 5の感じだった」
とか、
「今月は0が3回だなあ。
 よしがんばって
 明日は9くらいはやってみるか」
なんて思えるといいよな。



ちなみに<喜びランク付け>もしてある。
10:旅行にいく
9:妹、姪っ子に会う
8:思いっきり学びたいことを学ぶ
7:友達と食事しながらしゃべる
6:夫と外食する
5:ひとりで映画を映画館でみる
4:ネイル、白髪のメンテ
3:カフェでひとりでお茶する
2:朝ラン
1:レンタルしてきた映画をみる
0:妄想で、旅したり、嬉しいことを
  思い出したりする。


こうやって書いてるだけでも、
喜びの方は
なんだか気分がいいものだなあ。


ただしかし、
あまりに落ち込んでいると、
自分の中の達成感や喜びは
思いつかないものだ。
ちょっとやってみて、
無理だなって思ったら、
「今はその時じゃない」
って自分で決めて、
一旦中止するのがいい。
それで、
またいつか思いだしたら
やってみればいい。

そのくらいのもの。


さて、今日の私はどうだったんだろう。
少なくとも、
準備は、めちゃ満足いく準備をした。
今日のところは、ランク付けにこだわらずに
おいとこうと思う。







 
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腿、あげろ!

【2015.10.16 Friday 09:01
今朝走りながら、
めちゃくちゃダラダラ走ってるなあと、
我ながら思った。

こんな時に私にコーチがいたら
「何やってんだ!」とか言われるだろうな、
なんて思って、

そう言われるの、
こんな走りじゃ当たり前だろうけど、
そりゃ、いやだなと思った。

「もっと早く走れ!
 ちゃんとやれ。
 おまえならできる」
とか、もし言われたとしても、
そりゃ、早く走りたいし、
ちゃんとやりたいけど、
どうすりゃいいのよ・・・
と思うだろうなと思った。

次々と頭の中に、
言われたくない言葉が浮かぶ。

強迫っぽくされるのも、きっとやだな。
「そんなんで、
 今月末のフルマラソン、
 完走できるわけないだろ」

深刻に質問されても、きっとやだろう。
「おまえ、何のために走ってるのか?」

罵倒もきついだろうなあ。
「根性なし、ばか、
 もう、一切期待しないぞ」的な。

「しっかり走ってくれると
嬉しいな」
もしっくりこない。
あなたを嬉しがらせるためですか,,,
と時々ひねくれ者の私は思う。

〜なんて考えながら走っている間に
結構距離が稼げてしまったりして、
我ながらおかしかった。


で、その時、
そうか、
腕をふってみよう!
腿あげてみよう!
と思いつき、
やってみたら、
ペースが上がった。

もっと早く走れ!と言われても、
困るけど、
「腕をふれ、腿あげろ」
は、
何をしたらいいか明確で、
すごく役にたつアドバイスだ。



先日中3の男子と話していて、
彼がこんなことを言った。
(これ、ブログに書く許可もらってます)

彼「先生、オレってさ、
  友達に、自分の趣味をおしつけちゃう
  とこがあるじゃん。
  それよくないと思うんだよ。
  友達が興味ないかもしれないのに、
  話し続けたりするんだよ。
  そういう時、どうすりゃいいんだろうね」
私「そうか、そういう時、あるんだね。
  ってかさ、
  そのことに気がついてるあなたがすごいよね。
  私、そう思うよ。
  あなたさ、その最中に気がつくの?」
彼「それが、話してるときは多分、
  気がついてなくって、
  誰かに言われると、
  あっそうなのかとわかる」
私「誰かに言ってもらえると分かるんだ。
  そう言ってくれる人が、
  身近にいてくれて、よかったね」
彼「そうなんだよ。
  その時にはね、
  自分に言い聞かそうと思ってるんだよ」
私「なんて?」
彼「落ち着け、オレ!って」
私「それ、すごくいいじゃん。
  夢中でしゃべってたときに、
  誰かが教えてくれたら、
  落ち着け、オレって言い聞かす、
  それ大賛成だよ」

彼がそうやって、
「落ち着け、オレ!」って
自分に言い聴かせながら、
それができるようになっていったら、
今度は、
話している最中に、
「この話、続けていい?」
って相手にきけるようになるといいな
なんて考えた。

「思いやりをもて」
とか
「相手のことも考えよう」
とか、
それよりも、
ずっと役に立つアイディアを
彼は自分の中にもっていた。
すごいなあ。


もちろん、
大きな気づき、
人生を変えてしまうようなアドバイスも
時々、必要だと思う。

そして、
目の前の何かを変えていく、
第一歩のような、
ちょっとしたコツというか、
ピンポイントの助言も
めちゃ大事だ。




そんなこと考えて、
今日は10㌔走ったぞと。
やったね、私。


 
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時々、人生は私を試す。

【2015.10.10 Saturday 15:26
今日の午前中は講演会の講師を務めた。
これからを生きる子どもたちにつけてあげたい、
「考える力」
「コミュニケーションの力」
そしてそれらの土台になる、
物事に向き合う力を育んであげたいよね、
というテーマの講演だ。
まだこなれた言葉ではないが、
「物事(出来事/失敗/災難/事故/災害/
    ネガティブな感情など)
 にむきあう力」を
一応「態度力」とし、
それは
子どもの話を聴くことで
つけてあげられる可能性がある・・・
そんな話をした。

昨晩のうちに
パワポで上映するスライドは
ほぼ仕上がっていたが、
今朝になって、
「そういえば、最近の態度力といえば、
 やっぱ五郎丸氏だし、
 ノーベル賞の大村氏だ!」
と急に頭に浮かび、
スライドの準備をした。


・・・・・・・・・・・
五郎丸氏は、
前回のワールドカップでは選手として選ばれなかった。
そこであきらめていたら、
今回の活躍はなかったはずだ。

「落選」という出来事に対して、
どういう態度をとるか。
彼は悔しさを力に変えた。

また、
彼を特集した番組で、
彼は以前は練習熱心でもなければ、
やる気のある選手ではなかったといっていた。
以前のコーチがそんな彼を発奮させるため、
合宿の時に「もう、おまえは帰れ!」と
言ったそうだ。なにくそ!と思ってほしくて。
しかし、その時の彼のやる気には、
そういうことでは火はつかなかった。
しかし、所属するヤマハでプロ契約から
社員の方々と一緒に働きながら活動する契約に
変わったとき、
彼は変わったんだそうだ。
社食でご飯を食べながら、
チームで仕事をしながら、
いろいろな方からかけられる
「この前の試合のプレイ、よかったよ」
「応援してるよ」
「がんばってくれてるから、自分もがんばれる」
などの言葉。
それが彼を励ました。力を与えた。
がんばらないと!と思ったそうなんだ。

「契約の変更」という出来事に、
「なんだ、練習だけじゃなくって、
 仕事もしなくちゃいけないのか!
という投げやりな態度もとれる。
でも彼は、
「こんなに応援してもらってる。
 自分もがんばらないと!」
という態度をとったそうなんだ。

そういういろいろなことの積み重ねが、
あのプレースキックに繋がっているん
だろうなあ。



ノーベル賞の大村氏は、
インタビューに応えて、
「夜間中学の先生をしていたとき、
 近所の工場で働きながら学校に
 通ってくる子どもたちの指が
 油まみれで、
 その手で勉強しているのをみて、
 『何してるんだ自分!もっと
 がんばらないと』と思った」
と言っていた。

油まみれの手を、
手を洗ってから勉強すべきと
思った先生だっていたかもしれない。
ただ大村氏は、
その同じ出来事を、
自分のバネにする、
そういう態度をとったんだよなあ。

彼は学生へのメッセージとして、
「失敗は当たり前。
 でも続けていると、
 びっくりするようなことが
 起こることもある。
 そうなると失敗も怖くなくなる。
 もうちょっと、
 もう一歩、
 もう一晩、
 努力を続けてみてほしい」
と、
「失敗」に対しての態度を
教えてくれていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

スライドの準備は終え、
上記のようなことをかいつまんで
話すために、
原稿を書きあげ、
さて印刷するかって時だ。

ガガがガガとプリンターから変な音。

ええっ?何?どうした?

エラーメッセージによると紙づまりらしい。
つまった紙をひっぱり出し、
電源入れ直して、
さて、印刷!

だめ・・・。
またエラーメッセージ。

テンパッて
時計をみる。
あと15分で家を出なくては。
着替えもしたいし。

やばいぞ〜。

私がこんなにあせっているのに
家人は、なんだかのんびりしてる。
心の中で「私を思いやれ!」と叫びながら、
「紙がつまったみたい」というと、
「全部出した方がいいよ」とめちゃ冷静な正論。

心の中で
「手伝ってくれてもいいじゃん」
と思いながら、

ふと、
「私、めちゃあせってる」
と頭の中で気持ちを言葉にして、
それで
ちょっと冷静になって、

だから、
こういう時が態度力なんだってばさ

と自分に言う。

今ちょうどそこを印刷しようとしてたとこじゃん。
まさに
「態度力」って文字を、
だんだん拡大してく機能を使って強調した、
ちょうど、それを
印刷しようとしてるとこじゃん。

こうやってさ、
人生は、時々私を試す訳さ。

ふふふ、使ってやろうじゃないの、
態度力。

で、引っ張り出した紙を冷静にみると、
ちょっとかけてるところが。


そうだ、きっと、これがどこかにひっかかっているんだ。
それをつまみだそう。

指はインクで汚れたけれど、
なんとか、かけらをつまみだし、
なんとかかんとか、
遅刻もせず、
どうやらこうやら
今日の務めを果たせた訳です。


ひや〜
エキサイティングだわあ。


思いもよらないことは起き、
不運はあるし、
間違いもある。
毎日毎日、
ほんと、いろいろある。

そんな中で今日みたいに
「人生に試されてる」って考えられると
すこーしだけ、
うまくいくように思う。

とにかくよかった。
ほっとした。


さて、これから明日のワークショップのプログラムを
さらに練ります。
がんばるぞ〜!



 
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「ボヤのうちに消す」

【2015.10.02 Friday 19:51
9月の最後の日曜の朝CX「ボクらの時代」の中で、
ブラマヨの吉田さんは
相方とよくしゃべると言っていた。
つっこみのタイミングがどうだったのか?とか、
ぼけ方をもっとこうした方がいいとか、
ちょっとでも「えっ?」と思ったら、
しゃっべりあうんだそうだ。
その理由を
前の相方と
「しょうもないことが積み重なって
 ダメになって解散したから」
と言ってた。
だから今は
「ボヤのうちに消すと決めてる」
のだそうだ。

同じ番組で、
東野幸治さんは、
妻の話しをきいている時、
心の中で数を数えていると言った。
そりゃ、バレてるよ。
数えてることはわからなくても、
心がそこにないことはきっとバレてる。
わかっているけど、いちいち追求しないのが、
東野さんの妻の賢さなんだろうなあ。


いやあ、
言葉は、
人に影響を与えていく。
ひとつの番組をみて、
その中で使われた言葉で、
思わず背筋が伸びたり、
あるいはカチンときたり。


今日は夕方のカルとの散歩の時に、
年少さんくらいの女の子が、
カルに話しかけてくれた。
「ちょっとさわっていい?」
ときいてくれた。
その「ちょっと」ってとこが、
もう愛しくて愛しくて。
彼女なりの遠慮なんだろうな。
そして「おすわりできる?」ときいてくれて
うなずくと、
「おすわり」とカルに言い、
これまたカルがちゃんとおすわりすると、
「いい子だねえ」
という。大人みたいな口調で、
なんだか抱きしめたくなった。
この子はきっと、いっぱい誉められているんだろうな。
めちゃくちゃ大事に育てられているだろうな。
そんな手触りがする言葉だった。

私は、温まる。



帰宅後テレビをつけると、
川島なお美さんの葬儀の模様をやっていた。
喪主の夫さんの言葉がすごかった。
「女房は他界したくらいで
 へこたれるような人間ではありません」
妻のことを、
そんなふうに信じられることがすごいし、
そんなふうに信じてもらうに足る毎日を
送っていた彼女がすごいと思った。

おもわず、自分を振り返る。

振り返りながら、思い出したのは、
なぜかマララさんのスピーチ。

マララさんがノーベル賞受賞を知った後のスピーチで
「私には2つの選択肢しかありませんでした。
 一つは、声を上げずに殺されること。
 もう一つは、声を上げて殺されること。
 私は後者を選びました」
その彼女の使った言葉で、
そこまでのことを少女に突きつける、
理不尽な状況が伝わってきて、
ふるえるような思いをしたことを
思い出した。


私たちは、
言葉をかけあって生きている。

伝わっているものは、
もちろん言葉だけではないけど、
言葉の力は、やっぱり大きい。
そのことに自覚的でいたいけど、
時々忘れる。


ずっと前中学生に
「大人からかけられた言葉で、
 凹んだ、やる気を失った、勇気を挫かれた、
 そんな言葉を教えてください」
というアンケートを
とったことがある。
全容はここでは控えるが、
その中のひとつに、
思わず苦笑した言葉がある。

「無理しなくていいから
 がんばんな」

アンケートに書かれた、
この言葉を目にした時、
言うよなあ、言ってしまうようなあと
思った。
でも、この中学生は
「じゃ、どうしたらいいんだ!」
なんだろうなあ。


言葉を発する時に、
いつもぴりぴりしていたら、
とてもじゃないけど、コミュニケーションとれない。
ただ、やっぱ、
影響を与えるものなんだって、
時々ちゃんと分かっておかないとなあ。

そうそう、時々戒めておかないとな。











 
author : tanizawa-k
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そのあなたでやっていくのさ。

【2015.10.02 Friday 08:56
ひとつの出来事、
たとえば、
静岡市の小中学校は前後期制をとっているから、
今は前期の成績が出る頃だ。


思ったような成績が取れなかったとする。
その時に考えられる子どもの「感情(考え)」は

・困惑(怒られるかも)
・心配(このままではめざす高校にいけない)
・怒り(なんでこれ?テストの点あがってたし!)
・情けない(私ってほんと、ダメ)

みたいな感じだろうか。

その後、あるいは同時に
いろいろな行動をするだろう。

・忘れるために何か(ゲーム/アニメ/アイドル/部活・・・)に
 集中する
・今後の計画をたてて勉強を開始する
・リラックスする(ごろごろする/寝てしまう/甘い飲み物・・・)
・しゃべる・書き出す

こんな感じであれば、
まあまあ、生きやすい感じだと思う。


ただ、
成績の結果で凹んでいることに重なって、
たとえば、
友達が秘密をばらしてしまったとか、
部活で先輩から誤解による注意をうけたとか、
塾のレベルアップのテストで不合格になったとか、
やってあったのに宿題を忘れたとか、
友達に貸した本を返してほしいと言えなかったとか、
部活のみんながまじめにやってくれないとか、
そんなことが起こると、
ネガティブな方の感情が繰り返しわいてきて、
それは
ほんとに辛いと思う。


困惑、心配、怒り、情けなさなどの感情が
生まれることが問題ではなく、
過剰に繰り返して、
悪循環から抜け出せなくなると
問題になってしまうことがある。

それはやりきれない。
苦しすぎる。




今日から週一で3週連続の
「思春期の子どもをもつ親のための講座」の
講師を務める。
おそらく10年以上続いている講座で、
最初の頃に参加してくださっていた保護者の方は、
「ばあば」になってらっしゃる方もいる。

この中でやることは、
いろいろなんだけど、
根本的なことはひとつ。


子どもの中にわいてくる感情や考えに
判断や評価をつけないで、
一旦受け取ろうってことだ。

これの利点はいくるつあるが、
主にあげると、
①子どもが安心して話せるようになる可能性がある
 →コミュニケーションの量がふえる
 →コミュ二ケーションが上手になっていく
②子どもが自分の感情をそのままうけとめられるようになる
 →ネガティブな感情を反芻しなくなる
 →感情の認知ができ、行動を抑制しやすくなる
③ネガティブな感情をもつ自分を自分で受け止められる
 →自分にまあまあぼちぼちOKだせる
 →人の中に入っていけるし、新しいことに挑戦できる


ただ
めちゃ大事なことがあって、
それは、
子どもの中にわいてくる感情や考えに
判断や評価をつけないで、
一旦受け取るためには、

保護者の方が
自分の中にわいてきた感情や考えを、
否定もせず、
なかったことにもせず、
打ち消したり、
無視したり、
自分を責めたりもしないで、
つまり、
判断や評価をつけずに
そのまま受け取ることをすること。

実は、これが結構難しいと思う。

それをサポートできるような
3回にしたいと思う。


その先に、
保護者の方が、
自分のことも子どものことも責めないで、
「この自分はその時その時やってきた。
 今もなんとかやっている。
 この自分でいい。
 この自分で、やったほうがいいことをやっていこう」
って思えることだし、
子どもに対しても
「そのままのこの子がいい。
 そのままのこの子が、
 やったほうがいいことをやるのを
 応援していこう」
と思えるといいなと思う。


おお!出発の時間だ。
再会もあるだろう。
新しい出会いもあるだろう。
楽しみだな。




 
author : tanizawa-k
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谷澤 久美子
counselor