2015年08月の記事 | 今のところではありますが…
姪との思い出。

【2015.08.28 Friday 10:51
走れる時は朝5時から走る。
ここ2回、秋の気配を色濃く感じて、
あんなにしんどかった今年の夏の暑さも、
「ほんと、暑い夏だったね」
って私の中では
過去のことになってき始めた。

さて、そんな中、
姪っ子ちゃんとの思い出を
書いておこうと思う。
(姪っ子ちゃんの母親であり、
 私の妹に許可もらったぞ)





姪っ子ちゃんは、
はっきりと嫌いなものを言った。
それが気持ちよかった。
「私はスイカが嫌い。
 あのテクスチャーが嫌いなの」
など。
そんな風に、
パン、冬瓜、アボカド豆腐など、
嫌いなものはちゃんと嫌いって言ったけど、
断る時には「ノー」というより、
「大丈夫」と言った。

「これもっと、食べる?」
「大丈夫」
みたいな感じ。

姪っ子ちゃんは、ニュ−ヨークで、
父親とは英語で話し、
母親は日本語で話しかけ、
姪っ子ちゃんは英語で答える
という生活をしているということ。

アメリカには
「はっきり断る」文化があると思ってたのは、
思い込みか、または、
彼女の環境が背景にあるのか。
すごくおもしろく感じた。


私が彼女を尊敬したのは、
自分のことをちゃんと考えるという作業を
よくしていたこと。
そして、その自問自答の様子を
教えてくれた。

たとえば、
二人でホテルに宿泊した時のこと、
私がシャワーから出ると、
彼女はそれまで着ていたパジャマから、
ホテル備え付けの寝間着に着替えていた。
「着替えたんだね?」ときくと、
「そう、くみちゃんがシャワーの間に、
 どっちがコンフォタブルかな?って
 自分にきいてみたの。
 それで、こっちの方が
 今日はコンフォタブルだって
 思ったから」
自分と対話したことそのものを、
言葉にすること、
私はびっくりした。
「こっちを着てみたかったから」
「こっちの方が居心地よさそうだったから」
くらいに結果だけ答えるって方法もあるけど、
過程を言葉にしてくれたことが、
記憶に残った。



ア二メ好きな彼女をアニメイトに連れていくと、
池袋本店では感動して泣いていた。
そして、
「くみちゃん。
 私は、アニメイトでは
 ノーコントロールになってしまう」
と分析してた。
私が
「じゃ、あなたがノーコントールになってる
 って私が思ったとき、
 何か手伝えることある?」
と質問すると、
「う〜ん。
 ない。そのままにしておいて」
正直だなあ。

原宿のかわいいものの店では、
ほしいといっていたものがあったのに、
結局買わない彼女に、
「なんで買わなかったの?
 ここではコントロールできたの?」
と質問すると、
「ううん、コントロールというより、
 レイジーになったの、並ぶことに」
と教えてくれた。
「そうなんだ。じゃ、ほしいという気持ちより、
 レイジーが勝ったんだね」
ときくと、
苦笑いをしていた。

ある時、「感情的」について
二人で話した。
何かの時に、私が
「あなたは、感情表現が豊かだね。
 私はそこもとっても好き」
と言うと、
それって、
「エモーショナルってこと?
 私は、それはいやなの」
という。
それで、
「エモーショナルな行動をするって
 ことじゃなくって、
 あなたはいろいろ、いっぱい感じる
 すばらしい心をもっているってこと」
と言うと、
「あっ、今ピンときた」
と言い、
以前、
誰かに言われてイヤだと思っていたことを、
リフレームできたようなことを言った。

彼女は3週間の間に
4冊本を読み、
アニメを見ては泣いたり笑ったりしていた。
宿題で、「動物の習性」を調べ、
動物園と大自然の中の違いについて、
VSにして書いていた。
求められている以上のことを、
おもしろければ、やる。
すごい集中力で。

でも、納得できないスペイン語の宿題
(まだ学校で習ってないのに、
 宿題で出ることがどうしても納得できないらしい)
は、渋々やっていた。

ゲームセンターで二人でクレーンゲームをした。
彼女の好きなアニメのキャラグッズが、
もう少しで落とせそうなところにあったから。
私はそれまで、クレーンゲームは嫌いで、
ほぼやったことがなかった。
でも、1000円までと決めてやった。
結局取れなかったんだけど、
彼女は
「前、こういうのやること
 理解できなかったけど、
 やってみると、
 はまる気持ちもわかる」
と言う。
私は、
「でもはまっても、途中で
『もうやめよう』とできるって
 すごいよね、私たち」
というと、
「ほんとだね」
笑いながら、そんな話をした。


彼女の夢は、
公園の遊具などをデザインする人のようだ。
「ブランコとかから、
 たとえば落ちてしまってケガするのは、
 それは想定できることとして
 デザインする。
 でも、何かひっかかるようなデザインで、
 それでケガをするのは、よくないデザイン
 だと思う。そういうことがない
 安心して遊べる公園をデザインする
 アーキテクチャーになりたい」

いろいろ体験が、
今のところの彼女の夢に繋がっているんだろうな。


私は英語が思うように話せず、
彼女は日本語が充分には話せない。
それで、わかりあおうと、結構努力した。
言葉が通じると、それだれで
いろいろわかった気になってしまうこともあるけど、
通じないと、
分かろうと必死になるから、
それって、すごいことだと思った。


日本に暮らして、
日本語で話している方々とも、
これぐらい分かりあおうとしてみるのも
おもしろいかもしれない。

本当は分かりあえないことの方が多いんだから、
そこを出発点にするってこと。

相手の意見を、
自分の勝手な思い込みや、
判断を加えて
受け取ったりしていることも
日常では多いと思うけど、
たとえば姪っ子ちゃんとの間でそうしたように、
ひとつひとつ、
「それ、こういう意味?」
とか、
「私にはこう聞こえたけど、それでいい?」
とか、
そんなやりとりがたまにはあっても、
いいのかもなあ・・・


姪っ子ちゃんと、
プリクラを撮った。
ゲキ盛ってのにしてみたら、
目がリアルの3倍くらいの大きさ、
足が2倍くらいの長さで、
気分があがった。

いろいろある日常の中で、
このプリクラはかなり効きそうな
お守りだ。




我が家は
夕飯に炭水化物をとらない生活になって長い。
姪っ子ちゃんはお米が大好きだったので
「ごめんね、あんまりご飯を食べさせて
 あげられなかったね」
と言うと、
「いいよ。
 ニューヨークに帰ったら、
 いっぱい食べるから」
と言った。
思い出してもクスっとする。


あ〜プリクラだけじゃない。
姪っ子ちゃんとの時間、
時々思い出しながら
秋も冬もなんとかやっていこう!!!




 
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合宿!

【2015.08.26 Wednesday 12:59
この夏の新しい企画、
谷澤相談室主催の合宿を行った。

朝霧高原にある「富士山静養園」にて。


アサーティブを直接扱わないが、
アサーティブなマインドをチャージする
2日間にしたいと
プログラムを作った。


チャージしたいこととは何か。
それは、
自他尊重のマインド。

自他尊重のためにできることとは何か。
本当に自分のことを大切にできたとき、
他者のことも大切にできる、
その最初のところ、
自分のことを大切にするってことを
やってみようと考えた。

自分のことを大切にするって何か。
自分の大切に思っていることを
ちゃんと言葉にしておくってことではないか。

自分の大切に思っていることとは何か。
よく「価値観」という言葉で表現される。



ああ!
「価値観」という言葉。

私たちは結構簡単に
価値観が違うとか、同じとか言う。
簡単に言うけど、
じゃ、私の価値観って何?と自問自答して
すぐに「これ」って言えるだろうか?

よ〜し、そのことを考える2日間にしよう!
という過程をふんでのプログラム。

こんないい感じの灯りの中で。


まずは、
「90歳が書いた50の人生訓」という、
SNSで見つけた記事を資料にした。

・借金は毎月返そう
・チョコレートがきたら、抵抗しても無駄
・あなたが泣くのを子どもに見せてもいいんだ
・いつでも「生きる」という選択肢を選ぼう
・もし私たちの全ての問題を一つの山にして
 みんなで眺めたら、みんな、自分の問題だけを
 持ち帰りたくなるだろう
などなど
50の言葉が並んでる。

この50の中から、
自分が一番共感できるものはなにか?
なぜそれを選んだか?
なんてことから言葉にしていった。

迷いながら、
選びとる時に、
自分の大切なことをはかるものさしが
作動する。

その感じを体験する。

それから、いろいろなワークを通して、
繰り返し繰り返し、
「大切なことの言語化」を
していった。

なんとなくぼんやりとあったものを、
忘れかけていたことを、
忙しい中では見ていられなかった思いを、
丁寧に言葉にしていった。

それは
施設内を散歩しながら。


マクロビな食事をいただきながら。


一足早い秋の気配を感じながら。


陣場の滝で、
マイナスイオンを浴びながら。


私たちは、
どんどんお互いの距離を縮めながら、
それぞれが、
自分と自分の距離も縮まっていったんだと思う。



自分の大切にしていることを
言葉にすることは、
意識する、認識するということ。
それをしないでいると、
他者からの評価や
他者のものさしが気になってしまうものだと思う。


自分の価値観を明確にして、
大切に扱うと、
相手の価値観を、
たとえ、自分とは違ったものだとしても、
大切にしようと思える感じも、
体験してもらったと思う。


自然と、
優しい食事と、
人の中で、
自他尊重を考えぬく。


企画から
場所決め、
プログラム作成、
運営、
いろいろあったが、
トレーナー仲間のサポートを得て、
実現することができた合宿。
達成感でいっぱいだ。



さて、そんな私に嬉しいサプライズ。
参加者の方々、全員が
一筆ずつ書いてくれた
メッセージカードを
最後にいただいた。

帰宅後、じっくりと読む。
お一人お一人との出会いを思い、
お一人お一人と交わした言葉を思い、
お一人お一人のある時の表情を思い、
お一人お一人の課題や変化を思った。
いただいた時の、
感動の涙とはまた少し違う、
胸の奥深いところから
滲んででてきたような温かいもので
満たされて、
しみじみと涙が出てきた。

合宿の間、宿題的なものもあって、
いろいろやること満載な中、
時間をみつけて書いてくださったんだなあ。



お一人お一人に
自分のことを大切にする時間を
もってもらいたいと思っていたが、
最後に大切にしてもらったのは、
私だった。



私たちを富士山は見守ってくれて。




また、やろう。
また、やりましょう。















 
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自分の感情と交渉する。

【2015.08.24 Monday 12:15
先日、振り込みをする機会があって、
郵便局で書類を書いて提出し、
順番を待った。
結構時間がかかり、やっと呼ばれると、
「先様の口座番号を何度入力しても
 はじかれてしまうんです。
 この番号は正しいでしょうか?」
びっくりして、請求書と見比べるが
正しい。
郵便局の方に請求書を渡し、確認して
いただく。
「正しいですね。
 では、もう一度やってみます」
しばらく待ち、
再度呼ばれ、
「やっぱりダメですので、
 電話してきいてみます」
で、結局は請求書に書かれていた番号が
間違っていたことが判明。
書類を書き直すところからもう一度やり直す。
〜〜〜なんてことがあって、
私は正直腹が立った。

結構忙しい中でのことだったし、
これは、
ちゃんとクレームを言って
謝ってもらわいと!
あ〜イライラする・・・
なんて考えた。

よし、
言うならアサーティブに言おう!
と決め、

頭の中で言うことを整理する。
「これまでのいろいろな対応、
 いつも丁寧でとっても助かってました。
 しかし、今回の番号ミスは
 とっても残念でした。
 15時から用事がある中、
 13時半から
 1時間近く郵便局で手間取り、
 結局お昼を自分の思っていた場所で
 食べる時間がなくなってしまい、
 残念で、
 で、腹たったんです。
 次回からは、気をつけてほしいです」

なんて考えて、

「まてよ』と考えた。

この
「残念で腹が立った」という自分の感情に
ついて、
伝える前に考えてみようと思った。

ま、いってみれば、
自分と
自分の感情について交渉してみるってこと。


確かにその日こそはゆっくりランチしようと
思ってたのに「残念」だったし、
その計画をじゃまされたようで「腹がたった」。
また、請求書に間違うって何事!って「腹も立った」。

「残念」って気持ちに関しては、
交渉の結果、
確かに「残念」だと考えた。
水だしでじっくり入れたアイスコーヒーのおいしい店で、
野菜中心のランチを取ろうと
楽しみにしていたんだもん、
「残念」だ。

なんだけど、
一個めの「腹がたった」。
これは、
「相手がじゃました」って考えは、
交渉の余地ありだよなあ。
だって、相手にしてみれば、
私の側の事情なんて知らないし、
じゃまする必要なんてまったくないんだもん。
そう考える自分の考えから湧いてきた
感情だあ。

二個目の「腹が立った」。
これに関しても、ちょっとザワっとする。
なぜなら、私なんてミスはしょっちゅうある。
テキストに誤字はあるし、
一度など、講座の会場を押さえてないことが
前の日に判明。結局午前と午後と会場が
別になり、参加者の方に不便をかけたことだってある。
2個目の「腹がった」という自分の感情と交渉してみると、
私の中に「相手に完璧を求める」考えが働いている
ことに気付く。

確かに、その郵便局で
待っていた時間、
書き直し、
あれやこれや対応していた間は
腹が立っていたが、
本当に伝えるべき感情がどうか、
自分と
交渉していた間に、
むかむかしていた気持ちは、す〜っとさめていき、
もう腹は立ってない自分に気がついた。

言わなくっていいじゃん。

以前、
私は、
言ってイヤなヤツって思われたらどうしようとか、
このくらいのことで腹が立つなんて
人間として小さすぎるからやめようとか、
あるいは、
なんて言っていいかわからなくって
言えなかった。




しかし、アサーティブを使っている今、
言わない選択をする私。

この選択!大きいと思う。


もちろん、必要があることは言う。
そして、言うための
考え方と方法論を、
アサーティブで知っている。
いわばコミュニケーションの道具をもっている。
だから、言わないとしても
言えないのではなく、「言わない」。
言わないという選択肢を
自分で選んだってことだ。

だから、すっきりしていられるのだと思う。



結局家で
コンビニで買ったランチをとりながら、
仕事の準備をしていると、
本当に誠実な謝罪のメールが入り、
もっとすっきりとした私。



言わない選択も
アサーティブな対応だよなあ。




さて、「アサーティブ」。
これを知って生きていくのと、
知らないで生きていくのとでは、
人生が大きく違うと思います。
まだの方は
手にしてみよう!
アサーティブ!!!




今のところお知らせできる秋〜冬の
アサーティブ・トレーニングのお知らせをします。


まずは短時間で体験してみたいあなたに!
「人間関係に振り回されない
  〜伝える力を磨く〜

日時:2015年9月5日(土)14時〜17時15分
会場:b-nest(ペガサート内)
受講料:3500円
主催:(株)るるキャリア
お問い合わせ&お申し込みはコチラから
 *仕事関係の事例中心で講座を行いますが、
  仕事をもってない方でも、安心して参加
  いただけます。


本格的にスタートしたいあなたに!
◆「アサーティブトレーニング基礎編in静岡」
日時:2015年12月12日(土)13日(日)
   両日とも9時30分〜16時30分
会場:静岡県教育会館
受講料:21800円
主催:谷澤相談室
お問い合わせ&お申し込みはコチラから


*このウェブサイトは、
NPO法人アサーティブジャパン認定講師である
谷澤久美子が個人で開いているブログです。
このウェブサイトに関する全ての責任は谷澤久美子にあります。
NPO法人アサーティブジャパンが
運営・管理しているウェブサイトではありませんので
予めご了承ください

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大切。

【2015.08.20 Thursday 09:10
昨日は55回目の誕生日。

仕事をして、
夕方、カルと散歩して、
夕飯を作り、
夫と義父と食べ、
夫が買ってきてくれたモンブランを食べ、
テレビをみて、
寝た。

とても穏やかで、静かな一日。


ただ、
心と頭の中は、とっても忙しかった。

姪っ子を18日に成田に送っていき、
私のとってもスペシャルな3週間が終わった。
帰りの新幹線の中で、
たまたま隣に座ってた女性も、
理由はわからないが時々鼻をすすっていて、
私たちは、まるで奏でているみたいに
鼻水をすする音と喉のひくっという音で
ハモってた。

楽しかった思い出と共に、
ものすごいさみしさが襲い、
ワールドカップロスや、
「あまちゃん」ロスとは比べ物にならない
空虚さを感じ、
同時に
彼女が我が家に滞在することに、
協力してくれたり、
一緒に彼女を大切にしてくれた人々への感謝と、
大切な姪を力いっぱい大切にできた達成感みたいものと、
とにかくいろいろな感情が
ポっと湧いてきて、しばらくとどまり・・・
みたいなことを繰りかえした。

そして、
自分の幼い頃を思い出し、
父の二人の妹(私にとっての叔母)が、
私のことを、めちゃくちゃ大切にしてくれた記憶が
蘇って、
「おばちゃんたちは、
 私のことを、
 こんなふうに大切に思ってくれていたんだ」
と実感した。

18日の夜帰宅すると、
冷蔵庫とオーブントースターが
めちゃくちゃキレイになっていた。
夫だ。
カルは私に飛びついて、私のそばを離れない。
カルは私の空虚がわかったようだ。
まだまだ姪っ子のことを思っては泣く私の頬を
ぺろぺろとなめた。

家族に大切に思われていることを感じることの温かさ。



明けて誕生日の19日は、仕事。
さみしさを感じながらも、
目の前にやるべき仕事がある幸せ。

カウンセリングの仕事と、
21〜22日に行う谷澤相談室の夏合宿の
プログラム作り。

プログラム作りでは
頭の中にあったことを
テキストにしていく作業をした。

今回の合宿では、
参加者の方に
自分が大切にしているものについて
言語化してほしいと思っている。

価値観。
一分。
絶対に譲れないこと。

学校のある尊敬する先生は
何かを選択するとき、
「それは人として正しいか?」と
自分にといかけるといっていた。
そういうようなもの。

それは、これまでの自分のことを棚卸ししてみたり、
今の自分のことを考えてみたりすることから、
言葉になっていくと思う。
そして、その考えた時間をよりどころにして、
翌日からの矢印の方向性がはっきりすると思う。

そんな1泊2日になる予定。

参加者の方に、
自分の大切なものを、
なるべくぴったりした言葉にする
体験をもってほしい。

それは、イコール、
自分を大切にすることだ。

最後の最後まで自分と共に生きていくのは、
この自分。

参加者の方に、
私が姪っ子を大切にしたみたいに、
自分で自分のことを
最優先にする時間をもってもらいたい。




さて、
本日55歳2日目。

GO!GO!私。


メガネを買い替えねばならぬ。
老眼も進むぜい。

白髪は染めねばならぬ。
一ヶ月に一度だぜい。

それでもGO!GO! 
この私。

あきらめることを選択することがふえた。
こうやって、
もっともっといろんなことを
受け入れていけるようになるんだぜい。

忘れたの重要さにおののきながら、
なんとかなることも知っているふてぶてしさ。
贅肉と一緒に身につけたぜい。


GO!GO!谷澤久美子。


すいすい運ばないことの中にある何かを、
みつけていくんだぜい。

わかったつもりにならないで、
いくんだぜい。

譲ること、言わないこと、見てること、
これからはいっぱいやるんだぜい。

そして、
大切なものを大切にするための体力を
なるべく保っていくんぜい。
























 
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Why? Japanese people。。。

【2015.08.04 Tuesday 19:33
姪っ子ちゃん(NYに生まれ育った)12才との
暮らしがおもしろい。
「ジャパンって・・・」
って、彼女はよく言う。

最初に言ったのは、
成田に迎えにいき、品川までの電車の中で。
「くみちゃん。ジャパンって、電車の中クリーン」
と言った。

嬉しいことも、
耳がイタいことも
言ってくれる。
忘れないように、
今のところのことをメモしておこう。

・「穴があいてな〜い」
 100円ショップに並んでいる商品の袋、
 あいてない。箱に穴もあいてない。

・「ルール、守るね」
 横断歩道で、車がきてなくても、
 信号を守って待っている時。

・「仕事がはやい。そして丁寧」
 デパ地下で総菜を買った時。

・「これ、ニュ−ヨークにほしい」
  TUTAYAのオリジナルアニメのコーナーで。

・「なんで日本人ばっかり?」
 フードコートで食事している時に
 周りを見渡して。
 そうだよなあ、姪っ子ちゃんは、
 多様な中で生きているんだもん。

・「なんで制服?」
 富士急にいた制服の女子高校生をみて、
 休日に、アミューズメントパークに
 いくのに、制服はありえないと
 彼女は思ったらしい。

・「みんな、バンズ(前髪)がある」
 その女子高校生たちの髪型が、
 全員ほぼ同じで前髪があること
 にびっくりして。

・「すごくフレンドリー」
 犬の散歩を一緒にしている時、
 いろいろな人が話しかけてきた
 ことから。

・「全部、オープン。盗まれないの?」
 呉服町という商店街を歩いていたとき、
 歩道に面している部分がオープンの
 店が多いことにびっくりして。

・「えええ?みんな、お金はらうんだ」
 うちの近所にいっぱいある
 野菜の無人販売のシステムに。

・「子どもが一人で歩いてる」
 アメリカでは10才以下の子が 
 一人で歩いていることはないらしい。

・「いいなあ、
  プールがあるなんて」
 散歩している時に、小学校中学校の
 プールの横を通って。
 日本の公立の小中学校には
 1校のひとつプールがある話をすると。

・「(衣装が)変すぎる」
 「ダンスが下手」
 「なぜ?おおぜい?」
 歌番組を見ていて。

・「なぜ一緒じゃないとだめ?」
 Eテレのいじめの番組をみていて、
 ある高校生が、みんなと
 同じ色のネクタイを選ばなかったこと
 から排除され、いじめにあったことを
 知って。


今のところ、などなど。


姪っ子ちゃんは、
人と同じってことがすごくイヤらしい。
姪っ子ちゃんがNYでいっている学校は
制服があるけど、
その範囲内で、
なんとかオリジナリティを出そうと工夫
しているようで、
その話しをきいた時に、
「バックパックの背負い方も、
 腰のちょっと上くらいで背負うってのが、
 日本の、
 今の高校生の定番なんだよ」
と話すとびっくりしていた。
また、できるだけ制服を着たくないと
言うので、
富士急だけじゃなく、
「制服ディズニー」とか
「制服USJ」とかいって、
みんなで制服着ていく話をしたら
さらにびっくりしていた。


あと2週間。
きっとまだまだいろんなこと、
感じるんだろうな。


今、パスポートを2つもつ彼女。

自分のことを知るのに
一番てっとり早いのは
他者を知ること。

日本で3週間暮らしてみて、
彼女なりにアメリカって国を
再確認するんだろうな。

そうして、
20才の時に、
自分で考えて選択するんだな、
自分の国を。




 
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Listen!

【2015.08.04 Tuesday 08:36
昨日のテレ朝「しくじり先生」に、
映画監督の紀里谷さんが出演していた。
横柄な態度と攻撃的な批判で
日本映画界から嫌われてしまった彼。
番組ではそこからの教訓を伝えると同時に、
ハリウッドに進出した後、
モーガン・フリーマン氏に言ってもらった言葉
でまとめていた。

その言葉は
「Listen」

「よく聴きなさい」
という言葉だ。

いやあ、何日か前にここに書いた記事とも
一致する。
まず聴く!ってこと



なんだかうまくいっていない時、
むしゃくしゃする時、
何をどうしていいかわからずもやもやする時、
「Listen」は
バランスを取り戻し、
自分自身の今やるべきことに
視点を戻させてくれるよい方法だと思う。

うまくいかないことを
他者のせい、
つまり、
環境だとか、
時代だとか、
社会だとか、
システムだとか、
うちのチームの構成だとか、
上司の指示の仕方だとか、
後輩の仕事への甘い姿勢だとか、
あの人の存在そのものとか、
自分の育てられ方だとか、
とにかく自分以外の誰かや何かのせいに
している時にも、

自分のせい、
つまり、
自分の性格が悪いからだとか、
自分の存在が迷惑なんだとか、
自分の能力のせい、
自分の表現のせい、
とにかく自分が100%悪いと
自分を責めている時にも、


「Listen」
が必要。


ただね、ただ、
「Listen」だけじゃ足りないんだと思う。
「and No judge」

評価や判断をしないで、
まずは、
ただただ聴く、
受け取ることが大事なんだと思う。


とはいえ、これが難しい。


私たちは46時中、
「変だ」
「ばかじゃないの」
「いいな」
「イヤだ」
「質が悪い」
「めんどくさいって思っちゃだめ」
などと考えている。
周りに対しても、自分に対しても。



今日の朝、
私が評価判断したことは、
5分間くらいに、結構ある

「ダメなヤツ」
 (走ろうと思っていて
  走らなかった自分に)
「いい子だ」
 (姪っ子ちゃんが
  手伝ってくれたことに対して)
「暑すぎていやだ」
 (洗濯物をほそうとして)
「やばっ!」
 (パンを焼き過ぎてしまった)
「また怠け癖だよ、 
 だめだな、私」
 (校正原稿を昨日中にしあげなかった
  ことについて)
『ばっかじゃないの」
 (ある新聞記事に)




紀里谷さんも
日本映画界に対して、
あるいはその古い体質に対して、
それじゃだめだと考えたり、
王道からはずれている手法を
意識的に取り入れたり、
常に、評価判断し続けた。
さらには、
周りからの評価判断に、
振り回された。


モーガン・フリーマンさんは、
たぶん、こう考えたんじゃないだろうか。
 評価判断してしまうことも、
 評価判断が気になることも仕方ないけど、
 それだけじゃなくって、
 聴く、受け取る、感じる
 ってことも、できるようになろう。
  そして、耳がイタい意見も、
 拒否する前に、まずは聴こう。
 自分とは違う考えも、反論する前に
 「こういう考えをお持ちなんですね」
 と受け取ろう。
 声には出していない相手の気持ちや考えも、
 感じ取れるように意識してみよう。
 それができないと、
 大切な何かを見落とすよ。
って。


先入観も横におき、
聴く。

自分の中の情報にも知識にも頼らず
聴く。

自分の価値観や方法論とは違うことも
聴く。

そうしてただ受け取ったものを、
後でじっくり吟味すればいい。

それが自分に必要かどうか。


そうしないと、
もったいないんだよなあ。




















 
author : tanizawa-k
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谷澤 久美子
counselor