2015年02月の記事 | 今のところではありますが…
4月までの講座・講演会のお知らせ

【2015.02.19 Thursday 03:58
年度の変わり目ですねえ。

学びに時期など関係ないですが、
まとめ〜スタートのこの時期、
再確認したり、
新しい学びに出会ったり・・・の
機会をご用意しました。

講座でお会いできると嬉しいです。


<2月>
アサーティブ・トレーニング 応用編 in静岡 
 内容:批判への対処法、怒りの感情の取扱い方、
    複雑な問題を対話で解決する方法など。
    アサーティブ・トレーニング基礎編終了
    された方に参加いただけます。
    講師:谷澤久美子
 日時:2月21日(土)22日(日)
     両日とも9:30〜16:30
 受講料:23800円
 会場:静岡県教育会館
 お申し込み:kumikotanizawa@gmail.com
 主催: 谷澤相談室 

「人間関係に振り回されない
  〜伝える力を磨く〜」

 内容:アサーティブ・コミュニケーションの入門編。
    3時間で理論を学びなす。
    「ストレス・マネージメント術」3回シリーズの
    最終回ではありますが、
    この回だけでも参加いただけます。
    講師:谷澤久美子
 日時:2月28日(土)14:00〜17:15
 受講料:3500円
 会場:B-nest 演習室4
 お申し込み、お問い合わせ:働く女子大学 うるおいプラス
 主催:働く女子大学 うるおいプラス


<3月>
アサーティブ・カフェ in 静岡
 内容:アサーティブ・トレーニング基礎編を終了した方の、
    練習や語り合いのための場。
    今回は「自己信頼」をテーマに学び合います。
    お久しぶりでも大丈夫。
    終了後の懇親会は「濃い」です。
    講師:谷澤久美子
 日時:3月14日(土)9:15〜16:45
 受講料:5000円
 会場:静岡県教育会館
 お申し込み:kumikotanizawa@gmail.com
 主催: 谷澤相談室 


<4月>
◆人生の意味を見つけるための心理学
〜ロゴセラピー(フランクル心理学)への招待〜
 
内容:働くこと、生きることの意味が分からなくなって
    苦悩を感じている方、またそうした方を支援して
    いる方に知っていただきたいロゴセラピー。
    ロゴセラピーとは、
    ナチスによる強制収容所体験記「夜と霧」
    の著者として知られる
    ヴィクトール・フランクルが創始した、
    人生の意味をみつけるための心理学。
    今、迷い、悩み、いきづまっている方に、
    ロゴセラピーは
    その迷い、悩み、いきづまりの中にも
    意味があることを示します。
    また支援をしている方には、
    目の前の相談者に対して、
    「この方はこの苦しみの中から
     意味を見いだすことができる」
    という確信を与えてくれます。
    講師である
    ロゴセラピスト草野智洋さんは、
    難しい内容でも
    分かりやすくお話してくれる方です。
 日時:4月11日(土)14:00〜16:00
 受講料:1000円
 会場:静岡県教育会館
 お申し込み:kumikotanizawa@gmail.com
 主催:静岡ロゴセラピー研究会 共催:谷澤相談室


勉強会「自信をもちたい人のために」
  第一回 自分の思い込みのルーツを探る
 
 内容:心配や不安を口にした後、
     誰かに「もっと自信持ちなよ」と言われて、
     「そりゃそうしたいけど、どうすりゃいいの?」
     と思ったこと、ありませんか?
     「自信って後からついてくるもの」
     って分かっているけど、
     その前に一歩踏み出すことができない・・・
     と自分を責めてしまうことは?
     2015年度、谷澤相談室は
     「自信」をテーマに勉強会をもちます。
     今回はその第一回。「自信」という言葉の意味、
     自信のなさの背景にある考え方の傾向、
     その傾向のルーツなどを学び合います。
     4回の勉強会ですが、
     一回のみの申し込みもOK.体験型です。
     講師:谷澤久美子
  日時:4月18日(土)13:15〜16:45
  受講料:3000円
  会場:静岡県教育会館
  お申し込み:kumikotanizawa@gmail.com
  主催: 谷澤相談室 

  
         
  
 
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「思いきっていう」の前に。

【2015.02.10 Tuesday 09:08
「相手のきげんをそこねたくないからって、
 うそをついたり自分の気持ちをかくして、
 ただニコニコするんじゃなくて、
 時にはけんかや言い合いをしてでも、
 おたがいの本当の気持ちを見せ合い、
 相手のことを知ろうと努力すること。
 そういう努力をして、
 やっと手に入れられるものが、きっと
 『サティー』(ネパールの言葉で友達)なんだ。」

これを書いた方、なんと
小学校3年生。

大人と同じように、
他者との関係を作っていく過程の
葛藤をもっている。

これは
第60回青少年読書感想文全国コンクール
小学校中学年の部 内閣総理大臣賞受賞
神奈川県立小田原市立東富水小3年
近藤友揮君の
「ともだちはサティ」という作品を読んでの
感想文「ゆう気を出して」の中の一部。

近藤君は、感想文の序盤で、
友達に話をあわせて知ったかぶりをしたり、
ちょっと話して「気が合う」って思えば
それで友達・・・って思っていた、
これまでの自分のことを振り返っている。
その上で、この本の中に出てくる
ツトムとパ二という二人が、
ぶつかり合いながら信頼関係を築いていく姿から、
人と人が本当に関係を作っていくとは
どういうことかを考えている。

「『サティー』を作るのはかんたんなこと
 ではない。みんなとちがう意見を言うのは
 こわい時もあるし、自分の本当の気持ちを
 見せるのははずかしい時もある。だけど、
 そういうこわさやはずかしさや不安から、
 逃げたりしないで、乗りこえていこうと
 思うゆう気が、きっと『サティー』を
 つくるための第一歩だ。」

近藤君は、こう書いている。

なんて賢くって、そして感受性の豊かな
方なんだろう。


近藤君。
実は、大人も近藤君と同じように、
時々悩むんだよ。

知り合いから言われたことが
まったく身に覚えのないことなのに、
関係を壊したくなくって、
笑ってごまかした自分のことを
情けなく思うこと。

謝ったほうがいいって頭でわかっているけど、
謝る=負け って図式が頭の中から消えなくって、
いざ、メールを出そう、電話をかけようと
思っても、ついつい後回しにしちゃうこと。

なぜかうちのチームにめいっぱいの仕事。
その上に結構簡単に「これ、お願い」
って頼まれた。こんな時こそ後輩に助けてもらいたい
って思いながら、「いい先輩」をやっちゃって、
結局残業続きなんてこと。
おまけに、気がつかない後輩を「気が利かないやつ」
って決めて、自分を納得させちゃったりしてね。
それであとで、落ちこんだりすること。

貸したものが返ってこなくても、
仲間にいれてほしいと思っても、
断りたいことがあっても、

それを口に出したらどうなるだろうという
怖さや恥ずかしさや不安から、
言葉を飲み込んで、

でも、どうにもならないいらだちが、

あるとき、
大きなため息で出てしまって、

周りに「機嫌悪い?」なんて気を使わせたりして。

それですめばいいけれど、

何ヶ月に一回は
キレまくって、
大事にしてた方がいい関係をぷっつり・・・
なんてことも。



近藤君。
大人になっても、人間関係は、
なかなか難しいものなんだよ。
さらに大人は
「ゆう気」だけでつっこめない、
複雑な背景を背負ってしまっていたりしてね。

もちろん子どもにも
抱える背景があることは分かってるよ。
「このクラスで上手くやらないと、
 一年はここに過ごすし」とか、
「先生からの評価は正当にもらわないと
 ならないし」とか、
「この先輩の言うことはきいとかないと
 やばいし」とか、
「このこと言うとお父さんは怒るし」とか、
いろんな事情あるの、わかる。

ただ、
「おもいきって言う」ことを信じられた頃を
過ぎてしまった私たちには、
「ゆう気」を出すために根拠というか、後ろ盾、
理論みたいものが必要なんだ。


世の中により良い人間関係を作る
コミュニケーションの理論と方法はいっぱいある。

背景があるからって、
複雑だからって、
どうにもならないってことはない。
あきらめる必要はない。

悩んでいる大人たちが
自分にあった方法を見つけられるといいと思う。










 
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優しさの兆し。

【2015.02.06 Friday 11:55
コーヒーのペーパーフィルターの↓が好き。
乾ききった指先でも、
イラつかずに開くことができる。




ある中学校の活動場所は、確かに陽が当たらない。
寒い。
しかし、朝いくと、必ずだるまストープの
灯油は満タンにしておいてくださってる。
校務員さんが下さる心配り。




昆布のゆっくりじわじわ出てくる感じの味わいが好き。




今はアフリカの国に暮す友達。
彼女がキューバで暮らしている時の
おみやげ。「チェ袋」。
講座で荷物が必要な時は、
必ずこれに入れていく。
「個人的な革命をしている」スピリット
を持っていく。(自他尊重コミュ革命!)




第60回青少年読書感想文全国コンクールで
小学校低学年の部で内閣総理大臣賞を受賞した
川本一遥さん(2年)の作品。
タイトルは「人のことを思えるおかあさん」。

〜市役所で仕事をしている母親は
 帰宅時間が遅い。妹は「しやくそ〜」
 と言う。学童のお迎えに毎日来てほしい。
 おうちに一人で帰っても「おかえり」
 って待っててほしい。
 でも「まよなかのたんじょうかい」と
 いう本を読んで、主人公(さきちゃん)の
 お母さんが病院で一生懸命に働く様子を
 知って、
 『わたしも、さみしい気持ちがいっぱい
 になって、なみだがぽたぽた出てきて、
 おかあさんにでん話してしまうときも、
 わたしのおかあさんも、さきちゃんの
 おかあさんみたいに、一生けんめいに
 だれかのことをしているのかなと思い
 ました。(中略)
 おかさんは、いつもわたしといもうとの
 ことを一ばん大じと言います。わたしも
 おかあさんが一ばん大じです。そんな大じ
 なおかあさんが一生けんめいがんばっている
 大じなおしごとだから、いもうとが、
 こんど「しやくそ〜」と言ったら、
 ちゃんと「しやくしょ」と教えてあげよう
 と思います。」
あ〜母は子どもを想い、
子は母を思っている。


必需品、ヘヤーアイロンのフックにかける所が
切れてしまってたので、困ったなあと思いながらも、
そのあたりにおいといた。
いつの間にか家人が、ヒモを括りつけてくれてある。




詩人吉野弘さんの特集をNHKでやっていた。
「人間はその不完全さを許容しつつ
 愛し合ふ事です
 不完全であるが故に
 斥け合うのではなく
 人間同士が助けあふのです
 他人の行為を軽々しく批判せぬことです
 自分の好悪の感情で人を批判せぬ事です
 善悪のいづれか一方に
 その人を押し込めないことです」



春の兆し。
ハクモクレンのつぼみがくっきりしてきた。




私も優しいこと、したい。
優しい人になれないけど、
時々、
優しいことする人にはなれそう。
そんな感じでやっていく。






 
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ありえないぞ、自分。

【2015.02.02 Monday 09:34
土曜日に、大きな失敗を2つした。
とんでもない失敗だ。

ひとつは
講演で使うはずの
パワーポイントで作ったデータが入ったUSBを
自宅に忘れた。
依頼くださった主催者の方は
2010年にも呼んでくださっていたので、
同じ内容ではいかん!と自分で決め、
金曜の夜、土曜の出かける寸前まで
改良に改良を重ね、
97枚のスライドを使うプログラムを作った。
にもかかわらず、そのデータが入ったUSBメモリーを
忘れてしまったのだ。
電車の中で、それに気がつきめちゃあせる。
あせるが、どうしようもできないので、
善後策を考えた。
自分で作った内容だから、話すことは頭に入っている。
スライドを印刷したものは手元にある。
参加者の皆様へのレジュメ用として、
先に主催者の方に送信してあったパワーポイント
(火曜日の段階のもので、大体のストーリーを
 36枚のスライドにまとめたもの)を
今日会場にもってきてくださっていれば、
それを上映しながら、
話そうと決めた。

それにしてもバツが悪い。
主催者の方へは、
「これはレジュメ用です」
「当日は上映用をUSBでお持ちします」
と2回もメールで伝えてしまってある。

しかしそんなことは言ってられないので、
そのご手配のお願いと、
視覚に訴えたい箇所があるので
ホワイトボードの準備の依頼を
メールで送信する。

しかし、そのメールは、多分、
主催者の方のパソコンに届いている。

いつもは非常時の場合用に
お相手と携帯のナンバーの交換をしているのに、
なんてこったい、こんな時に
してないなんて。

乗り換えの駅につき、
会場入りを早め(1時間半前に)設定しておいたので、
とにかく行くしかない!と、
電車に乗り込む。

そこで、2つめの大きな失敗。
なんと、なぜか、どんな勘違いなんだ?自分。
会場は7つ目の駅にあり、そこにお迎えの方が
来てくださっているのに、
なんとなんと、12番目の駅(終点)までの
切符を買っており、
なんの疑いもなく終点で下りたのだ。

で降りた瞬間に気がついた。
違うじゃん、ここ!
えっ?なんで?なんで間違えたの?

さ、どうするんだ?自分?
タクシー?
どうする?

駅員さんにどの方法が一番早く
会場のある駅までいくことができるか尋ねると、
地道に各駅停車で戻るしかないよう。

戻る電車が発車するまでの間に
会場に電話をし、
主催者の方から電話がほしいことを伝え、
なんとか連絡がつき、
パワポの手配と
会場入りが30分遅れることを伝えることができた。

駅で待っていてくださった方は、
恐縮し、あせあせの私に、
ものすごく落ち着いて対応してくれ、
(彼の深く、ゆっくりとした呼吸に、
 どんなに助けられたことか)
会場までの道のりで、
いろいろ整えることができた。
主催者の方は
「この話でつかみはOKですね」と
励ましの言葉、ありがたい。

なんとか1時間半、
「子どものコミュニケーション能力を伸ばす
 環境を作るために、
 大人はどうしたらいいだろう」
という話をすることができた。


ひや〜。
もう本当に何やってんだ!
もっと緊張感をもて!
丁寧にやれ!
確認しろ!
何度でも何度でも確認しろ、谷澤!


その後は、箱根まで移動。
アサーティブのトレーナー仲間たちでの
合宿だった。

夕飯に間に合い、
今日の失敗を聴いてもらう。

「それは、あせったね」
「びっくりしたでしょ」
「そういうこと、あるよね」
口々に慰めてくれる。


温泉に入り、
からだがほどけていき、
布団に入った途端に、
「忘れた!」と気付いた時からその瞬間まで、
全力疾走だったなあと思った。
なんだか、泣けてきた。



二度とこんなことはするまい。



取り返しがつかないほどの迷惑には
至らなかったことは、
本当に幸いだった。

この会を開くために、多くの方が
多くの時間と心を使ってこられた。
物理的な手配も、
動員のお誘いも、
年末年始、そして年度末に向かう慌ただしい中、
やってくださった。
インフルエンザが猛威を震う中、
大勢が集まる場所に行くことを
ためらう方もいらしたと思う。
それでも、
いろいろな背景で
集まってくださった多くの方々。

いろいろな方々の、
会を成功させようという想いの中、
なんとかやりとげられたのは、
お一人お一人のおかげだ。

皆様、
本当に本当にありがとうございました。
何度申し上げても足りません。
ありがとうございました。



プロとして仕事を
している以上、
これはあってはならないことだ。
責められて当然のこと。
しかし、
誰も、一言も私を責めず、
なんとかフォローしようと動いてくださった。
気遣ってくださった。

これは、自分で自分を
叱咤せねば。

で、早速今朝、
チェック表を作った。



皆様のおかげでなんとか
失敗を取り戻せたが、
その中に
「その後の自分」も入れとこうと思う。
「忘れた」「間違えた」自分を
なんとかしようとしてもできない。
その状況の中で
なんとかできることをしようと
善後策を練り、
その場でできる精一杯をやった自分のことを、
とりあえずは
ま、「よくやった」と
認めようと思う。


さらに、もう一人、夫も。
最初に「忘れた」と思った瞬間、
夫にLINEした。

私「あれほど、がんばって作った
  パワポのUSB忘れた」
夫「取りに行ってあげたいが、
  今、掛川市(遠い場所)です。残念!
  大丈夫だよ」

「何やってんの!」でも、
「LINEしてる間に、どうするか考えなよ」でも、
「なんとかなるよ」でもなく、
「取りにいってあげたい」って、
ありがたくって。


それにしても私って。








 




 
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谷澤 久美子
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