自己卑下癖からの解放 その2 【2014.11.25 Tuesday 18:02】 |
ささいなこと (その当時の自分にとっては大したこと)で 「私ってだめ」と考える 自己卑下思考。 それからどのように解放されたか、 前回に続いて第二弾。 で、最初にお断りです。 解放されたとはいえ、 いっさい自己卑下しなくなるって訳ではなく、 でも、深みにはまる前に、 「ま、いいか」とか、 「しかたなかったよな」とか思えたり、 ずどーんときても回復する時間が 早くなったりする感じ。 それぐらいを解放と書いていること ご承知おきを。 ・・・・・ それでも、 それはすごく楽だ。 自己卑下思考から解放されるスピードは、 アサーティブのスキルの獲得と 比例していると思う。 <②アサーティブにトライし続ける> アサーティブは自他尊重の コミュニケーションのあり方。 アメリカで心理療法のひとつ 行動療法として始まった。 行動療法は、 行動を変えていくことに注目する。 そして、行動を変えていくことで、 心理に影響を与える可能性は大きくなる。 つまり誤解をおそれずいうと、 行動を変えることで心理に変化をもたらす 効果をねらった療法だ。 アサーティブは、 「私はだめ」って思うのをやめようと、 直接そこにアプローチするのではなく、 「私はだめ」って思ってしまっていたとしても、 まず、 コミュニケーションの方法を変えていこう! というアプローチをする。 今まで言えなかったことを言えるようになったり、 あるいは、今まで攻撃的に発言していたことを 落ち着いて相手を思いやる態度ができたり、 そんなふうに行動を変えていくことで、 そのことに挑戦している自分を自分で認め、 もしもそれが上手にいけば、 他者からいい反応をもらうことができ、 そのことでまた自分に対して自信がつく。 そういう循環の中に、 自分をおく。 そういうスキルを得たことは 意味あることだった。 (②ーaスキルを磨く) 練習の場で、これから起こりそうな 伝える場面を想定し、練習する。 私の場合は、 「勤務日の変更をお願いしたい」 「昔お世話になった方が入院されていた時、 お見舞いに行かなかったことをあやまりたい」 「同僚に、お昼のときに私の分のお味噌汁は いらないと伝えたい」 などなど、初期の頃は、 そんなことを練習した。 他者に何かを伝える前に 準備ができるのは、 私にとって大きかった。 何度か練習しているうちに、 だんだんと今まで使わなかった言葉も、 自分のもののようになってくる。 今まで使わなかった言葉とは、 「お断りしたい」とか、 「とても言いにくいんですが」とか、 「不安なんです」 などという言葉。他にもいろいろ。 で、準備ができるのと同じくらい 自信に繋がったのは過去の検証だ。 練習の場で、私は時々過去のことを取り上げた。 ひどく誤解されたけど、そのままにしておいたことを、 「それは誤解です。そう思われていたとしたら、 とっても残念です」と口にしてみる。 すると、 あの時の私は撃沈したけど、 今の私だったら、対応できる! よし、いける!的な自信に繋がった。 また、次にもし同じようなことがあったら、 こう言えばいいというお手本のようなものにもなり、 それを得たことは安心材料となった。 しかもすごいのが、 最初は言わないと気が済まない と思っていたことを、 「言わないこと」を 気持ちよく選択できた経験だ。 言いたいことの整理を アサーティブのスキルに沿って やっているうちに、 本当に言いたいことが変わってきて、 結局は言わなくてもよくなってしまう ようなこと。 私は以前、 お正月に、 義理の両親の元に集まるお客様を おもてなしすることを めっちゃ面倒だと思っていた。 「断りたいなあ」ってぼんやりと 思っていたんだけど、 「ぼんやりと」でよしとしていたことを、 「何をどう断りたいのか」、 自分自身に問いかけてみた。 「メニューを決めるのがいやなのか」 「買い出しがいやなのか」 「料理を作ることがいやなのか」 「自由な時間がなくなることがいやなのか」 「かたづけがいやなのか」 そう考えていったら、 それらはどれもいやではなくって、 「言われてやるってことがいや」 だって気がついた。 それで、その年から 自ら進んでやるって決めると、 ま、確かに面倒は面倒なんだけど、 前の年とは比べ物にならないほどの 気持ちよさだった。 これは、アサーティブの 課題の整理法のスキルを 使っている。 スキルはすべて理論に基づいている。 (②ーb理論という確信を得たこと) それまでは、 人間関係を良くしたいと思って、 そのためにがんばろうと思うと、 自分を抑えることしか方法を知らなかった。 断りたくても、他の人が困るだろうから やるとか、 反対意見があっても、面倒な人になりたく ないから言わないとか・・・。 そんな感じだ。 自他尊重、つまり、他者も尊重するけど、 自分も尊重することが可能なんて考えた こともなかった。 知って、 すぐにできるようになった訳ではなかったけれど、 努力する時の方向性はわかった。 そういう方法があることがわかって、 あきらめなくていいことが 明確になった。 何をどうしたらいいか分からないのは、 まっくら闇の中を手探りで歩く感じだけど、 理論を知ったことで、 めざすべき方向がわかり、 頼りになる杖を持てた感じだった。 たとえ アサーティブなコミュニケーションが できなかった日も、 夜寝る時に、「やばかったなあ」と 頭にその場面を頭に浮かべながら、 使ってしまったパターンを言語化し、 理論に照らし合わせ、 何が欠けていたのか理解できると、 落ち込み方はまったく違う。 あとはうまくなるだけじゃん! って思えるのって、 自己卑下とは反対の方向に進んでるって ことだ。 (②ーc 成功体験を積む) 小さなことから試し、成功する体験を 積むことは、確実に自信に繋がった。 美容院で、 デパ地下で、 化粧品のカウンターで、 試してみた。 夫に外食を誘えるようになり、 何か嫌なことがあったときに、 今までとってきた「だまりこむ」という方法を 私は取らなくなった。 11月22日の朝、 「ねえ、アサーティブを使うようになって、 私たちの生活って 何か変わったかな?」と夫に質問すると、 「諍いがなくなったよね」 と言ってた。 うん。そうだ。 仕事場で、 新しいことを提案したり、 異動を願い出たり、 担任の先生に子どもへの対応方法で 改善点を伝えたり、 会議の場での誤解のある批判に 反論できたり、 勤務した分の時間数を請求できたり、 あるいは、 自分から改善点を求めて、 管理職に面談してもらったり、 子どもからの批判を含んだ感想から、 次のプログラムを考えるようになった。 もちろん、今も 100%うまくいくってことはない。(断言!) でも、うまくいくことは増えたし、 うまくいかなかった時に 対処することはできるように なっているし、 あるいはその場で対処できなかった時でも、 どうしたらいいかは理解できてる。 もちろん、 へこんだり、情けなくなったり、 いらいらしたり、心配になったりするけど、 そうしながらも、 今、した方がいいことが分かっているのは、 とってもとっても楽なんだよなあ。 長くなったので、 今日はここまでにしておきましょう。 ③目標については またいつか書いてみたいと思います。 以下、お知らせ! 2014年最後のアサーティブ・カフェin静岡に 参加しませんか? アサーティブ・カフェは アサーティブを安心して練習できる場、 凹んだことや心配ごとなども語りあえる場。 日常の自分のコミュニケーションを振り返ることができる場。 せっかく知っていても使えないと もったいないもの。 時々磨いておくこと、大切ですよ。 12月は 今年、うまくいったこと、 失敗してしまったこと、 あと、もう少しでチャレンジできそうだったこと、 おしゃべりしあいましょう。 久々の方も大歓迎! 忘れてしまっていても、大丈夫ですよ。 一緒に、ゆっくり思い出しましょう。 来年、いいスタートをきるためにも、 今年のことは今年のうちに まとめておきませんか。 (終了後、希望者で懇親会を開催します) 日時:12月20日(土)13時15分〜16時45分 会場:静岡県教育会館 会費:3000円/ 定員:20名(アサーティブジャパン主催又は谷澤相談室主催の アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方対象/先着順) 講師:谷澤久美子 <お申し込み方法> メールで以下を記入の上お申し込みください。 受付後詳細をお送りします。 ① 氏名 ②住所(〒番号も) ③電話番号 ④詳細をお送りする時のご希望の連絡方法(電話:携帯:fax:メール) ⑤受講された講座名 メール:kumikotanizawa@gmail.com |
author : tanizawa-k
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