2014年04月の記事 | 今のところではありますが…
長崎→唐津→博多

【2014.04.30 Wednesday 11:08
ゴールデンウイーク前半で、
長崎→唐津→博多と廻った。

今回は電車を使っての旅。
いつも車だと持ちたいものを持ちたいだけ持っていくが、
今回は準備の段階から、いつもとは違い、厳選。
新鮮。

また長い移動の時間に本をいっぱい読むことができた。
ここのところ仕事の関係の本ばかり読んでいたので、
小説を読む幸せを感じた。


長崎では親切な男性が印象的。

市電の乗り方など、停留所の方が教えてくれるし、

平和記念公園では、
例のあの像を前に記念写真を撮っていると、
 そこが正面じゃないよ。
 原爆が落とされた、この方角をむいてる。
 だからここが正面。
 写真撮りましょうか?
と声をかけてくれた男性がいた。
その辺りの地図もくれた。

市電の中で出会った男性は、
家族で地図を見ながら迷っていた人たちに、
どこで下車してどう乗り換えてと
親切に教えていたし、
混んできた車内で若い女性が出口に
向かおうとして困っていると、
周りの方に、「通してあげて」
と声をかけていた。
若い男の子がポケットから落とした
一日乗車券を拾ってあげていたし、
あちこちに目を配りながら、
自分の役に立てそうなことを探している様子。
この方は幸せな人生なんだろうなあと思う。
手の平を彼の方にむけて、
なんていうか温かさに当たりたくなる感じ。

こういうことに出会うと、
その土地自体が優しく思えてくる。



唐津の特筆は「洋々閣」。

明治からの料亭旅館。
ジャック・マイヨールさんの定宿としても
有名だったらしい。
中里隆さんの器に盛られたお料理と、
檜の香りのお風呂。
「ちゃんとしてる」ってことって
本当に気持ちがいいと思う。

長崎から佐賀まで「白いツバメ」という特急。
佐賀から各駅停車で唐津へと。
長い移動の時間に村上春樹さんの
「女のいない男たち」を読む。
「ドライブ・マイ・カー」という小説の中に、
お酒の飲み方についてのくだりがあった。
「世の中には大きく分けて二種類の酒飲みがいる。
 ひとつは自分に何かを付け加えるために
 酒を飲まなくてはならない人々であり、
 もうひとつは自分から何かを取り去るために
 酒を飲まなくてはならない人だ」
私は飲まなくては「ならない」人では
全くないけれど、
どちらかといえば「付け加える」派だなと思う。
どんなに恥ずかしいことでも、
どれほどのイヤな出来事も、
自分の身の上に起こったことを、
忘れてしまうのはなんだかもったいない
ように感じる。
って、それは、あなたが忘れてしまいたいような
出来事がなかったからだと言われそうだが、
そんなこともない。
私にも、結構不運なこともあって、
それはもう二度といやだけど、
でもそのことをなかったことにはしたくない。

で、
「洋々閣」でお酒と食事をいただきながら、
それは本当においしくって、
夫となんだかんだ言いながら、
「別に『付け加え』なくてもいいか」と思う。
今の、このままで十分な気がした。



博多はディープ!
ホテル・イル・パラッツィオに宿泊したが、
ここのおすすめのもつ鍋屋さんがすごかった。
ホテルはイタリアな意匠なので、
ちょっとどきどきというか、おしゃれな店だったら
困ったなというどきどき。
(もう、おしゃれな感じは全くいらないから)
「もつ鍋 なかむら」さんは、そんな心配は
まったくいらない、入った途端に、
「そうそう、こういうとこに
来たかった!」という、
まさに求めていた店だった。

メニューはもつ鍋のみ。
カウンターに備え付けの「ごとく」。
奥の座敷からは「とっととー」的な
博多のいい感じの言葉が聞こえる。
ジャズが流れていて、カウンターの奥には
すごい量のジャズのCDが並んでる。


もつ鍋はお醤油ベースで「さっぱり」がぴったり。
ホルモンについた油は丁寧に取り除いているんだろう、
油っぽく、まったくない。

ただ、本当に残念なことに、
仕入れの関係で、予約時に「3人前でよければ」とのことだった。
(平均して一人2〜3人前食べるそう)。

まだまだ序の口というところで、
後ろ髪ひかれながら次の店へ。

「なかむら」さんの場所を確認する際、
ホテルの方から渡されたフリーペーパーの中から
さんざん迷って、
「みすみ」さんというホルモン串の店に。
カウンターのみで、7〜8人座ればいいっぱい。
二つの平たい鍋があって、
ホルモンの串が並べてある。白味噌のスープが、
いかにもおいしそう。
小鉢にいっぱいのネギが100円。
一本にセンマイや小腸など
いろいろなホルモンがさしてあってひと串190円。
店主の朴訥した感じもいいし、
カーテン一枚で生活がある空間も、
なんだかいい。
七味をいっぱいかけて、
串をいただきながら、
旨味が十分に溶け出してるスープも
いただく。

味もいいけど、
両方の店の、
ディープさ加減がすごくよくって、
大満足の夜。

それにしても
ホテル・イル・パラッツィオのスタッフの方々の
「私メッセージ」は気持ちよかったなあ。
「おすすめのもつ鍋屋さんある?」
「ラーメンはどこに行ったらいいだろう?」
という質問は、
よくされる質問でもあるし、
ちょっと困る質問でもあると思う。
味覚って人に寄って違うもの。
でも、ここのスタッフの方は、
誰もがものすごく明確に、
「私が好きなのは」
とか
「私がよく食べにいくのは」
など、
一般的ではない(ガイドブックに
のっている訳ではない)、
ご自分の好きなところを教えてくれた。
そして全て大成功。



帰りの新幹線で読んだのは
「人生相談。」

とっちらかっていたものが、
どんどん繋がっていく過程が
めちゃおもしろく、
途中からやめられなくなって、
浜松で読み終わる。

中に正義感が強く、
人の役に立つことに一番の価値をおいている
女性が出てくる。
彼女と長崎の市電の中の男性が重なったり、
その彼女のこだわりの姿勢が
ホルモン串のご主人の丁寧な仕事ぶりに
繋がったり。

おもしろいな、
ひとつのパズルのような旅だ。


さて、私のゴールデンウイークは終了。
今日からまた仕事の本を読む。
にんじんジュースから一日を始め、
そして、次から次へとやることがある
日常。それも幸せ。
それがあるのが幸せ。

早速、明日の仕事に備えるには、
なんとちょうどいいのだろう、
今日の雨。
 
真梨 幸子
講談社
¥ 1,620
(2014-04-15)

author : tanizawa-k
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変わらない、それもあり。

【2014.04.25 Friday 21:58
今年度もいろいろな講座の講師を務める。
思春期の子どもを持つ親のための講座や、
谷澤相談室主宰の勉強会、
そしてアサーティブ・トレーニング。

考え方を知っていただいて、
今までとは違う行動の選択肢をもっていただく。

違う選択肢を知って練習したとしても、
昔から慣れ親しんできた方法ではない行動を
選択することは、
なかなかエネルギーがいることだ。

時々は
上手にできない自分を
情けなく思うときもあるだろう。
「なんで、変わらないの!自分」と
自分を責めるときもあると思う。

私もそうだった。
いろいろな方法を知ってしまったがために、
余計できない自分がいやになり、
いっそのこと知らなかった方がましだったと
何度思ったかしれない。

でも、そうやって、
さんざん自分のことを責めたからこそ、
掴んだことがある。

それは、
なかなか変えられない自分をも受け入れた時、
視界が開けた感覚だ。
違う景色が見えたんだ。

「なかなか変えられない自分を受け入れる」とは
どうするかというと、
失敗した時に、

「あ〜あまたやっちゃった」

「なんで、言えないんだろう」
↓         
①「だから私ッてだめ」
②「だって、相手が聞く耳持たないじゃん」

①「こんな私なんて、何やっても
 うまくいくはずない」
②「あの人が変わらない限り、
  無理!」

そして、その堂々巡りから抜け出すのに、
めちゃエネルギーを使う。


から、

「あ〜あまたやっちゃった」

「なんで言えないんだろう」

「ま、今回は言えなかった。
 次は、どうしようか」

にしてみるってことだ。

すぐには変えられない自分を、
自分で認めて、
いったん、
今回は確かにできなかったと認める。
でも、それ以上は掘り下げず、
じゃ、どうする?と次を自分に問いかけていくこと。

これを、
少しずつやり続ける。

すぐに変えられない自分を責めるのではなく、
すぐには変えられない自分をも、
大切に扱う感じだ。

 

思春期の子どもをもつ親のための講座では、
「先回りをやめよう」という宿題を出す。
命令・指示・押しつけを、一週間やめてもらう。
「お風呂どんどん入りなさい」
「明日の支度して!」
「もう寝ないと、明日起きれないで、
 困るの、おまえだよ」って言わない・・・
という宿題。
一週間後、どうだった?ときくと、
「できなかった」
「むずかしかった」
という方も多い。

その時できた方で、
その効果は十分感じられた方でも、
なんかのきっかけで、
元に戻る方もいると思う。

今年の講座でも、
それを、
責めなくていいってことも伝えていこう。

子どもから失敗する権利を奪うのをやめよう!
と伝えながらも、
それでも、
もう、今日はいっぱいいっぱいって日には、
自分の感情を優先しちゃう日もあってもいいってこと、
何度でも確認していこう。

そんな時は、いっぱいいっぱいな自分の心とカラダを
ゆっくり休めてあげてほしいって。

そして、自分にも
失敗する権利があることを
認めてあげて!
って言葉にしていきたい。


あ〜あ、またやっちゃった!

言い過ぎちゃった。
言えなかった。
言い出したら止まらなくなってしまった。
それはないよと思ったけど、言葉を飲み込んだ。
などなど、
変わらない自分を情けなく思うときは、

「今日は、そうだった」と
ちゃんと自分で認めて、
ちゃんと認めた分、深堀りしないで、
そこでとめてあげてほしい。

それが結局は、
できるようになる早道だと思う。









 
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カド問題

【2014.04.21 Monday 16:48
3月だったと思うけど、
Eテレ「Rの法則」で
高校生のコミュニケーションについて特集していた。

「消しゴムを貸したら、
 大切にとっておいたカドを
 使われてしまっていた。
 さて、どうする?」
という事例に、なるほど、そういう事例かあと
感心した。
今の私には思いもつかなかった事例だけど、
状況はすごくわかった。
日頃、使いたいけど、いざここだ!って時のために
取っておいたカドを、
なんだか簡単に使われてしまったようで
カチンとくる感じがよくわかった。
どうなることだろうと画面に見入る。
明治大学教授の諸富さんが
あまり下手に出すぎず、自分の目的を
明確に伝えようとアドバイスし、
それをふまえてロールプレイに挑戦した
高校生のコミュニケーションの中で
一番支持を集めたのは
「えっ、カド使っちゃったの?
 ウチにとってカド大事だったのに・・・
 次からは使わないで」
というものだった。
すごくおもしろい番組だった。

内田樹先生は、
コミュニケーション能力とは、
「円滑にコニュニケーションを進める力」
ではなく「コミュニケーション失調に陥った
時に立ち直る力」「中断している回路を開通
させる能力」のことと、ブログで書いている。
私も同意で、
この高校生の「カド問題」をどうするかなどは、
そのままにしておいたら、「距離をおく」とか
「きまづくなる」などの考えられる関係を
初期段階で解決していくためのものになっていると思う。


毎日新聞で今年度から
亀山早苗さんの「現代恋愛模様」というコラムが始まった。
30代のある働く女性が、仕事で十分にやりがいや達成感などを
感じていて、恋愛は面倒だといっている話があった。
それは個人のことで、他者が意見を言う事でもないし、
様々な人生があるのはステキなことだ。
って頭で分かっていても、私の心の奥の方で
「その面倒くささが、すごいんだよ」とささやく。

確かに他者と深くつきあっていくと、
思い通りにならない相手に
時々は苛立ち、
心までは自分のものにできないことを
真っ正面から知らされてしまったりする。
幸せや喜びもあるけど、嫉妬や寂しさも
味わうことになる。

中学高校時代に
「カド問題」でどう言おう、
どう言ったら分かってくれるだろうと
さんざん考えたことは、
誰かと深くつき合った時に出会う問題を
解決していくためのステップみたいになると思う。
それは技術的なことではなくって、
自分の大切なことや大切なものを
大切にしてもらえなかったときに、
あんまり下手にでなくてよくって、
ちゃんと大切なものは大切だって言っていいという、
技術の奥にあるようなことを、
考えておくことなんだけど。


そんなことをいろいろ考えているある日、
ある学校で私を担当してくださる先生と
話している中で
その先生が、パソコンが苦手だと教えてくれた。
どうされているか尋ねると、
すっごくシンプルに
「お願いする」ってことだった。
主に事務の職員の方にお願いするということで、
それがコミュニケーション能力だと思った。
他には、
職員室で大声でさけぶともおっしゃってた。
「いやあ、困ったあ。誰か助けて!」って。
そして、そこで助けてもらうから、
自分もやれることを探して、周りの方の
役に立とうと思ってるって教えてくれた。
そういうことが
コミュニケーション能力だと思う。

担当の先生と私は、
お互い苦手なことがあるからこそ、
コミュニケーションの力をつけようとできて、
それはよかったね!と話し合った。

お互い、仕事のことを大切に思っていて、
その仕事を大切にやっていくために、
正直に「苦手」をオープンにしている。
(私の苦手はきっちりかっちりということ。
 誤字脱字があるとか)

カド問題は、
実は自分に正直(誠実)
になっていいよってことだと思う。

大人になっていくってことは、
自分の大切なことや苦手なことを、
ごまかすことが上手になること
じゃなくって、
大切なことはちゃんと大切にできて、
苦手なことはちゃんと認めることができる
ことだと思う。




毎日様々な場面で
コミュニケーションのことを考え続けている。
日常は、
複雑なカタチでくるけど、
本当はシンプルで、
そしてやりがいのあることばかりだ。















 
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言い訳しないといい感じ。

【2014.04.15 Tuesday 19:31
4月12日13日は、
静岡でアサーティブトレーニング応用編を開催。
私は講師を務めた。

応用編では主なテーマが、
批判に対処する、
怒りの取り扱い方、
難しい話し合いの方法
だ。

私は自分は最初に応用編を受けたとき、
批判に対処する方法があると知って、
そりゃあもう、ほんとうに驚いた。

言われっぱなしじゃあまりに辛いから、
なんとか反応したいし、
きついこと言われて耐えている、
こちらの気持ちの半分でも分かってもらいたい。
その方法があるなんて!!!
もうびっくりだった。

講座で学んで、
日常の中でやってみて撃沈したり、
それでもやってみたり、
あるいはやらなかったり、
いろいろなことを経て、
その後、
講師として講座に立つようになった。

今、
ぜひぜひ皆さんにもって帰ってほしいことは、
批判を受けたときの咄嗟の対応、
それがうまくいかなかった時、
後まで引きずるタイプの方には、
批判の中身の判断の仕方。

この二つを手に入れると、
すっごく生きやすくなると思う。

私自身、『批判の対処の方法』を知って、
批判をされたとき、
それも「ほんと、その通り」と思えるような批判をされたとき、
たとえ言った相手が、
「あなたから言われたくない」という苦手な人でも、
いや、苦手なら苦手なほど、
一切言い訳せずに、
「その通りです」
と言えた後の、
そのすっきり感がものすごいってことを知った。

そして、その批判は事実じゃないと思ったことに、
「違います」「それは事実ではないんです」
と言うことの、
ちゃんと自分を守れた感も、
めっちゃすごいって知った。

「批判に対処する」というテーマも、
応用のもうひとつの大きなテ−マ「怒り」も、
自分自身の足元がぐらぐらしてしまいそうになるほど、
大きな影響を自分に与える場合がある。

だから、いろいろな人が知っててくれるといいな!
そう思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
応用編に参加された方の感想を紹介します。
(オープンにすることをOKしてくださった方の
 感想です)

◆批判はプレゼント、チャンスだと思う。
 対処法を学んで、相手との関係をより良いものに
 していく術だと感じました。

◆ロールプレイが心に残った。
 フィードバックを取り入れて、改善しながら話すのは、
 頭が真っ白になって大変だったが、自分の言葉で
 相手を大切にしながら伝えるのは、
 3回目が終わった時に、心の中の滞っていて重かったものが、
 す〜っと流れたような気持ちになりました。

◆怒りの裏側に希望があったということ。
 すごい発見でした。
 クレームは、希望の変化型であることがわかり、
 楽な気持ちになりました。

◆ロールプレイが心に残りました。
 自分が行為者の時も、他の人の観察を通して、
 学んだことが身になり、実践にいかせるんだ!と
 いう実感がもてました。からだで感じることができ、
 勇気がわきました。実践したいです。

◆怒りの対処の仕方が目からウロコでした。
 怒りの裏にあるものを知り、どう対処すれば
 いいのかコツを教えていただいたので、
 もっと自分の身につけたいと思いました。
 ストレス発散法が「やけ食い」になりがちなので
 それに依存しないよう、ストレス発散のコツも
 もっと学びたいと思いました。

◆自分の中に怒りがあることを
 再確認できました。
 そして、まだまだダなあ・・・(当然ですが)
 と思いました。
 様々な場面で,学習したことを、少しずつ
 何回も、試しながら、スムーズな使い方が
 できるようにしたいと思います。

◆「怒り」について学んだことが心に残りました、
 <怒らない=大人>と考えていた私は、
 <怒る>をとてもネガティブに受け止めていたことに
 気付きました。怒りの顔の裏にあるものに悲しみや
 恐怖の<傷ついた気持ち>がすぐに思い浮かぶという
 思考のくせにも気がつきました。<希望>につながる
 怒りは、とても大事なものだから、そのわき起こる
 感傷に敏感になって、きちんと言葉をみつけていきたい
 と思いました。

受講生の皆さん、どうか、ぼちぼちやっていってくださいね。
また、機会があればカフェでお会いしましょう。


<応用を学びたいと思った方へ!>
まずは基礎編から受講ください。
次回の静岡での基礎編は
5月24日/25日。

すでに複数の男性からの申し込みがあり、
男性で参加を迷ってらっしゃる方は、
この機会にぜひ!!!


*このウェブサイトは、
NPO法人アサーティブジャ パン認定講師である谷澤久美子が個人で開いているホームページです。このウェブサイトに関する全ての責任は谷澤久美子にあります。NPO法人アサーティブジャパンが運営・管理しているウェブサイトではありませんので 予めご了承ください
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そういうとこも、確かにあるね。

【2014.04.11 Friday 15:47
大人になるにつれ、
私たちは自分の傾向のようなものが分かってくる。

考え方、
感情の湧き方、
学び方、
表現方法、
仕事のやり方、
他者との関係の作り方・・・
そこには、ついやってしまいがちな傾向があって、
そのことを知りつつ、
その時々の行動を選択して生きていく。

自分の傾向が言語化できていると、
それをどう使ってやっていくか、
その傾向とどう付き合いながら生きていくかが
考えられるようになるから、
なかなかいいことなんだけど、
ちょっとだけ辛い面もあって、
自分のいやな面も明確にするってことだから、
ま、きついこともある。

たとえば、私の場合、
長い間、
ほめられたい、
認めてほしい・・・という
他者かたの評価を必要以上に求める傾向があった。
ま、流石にいろいろ勉強してきたことが功を奏して、
他者からの評価より、
自分で自分をどう思うかだと考えられるようになっている。

そこにくるまでの間にきつかったのは、

「期待はずれだった」系の批判が飛んできた時や、
「認めてもらえてない」感じがした時に、
そういうことを気にする自分に
ダメだししてしまうことだった。


「他者からの評価が気になる」と
言葉で明確につかめてなかった時は、
なんだかわかんないけど、
いらいら、くよくよしていて、
よ〜く考えてみると、
「なんで、わかってくれないの!」と
わかってくれない人を心の中で責めたり、
「認めてもらえない自分は、
 なんてダメな人間なんだろう」
と自分のことを責めたりしていた。

いろいろ学ぶうちに、自分の傾向、
「他者からの評価が気になる」が言語化できて、
しかもそれは、
育ってきた環境の中で、
そうせざるを得ないことがあったり、
他者からの期待に応えられて初めて人としてokなんだと
自分で自分に課してきたことだと
そんなことがわかるようになった。
それが言語化できてからは、
なんでいらいら、くよくよするのかわかって、
楽になった。

しかし、同時に、
それでも気にしてしまう自分のことを、
「他者の目を大切にする、
 ええかっこしいだ」とか、
「自分のものさしを持てない、
 悲しいヤツ」とか、
そんなふうに思えて、
なかなか呪縛が解けない自分を、
時々、ダメじゃんと思ったこともあった。


学びが深まると、
「他者からの評価が気になる」面ってのも、
なかなかかわいいじゃんと、
そういう自分の一部も自分で支持できる
ようになってくる。


ま、そういうとこもあるよ。

それもまた、大切な自分の部分だよな。

そのことがあったおかげで、
いろいろ考えることもできたし。

私に読書の機会を与えてくれたのも、
このことが私の中にあったからだよなあ。

だから、努力したもんな。認めてほしくってさ。

それだからこそ、悔しさや悲しさも知ったよね。

としたら、
その傾向があって、
よかったじゃん。


自分の中の短所、欠点、
こうしたほういいって分かってるけど、
  なかなか難しいこと、
そういうことも、
ま、「それも私だし」って思えると、
本当に、バランスいい。

すごいのが、
そこまで自分で認めることができると、
おもしろいことに、
評価がまったく気にならなくなったりするし、
だからこそ、自分も責めなくなったりする。
たとえたまに気になったとしても、
「出たな、私の中のほめられたい虫」くらいで
とめることができて、
その先の責めの苦しみまでには至らないんだよなあ。


もっとすごいのが、
他者の短所、欠点や、
こうしたほうがいいって分かっていてもしないことも、
ま、それも含めて彼(彼女)だよ・・・
と、そんなふうに思えることだな。



ありのままの自分を認めると、
その自分で、目の前のやったほうがいいことを
選択する力がでてくる。
それは自己信頼感が高いということになるだろう。



それぞれの方の中にある、
もしかすると嫌ってきたかもしれない部分、
あるいは隠してきた部分、

たとえば、

弱さ、
迷い、
気にしいなとこ、
時々キレること、
評価されたいという願い、
不安な気持ちが強いとこ、
内気、
愛されたい思いの強さ、
失敗しては凹むこと、
打たれ弱いこと、
目立ちたがりや、
一番になりたいこと、
良いことを言いたくなってしまうこと、
ひとりよがりな件
・・・

そういう、
短所とか欠点というように
自分が考えている部分も、

なかったことにしないで、
気がついてないことにもしないで、
そのまんまを、
こういうところもあるなあと、
まずは
自分で受け止め、
そして、
それがなければ自分じゃないって視点を
取り入れるといいと思う。


いやいや、
ま、これも自分ですわ・・・な感じで。


そんなことしてると、
甘えている人を増やす?

いえいえ、
どんな説教より、
自分で自分をそのまま認めることが、
よいよい行動に繋がっていくものだということを、
いろいろな方々を見ていて、私は思う。

安心感は人を動かすんだと思う。



明日は、静岡で
アサーティブ・トレーニングの応用編の講師を務める。
まずは、自己信頼から学びに入っていく。
楽しみだなあ。




















 
author : tanizawa-k
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先に、お休みを決めておく。

【2014.04.10 Thursday 10:49
以前、
友人が手帳の活用術的な講座に出た後、
そこで学んだコツをいくつか
教えてくれた。
そのうちの3つを覚えている。

①一カ所に書く
(月別、週別、一日の動きと
 いろいろなページに書かない。
 これと決めたところに、
 仕事の予定もプライベートも全部書く)

②休みの予定も書いておく。
(休めたら休もうと考えて、
 休みの日を書かないでおくと、
 結局そこに仕事をいれてしまうもの)

③やる必要があることは細かく書く
(○月○日○時〜○時:おひな様を出す
 のように)

私はMacのICalに、
一年を通して決まっていることは
入力しておく方法をとっていて、
それを印刷して手帳に入れて使っている。
大きな変更があった時は印刷し直すし、
小さな追加は手書きで入れて、
パソコンにも入力しておく。
つまり①は、そこ一カ所にまとめる
ということで実践をした。
昨年、これでなかなか調子がよかったので、
今年度もこれでいく。

そして、今年度は、
②を実践しようと思う。
今の時点で、8月までの間の、
この日は自分のための一日にする!という日を決めて、
そこに、<just for me>(←いってみればご褒美デイ)
と入力しておく。

そこはスケジュールがあいている日
という認識じゃなくって、
「自分だけのためにすごす」
というスケジュールの日にする。

私は仕事がめちゃ好きで、
今の働き方もすごく気に入っている。
仕事の内容は毎日同じではないので、
午前の仕事と午後の仕事が違うことで、
仕事でリフレッシュできてしまったり、
時々の遠出の仕事で、ちょっとした旅気分も
味わえてしまったりして、
それで調子にのって
どんどん仕事を入れてしまったりして、後で、
やっぱ、こりゃきつかったかな・・・と思うこともある。

そんなこと、もう何年もやっているから、
そろそろ進化しようと思う。

しかも、今のところは<just for me>デイなんだが、
やることを決めた時点で
たとえば「映画」とか「マッサージ」とか、
内容をいれる日があってもいい。

ただ休みでさえも、
何かをしようとしてしまう自分を自覚して、
違う自分もやってみるために、
あえて何も計画を立てずぼ〜っとする日も作ってみよう。

そんなことを考えている。


手帳を活用する目的は、
バランスよく、いい感じで生きていかれるように、
自分をマネージメントすることにある。

そういう意味では、
「休む」ことを、
休めなくなる前に設定しておくのは
とっても大切なことだ。

自衛隊員のメンタルヘルス教官である
下園荘太さんが、
日経ウーマンオンラインで
「元気があるうちに休む日を決めておこう」

と言っている。

メンタルに不調がある時ほど、
休みたいけど、仕事が断れなくなったり、
断ったとしても罪悪感でいっぱいで、
まったくリラックスできなくって、
断った意味がなくなってしまったりするもの。

元気で調子がいい時に、
自分のために、
休む日を決めておくのは、
バランスよく生きていくための重要なことなのだ。


ついでに書いておくと、
下園さんは、
「元気なうちに『仕事を断る練習』を
 しておくことで、仕事を抱え込むくせを
 正していくことができます」
と書いている。

うんうん、ほんと、そうだよね。
そこにアサーティブを役立ててほしいな。























 
author : tanizawa-k
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「心をつなげる」

【2014.04.05 Saturday 16:30
この本に書かれてあることの中のひとつを
試してみた。

とはいっても、本の通りではなく、
大分アレンジして。

とにかくやったのは
「価値観エクササイズ」だ。

「自分の一番深いところにある価値観とは何か?」
と自分に問いかける。

本来は、
毎朝目が覚めたらストレッチ、深呼吸して、
十分にリラックスしたあと、
この問いを自分に問いかける。
そして頭に浮かんだ言葉を記録する。
これを10日間続け、
11日目に7つの問い(本に掲載されている)
に答える。

そこまでしようとは思わないけど、
とにかく自分に
「一番深いところにある価値観とは?」
と問いかけることはやってみた。

お風呂に入りながら、
走りながら、
ご飯を作りながら、
ながら問いかけでは価値がないかもしれないけど、
とにかく3日間、おりにふれ、
考えた。

ちなみに
価値観という言葉は、
「大切にしていること」とか、
「譲れないこと」とか、
そんな感じのことをイメージして
考えた。

最初に浮かんだのは、
私の信条。
「ありのままでいい。
 ありのままのあなたがいい。
 そのあなたが、今できることを
 やっていこう。それを応援する」
これは私の仕事をしていく中で
絶対に譲れないこと。

次に浮かんだのは
アサーティブのポイント。
誠実、率直、対等、自己責任。

これも大切。


これでいいのかな?と
考えながら
インターネットで
「価値観を表す言葉」を検索してみた。

するとワークシートがでてきた。
それをやってみた。

ステップ1
価値観を表す言葉が72個あげてあって、
まずはその中から10個選ぶとのこと。

10個選んでみた。
 
・心のオープンさ
・活躍する
・バランス
・自己表現
・受け入れる
・自己成長
・教える
・寛容
・共感
・遊び心


「正義」とか
「道徳・モラル」とか
「完璧」とか
「一貫性」とか、
そういうものが
自分の中にほんのちょっともないことに
びっくりする。

また、この中にないもので、
大切にしていることがあることにも
気がつく。

それは
「教える」に似ているが違う、
「成長促進」と、
「美」に似ているが違う
「かっこいい」だ。

「成長促進」は、
誰かの成長を促進することに関わりたい思いだ。
でも、だからといって
人は「成長」しなくてはいけない
とは、これっぽちも思ってない。
人を「成長」させなくてはいけないとも
ちっとも思ってない。
でも、目の前の方が、
「成長したい」って考えをもっていたら、
それに貢献したいって強く思うんだ。

「かっこいい」は、
一般的な「美」とは違う。
美しくなくてもよくって、
でも私のものさしの「かっこいい」
ものに囲まれていたい考えが
すごくある。
それは洋服もだし、使う文房具もだし、
器もだし・・・。

「成長促進」や
「かっこいい」もいれて、
さらに、
上の言葉を自分にしっくりくるように
たとえば
「自己表現」は「伝える」にして、
次に進む。


ステップ2
10個から5個に絞り、
1〜5位まで順位付けする。

 1・寛容
 2・バランス
 3・共感
 4・伝える
 5・成長促進


あ〜そうかあ、
私はこういうことを大切に思っていたんだって
再認識する。
だから、
自分がバランス悪い行動(キレたりすることね!)
をとってしまった時凹むし、
一方的に誰かを責める考えが浮かぶと、
居心地悪いし、
上手に共感できないのもやだし、
伝えることに一生懸命になるんだよな・・・
って思った。

その後
ステップ3では、
自分の価値観に沿った働き方や
暮らし方を考えるために
ワークシートは作られていたが、
そこまでやらなくても、
私にとっては
ここまでで十分な感じがした。

腰が座った感というか、
どーんというか、
私はこれでいけばいいんじゃん!
と自分で自分にお墨付きを与えた感じだ。



今日、
以前、たくさんの本をくださった先生と
おしゃべりをする機会があった。
定年退職された後、
福祉の関係のお仕事をされている。
その先生が大切にされてきたこと、
今、大切にしていること、
これからしていきたいこと、
その話をゆっくりお聞きしながら、
この先生は、
ご自分の深いところにある価値観に沿った
生き方、暮らし方をされているんだなあと思った。
ずっと人と関わっていこうと、
もうそれは決めてらっしゃるんだなと感じた。
それから、ずるいことやひきょうなこと、
人を丸め込もうとするようなことは
絶対にやらないと決めているんだと思った。

そういう方と話すのは
すがすがしかった。





新年度がスタートして、
新しい職場で仕事をすることになった方もいると思う。
仕事場は変わらないけど、
チームの人員が変わったという方もいるだろう。
仕事の内容を覚えるまでは緊張もするし、
新しく出会った方と気心知れるまで気も使うと思う。
馴染むことに一生懸命で、
自分のペースを忘れてしまうこともあると思うし、
張り切りすぎて、心もからだもしんどくなってしまう
こともあるだろう。
新しいノルマが課せられて、気が重くなった方も、
みんなが張り切っているように見えるこの季節が、
どうにもやりきれない、そんな方もいるかもしれないな。

そんな時は、
まずは大きく深呼吸をして、
自分に優しくする時間をもってあげると
いいかもしれないな。
自分に優しくする時間として,
自分の中の深いところにある価値観って何?って、
問いかけることも、ひとつだと思う。

今は、それに沿った働き方はしてなかったとしても、
「だからしんどいんだ」
って自分で訳がわかるし、
価値観を再確認することで
大事じゃないことは、おいとこ!
って思えて、
力を本当に大切なところに集中できる
可能性だってある。
あるいは、自分の価値観に沿った仕事を得ている人は、
おし!慣れるまでは、とにかく日々やるしかないか、
と納得できるかも。

今、そういう時間さえとれない人は、
あと3週間なんとかすると、
ゴールデンウイーク。
そこまでなんとなくぼちぼち、
手をぬきながらもなんとかやりながら、
ゴールデンウイークで考えてみるのも
いいかもなあ。



ワークシートもなかなかいいし、
この本「心をつなげる」も
とってもいいと思う。














 
author : tanizawa-k
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少々キレた。

【2014.04.03 Thursday 19:09
「なんで、一度に言ってくれないんですか!」
と思わず大きめな声になり、
大慌ての私。

というのも、

自治会の組長の仕事のひとつ、
組費を納めておく通帳の代表者の変更をしに銀行に行ったのだが、
なんと、このひとつの作業に、なんと3日かかる。

一日目。
前任者の住所とサイン、届け印がいるとのこと。

え〜っそんなこと聴いてない!と思ったが、
窓口の方の
「せっかく来ていただいたのに、
 申し訳ありません」
の言葉に、
ま、仕方ない・・・と持ち帰る。

前任者の方に記入、押印いただき、
今年度の代表者を記入するとき、
思わず「谷澤久美子」と自分の名前を書いてしまった。
(夫の名前を書き慣れてないことに、
 改めて気がつく次第)
あわてて線をひき、夫の名前を書き、
(彼の名前で自治会に提出しているのでね)
訂正印を押して持参する。

すると
2日目。

太枠の中(変更後の代表者の欄)は、
「訂正印はきかないのです。
 お手数ですが、
 お書き直しください」
とのこと。

「え〜!
 ではまた、前任者に記入押印のところからですか?」
「はい。
 申し訳ありませんがお願いいたします」
「え〜!
 そうなんだ。
 はあ〜。
 なんとかなりませんか?」
「はい、この枠の中は訂正がきかないと
 決まっておりまして」
「わかりました」

そしてまた前任者に訳をいって記入押印いただき、
本日が3日目。
前回、前々回に対応してくださった方は
お客さんの相手をしている。
そこで隣の、先輩って感じの方の窓口で、
もうこれでいいでしょうと、
お願いする。
と、
「この変更後の代表者の方の
 身分証明をできるものはお持ちですか?
 免許証でも保険証でも結構ですが」
・・・とそこで、
「なんで、一度に言ってくれないんですか!」
とちょっとキレ風味な感じになる私。
夫の免許証とか保険証とか
持ってる訳がない。

「申し訳ありません」
と彼女は
隣の窓口の女性に
「身分証明の件は、
 お伝えしなかったの?」
と訊く。
「はい。
 申し訳ございません。
 お伝えしませんでした」
と言ってくれる。

私は流石に、3日目で
我ながら子どものお使いみたいだなと
情けなくなってしまって、
「なんとかなりませんか?
 来週月曜には最初の入金に来るので、
 その時、絶対持参しますから」
とお願いすると、

「そうですね。
 わかりました。
 それでは入金の際に
 ご面倒でもご持参ください」
と言ってくれる。

あ〜助かった。


けれど私は心が重い。

あの、
前回、前々回と対応してくれた女性は、
今どんな気持ちだろう?
彼女だって悪気はコレっぽっちもない。
でも、お客さんに何度も手間をかけたと
自分を責めたりして、
今晩、いやな想いをしたりしないといいな。
私がちょっとキレ風だったから、
あとで先輩から叱られたりしないといいな。

代表者変更を待っていた私の名前が呼ばれる。
私は窓口にいき、
通帳をもらい、
隣の窓口の、
前回、前々回対応してくれた彼女に、
「いろいろ面倒かけたね。
 私たちの引き継ぎが甘いことが
 原因のひとつだと思うから、
 今年度から来年度の引き継ぎの時は、
 このことも記入しておきますね。
 仕事がんばってね!」
と言ってみた。
彼女は笑顔で、
「はい、こちらこそ申し訳ありませんでした。
 これからもよろしくお願いします」
と言ってくれた。

私も心の重さがとれた。

*注!引き継ぎが甘いのは、私の責任。
 前任者は、一枚のペーパーに引き継ぎ事項を
 きちんとまとめてくれてあった。
 私が質問しなかったのだ。

私はコミュニケーションの講師をしている。
自分が咄嗟の時にでる、慣れ親しんだ
コミュニケーションのパターンは、
どちらかというと、キレるより、押し黙るだ。
しかし、今回、少々キレ気味な時もある
自分を再発見した(知ってたけど、忘れてたんだ)。
そして、
それを使ってしまうと気持ちが重くなることも
経験した。

そして、そのままにしないでおいた方が
回復できることも知っていてよかった。


それにしても
まだまだだなあ、自分。

脳内に新しい回路が形成されて
カラダが覚えるまで、
アサーティブなコミュニケーションを、
ふふふっ、
使って使って使いまくろう。

組長という初体験は、
組長会議や、
様々な行事に出ないとならないこともあり、
きっとコミュニケーション力が試されるんだろうな。
全部本番だけど、ドリルともいえる。
なんだか楽しみな一年となりそうだ。





 
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経験のまま終わらせない。

【2014.04.02 Wednesday 08:46
新年度スタートしました。

今年度は、定期的な活動場所が主に2つ増えます。
私にとってはワクワクと、心配が入り交じる、
おもしろいスタートです。

さて、そんな中、お詫びを。

6月14日(土)に予定していた
「アサーティブカフェ」ですが、
6月28日(土)に変更いたします。

14日でお申し込みいただいていた方々には、
全員28日でもOKという連絡をいただき
ほっとしておりますが、
スケジュールを調整してくださっている最中の方には、
再度調整・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
本当に申し訳ありません。

アサーティブ・カフェin静岡は
6月28日(土)午後1時15分〜4時45分

に開催いたします。

よろしくお願いいたします。




「人は経験から学ぶのではなく、
 経験を分析したことから学ぶ」
 (途上国の人々との話し方)
という言葉を知ったとき、
深く納得しました。本当にその通りだ思いました。

人とのコミュニケーションの方法は
体験の中で身につけてきたものが多いです。
成長の過程の中で出会った人々を
時には教師、時には反面教師にして、
なんとか生き延びようと、
あるいは幸せになろうと、
私たちは学びながら身につけてきました。
それでうまくいっていたら、それでいい。

しかし、それではうまくいかないことが
でてきた場合、
何が必要かというと、
経験を分析する材料です。

経験を分析する材料を、
自分の経験やセンス、
その時周りにいる人をモデルにして、
あるいは本やインターネットの情報から・・・
そういう手もあります。
それもOK。

それ以外に、
理論を学び、スキルを知るという方法もあります。

学んだ理論と、知ったスキルは、
経験を分析する時の確かな材料となります。

アサーティブ・トレーニングは、
理論を学び、スキルを知り、練習するところまで、
プログラムとなっていますが、
練習しながら、「経験を分析する力」を育むコツも
お伝えしています。
「フィードバック」を自ら、
自分にすることで・・・です。


たとえば
「断りたいのに、また断れず
 引受けちゃった」
その辛い経験を経験で終わらせず、
次に活かすには、
「どこをどうすればよかったのか」を
言葉にしておくことが大切なのです。
(なんとなく分かる・・・くらいの感じだと、
 実は本当には分かってないことも多いです。
 言葉にしておくと、明確なので次に活かせる
 可能性はまします)

それは、もしかすると、
自分のもっている考え方の中に、
「断れないでいる」ことのヒントはあるかもしれません。
(断るといい人ではいられない・・・のように)
あるは「方法」を知らないだけなのかも。
(なんていっていいかわかんないから、
 ま、やっとけばいいか・・・のように)

それらが分かっていくことは、
じゃあ、どうすればいいかに繋がり、
分からないままでいるより、
コミュニケーション改善への近道になります。




春〜初夏に開催する静岡でのアサーティブ・トレーニングは、
4月<応用編>、
5月<基礎編>、
6月<アサーティブ・カフェ>。


5月の<基礎編>では、
まずはアサーティブの基礎を学び、練習しましょう。

相手に何かを伝えたい時、

論理的にたたみかけて丸め込むのでもなく、
かといって遠慮して言わないでもなく、
態度や雰囲気でまわりくどく伝えるでもない方法。

つまり、
自分の意見や感情を、
相手のことも大切にしながら伝える
アサーティブな方法を知ります。

考え方を学び、
スキル、
 ①伝えることの整理の仕方、
 ②伝え方の方法、
を学びます。

これらが、それからの先の日常の中での
コミュニケーションの経験を
分析する材料になります。

うまくいった時には、
何でうまくいったか、
失敗した時は、
次はどこをどう意識すればいいのか
言葉にしておくのです。

このことが力になります。


4月の<応用編>では、
突然浴びせられた批判にどう対応するか、
なかなかやっかいな感情「怒り」の
取り扱い方法、
そして、こんがらがった複雑な問題を
対話で解決していく方法
を学びますので、

経験を分析する材料が、
増えるんです。


そして6月の<アサーティブ・カフェ>は、
それらの経験を話し合ったり、
これからのことをロールプレイで練習してみたり・・・
という場。




依頼したいことがあった時、
どうお願いするか、
後輩や部下に注意したい!
どうしたら伝わるのか、
突然の指示にとまどう。
上手な断り方ってあるの?
ほめてるのに、全然伝わってないみたい。
なぜ?
突然の批判に固まってしまった。くやしい。
どうしたらいい?
イライラ、むかむかがつのる。
あ〜どうすりゃいい?

日常の中での様々な経験、
その経験を
イヤなままで終わらせないためにも、
分析の材料を仕入れませんか?

3つの講座、
どれも参加者募集しています。








 
author : tanizawa-k
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谷澤 久美子
counselor