いってらっしゃい、ツバメ達。 【2013.06.28 Friday 17:23】 |
ツバメが、どうやら巣立ったようだ。 毎年、4月の中頃くらいに、 まず、挨拶みたいに、 我が家の2階と目線があう電線で、 声をきかせてくれることから、 私たちのそわそわは始まる。 「巣を作ってくれるかな?」と心配しながら 見守るが、 年によっては巣までは作らないこともある。 昨年は順調に巣作りを始めたが、 途中、ネコに巣を襲われて、 めちゃダメージを受け、 それからは他所に移ってしまった。 今年はゴールデンウイーク前に挨拶にきて、 一羽が、昨年ダメージを受けた巣の修繕を 始めた。 私たちが旅行から帰り、しばらくすると、 どうやらカップルになったようで、 二羽で修繕を協力してやっている。 ↓真ん中の凹んだところを修繕。 私たち家族は、 ネコの襲撃から巣を守るために、 駐車の位置などを決めた。 少し不便だけど、 今年はなんとか子どもが孵り、 育つまで見届けたい覚悟を確認した。 そのため我が家に来てくださるお客様や、 相談室に来室される方にも、 駐車の件で不便をおかけしていた。 そうやって、お客様に不便をおかけしながらも 見守っていた5月22日、 ついに卵をみっつ発見。 よし、家族になるんだぞ、ツバメ! 5月26日、温める親ツバメ。 そして、 6月8日ついに卵が孵る。 東京で仕事をしていた私の元に、 夫からラインで報告あり。 二羽で交代で温めていた。 よくがんばった!ツバメ夫婦。 6月10日の様子 いやあ,赤ちゃんだわ。 赤いもの。 6月14日、ちょっとずつ はっきりしてきてるぞ。 6月15日 巣の淵に背がやっと届くようになったツバメたち。 親がエサを運んでくれるのをひたすら待つ。 6月17日 今年の子ツバメは、あんまり強く要求せず。 親ツバメがエサをくわえて姿を見せても、 いつもの年のようには、騒がない。 6月20日だんだん立派になってきた。 この後すぐに、2羽が飛べるようになる。 6月21日取り残される一羽。 この子だけ、どうしても飛べない。 6月22日飛べないこの子は、なんだか落ち込んでいる ようにもみえる。 がんばれ! 6月23日親が運んでくれるエサをほおばる子。 まだまだ飛べない。 そして、今日6月28日。 その最後の子ツバメが、 今朝、めでたく 飛べるようになった。 9時くらいまでは、家の周りを 親と一緒に練習していた。 何度も、二階の私たちの部屋と目線があう電線まで飛んできて、 「心配かけたね。でももう大丈夫だよ。 ほら、こんなに上手に飛べるようになったよ」 と伝えてくれてるみたい。 10時前になると、 兄弟たちもやってきたのか、 4〜5羽で飛び回っている。 そして、私は仕事に出かけ、 戻ってくると、 すっかりと巣はカラ。 全員巣立てたのは嬉しいことだけど、 ま、さみしいのが本音だなあ。 さみしい上に、心配事もでてきた。 調べると、大体、 ツバメは同じ巣に帰ってきてくれるとのこと。 今回子ツバメ3羽が生まれたけど、 どのツバメが親の作った巣を後継するのだろ。 振り返ると私は、 中学の頃から、 継承問題で悩んできた。 「個」と「家」の間で悩んだことが、 今の私のスタートだ。 なんだかね、 ツバメを見ながらも、 そんなことを考えてしまって、 さみしさと同時に、 ちょっと心配になったりして。 一日300回くらい子どものために エサを運んだりする親。 子が小さいうちは、 フンは親がすぐに加えて外に出し、 巣の中を清潔に保つそう。 そんなふうに育てた子どもたち。 でも、1羽しか、この巣は譲れない。 あ〜親ツバメも悩むだろうな。 子ツバメの中には、 譲られることが逆に困るというか、 自分は他の場所に一から巣を作りたい! って子もいると思うよ。私のように。 でました、私の老婆心。 鳥の世界にそんな葛藤はきっとないわな。 最初に帰ってきた子が、 この巣の住人になるんだろう。 それにしても南への旅は長いだろう。 どうか無事で。 そしてまた我が家に戻ってきてほしい。 いってらっしゃい。ツバメ達。 |
author : tanizawa-k
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