「いい仕事をしたい」≠「忙しくしたい」 【2012.10.30 Tuesday 17:45】 |
「大人になったら着たい服」(主婦と生活社) を昨年の春夏号から、楽しみに読んでいる。 私より下の年代40代向けの本だと思うが、 リアルだし、発見や確認があっておもしろい。 少し前に秋冬号が発売され、 立ち読みしたんだけど、 一田憲子さんの巻頭エッセイがあんまり良くって、 購入。 心にしみる文章だ。 「人は、本当に自分が望んでいることが、 なかなかわからないものです。 偽物の望みを、本物だと思い込み、 手に入らないとかがっかりする・・・。 『いい仕事をしたい』ことが『忙しくなりたい』 ことではないように、『美しくなる』ことが 『若返る』ことではないように、 本当の自分の思いに気づくのは、意外に難しい。 そして、思い込みを一枚一枚はがして、 心の芯にある、本物の望みにやっと光を 当てられるようになるのが、40歳を過ぎた ころなのかもしれません」 40歳をすぎたころに、気がつくのかどうかは 分からないけど、 偽物の望みを本物に思い込む勘違いを、 若い頃はよくやったものだと思う。 おしゃれに関していえば、 「かっこよくなりたい」を 「ブランドの服やバックや靴で自分を飾る」 だと思ってた時もあった。 そのことに関しては、 バブル期にさんざんやってみて、 「こりゃ、違う」って早めに気がつけたのはよかったな。 やっかいだったのは、 「いい結婚生活を送りたい」を 「我慢強くある」ことだと思ってたことや、 「いい人間になりたい」は 「いい人だという評価をもらう」こととしてたこと。 「より良い人間関係を作りたい」は、 「頼まれたら気持ちよく引受ける。 いつもニコニコ、おだやかでいる」で、 「自立したい」は、 「弱音ははかず、 迷惑かけず、 無理はするもの」と思っていたこと。 そういう勘違いを、 私の場合は、 年齢を重ねることというよりは、 アサーティブとの出会いが はがしてくれた。 結局ね、 この本をながめながら、 ファッションについてのページを繰りつつ、 私はアサーティブについて振り返る時間を持ったんだ。 より良い人間関係を作ることは、 相手に合わせることばかりではなく、 自分も相手も大切にできる関係を 作っていくことなんだと知ったあの日。 そして、そのためのコミュニケーションの方法が あると知った驚き。 育ってきた環境の中では、 がまんするか、 爆発するか、 沈黙で反抗するかしか知らなかったけど、 そうじゃないんだ!と知ったこと。 妻として、嫁としての役割だけの自分ではなく、 一人の人として考えてもいいと知ったこと。 仕事先で、 たとえば 時間外の仕事を依頼された時、 断る選択肢もあれば、 その分を実績簿につけたいと 主張する選択肢もあると知ったこと。 もちろん、アサーティブと出会ったその日のうちに、 一気に全てがはがれて本物だけが残った訳ではなく、 学びを継続していくうちに、 ぽろぽろとはがすことができていったと思う。 そんなある日にぽろっとはがれた一枚が、 他者からの評価が大切という偽物の望み。 自己評価へ評価の軸を移す事ができて、 私は本当に楽になったなあ。 時々ぶれながらも、 それでも、戻る軸は持っているもんなあ。 しかも 努力の方向性が明確になって、 やるべきことが分かるから、 無駄というか、無理なことというかが、 なくなってきたんだと思うなあ。 ま、続けてきてよかったし、 続けている方々の、 ぽろっとの瞬間に立ち会える、 喜びも知った。 さて、 学びを継続するために、 アサーティブ・トレーニング基礎講座以上を 終了された方対象の練習や話し合いの場を作りました。 <第3回アサーティブ・カフェin静岡> 日時:12月15日(土)13:30〜16:30 会場:静岡県教育会館 会費:3000円 定員:20名 (アサーティブジャパン主催又は谷澤相談室主催の アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方対象) *6名以上で開催 講師:谷澤久美子 <お申し込み方法> faxかメールで以下を記入の上お申し込みください。 受付後詳細をお送りします。 ① 氏名 ②住所(〒番号も) ③電話番号 ④詳細をお送りする時のご希望の連絡方法(電話:携帯:fax:メール) ⑤受講された講座名 ⑥忘年会参加希望の有無 メール:kumikotanizawa@gmail.com *このウェブサイトは、 NPO法人アサーティブジャパン認定講師である 谷澤久美子が個人で開いているブログです。 このウェブサイトに関する全ての責任は 谷澤久美子にあります。 NPO法人アサーティブジャパンが 運営・管理しているウェブサイトでは ありませんので予めご了承ください |
author : tanizawa-k
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