2012年10月の記事 | 今のところではありますが…
「いい仕事をしたい」≠「忙しくしたい」

【2012.10.30 Tuesday 17:45
「大人になったら着たい服」(主婦と生活社)
を昨年の春夏号から、楽しみに読んでいる。

私より下の年代40代向けの本だと思うが、
リアルだし、発見や確認があっておもしろい。

少し前に秋冬号が発売され、
立ち読みしたんだけど、
一田憲子さんの巻頭エッセイがあんまり良くって、
購入。

心にしみる文章だ。

「人は、本当に自分が望んでいることが、
 なかなかわからないものです。
 偽物の望みを、本物だと思い込み、
 手に入らないとかがっかりする・・・。
 『いい仕事をしたい』ことが『忙しくなりたい』
 ことではないように、『美しくなる』ことが
 『若返る』ことではないように、
 本当の自分の思いに気づくのは、意外に難しい。
 そして、思い込みを一枚一枚はがして、
 心の芯にある、本物の望みにやっと光を
 当てられるようになるのが、40歳を過ぎた
 ころなのかもしれません」

40歳をすぎたころに、気がつくのかどうかは
分からないけど、
偽物の望みを本物に思い込む勘違いを、
若い頃はよくやったものだと思う。

おしゃれに関していえば、
「かっこよくなりたい」を
「ブランドの服やバックや靴で自分を飾る」
だと思ってた時もあった。

そのことに関しては、
バブル期にさんざんやってみて、
「こりゃ、違う」って早めに気がつけたのはよかったな。




やっかいだったのは、

「いい結婚生活を送りたい」を
「我慢強くある」ことだと思ってたことや、

「いい人間になりたい」は
「いい人だという評価をもらう」こととしてたこと。

「より良い人間関係を作りたい」は、
「頼まれたら気持ちよく引受ける。
 いつもニコニコ、おだやかでいる」で、

「自立したい」は、
「弱音ははかず、
 迷惑かけず、
 無理はするもの」と思っていたこと。

そういう勘違いを、
私の場合は、
年齢を重ねることというよりは、
アサーティブとの出会いが
はがしてくれた。


結局ね、
この本をながめながら、
ファッションについてのページを繰りつつ、
私はアサーティブについて振り返る時間を持ったんだ。



より良い人間関係を作ることは、
相手に合わせることばかりではなく、
自分も相手も大切にできる関係を
作っていくことなんだと知ったあの日。
そして、そのためのコミュニケーションの方法が
あると知った驚き。

育ってきた環境の中では、
がまんするか、
爆発するか、
沈黙で反抗するかしか知らなかったけど、
そうじゃないんだ!と知ったこと。

妻として、嫁としての役割だけの自分ではなく、
一人の人として考えてもいいと知ったこと。

仕事先で、
たとえば
時間外の仕事を依頼された時、
断る選択肢もあれば、
その分を実績簿につけたいと
主張する選択肢もあると知ったこと。



もちろん、アサーティブと出会ったその日のうちに、
一気に全てがはがれて本物だけが残った訳ではなく、
学びを継続していくうちに、
ぽろぽろとはがすことができていったと思う。

そんなある日にぽろっとはがれた一枚が、
他者からの評価が大切という偽物の望み。
自己評価へ評価の軸を移す事ができて、
私は本当に楽になったなあ。
時々ぶれながらも、
それでも、戻る軸は持っているもんなあ。

しかも
努力の方向性が明確になって、
やるべきことが分かるから、
無駄というか、無理なことというかが、
なくなってきたんだと思うなあ。

ま、続けてきてよかったし、
続けている方々の、
ぽろっとの瞬間に立ち会える、
喜びも知った。




さて、
学びを継続するために、
アサーティブ・トレーニング基礎講座以上を
終了された方対象の練習や話し合いの場を作りました。


<第3回アサーティブ・カフェin静岡>
日時:12月15日(土)13:30〜16:30          
会場:静岡県教育会館 
会費:3000円
定員:20名
(アサーティブジャパン主催又は谷澤相談室主催の
 アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方対象)
 *6名以上で開催
講師:谷澤久美子

<お申し込み方法>
faxかメールで以下を記入の上お申し込みください。
受付後詳細をお送りします。
① 氏名 ②住所(〒番号も) ③電話番号 
④詳細をお送りする時のご希望の連絡方法(電話:携帯:fax:メール)
⑤受講された講座名 
⑥忘年会参加希望の有無
メール:kumikotanizawa@gmail.com


*このウェブサイトは、
NPO法人アサーティブジャパン認定講師である
谷澤久美子が個人で開いているブログです。
このウェブサイトに関する全ての責任は
谷澤久美子にあります。
NPO法人アサーティブジャパンが
運営・管理しているウェブサイトでは
ありませんので予めご了承ください












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保険の営業の方。

【2012.10.26 Friday 11:37
保険の見直しをした。

私は生命保険の担当の方に
本当に恵まれていると思う。

今日見直し契約し直した保険は、
以前、
ソニー生命で働き始めた友人に、
持っている保険を全部見てもらった時、
彼が太鼓判を押したソニー生命ではない保険だ。
彼が、
「これはすごくいい保険で、
 今のところは、
 これだけもっとけば大丈夫」
と言ってくれたもの。

で、彼は
自分の会社の保険を、
私に進めなかった。
彼も相当すごい人だと思う。

それは15年くらい前の話で、
まだ、もしかすると子どもも持てるかもしれない
という時点での太鼓判。
しかし、
さすがに年齢も重ねてきて、
もう子どもが生まれるってことないし、
なんとな〜くいろいろ考えた方が良さそうだな
という絶妙なタイミングで、
保険の見直しの提案書が送られてきた。
太鼓判の保険の私担当の方がやめられ、
新しい方になったというご挨拶とともに
添えられていたのだ。

新しい担当の方は、
以前から夫の両親や夫の保険の担当の方で、
暑中見舞いや年賀状などをいただいて
お名前は何度も拝見している方。
何度かお見かけもしたこともあるが、
押し付けるようなところが一切ない
印象の方。

その方が提案してくれた保険は
私たち子どものない夫婦にとって必要なことを、
真摯に考えてくれている内容だ。
つまり残す必要は全くないけど、
命ある間、病気になったり、その病気が
高額な医療費を必要とするとき
どうしたらいいかを考えてある保険。

しかも、月々の支払いは、
今より抑えられる。

送ってきてくれた提案書は、
「80歳までの保障」になっていて、
私はそれでいいと思っていたが、
今日説明しながら、
「さらに考えてみて、
 今女性の平均寿命を考えると、
 80で保障が終わっしまうより、
 一生保障がつくほうが安心されると想い、
 これをお持ちしました」

まさに、これからの私にめちゃくちゃあっている
保険だったので、
即決した。

「(さらに)考えた」あたりの努力的なことを、
一言で言ってくれるのも好感が持てる。

30分ほどの間に、
さくさく進める話し方もいいし、
必要なことだけ知らせてくれる。

あ〜かっこいい仕事人だなあと思って、
何年このお仕事されているんですか?
と余分な質問を私の方からすると、
「33年です。
 最初の4〜5年は、
 この仕事があってないと思って苦しくて、
 人材募集のものを見つけると、
 応募して落ちたりして、
 その間も仕事を続けながら、
 なんとかやってこれたんです」
と、オープンに話してくださる。

きっとこの方は、
そういうおしゃべりがしたいお客さんとは
そういう付き合いもできるだろうし、
私のように事務的にさくさく進めたい人には、
今回のような対応をしてくれるんだろうなと
思った。

それを感じ取って
コミュニケーションしているんだな。


最後にひとつ貯蓄ができるものを進めてくれたが、
それはまとまった金額が必要で、
「本当に情けないながら、
 まとまったお金はない」と告げると、
あっさり引っ込めてくれたあたりも、
すっごく好感。
よし、ある程度まとまったら、
連絡しよう!と思った。


「谷澤さんは、
 以前『リビング静岡』のライターの仕事を
 してらっしゃいました?」
と質問してくれたのは、
もう帰ろうとされている時。
「はい、10年くらい前にやってました」
と言うと、
「よく記事の中で名前を拝見していました」
と言ってくれる。

夫や夫の両親の保険のことで
我が家と関係がある中、
私のことも気にかけてくれていたんだな。
それを覚えていてくれたんだな。
いつか担当になった時のためにメモっていてくれたのかな。
しかも、その話題を最初に使ってつかみにして、
それを営業に繋げようとするんじゃなく、
最後にさりげなく
「ずっと気にかけておりました」的に話してくれたのも
好き。


「営業」という仕事は、
ものやサービスを売るんだけど、
それ以上に
営業している人自身を信頼してもらうことだと
以前夫から聴いたことがあるけど、
こういうことなんだろうな。

この人、信用できる。
同じような物やサービスなら、
この人に相談したいとか、
この人から買いたいと思うこと。

そのためには、
対象者に興味を持つことが一番の条件だろう。
対象者の身になって、いろいろ考える。
対象者を共感的に理解するよう努力する。

そうそう、
どんな仕事であっても
共感の力は大事なんだよなあ。


いやあ、さわやかだったなあ。












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合唱。

【2012.10.25 Thursday 08:58
 このシーズン、
静岡市の中学校は合唱をテーマにした行事が
各校で行われる。

合唱祭と呼ぶ学校もあれば、
順位を決める学校は
合唱コンクールと呼んだり、
音楽発表会として合奏もいれている学校もある。

昨日は私の活動する学校で
ある学年の中間発表だった。

中間発表は本番の一週間くらい前に行い、
同じ学年の他のクラスの合唱を聴くことで、
最後の一週間に取り組むべき課題をみつける。

ここ何年か、
なかなか従来の仕事(つまり面接)が忙しく、
中間発表に立ち会えることはなかったが、
昨日は1時間ぽんと空いて、
みることができたんだ。

アンジェラ・アキさんの「手紙」を歌うクラスがあった。

15歳の時に書いた大人になった自分あての手紙を、
大人になった自分が読み、
大人になった自分が、
15歳の時の自分に返事を書く内容の詩。

ぐちゃぐちゃに悩んでいる15歳の自分が、
大人になった自分に
「今、どこで何してるの?幸せ?」と問いかけ、
大人になった自分は過去の自分に、
「ぐちゃぐちゃだと思うけど、
 そういう自分を信じて進んでいけばいいよ」
みたいなことを言ってる。



平成20年、
私はその時活動していたある中学校で
この「手紙」を題材にした
「自分とのコミュニケーションを見直そう」
というタイトルの学校保健委員会の講師を務めた。

これはその時の保健室の先生が企画された。
保健室の先生は、子どもたちに、
将来の自分にむけた手紙を書く機会を与え、
そのことを元にして、
内省を深めるようなそういう授業を考えられた。

当時、私への各校からの講師の依頼は、
他者とのコミュニケーションの方法を
振り返らせたいというものが多い中、
「自分とのコミュニケーションを振り返る」
というテーマは、
私が考えていた中学生に必要なものにどんぴしゃりで、
この先生と話し合いを重ね、
楽しみながら悩みながら授業を作った。
各担任の先生も、忙しい学校生活の中で、
手紙を書く時間を取ってくれたばかりではなく、
その時、イメージがふくらみやすいよう
先生だったらどうするかなど、
自らの想いを語ってくれながら、
作業を見守ってくれた。

「自分という文字は、
 自ら分かるとも読めるし、
 自らを分けるとも読める。

 自ら分かるためには、
 どんなことが必要か。

 多分、様々な経験に対して
 自分がどんなことを得たか、
 何を考えたか、
 どう感じたか、
 そんなことを通して、
 自らを、
 自ら分かるようになっていくのだろう。

 自らを分けるとは何だ?
 
 これは、『他』と出会うことで
 それとは違う自らを知り、
 『他』と『自』を分けることで、
 自分を確認していくのではないか」

みたいな、ちょこっと哲学的(?)な内容を、
できるだけ身近な事例で、
話したつもりだ。

そして、この未来の自分に手紙を書くというのは、
自らを客観的に考える、
すごくいい手段だと思った。


昨日、中間発表会で「手紙」を歌ったクラスの合唱は、
すごく堂々としていた。
歌詞を理解して、
言葉にさまざまな想いを乗せて歌っているように
私には届いてきて、
担任の先生に、そのことを伝えると、
前日にこの詩の意味を
考え合う時間を持ったとのことだった。

そうやって考えたことで、
こんなすごい歌を選んだ自分たち自身に
誇りを感じていたんだな。
それが堂々としたふるまいになって、
届いてきたんだな。

このクラスの子どもたちは、
合唱祭でこの歌を歌うことで、
自分とのコミュニケーションを深めてる。



そして同時に、
この中間発表会ってものが、
「他のクラス」の合唱を聴くことで、
客観的に
「自らのクラス」の課題をみつける、
「自分とのコミュ二ケーション」の
機会になっているんだと思う。

「やばい、○組は男子の声がすごい」とか、
「○組みたいなメリハリがあると
 いいみたい」とか、
「うちらだめじゃん。
 ○組みたいにまとまってないよ」とか、
多分、子どもたちはいろいろなことを考え感じ、
それを自分たちのこの一週間に生かすんだと思う。



保護者の方の話の中に
「なんだか、毎日、
 歌ってますよ。
 うちの子アルト担当でメロディじゃないから、
 それだけ聴くと、なんかせいせいしないんですけど、
 努力してるんだなあって思います」
って話してもらうこともある。

そういえば、
この仕事について初めての年、
何人かの子どもたちが
私のところにやってきて、
「先生、やばい、○○さん怒らせちゃった。
 ○○さんは合唱の責任者でさ、
 でもオレら、まじめに練習しなかったんだよ。
 そしたら『もういい!』飛び出していったんだよ。
 どうすればいい?」
なんて、相談もあった。

中間発表会だけでなく、
合唱に取り組むこと自体が、
それだけで、
「自分とのコミュニケーション」のチャンスになる。


そう、日常の中には、
自分自身を成長させていくための種が
いろいろちらばっている。

学校に通えることができていれば、
そういう機会に触れ合える機会が多い。


でも、学校に通うことが厳しい子どもたちもいる。
私は彼らをサポートできる立場にいるから、
彼らと話ができる時には、
できるだけその場を大切にして
少しでもそういう機会になるようにしたいし、
またそういう場にまだたどりつけなくても、
親御さんや担任の先生を通して、
少しでもそういう機会を差し出せるような
準備が必要なんだよなあ。


あのぽんとあいた1時間を、
中間発表会の見学に使って、
なんか、
とってもとってもよかった。











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治りかけの風邪。

【2012.10.22 Monday 18:40

前の前の日曜日くらいから風邪をひいている。
季節の変わり目で、
朝晩の気温と日中に気温の差が激しくて、
こういう時こそ風邪ひくからと
気をつけていただけに、
情けない。

あ〜情けない。

風邪のために、
楽しみにしていた友人たちとのバーベキューは
あきらめた。
どうしても見たい映画があったが、
それもあきらめた。
仕事場で半日休みをいただいてしまった。
味がよく分からなくなって、
濃い味の煮物を作ってしまった。

よりにもよってこんな時に、
会議でファシリテーター役が
うまくできなかった(これは風邪のせいではない)。

役に立てなかった。

あ〜落ち込む。


先週は絶不調と共に、
なんとなく仕事もすっきりできず、
気持ちは沈みつつ、
でも
それでも
なんとか乗り切った。

どうやって乗り切ったか。

好きな香りのバスソルトをいれて
ゆっくりお風呂に入る。
(鼻がつまって香りの意味はなくとも)
バーニーが出てきた夢を、反すうする。
小2の子が何気なく言った
「友だちに、これ以上無理はさせられない」と、
「失礼にも程がある」という、
なんとも大人な言葉を、その時の表情と共に
思い出す。
薬膳鍋に大好きなきのこ類をいっぱい入れる。
レンタルしてきたDVDを3本続けてみる。
(「サラの鍵」がめちゃよかった)
衣替えをして、
今年の冬、ゲットするものを考える。

そんな工夫?をしながら
風邪と共にやってきた、
仕事の不調にも
引きずり込まれずに
なんとか乗り切った。

そんな中、
素敵な出来事もあった。

近所の焼き鳥屋さんで買物しようと並ぶと、
私の前は超ヤンママと女の子だった。
超ヤンママは金髪に髪を染め、
ジャージの上下にサンダルで、
首筋からちらっとタトウーが見える。
多分10代だと思う。
彼女が、本当に、本当に
もう、本当に素敵なママなんだ。
女の子のおしゃべりに、
ずっとつきあってあげている。
スマホとか見てないし、
誰かと携帯でしゃべってもいない。
子どもと、楽しそうに
おしゃべりしてるんだ。
お店は商店街の中にあって、
今ハロウィンの飾り付けがしてあるが、
そのお化けたちの様子を
「あの子は、黒いビニールで作ってあるね」
「本当だね。誰が作ってくれたんだろうね」
「上手だね」
「上手だよね」
ってな具合。
並んでいる列から少し通りの方にはみ出すと、
「あやちゃん。だめ、ママの近くにいてね。
 通る人に迷惑かけるからね」
と言い、
「そうそう、よくできた」
とほめる。
「(順番)まだかなあ」
と子どもがいうと、
「長いねえ。あきちゃうね。
 じゃ、だっこしちゃう」
とか言ってる。
気持ちの言語化しちゃってる。
私は、見とれるというか、
耳がダンボになってしまって、
彼女たちを見ていて、
女の子が、少し離れた時に、
思わずヤンママに声をかけてしまった。
「あなた、ほんとに、素敵なママだね。
 めちゃ、いいママだね。
 いっぱいお話してあげて、
 私は聴いてて、涙出てきた」
と言ってしまった。
すると彼女は
「ほんとっすか?」
と言う。
「うん、ほんと。
 すごいよ。
 あなたに育ててもらってる
 この子は幸せだと思う」
なんて言ってしまった。
「ありがとうございます」
って言ってくれて、
買物終わったあとに、
「お先失礼します。
 がんばります」
と言ってくれた。

素敵な出会いに
あったまる。

そして、
彼女に「いいね、素敵だね」
って言えた自分への満足感。



今日は、
何度か通ってきてくれている
保護者の方が、
子どものことで悩んではいるけど、
悩みながらも家族で支え合っている様子を
話してくれる。
そして、その悩みの意味ってものを
掴むことにおいて、
ちょっとは役に立てているかも・・・
という実感。

あ〜人間っていいなあ。
すごいなあ。


私は結局、
人と人の間にいることが、
いいんだなあ。
そういう中で、
回復していくのが
私なんだなあ。



さて、
スケージュルを確認すると、
少々ビビる。
タフな一週間の幕開けだ。

治りかけの風邪と共に、
(人と人の間にいる)
仕事の週にするぞお。













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なぜ他者の傷みが分からないのか?

【2012.10.19 Friday 19:58
ブルース・D. ペリー,マイア サラヴィッツ
紀伊國屋書店
¥ 2,100
(2012-08-29)

 なぜ人の「痛み」がわからないのか?

という言葉で帯買いしてしまった本が
めっちゃよかった。
「子どもの共感力を育てる」
という本。

いろいろな子どもの事例を通して、
何が共感を伸ばし、あるいは衰えさせるか、
時代や文化を越えて共感がどのように人間を
つないできたか、
条件や経験によって
共感がどのように危うくなってしまうのか、
心身の健康に共感がどう関わっているか・・・
などを考える内容。

「共感」は多方面でキーワードだ。
ビジネス本でも、共感力は大切だと言われているし、
生活者が共感するような商品開発が求められている。
リーダーシップの資質の中には、
必ず共感力はあげられる。
利益が相反する二者間の問題を解決する時も、
第三者がいかにそれぞれに共感できるかが鍵だと
学んだことがある。
カウンセリングには共感は絶対なものだし、
すべての場面で、どんなコミュニケーションでも
欠かせないもの。
いやそれは言い過ぎ、「軍隊」には必要ないな。


共感力とはどのようにはぐくまれるのか?

「共感は頭で教えられないが、
 心でつかみとることはできる」

という言葉が真実だと思う。

この本の中では繰り返し
「誰かに共感してもらったり、
 目の前で共感している場面をみたりすることでしか、
 共感する力は育めない」
と言っていて、
このことをミラーニューロンを突破口に
理論的に説明しているのも、
とても納得できる。

同じことを、
「共感は、誰かの優しさが周囲の優しさを
 引き出していくといった好ましい循環の中で
 育っていき、悪循環の中で衰えていく」
という言葉でも表現している。

同意。

さらにこの本がとてもいいと思うのは、
母親が子どもに共感することで、
子どもは共感力のある人間に育っていく可能性が高いから、
そのためにも、
「母親に心を配ろう」と訴えているところ。
「母親の責任」などとはせず、
「母親に心を配ろう」としているのが、
すごくすごく嬉しい指摘だ。

「妊娠中の女性は安全と栄養と思いやりを必要としている」
「出産後には・・・周囲が常に(母親を)
 支援していくことが大事」
「私たちは幼子を抱えた母親を支援するために
 あらゆる手を尽くさなければならない」

またエールを送られてるように感じたことがあり、
それは、
「共感がいかに大切か、子どもや育てる親や保育
 に関わる人だけでなく誰にとっても重要な問題であるかを、
 理解する必要がある」
と書かれている部分だ。
私は、子どもや育てる親や保育に関わる人を対象とした講演を
するチャンスがあるから、
そういう時にはこれまで通り、いや一層理解が進むように、
わかりやすい話をしていきたいと思う。



私が学校での活動の中で、
保護者の方の話を聴き、共感をすることが、
その方が子どもの話を聴き、共感することに
つながっていくのだ。

一層、やるのだ!


この本には、他に、
ストレス反応システム、
つまり、ストレスを感じ、
その反応をマネージメントする力と、
共感力との関係を詳しく説明している。
これについてはまた。


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世界は選んだサングラスの色になる。

【2012.10.15 Monday 08:33
「自分はみんなから嫌われている」と思い込んで
会社にでかければ、
その証拠はいろいろなところで、
簡単に見つけられる。

部下の元気ない挨拶も「尊敬されてない」と思えるし、
隅の方でしている同僚同士の会話も「自分の悪口」に思える。
上司のぶっきらぼうな指示は
自分をプロジェクトからはずそうとしているように思えるし、
取引先になかなか連絡がつかないことは、
「仕事ぶりが否定された」と思えてきてしまう。
自分にむけられた笑顔さえも、
「ばかにされた」と受け取ることができてしまう。

同じことでも、
「ま、いろいろあるけど、なんとなくこの自分がいい。
 この自分でやっていこう」と思えていると、
元気のない部下の挨拶は
「調子悪いのかな?」くらいだし。
同僚同士の会話は
「また、飲みにいく相談だな」。
上司のぶっきらぼうな指示は
「はいはい、私は1言ってくれれば、
 10やっちまいますよ」
ってな受け取り方。
取引先に連絡がつかなくても、
単純に「また、電話しなくちゃ」だし、
笑顔を向けてくれた人には、
「いやあ、気持ちいいな」
ってことになる。

同じことが起こっていても、
世界は、
かけているサングラスの色によって、
違ってみえてくる。


ちょっと前に、
ニュージーランドで1000人を3年ごとに追跡調査した結果、
32歳の時に「今が幸せ」と思えている人は、
青少年の時期、
勉強やスポーツができたかどうかということよりも、
社会的なつながりがあり(つまり、
相談できる人がいて、怒りを表現できる場がある)、
客観的な理由からではなく自分のことがいいと思えていること、
この二つの要素が共通していたという
記事を読んだことを書いた。

その後、
折にふれて、このことをよく考えているが、
ここのところ、その二つの要素のうち、
後者について考えることが多い。

保護者の方に、
子どもとのより良いコミュニケーションの話
をする機会があったとき、
①子どもの話しを聴こう
②聴くのは気持ち、行動にはNGも出そう
③あるもの探しをしよう
ってことを話すが、
この③は、
子どもの普通にしている建設的な行動に対し、
それをスルーしないで、
ちゃんと認めようということを言っている。

「朝の挨拶が、めちゃ気持ちいいよ」とか、
「靴を揃えてぬいでくれてあって、
 玄関がいい感じ」とか、
そういうことをちゃんと認めるってこと。
褒めるってのとはちょっと違って、
事実を言葉にするくらいの感じ。

で、それは、子どもの自己肯定力に
少し影響を与えると思って話してきている。

そして今は、子ども自身が
自分の自己肯定力をつけるというのと同じくらい、
これを続けていくことで、
「サングラス」の種類が増えるように思えて、
それを視点に持って話している。

ささやかで、細かくて、見逃してしまいそうな
幸せが目に飛び込んでくる「サングラス」だ。

「客観的な理由からではなく
 自分のことがいいと思える」力は、
ちゃんと、
その力を育めるような環境が必要だと思う。
できてないことばかりを指摘され、
できたことは当たり前のことだと
流されてしまう環境の中では、

小さくて、
細かくて、
ささやかで、
見逃してしまうような
素敵なことを見つける力はつかない。

たとえ建設的なふるまいをしていたとしても、
スルーされてばかりだと、
それは取るに足らないことだと
思ってしまう可能性が高い。


子どもに
「ほのか、ささやか、かすかが分かる」
サングラスを与えられるのは、
周りの大人の力が大きいと思う。

周りの大人が、
自らその「サングラス」という選択肢をもち、
自分の世界を時々その「サングラス」で見て、
さらに、
子どもの日常を
その「サングラス」で見てあげられるといいなあ!
そう思う。


宿題、1行書くたびにごろんと横になるほどいやでも、
また起き上がって1行書いたら、
「相当面倒なのに、なんとかやろうとする子」だよなあ。

何か質問したことに、
「わかんない」と応えたとしても、
「わかんない」ことを表明してくれた子だ。

私自身も、
そのサングラスを選択肢のひとつとして
持っていたいと思う。















author : tanizawa-k
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ここのところのあれこれ。

【2012.10.12 Friday 20:30
再生紙行きのものをまとめていた。
処分する封筒がいくつかあって、
急に、亡くなった父が
必ず切手を切って、
福祉施設に届けていたことを思い出す。
父のデスクの書類のところに、
古い大きな封筒があって、
父は古切手をそこにためていた。
面倒だっただろうなあと思うけど、
封筒を処分する前に、
必ず切手を切っていた
父のごつごつした手を思い出す。

〜あ〜あれは父の優しさだなあ。
 あ〜ゆ〜優しさは、
 後から効くなあ〜


今日夕方走った時に、
久しぶりにある新聞配達の方に会った。
バーニーは彼が大好きで、
配達する家の前にバイクをとめると、
くうくう言って頭をなでてもらい、
次の家の前でもなでてもらい、
彼と会うと散歩がすすまなかった。
「お久しぶりです。
 実はバーニーが死んでしまったんです」
と報告をすると、
彼の目はみるみる充血してくる。
「ええ?いつ?」
「8月の終わり。
 昨日で49日だったんです」
「いやあ、何歳だった?」
「12歳8ヶ月です。
 新聞のお兄さんが大好きで、
 よくなでてもらってたから、
 お礼を言いたかったんです。
 かわいがっていただいて
 ありがとうございました」
彼は泣いてくれた。

〜共感してくれるって、
 本当に気持ちが柔らかくなる。
 ありがとう!!!〜


先週今週といろいろなことがある。
今年から活動をしている中学校2校のうち1校では、
2年生の8クラスに、1クラスずつ入って
授業をさせてもらっている。
1日2クラス〜3クラス入る。
書いてくれた感想すべてにコメントを書いて、
次の日の朝、他の学校への勤務の前、
その学校に行き、担任の机の上においておく。
家にもって帰ってきての仕事、がんばった。
子どもの中には私への感想の他に、
予定帳に書く先生への日記に、
感想を書いてくれてあったりして、
担任の先生はそれをコピーして見せてくれたりする。
ありがたい。
私への感想の欄に
「な〜い」と書いている女子が一人だけいた。
「そうかあ、ないか、さみしいなあ。
 でも、あなたの心に残る授業ができなかったこと、
 申し訳ない気持ちだよ。
 次のチャンスがあったら、谷澤がんばる」
と書いた。

〜あと2クラス。
 私はなんとか、いい授業をするよ!うん〜


2校のうちのもう1校では、
ここのところ2周続けてケース会議をやっていた。
大阪のちょんせいこさんに教えていただいた
ホワイトボードケース会議。
それをアレンジして簡略したもの。
ケース会議は、
先生方にとっては、多分面倒なものというイメージがあり、
あまり好まないものだと思う。(←私の印象)
今年活動を開始して少したったころ、
情報交換の会議の際に発言を求められて、
思いきってケース会議を提案した。
了解をいただき、
まずは3年生の男子についての
ケース会議を行った。
その会議に先生方が満足してくださり、
その後、2週続けて2年生、1年生の女子について、
みんなでその子どもがより良い毎日を送れるようにと、
考え合った。
そしてその後学校にいくと、
先生の方から、
「谷澤さん、次に○○のケース会議をやってもらえませんか」
と依頼があった。
私は心の中でガッツポーズ。
周りの大人が目標を共有して、
役割分担をして対応することが、
子どもに返っていく。

〜いろいろあるけど、
 やりがいがある仕事をしている。
 幸せだなあ〜


今日は、湖西市の小学校で保護者にお話した。
その前に、授業参観をする機会があった。
4年生のクラスの学活を見る。
話し合いをしていた。
何かのチームを2チームにするか3チームにするか、
意見は真二つに分かれる。
私はある男子に注目。彼が熱いんだ。
彼は2チーム派。
2チーム派の子が発言すると、
両手をぐいぐい引いてガッツポーズ。
3チーム派の子が発言すると、
派手に残念がる。
彼の様子を見ていて、
このことにこんなに熱くなれる彼が
なんだかめっちゃ愛しくなって、
泣けてきて困った。

〜私もさ、いろいろあるけど、
 がんばるよ、少年。〜


今年もバタバタする秋が進んでいく。
今年は散歩がないってこともあり、
金木犀の香を感じる豊かな時間がない。
10月は学校の活動以外に、
6つの講座や講演がある。
11月は9つの講座、講演。
ひとつひとつ、丁寧にやる。
ひとつひとつ、大切にやる。
私を講師として選んでくれた方の想いに、
私は応えたい。







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♪僕が僕のすべて♪

【2012.10.07 Sunday 10:30
嵐の♪僕が僕のすべて♪という曲を教えてもらって、
それを繰り返し聴いている。

今までのいろいろな瞬間に選んできたこと、
他の選択肢を選んだら
どうなっているかなと思う事もあるけど、
でも今の自分は、
そういういろいろな瞬間の選択の積み重ねだ。
だから、今ここにいる自分が、
自分のすべてなんだ。
このありのままの自分で、
生きていこう!

というような内容の曲。

レディーガガや嵐や、
影響力がある人たちが、

他の誰かになろうとしなくていいんだ!
そのまんまのあなたがいいんだ。
ありのままのあなたでやっていこうよ!

と曲を通してメッセージしてくれていることが、
心強いと思う。


レンタルしてきたDVD「ジョイフル・ノイズ」は、
ゴスペルをテーマに
子どもがだんだんと大人になっていく過程や、
家族愛のことなどが描かれていた。
登場人物の一人に、
アスペルガー症候群と診断されている男の子がいる。
彼はゴスペル隊の指揮者の母親に
「ママだって僕が普通になればいいと思っている。
 僕をこうした神様はひどい。
 ママはそう思っているんじゃないの?」
と言う。
すると母親は
「神様は間違わない。
 あなたはあなたのままでいい。
 今のあなたが完璧」
と応える。
そして、ゴスペルの全国大会で
主人公のチームと優勝を争うチームのゴスペルのテーマは、
「ありのままのあなたがいい」だった。

あらゆるところから
そのメッセージが送られてくる。
いろいろなところから、
いろいろな方法で
そのメッセージが飛び込んでくる。

それは、
あまりにも
人々がそう感じられないからだ。


先週から再開された
Eテレ佐野元晴さんがMCの「ソングライターズ」。
ゲストは中村一義さんだった。
ぐいぐいと質問で中村さんの音楽や言葉に
せまる佐野さん。
中村さんは自分の生い立ちについて語る。
いろいろな事情で、祖父母に育てられた彼。
大切に育ててもらったけれど、
今ひとつ「自分ってもの」に自信がもてずに生きてきた。
両親に育てられるってどういう感じなのか?
それとは違う自分って、本当にこれでいいんだろうか?
そういう思いが根底にあって、
今音楽を作っていくことで、自分を育てているように思うし、
一曲作ることで、少しずつ自分ってものを確認して
いるように思う、
そんな話をしていた。

音楽評論家のある方に「桑田圭祐さんの再来?」
と言われるほどの実力をもつ中村さんが、
つまり周りからの評価はたっぷり受けてきた人が、
今ひとつ自分ってもののありのままを、
自分では認められずに生きてきたってこと。



あらゆる人に、
発信されている「ありのままのあなたでいい」
というメッセージ。

それがしっかりと受信できて、
本当にそう思えた時、

この自分、
失敗もするし欠点もある
ありのままの自分でいいんだ。
この自分で今できることをやっていこう!

と一歩踏み出せると思う。


カウンセリングの中で、
過去のことを悔いて、
頭の中が混乱している方に、
私は時々、
「今のあなたなら、
 その状況でどうすると思う?」
と訊く。
すると、その方なりの方法を
考え考え話してくれることが多い。

新しい選択肢をもつのは、
過去の出来事があったからこそ。
過去は、失敗して情けなくて、
どうしようもないほど落ち込んだかもしれないけど、
それを経たからこその代替案を、
今のあなたは持っている。

そのあなたが、いいんだ。
いろいろあったあなたがいいし、
今のあなたがいいし、
そのあなたでやっていく
明日のあなたがいいんだ!

私はそう思う。



「ジョイフル・ノイズ」では、
主人公のチームが優勝する。
その歌の中でリフレインされる歌詞は、
「何かを変えたいと思ったら、
 鏡に映っている人から始めるんだ。
 それは自分。
 自分から変えていこう」
だった。

そう思えるのは、
まずは
今のそのままの自分を認めることから。

いろいろあるけど、
今ここにいる、
♪僕が僕のすべて♪なんだもん。

このありのままの僕で、
今をちょっとずつやっていくしかないのさ。



・・・という訳で、
相当面倒くさいと思いながら、
そう思う自分をまずは自分で認めて、
その私で晩ご飯の支度をしよう。
今日は餃子を焼くんだ。










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ほっといてもできるようにならない。

【2012.10.02 Tuesday 22:26
 アサーティブ・トレーニングの中でも、
学ぶ前と後の変化が結構大きいのが
「批判への対処」だと思う。

「まったくあなたって大雑把なんだから」
「だらしない」
「こんな簡単なこともできないの」
「いつまで時間がかかるんだ!」
批判の言葉って、
思ってもみない時に飛んできたりするから、
言われた瞬間はびっくりしたり、
どう返したらいいかわからなくて、
思わず息を飲んでしまって、
言葉は何も出てこず、
後になって悔しくて、
一言言い返せばよかった・・・
なんて思うこと、
普通に暮らしていると、よくあると思う。

また、
なんだかわからないけど、
言われた一言が気になって、
夜横になってから思い返すと、
あ〜あれって批判されてたんだ・・・
なんて思いに至って、
悔しさがこみ上げてくることもある。

私の場合、
たとえば仕事先で、
ある子どもへの対応の仕方で、
担任の先生から
「谷澤さんは優しいから、なめられちゃうんですよ」
と言われ、
なんだか違和感がじわ〜っとくるんだけど、
その瞬間はわからなくて、
「は〜」なんて返事だけしておいて、
後になって、
「私は優しくてそういう対応をしたのではなく、
 今彼には受け止める人が必要だと判断したから
 そうした訳で、しかも、なめられてるのではなく、
 本音が出せる関係に、やっとなったところなのに!」
なんて思って、
いらいらしたこと、過去にはあった。

心に小骨がささったような
そんな状態になったこと。

ま、そういう時、
瞬間的にやっておいたほうがよいことがあって、

アサーティブ・トレーニングの応用講座では
それを、
「批判の対処」というテーマで学ぶ。

瞬間的に対処できると後に残らず、
すっきり生活ができるんだよなあ。



もちろん、すぐに上手にできるようになる方ばかり
ではない。
でも、批判をどう受け止めたら良いのかなどの
考え方を知っておくだけで、
批判をうけた後の
こちら側の心持ちが軽くなることから変化が始まり、
そうしていくうちに、
だんだん上手になっていくものだ。

つまり、心に小骨がささっても、
面倒くさくなく取れたり、
そのうち、
小骨がささらなくなったり、ね。

しかしこれが、
その理論とスキルを知らないと、
多分、そういう日はなかなかこない。

今のままほっておいても、
どう対処したらいいか知ることはできないし、
ってことは、上達もしないのだ。


この秋、静岡では応用講座を開催する。
10月27日/28日だ。

応用講座は、
「批判の対処」
「怒りの取り扱い」
「複雑な問題に対するコミュニケ−ションの方法」
など、
中身の濃い内容がぎっしりつまった講座。

基礎を受講済みの方には、
ぜひ受けていただきたい。

*基礎の内容をすっかり忘れてしまっている
 なんて方も大丈夫です。
 復習の時間もとりながら、ゆっくり進みます。


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アサーティブトレーニング応用講座in静岡
場所: 静岡県教育会館(静岡県静岡市)
時間: 2012年 10/27(土)9:30〜16:30
           28(日)9:30〜16:30
対象: 基礎講座を修了された方(2日間通して参加できる方)
費用: 31,000円
定員: 21名
講師: 谷澤久美子(アサーティブジャパン認定講師)
お申し込みなど詳しくは

*このウェブサイトは、
NPO法人アサーティブジャ パン認定講師である
谷澤久美子が個人で開いているサイトです。
このウェブサイトに関する全ての責任は谷澤久美子にあります。
NPO法人アサーティブジャパンが
運営・管理しているウェブサイトではありませんので
 予めご了承ください






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種まきの後に必要なもの。

【2012.10.01 Monday 09:17
私がアサーティブに出会った14年前、
アサーティブの講座は東京が主な会場でした。

その頃、
中学校での相談員をスタートした直後。
子どもたちの悩みのほとんどが人間関係だったことから、
新しいコミュニケーションの方法を子ども達に教えたい
と考えていて、
いいものがないかネットで探し、
アサーティブに出会ったんです。

でも、東京までいかないと講座に出られません。
しかも、基礎講座は連続二日。
宿泊もしなくてはなりません。

その頃の私は、
 自分のことを大したことない人。
 夫がしっかりと働いてくれていて、
 そのおかげで自分の好きな相談員という仕事を、
 なんとかやらせてもらっている
と考えていましたから、
(夫の名誉のために書いておくと、
 夫は一切、そのように私を扱ってはいなかった。
 私の意志を尊重し、私の仕事も大切に思って
 くれていた)
東京までの交通費、宿泊費などを考えると、
なかなか言い出せず、
講座を見つけてから実際に受講できたのは
半年後だったように記憶しています。

思いきって参加した講座。

そこで、もう、
本当に本当にびっくりしました。

コミュニケーションを
子どもたちに教えるなんて、
とんでもない。
まずは自分じゃん!

自分のために取り組むことで、
自分のコミュニケーションが改善していく醍醐味や、
そのことで、自分に自信がついてくる変化も味わい、
やはり他者に伝える人になりたいと、
トレーナー養成講座まで進みました。

その間、
講座はすべて東京で宿泊しながら受講しました。


トレーナー養成講座を経て、
講師としての認定を受けた後、
まず最初に、
「静岡での講座開催!」を
私の属する組織アサーティブ・ジャパンに提案し、
最初は3時間の紹介講座、
次に基礎講座の開催と、
静岡で
アサーティブの種まきを始めることができたのです。
それが多分7年前のことです。

昨年度から今年度にかけて、
自分で主催した基礎、応用講座も開催することができました。


そうやって学んでくださった方々のための
練習の場。
「アサーティブ・カフェin静岡」を
今年度は定期的に開催しています。

先週の土曜日、第二回が終了。

「カフェ」の良いところは、
安心した中で、
・練習の場になる
・振り返りの場になる
・新しい出会いの場になる
ということでしょうか。

それを、自分のペースでできるところ。

今日はロールプレイをする元気がないなあ・・・
と思ったらしない選択もあり。
めちゃくちゃやりたい課題のある方は、
グループの協力を得てがんばる。
ただただおしゃべりしたい方にとっては、
聴いてもらえる場となるし、
ただただ聴きたい方は、他者の体験談をきくことで
使ってくださってもOK。


第三回は12月15日に開催します。
谷澤相談室のページにアップしたので、
詳細をご覧くださいね。

第三回の後は、忘年会も開催します。













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谷澤 久美子
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