継続するための方法 【2012.08.31 Friday 10:47】 |
先週の土日は静岡で、 アサーティブ・トレーニング基礎講座の講師を務めた。 今週の週末は同じプログラムの大阪の講座で講師を務める。 講座を努めていると、 よくいただく質問に、 「講座で学んだことを使いこなせるようになるために、 日常生活でどうしたらいいか?」 というものがある。 アサーティブの本 「自己主張トレーニング(改訂新版)」 (アメリカで1970年代初めに出版され100万部を超える ベストセラーになったアサーティブの本。 改訂を続けていて、今回紹介するものは、 2009年に出版されたもの) の208Pに、 「本書で説明されているアサーティブネスを定義し、 学ぶための原則や方法は、 (モデルとなる人をまねる、予行演習、フィードバック、 継続的な練習、何か励みをもつこと、お互いを尊重すること、 個人の権利など)、 大人も子どもも、シニア世代にも当てはまる」 とあり、これが大いにヒントになると思う。 自分でできることは、 ・モデルとなる人をまねる ・フィードバック ・何か励みをもつ で、 ・予行演習 ・継続的な練習 には、場が必要だと思う。 安心して取り組める場だ。 自分ひとりでできることの中の、 「モデル」については、 TVの中に、時々みつけることができる。 日曜の「さんまのスーパーからくりTV」には、 最近、女子高生のコーナーがあり、 先週は 言いたいけど、普段言いにくいことを、 がんばって言ってみよう!的なテーマだった。 そして、高校2年の女子が 「おじいちゃんに、カラオケの音が大きいから 小さくしてほしいと言いたい」と言っていた。 スタッフが彼女の家を訪ねると、 敷地内におじいちゃん手づくりのカラオケボックスがある。 しかし、どうやら防音設備はなし。 夜、近所の友だちを集めて、 おじいちゃんは、 しょっちゅうカラオケパーティをするらしい。 その日もやっていたが、 確かに音が大きい。 その彼女がおじいちゃんに伝えた言葉が、 ほのぼのとして、とってもとってもよかった。 孫「おじいちゃん、 いつでもカラオケしてて、 楽しそうだね」 祖父「うん、楽しいですよ」(なぜか丁寧語) 孫「それはいいんだよ。いいんだけど、 テスト期間中、大きい音なのが、困る」 祖父「あっ、それは、迷惑だったですね」 孫「テスト期間の時だけ、 音を小さくしてほしいんだよ」 祖父「あっそれはそうですね。 じゃ、また大きかったら言ってくださいお」 孫「うん、そうするね。 でね、 おじいちゃん、歌上手かったよ」 その時のそのままの再現ではなかったけど、 ほぼ、こんな感じのやりとりで、 私は最後におじいちゃんに 「歌、上手かったよ」 と彼女が言った時、なんかじわっときた。 この女子高生は、きっと、 嫌な言い方してしまって、おじいちゃんの大切な趣味を 奪うことになってしまってはいけないから、 気をつけて言わないと!って思って、 ずっと言いにくくていたことだと思う。 それを、口に出しておじいちゃんがわかってくれて、 でもそれだけで終わらないで、 部屋で聴いていた時に感じていた 「おじちゃんって歌上手じゃん!」 ってことまで伝えられた。 アサーティブ的にいえば、 より良いコミュニケーションのための 改善点はそれはあるけど、 でも、 なんか、すごくすごくいいと思う。 ってな具合で、 こういう素敵なモデルも見つけることができるし、 時には反面教師もいて勉強になって、 TVもなかなかあなどれないなあ。 で、「安心な場」に関しては、 静岡で3ヶ月に一度、 アサーティブについて語り合ったり、 練習し合ったりする場を作ってる。 次回は 9月29日に 「第2回アサーティブカフェin静岡」を開催するので、 参加いただければ、 復習にもなるし、 練習にもなるし、 刺激になると思う。 //////// 第2回 アサーティブ・カフェin静岡 日時:9月29日(土)午前9時15分〜12時 (終了時間変更しました) 会場:静岡県教育会館 会費:3000円 定員:20名 (アサーティブジャパン主催又は谷澤相談室主催の アサーティブトレーニング基礎講座を終了した方対象。 市青少年相談センター主催8月20日の一日研修 参加者も参加いただけます。) 講師:谷澤久美子 終了後、希望の方でランチをご一緒しましょう!!! <お申し込み方法> メールで以下を記入の上お申し込みください。 受付後詳細をお送りします。 ① 氏名 ②住所(〒番号も) ③電話番号 ④詳細をお送りする時のご希望の連絡方法(電話:携帯:fax:メール) ⑤受講された講座名 メール:kumikotanizawa@gmail.com *このブログは、 NPO法人アサーティブジャ パン認定講師である 谷澤久美子が個人で開いているブログです。 このブログに関する全ての責任は谷澤久美子にあります。 NPO法人アサーティブジャパンが 運営・管理しているウェブサイトではありませんので 予めご了承ください |
author : tanizawa-k
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