やっちまったね! 【2012.05.31 Thursday 18:44】 |
先日、義母を美容院につれていった時の おもしろエピソードを話そうと、 帰宅後の夫に 「ねえ、ねえ、今日お義母さんを、 美容院につれていったんだよね」 と言って、そこで一息ついた。 と、うちの夫、 「それは大変だったね」 と言いながら私の顔をみて、 あれ?大変な話じゃなさそうだぞと考えたのか、 心もとなげな顔。 ミスマッチな共感を、 やっちまったね、 夫! 私は 「大変というよりも、 おもしろかったんだけどさ」 と話を続けた。 ずっと前、 彼は、 営業という仕事にも必要だからという理由で 共感とはどうするのか? 共感力を鍛えるにはどうしたらいいか? など私に質問してきたことがある。 その時に、 共感がなぜコミュニケーションにとって必要かという 理論的なことと、 スキル・・・ 「簡単にいうと3つ方法があって、 相手の言葉をそのまま受けて、 〜〜〜されたんですねと繰り返す。 相手が感情を口にしたら、 その言葉をそのまま、たとえば 「しんどかったんですね」と繰り返す。 そうしない場合も、相手がどんなことを感じているか 考えて、相手の感情を言葉にするって方法がある」 のようなことを伝え、 時々私の伝えたことに 上手に共感してくれた時は、 めちゃふざけて 「今のは100点だね」 的な会話をしていた。 一般的に 男性の脳は共感がむずかしいようにできているらしいが、 トレーニングとはすごいもので、 彼はめちゃ上達しているし、 時々、本当に救われることがある。 本当に救われたときは、 きっとこちらの 「話してよかった」 という思いは彼にも伝わると思う。 そしてそういうシーンは これまで義母の件が多かった。 今朝、デイサービスにいく支度をしている時にね、 とか、 歩くトレーニングがどうしてもいやらしくて・・・ とか、 そういう話をするたびに、 彼はしっかりときき、 「それはしんどい思いをさせたね」 とか 「本当に面倒かけるね」 とか言ってくれてた。 きっと、それで、 彼のなかで、そういう系の受け応えをしてたらいいんだ! というたかをくくったというか、 手をぬいても大丈夫っていうか、 安易に共感のふりをしたのが、 前述の美容院の時だったと思う。 基本に戻れ!夫、 と思いながら、 ま、それでも、 「あちゃ」的な顔をしたってことは、 気がついてくれたってことで、 それだけでもすごいか・・・ と思ってはいる。 彼のように、苦手なことを 理論や方法を知って、 練習して身につけていこうというのは頭がさがる。 と同時に、 環境の中で工夫するって方法もある。 工夫するってことでは、 全日本女子バレーボールチームの監督 眞鍋さんへのインタビュー記事を読んでいて、 すごいなあ!と思った箇所があった。 彼は選手とのコミュ二ケーションを大切に考えているけれど、 細かい気遣いというか、そういうものが苦手だと 自分で把握していて、 それでマネージャーに 「休み明けは必ず全員をチェックして、 髪を切ったり、色を変えたりした選手がいたら 教えてくれ」 と指示してあるそうなんだ。 マネージャーから教えてもらうと、 「少し切った?」 「あっ、監督わかります?」 「わかる、わかる」 なんて感じな会話があるそう。 監督は私をみてくれているという信頼の気持ちは、 髪にとどまらないと思う。 髪型をみてくれているんだから、 自分の努力や、少し上手になったことに対し、 無視することはないという、 無意識の中での安心感が生まれると思う。 いい関係でいたいからこそ、さらには 選手に成果をあげてほしいからこそ、 コミュ二ケーションをたくさんしようとしている訳で、 しかも、 自分は苦手だからやらないのではなく、 苦手だけど大切なことだからやるために、 誰かにサポートしてもらうという工夫をして 実践するというのが、 さすが 全日本の監督だよなあ。 勉強になるなあ。 私も私の苦手なことを、 トレーニングや工夫で のりきっていきたいよなあ。 いろいろできる方が、 選択肢がふえて自由だもん。 |
author : tanizawa-k
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