自分の側の責任を果たす。 【2011.09.29 Thursday 10:47】 |
私はアサーティブジャパンというNPOの組織で 認定をいただき、 アサーティブトレーニングの講師を務めている。 アサーティブのヨーロッパの第一人者に アン・ディクソンさんという方がいるが、 アサーティブジャパンの招聘で、 私の知っている限りでは2度ほど来日され、 私は2回お目にかかった。 1度目には1度目の衝撃的なすごい学びがあり、 2度目には2度目の、 目からウロコがあった。 2度目の主なもののひとつに 「自分の側の責任を果たす」ということがある。 そのことを理論上知っていたが、 アンさんの講座の話をきいたり、 アンさんと接することで、 それがどういうことかよく分かったので、 それからは、 自分の暮らしの中で、 それを取り入れることが多くなった。 たとえば、 先日、新幹線の中で、 ポメラというメモするための機械に パチパチ音をたてて入力をしてしまうという、 失敗を私がしてしまった時、 隣の男性が品川で降りるときに、 「うるさかった。外でやってくれ」 と言われたことがあった。 もうちょっと早く言ってくれれば直したのに、 と思いながら、 自分の側の責任を果たすとしたらどういうことがあるかと 考え、 公共の場でポメラに入力する時は、 音に気をつけることはもちろんだけど、 コミュニケーションで解決できることとして、 周りの方に「うるさかったら教えてください」と お願いしようと考えた。 で、翌日、帰宅する時の新幹線の中では、 出張のまとめを入力したが、 音に気をつけるのはもちろん、 3人掛けのひとつ離れて座られた方に、 「音に気をつけて入力しますが、 もし気になるようでしたら、 ぜひ教えてください」 とお願いした。 彼は私が静岡で降りるとき、 「大丈夫でしたよ」と言ってくれた。 義母との間でも、 これを念頭に声かけするだけで、 随分と事がスムースに運ぶ。 たとえば、 彼女がデイサービスに出かけるとき、 ある時までは準備が間に合わず、 お迎えの方に待っていただくことが多かった。 私は人に待っていただくことが あまり好きではなく、 その度にいらいらしてした。 どこに問題があるか考えると、 お迎えの時間が最初に決めたものより 早いことがあることとか、 時間はその通りだけど、義母が間に合わないこともあるとか いろいろ分析できた。 それを解決するために、 私ができることを考える。 コミュニケーションで解決できることとして、 デイサービスの方に、 お迎えの時間を決めた時間にしていただくよう依頼し、 これはうまくいった。 次は、義母の支度の問題。 私が朝、家にいることができる日、 義母は「デイサービスにでかける」という、 まだまだ定着していないことに不安になり、 度々、2階の私に声をかける。 「何時に来るかしら」 「何をもっていけばいいかしら」 義母に変わってもらうのではなく、 私が変われること、 しかも、コミュニケーションで解決できることは 何か考え、 1時間前に、 「お義母さん、何か困っていること ありませんか? 手伝うことありますか?」 と声をかけることにした。 そうしてから非常にスムーズに ことが運ぶようになった。 今日も声をかけると、 時間がわからなくなってしまっていたので、 お迎えの時間を紙に書き、テーブルに置き、 ネックレスをしたいというので、 後ろでとめることを手伝った。 以前、仕事中に一階から声をかけられると、 イラッとしたものだが、 自分の都合のいい時間に声をかけるということで、 イラッもなくなる。 しかも、デイサービスの方もお待たせしない。 なんか、いい感じのことが多い。 コミュニケーションだけで解決できないこともある。 でもだからこそ、自分からのコミュニケーションで解決 できそうなものについては、やっていきたいなって思う。 もちろん、うまくいくことばかりではないし、 責任の果たし方が失敗することもあるけど、 そしたら、また別の選択肢を選ぶチャンスになるものなあ。 |
author : tanizawa-k
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