ハッパかけてくれた父。 【2011.03.31 Thursday 12:19】 |
苦しい夢でも見ていたのか、 夜中に目が覚めた時、汗をかいていた。 気になることがあって、 頭が冴えてきたので、 もう眠れないだろうと起きて、 時間をみると、2時48分だった。 で、あれ?と思い出す。 確か昨年もこんなことが。 父は14年前の3月31日に亡くなったのだが、 昨年も30日から31日にかけて、 3時頃に目が覚めたこと、思い出した。 何か、これは合図なのかも。 父が「俺のことを思い出せ」って言っているのか。 あるいは、最近、 私が本来大切にしなくてはならない何かを、 あやふやにしてしまったいて、 そのことを父が思い出させようとしてくれているのか。 もやもやっとしたものを言葉にしたので、 答えは出ないけど、 ちょっとだけ安心できて、寝た。 そしてお墓参りに行く。 車で40分のところ。 私の生まれ育った町にある。 そこに行く間の道は、 清水港に沿って伸びる道を選ぶ。 毎年のこの日のお墓参りは 父のことを考えながらのドライブだけど、 今年は地震や津波のことを考えずにはいられない。 清水港を取り囲むように並ぶ大きなオイルの施設。 海と駅との間はそんなに距離がある訳ではない。 大丈夫かなあ? そして、あまりにも低い防波堤。 私の走っているこの道路など、 あれだけの津波に襲われたら、 どうなってしまうのか。 幼い時から東海地震については、 さんざん聴かされてきた。 小学校では防災頭巾を座布団がわりにしていて、 いつでもかぶれるようにしていた。 いつ来るのかと、 どこかでなんとなくは考えていて、 それなのに、阪神淡路にきて、 そして、この東日本大地震だ。 関西と東関東、東北が身代わりになってくれた訳ではないが、 でも、なんだか申し訳なくなる。 そんな気持ちだったから、 お墓のある、私の生まれ育った町につくと、 あらゆるものに、ありがたさが募る。 富士川駅は、私が中学高校と電車通学をするのに、 6年間毎朝夕、お世話になった駅だ。 かわいがってくれた美容院や床屋さんの おじさん、おばさん。 近所の方々。 お転婆全盛期だった小学校。 夫が交際を申し込んでくれた ハイキングコースの入り口。 夜中に妹と抜け出して見に行った、 かっこい男の子が住んでいた家。 亡くなってしまった同級生の生家、酒屋さん。 お墓参りを終えて、 近くにあるサービスエリアの、 富士山が真正面に見える スターバックスでお茶しながら、 目覚めた訳について、 なんとなくピンときてしまった。 父が私に言いたいこと。 父は、 ほんとに、 今のおまえでいいのかと 言っているように思った。 父が作ってきたものを、 父の死と共に全部チャラにしてしまって、 それで手に入れてきた家族や仕事。 それらは たくさんの方の理解や犠牲や我慢のおかげで得たことだ。 そうやって得てきたことに対して、 久美子、お前は、本当に誠実か?って、 父は問うているように思う。 しかも、 今のところ大きな災害にも見舞われていない 地域で活動している。 もっともっと力を発揮できるんじゃないのか? 本当に精一杯でやっているのか? 30日は離任式の日だった。 以前の私なら、 転任される先生お一人お一人に その先生から教えていただいたこと、 与えていただいた影響について 感謝の手紙を書いてお渡ししていた。 退職される先生にはご挨拶に伺い、 直接お礼を申し上げた。 今の私は恥ずかしいが ・・・してない。 家族に対しては・・・。 夫の夢や希望を知りながら、 積極的にそれを叶える手伝いをしているとは、 とっても言えない。 いつも自分の仕事を優先している。 義理の両親に対しても、 気がついたやってあげた方がいいことの、 60%くらいしかやってないと思う。 出し惜しみしてる。 やるべきことはしている。 やってはいけないことはしてないつもりだ。 でも、やった方がいいことに関して、 以前、つまり、家族や仕事を手にいれた直後は 「やる」選択をすることが多かったが、 今はいろいろな言い訳をして「やらない」選択を することが多い。 昨日Twitterで書いたばかり。 「仕事上、やるべき事はやり、 やってはいけない事はやらない。 難しいのがやった方がいい事。 やるかやらないかの判断は、 『信頼感』におく。 『現状でも信頼は崩れない』と思えばしないし、 『一層信頼関係が深まる』と考えればする。 しかし、ひと手間を惜しんじゃう時があるんだなあ。」 あ〜情けない。 「現状でも信頼は崩れない」とは、 なんて、横柄で独りよがりの考え方だ。 その上さらに、 ひと手間惜しんでばかりの最近の私に、 ハッパかけてくれたのかもしれないな、父は。 スタバでお茶し始めた時は 雲に隠れていた富士山。 しかし、だんだんとその姿を表し始めた。 よし、 この気持ちはずるずる引きずらない。 でも、忘れもしない。 昨日までは、時々手抜きなとこもあった。 それも私。 でも、ここからは、 「やる」選択をふやしていく。 やった方がいいことは、 仕事の場でもプライベートの場でも、 やる選択をするんだ。 父が 私に与えてくれたチャンスをいかさないと。 |
author : tanizawa-k
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