受け止め方についての質問に対して。 【2010.11.30 Tuesday 18:43】 |
先週金曜に講座をもった中学校の保護者の方々の 感想をいただいた。 人数と同じ数の感想。 つまり全員の方が書いてくださったことが、感激。 しかも、思いっきり体験型だったけど、 体験型そのものに対しても、 良い評価をいただけている。 感想をこういう場でオープンにしていいかどうか、 伺ってないので、書けないのが残念だが、 「子どもの気持ちをわかりたい」のような、 それこそ、まさに、伝えたいことがズバリと 伝わっていて、 本当にありがたい。 その中でお一人質問を書いてくださっている。 その方がこれを読んでくれていることを願って、 応えてみることとする。 質問は、「感情受け止めトレーニング」と名づけた、 子どもの言葉をどう受け止めるかという、 いってみれば共感の練習のための問題についてだ。 時間がなくて5問あるうち、3問しかできなかった。 残りの2問のうちのひとつについて。 「感情受け止めトレーニングのCに対する助言をぜひ! そんな甘っちょろいことを言ってんじゃない! と言いたくなるのを×とすると、大変。」 という質問。 Cとは何かというと、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 問)以下の「 」のように子どもが言ったら、 なんと応えましょう。共感の練習をしてください。 C・子どもが帰ってくるなり、 「ねえねえ、きいてよ。まじむかつく。 今日担任がさ、もう一度テストやるっていうんだよ。 漢字のとこだけでも、これではしょうがないって いうんだよ。やっと、終わったのに、ひどくない?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アドバイスするのでもなく、 反論するのでもなく、 まず、共感して受け止めるのは、 どうしたらいいのか? この参加者の方は、 「そんな甘っちょろいこと言ってんじゃない!」 ってのは、違うなって思ってくださっている。 しかし、心の中では、 「甘っちょろい」と思って全然OKだ。 そう思ったとしても、 共感で応えようとすると、 「腹立ってるんだね」 とか、 「それはいやだね」 とか、 「むかつくってのは、 それかあ」 とか、 「せっかくテスト終わったとこなのに、 きついんだね」 とか、 そんな感じだろうか。 保護者の方としては、 そう言ってしまうと、 担任を非難することになってしまわないかとか、 これは、おまえのためになることなんだからとか、 いろいろな考えが頭の中に駆け巡るだろう。 駆け巡ってOK。 でも、 言葉にする時は、 まずは、感情を受け止める、 共感でやってみるのもいいんじゃないか。 共感は同感とは違う。 保護者の方が「私もそう思っている」のではなく、 子どもに対して「おまえは○○と感じているんだね」 と言葉にするだけだ。 「それはお母さんも腹立つよ」では、 同感ですってことだけど、 「おまえはイラっときてるんだね」は、 お前の感じている気持ちはこれなんだね? と確かめて訊くようなイメージだ。 このパタ−ンは テストの後なんかに、 よくあると思う。 「お母さん、ヤバい。 やったとこ、でなかった」 と、彼らは言うことがある。 私たちは思う。「全部やっとけ」って。 でも、それはアドバイス。 じゃなくて共感するのなら、 「それは悔しかったね」 かもしれないな。 「助言をぜひ!」と書いてくれた方が、 読んでくれているといいな。 さて、さっき夫が帰宅。 ちょっとしたことがあって、 「あ〜あ、なんだか、 むなしいよ」と言うと、 彼は 「そうかあ、 むなしいか。 そういう時あるね」 って。 なんか、簡単にそう言われるもの、腹がたつ。 もっとちゃんと聴いてから共感しろ!!! って感じだ。 でもま、 「そんな愚痴ばっかり言ってないで!」 なんて言われるより、100倍ましかあ。 難しいけど、 やりがいあるぞ、共感。 |
author : tanizawa-k
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