タカをくくらず。 【2010.10.31 Sunday 18:08】 |
29日の毎日新聞朝刊「論点」は、 ザッケロー二 サッカー日本代表監督についてだった。 3人が彼への期待の文章を寄せているのだが、 その中の大黒選手の文章の中に、 「こうありたい」と思わせてくれる ザッケロ−二さんのコミュニケーションについての記述がある。 大黒選手がトリノでプレイしていた時、 ザッケーロー二さんは監督だったそう。 チームは結果が出ず、シーズン半ばでザッケロー二さんも 解任されてしまったが、そのシーズンの序盤に個別に話す 機会があった。あまり出番のなかった僕に、「チャンスを 与えられないけど、(状態が)すごく良いのは分かってい る。動きは間違っていない。だが、(勝てない状態で)日 本人を使ったら、ザポーターから『なぜ使うんだ?』とも 言われる。少し我慢してほしい」と言ってくれた。外す理 由も説明し、自らコミュニケーションをとってくれるタイ プだった。 「勝利をめざしている気持ちは同じなのだから、 以心伝心で監督の心は選手に伝わるはず」という考え方も あると思うし、それでチームビルディングしていっている チームもあると思う。それはそれでいいのかもしれない。 でも私は、 このザッケロー二さんの方法が好きだなあと思う。 以前、小学校の中学年の男子児童と話していて、 とてもせつない気持ちになったことがある。 その子は、やってはいけないことをして、 先生や両親にひどく怒られたということだった。 それを泣きながら話す。 何をやったかも、なぜやってはいけないかも、 これからどうするかも、話してくれたが、 ヒックヒック泣いていて、泣き止む様子はない。 誰が一番怒ってくれたの?と訊くと、 パパと言う。 そしてわ〜っと泣く。 私が、 パパは、なぜあなたを怒ってくれたと思う? と訊くと、 彼はやっとの思いで、 僕のことが嫌いだから と答えた。 嫌いだから怒ったと思ってたの? と訊くと、 うなづいて泣いている。 私はそれは違うよ。あなたが嫌いなら、 わざわざ真剣に怒ってくれないよ。 あなたが大事だからこそ、 怒ってくれたんだよ。 そう言いながら、 この子は、その怒られた日から ずっと不安だったんだなあと思った。 一番大事なところは、 しっかりと伝えたいと思う。 そのために、 省略したり、 言葉を惜しんだりしないで、 また、こんなことぐらい説明しなくても わかってるだろうとタカをくくらないで。 ザッケロー二さんは、 戦術においても詳細まで説明する人だそうだ。 アルゼンチン戦や韓国戦で勝利した後も、 「大事なことは、 我々が進化していくことだ」と言っていた。 期待したいし、 大切なことを言葉にするってことに関しては、 おおいにマネしたいと思った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 静岡から焼津に向かう150号線沿いに、 ひまわりと コスモスが 同じ場所で咲いている箇所あり。 とてもさわかや! |
author : tanizawa-k
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