アサーティブ・トレーニングの応用講座の中で、
批判への対処の仕方を学び、
練習する時間がある。
これが、いいんだなあ。
痛っ!あたってる、と思うだけに、
悔しいような、辛いような気持ちになる、
ま、いってみれば耳に痛いアドバイスも、
まったく的外れな、
そりゃ誤解だよ!というような、
腹がたつクレームも、
なんか、この人私にバシバシ言ってきてるけど、
なんのこと言ってるんだかよくわかんない、でも
私が批判を浴びてることはわかる、ってなことも、
それをどう自分の中で考えたらいいのか、
さらに考えたことを、
いかに相手に伝えたらアサーティブなのか、
ちゃんと知ってからは、
落ち着いていられるようになったと思う。
練習したし、実地訓練も相当したので、
かなり、その場で対処できるようになっているが、
それでも、
たまに、
その場ではアサーティブな対処ができないこともある。
しかし、本当にありがたいなあと思うのは、
後で振り返った時だ。
私はそこで
必要以上に自分のことを責めなくなっている。
それ以前は、
思い出し後悔、
思い出し恥ずかし、
思い出しいらだち、
思い出し腹立ち、
などなどがあり、
その後、
その批判を受けた自分を
自分で責めることが多かったんだ。
今、その頃と違って、
何がよかったかというと、
一番は、考え方がわかったがために、
自分のことを必要以上に責めなくなった、
そのことだ。
たとえば、今日講演を終えたあと、
校長先生やPTA会長さんとしばらくお話し、
見送っていただいて玄関を出ると、
知人が来てくれていて、
その方としばらく話をしている間、
待っていてくださった方がいた。
その方は私の講演をきいてくださった方で、
私に講演の改善点を伝えてくれるために、
暑い中、待っていてくださっていた。
その後学級懇談会があったのに、
それに行く時間をずらしてくれて、
私と知人の話が終わるのを待ち、
話しかけてくださったのだ。
その方は私に3点の改善点を伝えてくださった。
2点は、
言っている意味はよいが伝え方を、
もっとこうすればもっと良くなるということを
教えてくださった。
もう一点は、中学生にメンタルな話をすることそのものを、
再考してほしいということだった。
1点は納得がいき、
もう1点は誤解というか、解釈の違いがあり、
もう1点は、私とは考え方が違った。
しかし、なにしろ、そのことのために、
わざわざ待っていてくださって、
大切な自分の時間を使って話しかけてくれたことが、
なんというか、ありがたくて、
感謝を伝えた。
思えば、これまでも、講演を終えたあと、
様々なフィードバックをもらってきた。
その中には、
「いたたたたあ」というような、
自分の未熟さによるものもあれば、
「それは、そう取るあなたのその取り方はどうよ!」と
思うものもあった。
あるいは、
私にはコレっぽちもそんなつもりはなかったが、
傷つけてしまったこともあって、
そんなときは、
もう本当に申し訳ない想いになった。
今までで一番、私自身が申し訳なかったと思ったのは、
大人同士のコミュニケーションについての講演で、
「子どもは大人のコミュニケーションを感じたり、見たり
聴いたりして育つ」ということを話したときのことだ。
200名くらいの参加者の中で、
お一人、
「我が子が友だち関係を作るのがへたなことを、
私のせいだと言われた気がしました。
私のせいだと、言わないでください。
すごくつらいです。
いたたまれませんでした」と
書いてくださった方がいた。
私は、その方がそう受け取る話し方をしたことを
悔いた。
そして、それからは、私なりの準備で、
この伝え方に注意を払っている。
私がそのことに注意を払えるようになったのは、
その方のおかげだし、
よかったという感想ばかりではなく、
そういう痛い感想も、パソコンで打ち直しておくってくれた
主催者の方のおかげだ。
またある時は、講演の後で、
このブログの問い合わせ先を介して、
フィードバックを送ってくれた方もいた。
「○○という説明の仕方は、
私にとってはつらかったです」
というように、
アサーティブな言葉でメールをくださった。
私は、そのことも、本当に嬉しくて、
気をつけるべき新たなことをゲットしたのだ。
つまり、
いろいろなフィードバックをもらえるからこそ、
私の歩みは本当にゆっくりだと思うけど、
それでも
少しはましっていうか、
少しずつ伝えられるようになってきたんだと思う。
今日のことも、その中のひとつだ。
そして、批判の言葉(アドバイス/クレ−ムなど)を、
「だから私はダメな人」と自分自身そのものを否定されたと
とらえなくなったのは、
間違いなく、
アサーティブ・トレーニングのおかげなんだと思う。
確かに、あの時の私は、そういう話し方をした。
それは、ある方にとって、
私としては思ってもみない取り方をされた
話し方だったみたいだった。
それは次回気をつけよう。
でも、だからって、私そのものがダメじゃない。
私そのものが悪いわけじゃない。
守るべきところと、
変えた方がよい良いところ、
その区別がきちっとついて、
明確だから、
私は安心して
批判の言葉が聴けるようになった。
「批判はプレゼント」
この言葉は
アサーティブ・トレーニング応用講座のテキストにある。
ただ、相手が発した批判の言葉を、
自分の胸を斬りつけるナイフにするのか、
明日の自分へのプレゼントにするかを決めるのは、
自分。
プレゼントにするための
考え方と方法論を学ぶことは、
きっと多くの人の日常を変えていくと思う。
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批判への対処の仕方は、
アサーティブ・トレーニング応用講座で学び、
練習をします。
私が所属するアサーティブジャパンでは。
応用講座を受講いただくには、
その前に基礎講座を受講いただいています。
次回静岡での
アサーティブトレーニング基礎講座は・・・
2010年8/28(土)29(日)!!!
場所:グランシップ(静岡県静岡市)
時間:8/28(土)10:00〜17:00
29(日)9:30〜16:30
対象:一般(2日間通して参加できる方)
費用:29,500円
定員:21名
講師: 谷澤久美子(アサーティブジャパン認定講師)
*尚、このブログ記事は、NPO法人アサーティブジャ パン認定講師である谷澤久美子が個人で書いているものです。このブログ記事に関する全ての責任は谷澤久美子にあります。NPO法人アサーティブジャパンが運営・管理しているウェブサイトではありませんので 予めご了承ください。