(風邪、絶好調に回復途上です。いい感じです)
昨日の「クローズアップ現代」は、
「アスペルガー症候群」についての特集だった。
すばらしい番組だった。
なぜ自分が人間関係を築けず、
上手く生きられないんだろうと考えた男性が、
受診しアスペルガー症候群だと診断を受け、
子どものころからずっと疑問だったことがとけて、
その自分の特性を知ってくれている場(会社)で、
自分を生かして生きている様子を、
丁寧に見せてくれていた。
そういう方が3人登場されていた。
その中の一人(確か43歳?くらい)は
(たしか)東大を出て就職をしたが、
どうしても長続きせず、
(たしか)3年前診断を受け、
特性を理解してもらい今の会社で働いている。
「人事ブログ」の担当だ。
これから就職を目指す学生が読んでいて、
彼は学生たちを勇気づける精神的な応援や、
時にはものすごく具体的なアドバイスも、
そこに書いている。
彼の上司は、
彼は面と向かって話すコミュニケーションは苦手だが、
文章力に秀でていることに気がつき、
この担当になってもらい、
彼が担当してから、読者数は飛躍的に伸びたという。
番組で、彼のブログの中で一番人気の記事を紹介していた。
これが、もう本当にすばらしい。
「のび太」とは「ドラエもん」の「のび太」だ。
ぜひぜひ、読んでほしい。
45年後ののび太はドラえもんの「入れかえローブ」を使って、
子どもになって遊ぶ。
45年後ののび太は未来の世界に戻る間際に、
今ののび太に
「一つだけ教えておこう。
きみはこれからも何度もつまづく。
でもその度に立ち直る強さももっているんだよ」
このブログを書いた男性は、
読者に対し、
就職活動をしている中で、
きっといろいろなことがあると思うけど、
あなたの中に「立ち直れる強さ」があることを忘れず
がんばってほしいとエールを送り、
同時に、
自分も時々それを思い出したいと書いている。
すばらしいエッセイだ。
私は、二つの意味で、この番組を味わった。
ひとつはアスペルガー症候群をもっていてもいなくても、
自分自身の良さを前面に出して仕事をしていける社会は、
実現可能だし、それをめざしていきたいという強い思いだ。
もうお一人は、大学の研究室で働いてらしたが、
人間関係がうまくいかず、鬱病になってしまい、
仕事をやめたが、
その後、不動産関係の会社で自分を存分に生かしている。
彼は数字に強く、数字から分析をしたり、
分かりやすい表を作ったり、そういうコトに長けている。
その会社の営業の方が、人と関係を作っていく力はもっているが、
数字的なことはまったく苦手だった。
お互い、お互いの得意なことを生かして、
会社の業績に貢献している例だ。
そういうことって、可能なんだって、
本当にそう思った。
希望だ!!!
もうひとつは、
45年後ののび太からのエールのことだ。
実は、先の研修「感動塾」で、
「10年前の自分への手紙」を書くワークがあった。
49歳の今の私が、39歳の私への書く手紙だ。
コミュニケーションの勉強をスタートした頃の私に、
今の私は、
45年後ののび太と同じようなことを
手紙にしたのだ。
全部ではないけど、下記に書いとく。
あなたは、やっぱり迷うよ。
凹むし、不安もあるし、全部が全部うまくいくってわけじゃ、
残念ながらないんだ。
でもね、あなたは、学ぶことをやめないんだよ。
そして、なんと、
あなたの周りは
あなたをサポートしてくれるんだ。
学び続けて、トレーナーの資格をとってからも、
あなたには不安で眠れない夜もあるし、
自信がもてない朝があるんだ。
でもね、大丈夫。
あなたはいろいろあっても学び続けるんだ。
あなたはやめない強さももっているんだよ。
そして、
あなたの仕事の関係の記事を見つけると
きりとってくれる夫の父や、
あなたの話をきいてすごいね、すごいねって
言ってくれる夫の母や、
本当に凹んだときに、
「そのままのあなたでいいんじゃない」と
言ってくれる夫がいるんだよ。
だから、苦しいことも、迷うことも、
全部引き受けて大丈夫。
見守ってくれる人を大切にしながら、
そのまま進んでいけば大丈夫だよ
今、迷いながらも、
悩みながらもやっていることを、
続けていって、
それが未来になる。
未来の私たちの社会が、
どういう障がいがあったとしても、
どんな特質や特徴があったとしても、
自分を生かして生きていかれる、
そんな社会にしていくために、
今日も明日もあるんだと思う。
45年後の人に、
一人一人が自分を生かして生きていかれるような
今があるのは、
45年前のみんなが
あきらめずにそのことに向かって続けていったからだよ。
って、
ま、
そんなふうに言ってもらえるようにしなくちゃ!だな。
短所を責め合う社会ではなく、
お互いの長所を生かし合う、
そんな社会にしていきたい!!!
希望をもって進んでいいんだ、
って、私は強く思うのであった。
昨日のクローズアップ現代は、
再放送でぜひぜひチェックしてください。