やっちまった。 【2009.10.31 Saturday 15:39】 |
昨晩は、私が11年前に、 学校での相談活動を始めた地域で、 保護者の方にお話しさせていただいた。 地域の方々が人づくりに熱心で、 駅伝など独自の行事もいろいろある。 地域の歌もあったりするらしい。 私はこの地域で11年前から4年間、 「心の教室相談員」として週に2〜3回、 中学で活動していた。 無人販売のボックスがいたるところにあって、 みかんはここで、山いもはそこで・・・と、 買い物しながら帰宅したものだ。 人は温かく、 昨日も、 あの頃関わらせていただいた子どもの親御さんが、 「思春期のこどもとのコミュニケーション」という講演に、 もう子どもたちは大きくて対象の子はいないのに、 聴きにきてくださり、その後挨拶に来てくださったりした。 本当にありがたいと思う。 私にとって、そういう本当に大切な土地での講演なのに、 ひどい失敗をしてしまった。 なんと、レジュメの用意をお願いしてなかったのだ。 私はメールで送信した記録があるが、 どうやら、それが届いていなかったのだと思う。 私が担当の方に、 「レジュメを送りましたからご確認ください」と 一言いえば、 「届いてないですよ」的な反応をいただき、 こんなことにはならなかったと思う。 しかも、どうやら皆さんレジュメをもってないらしいと 気がついたのは、講演を初めてしばらくたってからだった。 「資料1をみてください」と申し上げたところ、 きょとん!とした反応。 びっくりした私が「レジュメは配布されていませんか?」と伺うと、 会場の皆さんは一斉にうなずかれた。 あせる私。 でも、ま、ないならないなりにやるしかないと、 キーポイントをホワイトボードに書いていると、 スタッフの方が何人か動き始め、 お一人が私のところにレジュメをとりに見えて、 5〜6人の方で印刷と配布をしてくださった。 なんか、申し訳ないやら、 とはいえ、その動きが御見事だったのやらで、 私は壇上で感動していた。 しかし、なんと、残念なことに、 せっかく印刷、配布してくれたものは、 違う面! 私は、裏紙を使うくせがあり、 この日も、先日子どもたちに話した 「ストレスとの上手なつき合い方」の余ったレジュメを 裏紙にして使っていた。 あわててらしたスタッフの方々が、 そちらを印刷してくださったらしいのだ。 これも、しっかりと指示をしなかった私の責任だ。 なんてこったい! ま、それでも、終わってから、 いろいろな方が挨拶にきてくださる。 温かい言葉をいっぱいもらった。 会が始まる前、 私を導いてくださる係の二人のスタッフさんと一緒にいた。 控え室と会場の間に、小さなスペースがあり、 そこで出番を待つのだ。 ところが、私は、もうひとつ先にイスかなんか、 用意してくれてあるのかと思って、 ドアをあけてしまった。 すると、そこは会場だ! あわてて閉めた。 するとスタッフのお一人の方が、 失敗した私に、こう言ってくださった。 「こういう先生で安心した」 おっちょこちょいの私を、 認める言葉をありがとう!!! なんて言ったらいいか、 そんなふうに失敗から始まり、 多くの方に落ち着かない思いをさせてしまったが、 それでも、その時その時のベストを尽くせたのではないかと なんとなく思う。 私が「失敗」ということに、それほど怯えなくなったのは、 「CL-建設的な生き方」という アメリカ人のレイノルズ博士が考えた 新しい人材育成法と出会ってからだ。 レイノルズ先生は、 「どんな失敗をしても、 次の瞬間はフレッシュな瞬間」 ということを教えてくれた。 レイノルズ先生は若い頃、 よくボディーサーフィンをされていたそうだ。 大きな波に飲まれてしまうこともあったそうだ。 波にのまれる、つまり失敗したときに、 してはいけないことがあったそうだ。 それは失敗を誰かに見られなかったかなと 浜の方をみること。 そうやって、今の失敗に捕われている間に、 次の波が沖からやってきて、またのまれてしまうそうだ。 そうではなくて、 どんな失敗をしても、次の瞬間はフレッシュだから、 失敗してしまったなあ!と思いながらも、 次に必要な行動をする。 それは沖を見て、次の波を待つ事だ。 それを知っていて、助かった! とはいえ、 次は、もっと完成度の高いことをしなくては! |
author : tanizawa-k
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