♪いい事ばかりはありゃしない♪ | 今のところではありますが…
<< <回復する練習> | main | のび太を支えたのは。 >>
♪いい事ばかりはありゃしない♪

【2014.05.09 Friday 11:41
久々にRCサクセションの
♪いい事ばかりはありゃしない♪が
頭に浮かんだ。
一回浮かぶと支配されて、ヘビロテ。

頭の中で歌いながら、
ここのところ考えていたことをまとめておこうっと。

「違い」 ってことを考えてる。


①箱根の「ポーラ美術館」にモジリアニを
見に行った。約40年にわたり好きな画家、
モジリアニ。今回は知らなかった絵もあって、
満足。

モジリアニ展と同時に、美術を楽しむための
企画
をやっていて、
そのひとつに、
作品に「なづける」体験ができるコーナーが
あった。

↓この絵にタイトルをつけるとしたら?
(ポーラ美術館のホームページから)


私の前の方は「踊る女」とつけていた。
私も瞬間そう思ったが、
「同じのじゃやだ、違うのにしよう」と
「なびく紫」とした。(女性の服の色が紫だった)
作者古賀春江さんが付けていたタイトルは
《白い貝殻》。
私はそのタイトルを見てびっくり。
「え?貝殻って何?」と思ったんだ。
ちゃんと見ると、右の下に結構な大きさの
ものがある。
なんと、それが目に入っていなかった。

見たいものしか見てない私。
それを見たら他はスルーしてしまう私。
「なづける」ことで、
正解?のタイトルとの「違い」で
そのことに気がついた私。


②夫が本棚を作ってくれた。
私の父親とのあまりの違いに、
ほんと、びっくりする。
(父は電球も変えない、
 扇風機も組み立てられない人だった)

机の上に三段に積み重ねた本を、
高校生の男子に
「先生、俺、棚作ってあげようか」
と言ってもらったのは昨年12月。
「ありがと。でも自分でがんばってみるよ」
と言いながらまったく手をつけず、
本はたまっていくばかり。
当たり!の本ばかりで、読み終わっても
手元に置きたくて、
でももう積み重ねられなくて、
同じ部屋のテーブルを仮置き場にしていた。
お客様がみえると、その本を別の部屋に移動させ、
その場を凌ぐ生活をしていた。

夫に相談すると、
どの大きさの本を置きたいのか?
高さや幅はどれくらいのサイズがいいのか?
など質問をしてくれて、
さらにメジャーでばんばん計り、
ジャンボエンチョーで材料を買ってきて、
あっという間に作ってくれた。

私の父のぶきっちょっぷりも結構かわいかったけど、
いやあ、夫のこの感じもいいなあ。


③DVDをレンタル「42」を見た。
アフリカ系アメリカ人で最初の大リーガー、
ジャッキー・ロビンソンさんの実話を
ベースにしたもの。
彼をチームに迎えるGMが、彼に
腹が立つ思いをするかもしれないけど、
やりすごしてくれ!
のようなことを告げるシーンがある。
彼は
「それは、立ち向かう勇気を捨てろ
 ということですか?」
と質問する。
するとGMは言う。
「いや、やり返さない勇気を
 持ってほしい」

このことをある中学2年の男子と話していると、
彼は
「相手に対しては、やり返さない勇気は必要、
 でも、自分自身の問題に対しては
 立ち向かう勇気が必要だと思う」
と言う。(この話をオープンにする了解を
もらってます)
私「たとえば?」
彼「今までまったく勉強してこなかった『社会』。
 でもそれじゃやばいし、そのままにしといても
 解決しないから、やり始めた・・・みたいなこと」
私「ふーん、そりゃ、すごいね。
 その考えはどこからでてきたの?」
彼「アニメやマンガ」
私「どんな?」
彼「『俺の敵は俺』、これは『宇宙兄弟』
  『解こうとしなければ、答えはでない』
  これは『サマーウォーズ』」

うーん、なるほどなあ。やるなあ、彼!

相手との間の問題には、やり返さない勇気。
自分の中の問題には、立ち向かう勇気。


④映画「ネブラスカ」を見る。
100万ドルの賞金に当たったと信じ込む父と、
それがインチキだと知りながらも、父の夢に
寄り添う息子。賞金を受け取るために車で
旅に出る親子。途中立ち寄った父と母の故郷では、
知らなかった両親の過去がある。
特別大きな秘密がある訳もなく、すごい事件が
起こる訳でもない。でも、ごく普通に生きる人々の
日々の尊さを、しみじみと感じる映画。

(以下ネタバレ含む)
もちろん100万ドルはインチキだった。
でも、親子はお金以上のものを得る。
旅に出る前は父親と距離をおいていた息子が、
一緒に時間を過ごすことで、父親の思いを知ろうと
したり、父親の望みの叶えてあげたくなったり、
父親を元気づけたくなったり、父親を笑顔にしたく
なったりする、そういう通い合う心を持てたことだ。
100万ドルを手にしたらトラックを買おうと考えて
いた父親。それを息子は買ってあげる。そして、
運転席に座り、ハンドルをにぎり、満足顔の父親。

という映画を見た日の夕飯で、

私の夫は父親と運転について話し合わなければ
ならなかった。
義父から車を奪うことは、本当にせつないことだけど、
その日危ない出来事があったんだ。
夫は誠心誠意父に話しかけ、
彼は納得して「もう運転はしない」と言ってくれた。
不便になることについてや
代替案についても、ちょっとは話ができた。

「ネブラスカ」の息子も、
うちの夫も、
父親の人生を思ってのことだ。
父親の背景やプライドや優しさを思い、
老いと向き合う先輩としても、
大切に大切に考えていた。
そして「ネブラスカ」の息子も夫も、
自分も、もう十分にその途上にあることを
多分意識していたと思う。
その上での、車のプレゼントであり、
運転をしない約束だと思う。

あ〜せつなくって、いとしい。



♪いい事ばかりはありゃしない♪

なぜか頭の中でリフレインしてるけど、
そういえば、
RCサクセションには
♪すべてはALRIGHT♪
もあるなあと思う。

そんなことを考えてる週末。



 
author : tanizawa-k
| 映画 | comments(0) |

スポンサーサイト

【2019.09.06 Friday 11:41
author : スポンサードリンク
| - | - |

この記事に関するコメント
コメントする










谷澤 久美子
counselor