年末年始の映画。 | 今のところではありますが…
<< 「静かな爆弾」 | main | 子育ての講座のお知らせ。 >>
年末年始の映画。

【2012.01.07 Saturday 06:13
<幸せパズル>
料理が上手で、家族のために尽くすことを
生き甲斐に生きていた女性。自分の誕生日の
パーティでも、着飾る訳でもなく、
料理を作り人をもてなす。
そんな女性が、ジグソーパズルにはまる。
寝る間も惜しんでパズルをやるようになり、
そのうちパートナーを募集していたお金持ちの男性と
知り合い、彼自身にも惹かれていく。
ただ、この映画がおもしろかったのは、
この女性は、何かものすごく日常に不満があって、
そこから自分の趣味をみつけ、趣味を共有できる男性と
知り合い、そうして
本当の自分の生き方をみつけていくという
ストーリーではないってところ。
そうではなくて、
それまでの生活も別に悪くなかったけど、
より自分を活かせるものと出逢って、
何もこわさず
(家を出るとか、婚外恋愛するとか、
 パズルだけの生活を選ぶとか、
 そういうことはせず)、
その自分を活かせるもの(パズル)が
ほどほどに楽しめる環境で
生きていこうとしているところ。
何かを得るために何かを捨てるという
白か黒か、みたいなことではないところに
落ち着くことが、ほんと、おもしろかった。


<ニューイヤーズ・イブ>
グランド・ホテル形式っていうんだけ?
同時刻に、いろいろな場所で進行していることを
見せながら、ラストに向かって、
それぞれがだんだんクライマックスを迎えていく映画の
形式。私は、これ、大好き。
ニューヨークのタイムズスクエアで大晦日の日に
行われる「ボール・ドロップ」。
新しい年を希望をもって迎えるために、
どうしても成功させたいこのイベントの責任者を軸に、
ちょっとしたすれ違いから別れてしまった恋人同士や、
こういうイベント吾とが大嫌いな男性と故障した
エレベーターの中で一緒になってしまった女性のこと、
好きな男のコに誘われたのに、母親の許可がでず
いらついているティーエイジャーの女の子、
長年勤めてきた会社に退職届を出して、
今年中にやると決めていたリストを
一日でやりとげようとする女性。
「明けましておめでとう!」とキスをする瞬間まで、
様々な場で起こっているいろいろなことが、
だんだんだんだん、進んでいく様子に
こう、なんとうか、からだがあったまっていくように
興奮した。
しかもラストでのナレーションがとってもいい。
「思い通りにいかないことも多いけど、
 でもできることがあるとしたら、
 その根底にあるのは愛情だ」
みたいなこと。



<ラビット・ホール>
子どもを交通事故でなくした夫婦。
それぞれが自分を責め、
その理不尽は悲しみを相手にぶつけ、
ぎくしゃくしている。
妻は息子の思い出を排除しようし、
できないことに苦しみ、
夫は思い出の中に浸りたいと思うが、
うまくいかない。
二人はそれぞれ、いろいろなとことで
怒りをぶつける。
妻は母親や妹に、スーパーであった
見知らぬ女性にもぶつける。
その激しい怒りの裏には
本当に大きな悲しみがあるのが分かる。
夫は、本当は妻と癒し合いあいたいのに、
思うようにいかなくて、
違う女性との間に、それを求めようとする。
が、思いとどまる。
それほどまでに大きな悲しみ。
「岩のように思える悲しみ。
 それが消えることはない」
と妻の母親は言う。
「消えることはないけど、
 小さな石になって、
 ポケットに入っている。
 決してなくならないけど、 
 時々はそのことを忘れることもある。
 でもポケットに手を突っ込むと
 小石にふれる。
 そんな感じになっていくもの」
妻も、夫も、
忘れるんでも、浸るのでもなく、
悲しみとともに生きていこうと
歩き出す物語。
よしもとばななさんの小説のテーマとも似た、
背中をバンと叩くのではない方法で、
「やっぱ生きていこう!」と
思わせてくれる映画。











author : tanizawa-k
| 映画 | comments(2) |

スポンサーサイト

【2020.06.05 Friday 06:13
author : スポンサードリンク
| - | - |

この記事に関するコメント
 どの映画も、とっても面白そうです〜!
 いわゆる、「ありきたり」なストーリーの映画とは、まったく違う感じですからね。
 特に私が気になるのは、最後に紹介してくれた、ラビット・ホールです。
 私の場合も、弟を事故で無くしているので、その悲しみはとっても共感できるところがありますし…。
 私自身よりも、両親のほうがさらに、共感できるのかもしれませんが。
 これは、名前を覚えておいて、もしレンタルになったら、ぜひチェックしてみようと思います。
| mark | 2012/01/07 8:46 PM |
markさん。「ラビットホール」よかったですよ。悲しみあ消えないけど、それでも悲しみを感じながら、歩いていくことができるというテーマは、深く共感しました。markさん、弟さんのこと、お辛いことでしたね。それでも残された者は生きていく。生きていると、いろいろありますが、それでも、今日できることをひとつずつやっていきましょうね。
| ◇markさん←谷澤 | 2012/01/11 6:30 AM |
コメントする










谷澤 久美子
counselor