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曲線。

【2011.02.02 Wednesday 17:30
神田 昌典
ダイヤモンド社
¥ 2,100
(2009-06-12)

神田昌典さんの「全脳思考」を読んだ。

以下Amazonより
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クオリティの高い思考を行い、顧客や同僚、そして自分自身の期待を超える企画・提案ができるようになるためにはどうしたらよいか? シンプルな1枚のチャートを使った本書の方法を実行することによって、たんなる時間の無駄ではなく、「行動する思考」「結果を出す思考」を生み出す。
本書で扱っている「全脳思考モデル」は、本当にシンプルでありながら、ロジカル思考の限界を突破する発想が、特別なトレーニングをしなくても誰でも、生み出せるようになる。知識創造が決め手になるこれからの時代において、必須の方法論になるだろう。
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というビジネス書なんだが、
メージを繰る度に、
私のカウンセラーの仕事にも、
先生方とのコンサルテーションの際にも、
また講座で伝える仕事の時にも
役立ちそうな具体的な場面が想像できて、
本当にわくわくした。

基本的に著者が言っていることは<目的論>。
何か課題があったとき、
それが達成できない問題を探すのではなく、
どうなったらいいかの目的を考えて行動することを、
進めている。
その「行動」の方法を列挙し、
具体案とともに説明しているので、
とってもわかりやすいのだ。

特に、私の現場とズバリ通用する箇所にいくつか線を
ひいいたが、
その一つに、
「プロジェクトは直線ではなく、
 曲線でゴールをめざす」
という文章があった。

これは本当にその通りだ。

たとえば子どもが何かをかかえ、
sosを何らかの方法で示すことができ、
そこから回復していく時、
ほとんどの場合「直線」ではなく、
「曲線」で回復していく。

曲線なので、下がった時にどう見守れるかってのは、
周りの大人にとっては大切で、
それが回復の途上にあることを知っていると、
余裕をもってその場を見守ることができる。
そうではなく、あわてふためいたりすると、
それは子どもに伝わってしまったりする。

また、
この曲線は、
アサーティブのふるまい方を得ていく過程も、
そうだ。
一直線にうまくなるというよりは、
本当に様々な葛藤があり、
少しずつ身に付いていくものだ。
自分なりにアサーティブに生きようと考えても、
不安があり、失敗もある。
その下がった時こそ、大切なのだ。
「なら、やめた!」ではなく、
それでも続けていく先に、
思ってもみなかったことが起こってくる。


そして、この本のおもしろいところは、
過程で問題が生じた時(つまり下がった時)の、
対策が書かれている。

成功をはっきり描き
トライアル(つまり仮説を試してみる。
     これだと思ったことは、小さな規模で
↓    やってみる)
それに生じる出来事を、客観的に観察する
フィードバックを受ける
(うまくいかなった時でも、『失敗』と思わずに、
 成功にいたるドラマにおける、ひとつのエピソード
 としてとらえる)
フィードバックを、信頼性信憑性のあるものかどうか、
確認する。
調整し、修正する

あらかじめ、曲線がどんなふうに進んでいくか、
こうして言語化しておくと、
下がった時も、
必要以上の不安になったり、あきためたりしなくて
すむものだ。

本の中には、
「『うまくいった・うまくいかない』と一喜一憂する人と、
うまくいかないことも、成功するためのひとつの情報
として即座に活かす人と、どちらが早く目標を達成するか?」
とある。

本当にうなずけるし、
これはビジネスだけではなく、
私の現場だけではなく、
あらゆるところに当てはまる話しではないだろうか。


さらに驚くことに、
経営コンサルタントの著者は、
マーケティングで最も重要なことは何かという、
自らに問うたことに対し、
「出会いの深層背景」だと言っている。

結局、これはファシリテーターの考え方だ。

「出会いの深層背景」の説明する時に、
彼は
人と人が出会った、その瞬間、
そこにいる人々の中に共通してある、
その時はまだ言葉になっていない想いやイメージを、
言語化していくことの大切を言っている。

「心のうちにある言葉で表現できない何かが
 言葉によって表現されたとき、人は思考から
 行動へとスイッチが切り替わる」

そして、
どうやって生まれたがっているこ言葉を見つければいいか
というと、
背景からながめてみよう。つまり「場」を観るという
ことなのだ。

この他にも、
●営業しなくても顧客が集まる新原則 ― SSC
●自己投影型消費
●創造的問題解決法「CPS」
●シナリオ思考
●スピーチの結晶
●エレベーターの原理
●マネジメントの桃太郎理論
など、興味深い理論が目白押し。

何かを始めたいけれど、なかなか一歩がでない人、
会議の席に新しいアイディアをもっていかねばならない人、
いろいろな人の背中を押すだろう一冊。
もっとも500ページ近いので、
持って歩くのは重いというのが難点なんだけどね。








author : tanizawa-k
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【2020.01.21 Tuesday 17:30
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谷澤 久美子
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