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一言でまとめてみる

【2020.07.06 Monday 08:50

久しぶりに集合型の研修の講師をした。

 

この春社会人になれらた方々が対象で、

先輩や上司に

相談できるようになってほしいと、

主催者の方。

 

その業界は

リモートはできない仕事場なので、

コロナ禍ずっと

感染拡大予防に務めながらという

別の緊張感も持ちながらの

3ヶ月だったと思う。

 

研修の準備をしながら

彼らの春を想像すると・・・、

 

彼らは

先輩方とは違う方法で卒業式を行い、

たぶん、卒業旅行など

社会人前最後の思い出も

これまでのように作れないまま

スタートしたんだな。

 

自分で入りたくて入った世界とはいえ、

いろいろあるのが現場。

いろいろあっても、

 友達と会って

 ぼやくこともできず、

仕事を覚えるだけで精一杯なのに、

 3密さける、手を洗う、マスクをつける

 など、

 気を使わないとならないことは

 たくさんあり、

どんなにしんどかっただろう。

 

大変だったんだろうな。

よく3ヶ月やってきたな。

 

そう考えると、

せっかく入社以来初めて同期が

集まれた機会、

ソーシャルディスタンスは取りながらも

お互いをねぎらいあえるような時間にしよう!

とプログラムを構成することにした。

 

ただ、それだけだと研修にならないので、

目的に沿ったもので、

何か一つ身につけてくれるといいなと

考えた。

 

何か一つとなると、

何にするか?

 

先輩や上司に

相談したり報告したり、

質問したりする時の、

話し始めの一言にしよう!

 

つまり、

「○○さん

 お忙しいところ申し訳ありません。

 〜〜の件で、

 ◆◆があるのですが、

 今いいでしょうか』

のようなこと。

 

 

「〜〜」は、

 内容を一言でまとめたこと。

 例えば、

「C社への発注書」の件でとか、

「■さんの保護者からの相談」についてとか、

 そういうこと。

 

「◆◆」へは

だいたい、

「相談」か

「質問」か

「お願い」か

「報告」が入るだろう。

 

なぜそうしたか?

 

入社3ヶ月、

わからないことばかりの中、

せっかく勇気をふりしぼって、

上司や先輩に質問や相談などを話しかけても、

最初の入り口ですれ違うと、

お相手から

「だから何?」

と言われることも起こる。

もちろんお相手は忙しいだけで

何の悪意もない。

でも、

今の優しい新入社員職員の方々は、

悪かったかな?

邪魔しちゃったかな?

などと考え、

次に話しかけづらくなることもあるのでは?

と考えたからだ。

 

完結にまとめることは

将来にわたって

不要な技術になることはない。

 

 

 

 

 

もうずっと前のことだけど、

「最初の一言を完結にまとめる技術の必要性」

について

非常に印象的な出来事がある。

 

 

ある中学校で、

私(スクールカウンセラー)が

相談員の●さんと話しているところに、

A先生がいらしゃった。

 

A「●さん、

 ちょっといいですか?」

●「はい、何でしょうか?」

A「昨年先生にたくさん話をきいてもらった

  Bちゃんなんですけど、

  覚えてらっしゃいます?」

●「もちろんですよ。

  どうしました?」

A「また●さんに話を聞いてもらいたい

  ということなんです。

  今日はどうかと言ってきたんですが

  急だね!と言いながら、

  ●さんのスケジュールを調べたら

  もう予約でいっぱいだったんですよ」

●「そうなんです。

  明後日は大丈夫じゃないかな?

  スケジュールがわかるノートを

  持ってきましょうか?

A「違うんです。

  今回は昨年の困り事とは違って、

  友達関係で悩んでいるということなんです。

  表情もあまりよくなくて」

●「そうか、

  違う悩み事なんだ。

  どういうことなのかな?

  表情もよくないんですね。

  心配ですね」

A「ですよね」

  で、どういうことなの?と聞くと、

  簡単には言えないっていうんですよ」

●「そうかあ、

  やっぱりちゃんと時間とってあげたほうが 

  いいですよね」

A「そうなんですよ。

  ●さんに聞いてもらうのが

  一番いいと思ったんですけど、

  一応、私が聞くけど、それでどう?

  明日のお昼休みなら

  ゆっくり聞けるよと言ってみたんですよ」

●「あっそうなんですね。

  それもいいですよね」

A「Bちゃんも、

  それでいいって言ってくれて」

●「あ〜よかった。

  先生が聞いてくれるなら、安心です。

  で、それで?

A「えっ?それでって。

  先生に昨年お世話になったんで、

  言っといたほうがいいかなと思って」

●「あっそうなんですね。

  わざわざありがとうございます。

  何か私にできることがあったら、

  言ってくださいね」

 

私はこの会話を聞いていて、

A先生も相談員の●さんも

Bちゃんのことを本当に大切に思っていて、

丁寧に関わる姿勢は素晴らしいなと思ったし、

その上で

A先生が●さんとの関係を

重要に考えているのもわかって、

素敵だなと考えながらも、

 

心の中で

何度

突っ込んだことか。

 

最初、

A先生はBちゃんへの対応で、

相談員さんに面談時間の確認をしたいのかな?

と考えながら聞いていた。

次に、

そうか対応方法を相談したいんだな?

と考え聞く。

・・・と、

最後にきて、

これ報告だったんだ

とわかった。

 

これはまとめると、

「●さん、

 Bちゃんのことで報告があるんですが、

 今いいですか?

 ●さんに話を聞いてもらいたいということだったんですが、

 予約がいっぱいだったんで、

 私が聞くことになりました。

 また報告させてください」

で終わる。

 

 

もちろんA先生は、

丁寧にことを進めたかったと思うし、

もしかしたら

●さんとの信頼関係上、

「今は大事」ということが、

私の知らないところであったのかもしれない。

何事にも、背景はあるものだ。

 

 

だから

これが悪ということではない。

ただ、

本当に突っ込みどころが満載で、

印象的だったため、

メモってあって、

今回のプログラムを考える時に、

頭に浮かんできたこと。

 

そして、

多分、

短いバージョンも使える上での

これだともっといいんだろうな!

と思う。

 

 

 

というわけで、

先週の研修では、

最初の一言を完結に伝え、

 

相手に

求めていることを

早めに理解いただくこと、

 

つまり、

 

相談に乗って欲しいのか、

質問に答えてほしいのか、

お願いへのイエス、ノーを知りたいのか、

報告を聞いておけばいいのか、

 

にトライしていただいた。

 

そして、

ウラの目的、

いっぱいねぎらいあってもいただいた。

 

 

 

彼らにトライしていただいたことは、

イコール 

自分のプログラムのトライにもなった。

 

 

何か一つを伝えるということは、

結局は

何を言わないかを

決めることだ。

これって、覚悟がいることだ。

 

 

何を言わないか、

何をしないか、

これを決めることについては、

また改めて書いてみたい。

 

 

 

 

 

<ツバメ、巣立ちました。

 4羽、無事に。

 よかった。

 けど、

 ちょっとロス>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2020.08.06 Thursday 08:50
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谷澤 久美子
counselor