あきらめの経験 | 今のところではありますが…
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あきらめの経験

【2020.03.26 Thursday 08:43

夕方の犬の散歩は、

ちょうど学童保育のお迎えと重なる。

 

一ヶ月くらい前のある日、

お迎えの母親が子どもさんを車に乗せようとした瞬間、

上を見上げて

「あ〜すごい!

 モクレンが満開だねえ。

 素敵だねえ」

と言った。

1年生くらいの息子さんは、

「モクレンって何?」

と聞き、

母親は

「見てごらん、この木だよ」

と言い、

「さ、帰ろう、お腹すいたね」

と車に乗せていた。

 

多分30秒くらいの出来事。

 

いいなあ、

ロゴセラピーでいう「体験価値」だなあ

と思い、

同時に、

保護者が

経済的な理由や、

人間関係上の理由や、

仕事や家事などで忙しすぎる時間的な理由や、

病気など心身の状態などの理由から、

追い詰められたような状態の中で、

子育てをしなければならない時に、

失われがちなのは、

こういう30秒なのではないかと考えた。

だからこそ、保護者が大変な状況の中でも

少しでも、そういう余裕を持てるような

サポートが必要な訳だ。

 

 

その頃私は、

貧困が子どもに与える影響について考える時間を

特に多く持っていた。

(もちろん今も引き続き、考え続けている)

経済的に追い詰められている家庭の中で、

あきらめる経験をあまりにも数多く重ねることの

悪影響だ。

 

あきらめる経験というと、

「塾」「お稽古事」や

「PC」「新しいスニーカー」や

「進学」など、

「機会」や「物」や「場」やそれに伴う「出会い」などで、

 

「求めても、どうせ叶わない」という経験や、

「望んでも、続けられない」経験や、

「周りは当たり前のように与えられているけど、

 自分にはない」経験などを主とする。

 

鉛筆一本など比較的ささやかなものから、

「参観日に保護者が来れない」や

「土日に何した?と聞かれた時」などの

精神的なもの、

また将来を決めるようなことまで、

様々に積み重ねた「あきらめ」の経験により、

自分を守るために、

望まない、

願わない、

希望を持たない、

関係を持たない、、、

となると、影響は大きい。

 

そんな中、

学校の役割としては、

経済的な背景があったとしても、

子どもたちが、

「だから」あきらめる前に、

「それでも」やれることをやるよう、

どうサポートしていけるか

ってことを考えるわけだ。

 

ま、そういうことを

いろいろ考えながら散歩していた時の、

親子のモクレン会話。

 

こういう会話は、

子どもを支えると思う。

 

「今日は富士山 

 めちゃ、綺麗じゃん」

とか、

「このブロッコリー、

 美味しいね」

とか、

「オリンピック延期だけど、

 ボクシングの選手が

 あと一年オリンピック選手って

 自慢できるからよかった

 みたいなこと言ってたよ。

 ものは考えようだね」

とか、

そういう会話が

 

たとえ

保護者の心の中が

何かでいっぱいいっぱいでも、

 

いっぱいいっぱいの中ででも、

「良いこと」「嬉しいこと」「美しいこと」

を見つけながら、

「それでも」自分を育てている、

というモデルとして

子どもに伝わるんじゃないか。

 

 

 

こういう

「美しいものにふれたり、綺麗な景色を見る、

 素晴らしい絵を見る、楽しいことするなど、

 世の中から何かを受け取ったり、

 人とのつながりの中で実現される価値」

ロゴセラピーでは「体験価値」という。

 

ロゴセラピーで

あきらめの経験は、

心を強くする糧にもなると教えてもらった。

厳しい環境の中で大成したたくさんの人の事例を

考えても、同意できる。

 

あきらめる経験が、

あきらめることを強化してしまう場合と、

そうでない場合の違いがどこにあるかと考えた時、

ロゴセラピーを知っていることは心強いと思う。

 

何かでいっぱいいっぱいだったとしても、

それを誰かや何かのせいにするのではなく、

このことを通してどう生きていくかを自分にといかけ、

「3つの価値」を実現していこうとする態度。

 

 「体験価値」以外は、以下の二つ。
 「創造価値」とは、

   仕事をする、家事をする、何かを作るなど、

   世の中に何かを与えることで実現される価値。
 「態度価値」は、
   病、障害、大きな災害、愛する人の死など

   自分では変えることのできない出来事に、

   どういう態度をとるか によって実現される価値。

 

 

「あきらめる」は

「あきら」かにして状況を認「める」こと。

いろいろあきらめないとならなくても、

「創造価値」、つまり、

 目の前のやった方がいいことをやり、

「体験価値」、つまり、

 素敵なことを探しながら

生活していくこと。

 

 

学校の中で活動する大人は、

子どもや

いっぱいいっぱいの保護者を、

そう考えてサポートしたいし、

学校で活動する大人同士も、

こう考えてサポートしあえると

いいんだよなあ。

 

 

 

そして

これは、

COVID-19の感染拡大を食い止めるために、

いろいろあきらめなくてはならない

今、

すごく大事な考え方だな。

 

とにかく

無症状だけど

もしかすると

自分が感染しているかもしれないと

考えて行動する。

もしかすると

感染するかもしれないから

免疫を高めるよう努力する。

その上で

「体験価値」

「創造価値」を

実現していく。

 

今日は今日の

「体験価値」

「創造価値」

を実現していくことを

重ねることだ!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2020.07.07 Tuesday 08:43
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谷澤 久美子
counselor