褒めるということ。 | 今のところではありますが…
<< 自分への問いかけ | main | 庭の木の枝にみかん >>
褒めるということ。

【2020.02.10 Monday 09:05

素敵だな!いいな!と思った時に、

それをすぐに口に出したいと思う。

とはいえ、

それもなかなか難しい。

 

褒めることが難しいのは、

一つは、

褒め言葉が

まっすぐに届くかどうかという

難しさと、

もう一つは

誰かを褒めることで、

その場の他者に与える影響を考えるからだ。

 

まっすぐに届くかどうかが難しい

ということについては、

日本教職員組合が編集している

月刊「JTU」に以前書いたことが

あるので、

それを最後に紹介しようと思う。

(一ヶ月後であれば

 シェアOKと説明を受けているので

 大丈夫)

 

 

で、ここでは、

その場にいる他者への影響のことを

考えてみたい。

 

小さい頃、

兄弟姉妹が褒められると、

いやな気持ちになった経験はないだろうか?

私は妹が褒められると、

ちょっと凹んだりした思い出がある。

妹と私はまったく違っていて、

私が真面目、妹はひょうきんだった。

何かの集まりの時など、

「この子は面白いねえ」

などと妹は褒められる。

すると

別に自分が叱られているわけでもないし、

自分に対して「妹のようになりなさい」と

 暗に言われているわけでもないのに、

なんとなく落ち着かなくなったものだ。

 

私も自分の良さをアピールしないと!

というような考えになったことを

思い出す。

 

そして、きっと妹も、

私の「コツコツっぷり」を褒められている時、

同じような思いをしていたと思う。

 

 

 

また、こんな思い出もある。

ある宿泊を伴う研修に参加した時のことだ。

多分15年くらい前のこと。

最後のセレモニーで動画が流された。

1泊2日の間に

スタッフが撮影した

いろいろなスナップ写真をつなげて

一本の動画にしたもの。

私はいつ自分が出てくるか、

楽しみに見ていた。

・・・出てこなかった。

研修自体はとても有意義なものだったけど

何だかその瞬間ちょっと気持ちが冷めた。

その時受けた研修は、

1泊2日の間の様々なプログラムが

今もいろいろな場面で役立っているけれど、

それは

その最後の「写ってなかったこと」も含めてだと、

今は思う。

 

 

先週土曜日、

あるところで

私は1時間半の講演を行った。

講演の前に30分ほど主催者側の会があり、

それにも参加させてもらった。

その中で研修旅行の成果発表を

二人の方が行った。

お二人の発表は、

それぞれとっても勉強になる内容と

 発表の仕方だった。

いろいろ勉強になったが、

お一人一点だけに絞ると、

お一人目はパワポの作り方が

 ユニバーサルデザインでわかりやすく、

お二人目は研修先の国と日本の、

 教員の環境についての違いを明確に

 伝えてくれたのが素晴らしかった。

その二つのステキな点は、

ちょうどその時の私の講演に

親和性が高かったので

話に取り入れようと考えた。

で、瞬間迷った。

というのは、

お一人めの話を取り入れる時間は

話のめちゃ前半部分。

もう一人の方の話は、

最後になる。

「その約1時間半くらいの間、

 もう一人の方は

 嫌な思いをされないか?」

と考えたからだ。

しかし、結局、実行。

その決め手は、

最後に取り上げさせていただく方が

自己信頼感が高い方だ

と考えたからだった。

(というか、

 お一人めの方も

 同じようにお見受けした)

もちろん、

確認したわけではない。

(判断の決め手は

 お二人とも、

 ご自分の考えや気持ち、

 ネガティブなことも含めて

 口にされていたこと。

 自己開示の力は、

 自己信頼と関係する)

 

それらのことを、

頭の中でぐるぐるっと考えた上で実行し、

講演終了後、

お二人に簡単に挨拶し、

その後

帰りの車の中で考えた。

 

あの15年くらい前の研修の主催者の方も、

全て折り込み済みだったのではないかと。

全員をカヴァーできるわけではないけど、

たとえ写ってない方がいたとしても、

その方々は、

他者からの評価だけで

自分のことを決めつけるほど、

自己信頼感は薄くないのではないかと

考えたのかもしれないな。

 

言ってみれば、

主催者は、

「参加者の自分を信頼する気持ち」を

信じてたのかもしれない。

 

〜なんて、

私の考える癖が始まって、

帰りの車の中

一人盛り上がりだ。

 

 

 

 

 

さて、「JTU」6月号7月号のご紹介↓

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| 日常 | - |

スポンサーサイト

【2020.02.19 Wednesday 09:05
author : スポンサードリンク
| - | - |


谷澤 久美子
counselor