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影響

【2019.05.11 Saturday 10:22

自己確認の方法を

まとめると

大きく二つになるんじゃないか

 

一つは

出来事が起こった時に、

自分の中に湧いた感情や

持った考えや

体の反応や

選択した行動を

知ろうとしていくこと

 

知ろうとするとは、

言語化を試みるってこと

 

 

もう一つは

「他」と出会うこと

 

「他」とは、

他者でもあり、

本や映画など芸術作品であり、

未体験の食べ物や服や道具であり、

新しい知識など、

つまり

「体験」がキーワードになりそうだ

 

「他」を鏡にして

共通の思いや

違いがはっきりし、

自分ってものが明確になっていく

 

〜〜〜

のような話を

今年度の初め、中学生に話した。

 

その時、

「他」と出会うのは、

わざわざどこかに行かなくてもいい

それは日常の中にもある

ってことの例として、

山田和花さんの話をした。

 

私は彼女を直接知らないが、

勝手にめちゃ尊敬してて、

このブログでも、

前にも書いた記憶がある。

 

当時学生だった彼女が書いたコラムに

こんな話が掲載されている。

 

「私には、小学校時代の授業を

 振り返ると真っ先に浮かぶ

 授業があった。

 それは小学校四年生の時の

 道徳の授業でのこと。

 担任の先生からこんな質問が

 クラス全員に投げかけられた。

 

 『とても仲良しな友達がいます。

 しかしその友達は遠方に

 引っ越すことが決まりました。

 二人は文通する約束をして別れます。

 間もなく、最初の手紙が届きました。

 その手紙は切手の料金が足りなかった。

 不足分は受け取ったあなたが支払いました。

 そのことについてあなたは

 少しがっかりして怒ります。

 さて、切手の料金が足りてなかったことを

 返信の手紙に書きますか?』

 

 クラス全員が何らかの形で書いて知らせる

 って答えたけど、その中でただ一人

 『書かない』って答えたのは

 担任の先生だけだった。

 先生は最後までなんで『書かない』派

 なのか理由を話してはくれなかった。

 

 モヤモヤした私は、

 いろんな人にどうするか聞いてみたい

 衝動にかられ母に授業と同じ質問をしてみた。
 母も『書かない』派だった。

 答えが聞けるような気になって理由を聞いてみた。

 

 『手紙は話すのと違って文字として

 残るものだよ。大人になった時、

 一緒に過ごした大好きな友達からの手紙として

 ずっと残しておきたいと思うかもしれない。

 その子が大人になった時、

 手紙を読み返して料金のことが書かれていたら、

 どんな気持ちになると思う?』

 

 返ってきた理由に、当時の私は、

 そんな先のことまで考えてたの?って。
 自分では思いもしなかった答えに

 とても驚いたのを覚えてる。

 

 それが初めて、先を想像して判断する

 ってことを意識した瞬間だった。

 それ以降、私の物事の判断基準の中に

 時間軸というものが加わった。
 そして私は、その時間軸の概念が

 今の政治には足りないんじゃないかな

 ってすごく感じてる。」

 

そして、彼女は思い切って

バイト先の仲間たちに

選挙に行こうと誘うと

決めたそうなのだ。

 

 

日常の、

例えば授業の中にも

「他」と出会う瞬間があるし、

今学校に行っていない子どもたちにだって、

ネットやゲームや

「うたいてさん」や「アニメ」の中に

「他」はいっぱいあるってことだ。

 

 

もちろん

出かけて出会う「他」もある。

 

 

私が初めて

多面的なものの見方を知った瞬間は、

小学校4年か5年の身延山のロープウエイの中だった。

祖父母に連れて行ってもらった身延山。

身延山は何度か訪れたことがあったが、

その日初めてロープウエイに乗ることになった。

 

なのに、なんてことだ、曇!

外の景色が全く見えない。

私は祖母に

「何にも見えないね」と言った。

 

すると一緒にゴンドラに乗ってた

年を重ねた女性の方が

「本当だね。残念だね。

 これはまたおいで!

 ってことだね」

と言ったのだ。

 

そんな考えがあるのか!と

私はびっくりした。

そして、なんだか嬉しくなった。

もう一回来れるなら

曇天もいいような気がしてきたのだ。

 

ものごとを一方的には見ない考え(他)を

知って、

自分はそうではなかったことに気づき、

新しい考え方を自分の考えに加えていく。

 

 

そういう自己確認を繰り返しながら、

いろいろな影響を受けて、

58歳を生きている。

 

 

 

ある時、

私は新しい知識を学ぶことで

わざわざ「他」と出会うことを始めた。

それまでの自分の方法では、

うまくいかないことがあったからだ。

 

まずは

「CL〜建設的な生き方」という人材育成法を

通して

感情と行動について学び、

 

次に

「アサーティブ」で

自他尊重のコミュニケーションの方法が

あることがわかり、

練習次第で、使えるようになることも

知った。

 

「認知行動療法」で

出来事による反応を区別することと、

自分の陥りがちな考え方のクセを知り、

それが出てきた時の対処を知った。

 

 

そして「ロゴセラピー」で、

生きる意味を人生に問うてもうまくいかない。

「人生が、その状況を通して、

 あなたにどうこたえる?と

 問うている」

という考え方を知る。

 

 

感情をマネジメントして、

自他尊重のコミュニケーションの

スキルを使って何かを伝えたとしても、

 

それが「自分本意」であると、

 

CL的でもないし、

アサーティブでもなく、

 

何となく落ち着かなかった意味が、

 

ロゴセラピーを学ぶことを通して、

ストンとわかった。

 

 

そんな私が、

初めて

その「ロゴセラピー」を

私の言葉で話すのが、今日。

 

さっき準備が終わったところだ。


 

 

 

さて、中学校の話に戻る。

 

私が話し終わり、

ある3年の男子が感想を発表してくれた。

彼が話すことは決まっていたようだが、

話す内容はその場で考えたことのようだ、

 

感想をいろいろ話してくれた最後に

彼は言った。

 

「先生の考えは

 僕の考えとは少し違うところもありました。

 それこそ、今日僕は『他』と出会ったんだと

 思います。

 その違いについて、

 しばらく考えてみたいです。

 ありがとうございました」

 

私はこの瞬間を思い出すたびに、

心の深いところで

自分が喜んでいることを感じる。

そういうことがやりたいんだ!と思う。

 

彼の感想という「他」を通して、

私は自分のやりたいことを知る。

 

 

 

今日の「ロゴセラピーを学ぶ会」が、

参加者の方々にとって、

いい意味の「他」になれるといい。

 

山田さんにとっての4年の時の授業や、

身延山での出来事や、

CLやアサーティブや認知行動療法や、

私に影響を与えた彼の感想みたいに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓5月4日に5歳となった カル

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2019.09.06 Friday 10:22
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谷澤 久美子
counselor