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結び目はどこにあるのか?

【2019.03.23 Saturday 11:58

学校の先生方との世間話の中で、

講座や講演会の後、

主催者の方やスタッフの方々との話の中で、

あるいは知人との話の中でも、

最近、

「発達障がい、ちょっとあるんだよね」系

の話がよく出る。

 

 

私は、

幼い頃

「おっちょこちょい」

とよく言われていた。

忘れ物やケアレスミスが多く、

落ち着きのない子だったし、

夜尿症も結構な年まで続いた。

ADHDの不注意の

特性がグレーにあるのではないかと思う。

 

後述する神田橋先生が

発達障がいの最近の増加の原因の一つに

幼児の遊び(日常生活の中での

トレーニング)の貧困化を

上げているけれど、

それでいくと、

私がその後、生活の中での困り感が

そこまでないのは、

近所の子たちとの毎日の昭和の遊びと、

大勢の人の中で育てられたことが

背景としてあるのかもしれないな。

 

とはいえ、

もともと

不注意がある訳で、

大人になっても

その特性は

いろいろな面で不便だった。

 

鍋はいくつも焦がしたし、

片付けがめちゃ下手だし、

一回の買い物で済まないことも

多かったが、

煮物を始めたら

キッチンタイマーを押すことや、

1か月に一度書類を処分する日を作ったり。

スマホのメモ機能を使うことで

「普通」な生活を営めている。

 

ま、

私がそんな感じの話をすると、

「俺も、あるかも。

 会議の時にメモ取れないんだよね」

とか

「なかなか新しい環境に慣れなくて。

 スケジュールを立てるのも苦手だし、

 優先順位も、なんか、めちゃくちゃに

 なってしまうんだよね。

 私って、発達障がいかな?」

などという話になったりするんだ。

 

 

そんなこともあり、

発達障がいについて

学び直していて、

これがとっても充実した時間となってる。

 

 

読んだ本などは以下↓

当事者による
「発達障害当事者研究」
(感覚を統合することの困難さ、
 そして行動を選択する時に
 常に「普通」を意識することのしんどさ。
 人と共にいることが彼らにとっては
 疲れることだと
 知識としては理解していたことが
 ほんの少しだと思うけど

 具体的にわかった)


「ソーシャル・マジョリティ研究
(多数派=定型発達の人が
 無意識にやっていることを
 めちゃ細部化してくれている。
 当たり前にやっているから疲れないけど、

 これをわざわざ意識してやるとなると、

 ものすごい思考量と選択力と行動力を
 使うことになると思う。

 学校へ行くこと自体がストレスという

 言葉の意味の背景には、

 こういうことがあったのか!驚き)

 


大好きな神田橋先生の
「発達障害をめぐって」
(先生の2018年10月時点での
 考えを惜しみなく披露してくれてる。
 発達障がいの原因、脳に効くサプリや
 体操。
 何よりも支援する人の姿勢というか
 考え方に引き締まる。
 どんな現れにも背景があり、
 それをその人にとって役立つ行動に

 結びつけてあげるストーリーを
 考えられるかどうか。
 脳は70歳まで発達する。
 脳自身の発育努力を援助し、
 妨げないことが正しい援助
 という考え方に共感)

 


いつか開きたいな、グレーゾーンの会
「発達障害 グレーゾーン」
(診断をされてはいないが、
 定型発達とも言い切れない

 何らかの特性により

 日常生活の困難を抱えている

 グレーゾーンの方々。
 定型発達の人のように
 できることも多いが、
 どんなに頑張っても
 できないこともあり、
 「普通であるために」
 相当無理をするので疲労も
 蓄積しやすい。
 診断をされることで受けられる

 支援やサービスもあるが、

 それもない中、

 何とか頑張っている方々が、

 その困難について寄り添い合える会

 をいつか開いてみたい!と

 思った)


講義動画を見ながら勉強
「公認心理師のための
『発達障害』講義」

(発達障がいを正しく理解し、
 適切に支援していくための
 テキスト。
 特に自閉スペクトラム症に
 ついての特性や、アセスメント法、
 支援方法について詳しくて、
 新しく知ったことも多い。
 著者のお一人田中康雄先生との

 出会いは私にとって大きい。
 彼の考え方の優しさと、
 謙虚な姿勢には
 何度か涙が出てきた。
 彼は『生活障害』という言葉を
 使っている。『発達』が障害
 されているというよりは、
 生活のしづらさ、生活上の困難
 だから。
 支援者は、
 生活のもつれた糸をほどきながら
 一本ずつつないでいける結び目を
 探し続けることも大事と。
 フットワーク(よく動く)し、
 ネットワークを作り、
 ヘッドワークを続けながら
 支援し、
 私たち専門職がフェードアウトして
 いける状態を目指しましょう、

 と書かれている。納得)

 

 

これらを読み学び直したことで、

はっきりしたことがある。

 

私はこれまで、

発達障がいを抱えた方だけではなく、

様々な困難を抱えて相談に来てくださる

方々に対して、

 

コントールできることとできないことを分けて、

コントロールできないことはそのまま受け止め、

(ありのままのあなたで OK)

コントロールできることに関しては、工夫し、

スモールステップで実践していこう

 (そのあなたが、今できること

 やっていこう)

 

というスタンスでやってきたつもりだが、

これからもそれでいっていいと

明確になった感じだ。

 

ただ、コントールできないことの中に

辛さやしんどさがあるわけだから、

小さい頃であるならば、

 丁寧で計画的な療育を提供できるよう

支援者同士のネットワークを広げることは大切だし、

私自身の強化が必要な部分だと思う。

 

 

また、

田中先生が質問に答えて、

「うつ病や双極性障害で治療をしている方に

 発達障害が隠れている可能性がある方が

 青年期以上の方に多いです」と言っていて、

それは、

子どもの頃から

自分ではどうしようもないこと(発達の特性)への

コントールを社会(周りの大人)から求められたり、

自分で自分に強いたりしてきたことの

積み重ねからの現在の困難であると、

一旦考えてみるのも

ひとつの方法だと示してくれていると思う。

そうなると、

うつ病や双極性障害などの治療はしながらも、

発達の特性に関しても含めて

トータルなサポートを受けることで、

生きやすくなる可能性がある。

そしたら本当に素敵だ。

 

 

そして、

今なんとなく自分の中にグレーな部分を

認めている方は、

私を含めてだけど、

「だからダメ」ではなく、

「その自分でできること」を考え、

その「できること」のひとつには

「助けを求めること」も入ることを

頭に入れておきたい。

 (物に頼っていいし、

  人に相談するのもいいし、

  スキルを学んだり、

  社会的サービスの機会を

  伺ったりもあり)

 

 

 

いずれにしても

他者に対しても

自分に対しても、

「やる気がない」とか

「他者を思いやる気持ちがうすい」とか

「人とうまくやれない」とか

「だらしない」とか

「マルチタスクに弱い」とか

「人をまとめられない」

など、

「心の問題」や「努力の問題」

としてしまうと

にっちもさっちもいかなくなってしまうことが、

発達の特性(脳の機能)であり、

直接コントールできないこととと認めることが

有効な場合は多い。

 

 

支援者としては

その特性と、

日常生活をまあまあ上手くやっていってもらうための

結び目を探し続けよう。

そして、

支援者はその方の人生の物語から

フェードアウトしていくことの

意識も必要なんだよなあ。

 

 

 

年度変わりだ。

今年度の私も、

ダメなことが多かったけど、

私としては精一杯だった。

来年度も、

自分のダメさを恐れつつ

でも、いく!!!

 

そして神田橋先生オススメのサプリを

とりあえず1か月飲んでみるぞ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2019.09.06 Friday 11:58
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谷澤 久美子
counselor