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雛と土筆とベーコンと。

【2019.02.17 Sunday 23:22

 

「NHK俳句」の中で紹介された

「雛飾りつゝふと命惜しきかな

          星野立子」

という句に

せつなくなる。

 

 

雛人形を飾るのは、年に一度のこと。

顔を包んでいた薄い紙を剥がし、

太鼓など小さな道具を丁寧に並べ・・・

としながら、

あと何回飾れるんだろうなどという考えが

ふっと頭に浮かんできたことを

詠んだのだろう。

その後で

何考えちゃってるんだろう・・・

などとハッと我にかえるような

そんな感じを

私はイメージしたのだが、

どうだったのだろうな。

 

 

 

この句が心に残ったのは、

少し前の休みの朝、

ベーコンを焼いていたら

夫が

「ベーコンを焼いてる匂いって、いいね」

と言ったことが関係していると思う。

 

私は

「そうだね。なんか幸せな匂いだよね」

と言いながら、

泣きそうになった。

 

いつか、

私が一人で残ってしまったら、

自分だけのための朝食を用意しながら

今日のこの時のことを思い出して、

泣くだろうなと

急に思ってしまったんだ。

なぜかその日のことが

ちゃんと想像できた。

 

すごく天気のいい朝で、

陽が降り注いでいて、

静かで、

温かいもので包まれているのに、

涙がとまらなくって、

でも

「ベーコンの焼いている匂いって、いいね」

という言葉と

そこから膨らむたくさんの思い出に

心の中でめちゃ感謝してる・・・

という一瞬が絵になって浮かんだ。

 

あるいは私が先に逝って

夫が一人でベーコンを焼きながら、

この日のことを思い出すのだろうか?

 

 

私の両親はとっくに亡くなってしまっているが、

夫の両親も一昨年昨年と亡くなってしまい、

なんだか寄る辺ない気もして、

命や死や生のことなど、

意識する機会が

ここのところ増えている。

 

夫の大切な友達が昨年暮に一人、

今年に入ってまた一人亡くなった。

夫は中高一貫の男子校で育ち、

彼らはその時からの友達で、

子どもから大人になる過程を

一緒に過ごした方々だ。

 

夫は

優しい人で、

決してひけらかしたりはしないけれど、

地味に

友達をすごくすごく大切にしてる。

だから2人の死は本当にキツそうで、

そんな彼の様子から

私もいろいろ影響を受けている。

 

ちゃんとしないとな!と思う。

 

 

 

昨日は

「静岡ロゴセラピー研究会」に参加した。

琉球大学の草野先生が

画面を通して、

難しい文章をわかりやすく解説してくれた。

「フランクルは

 全くどうしようもない ということはない

 と言ってるわけです」

という草野先生の声が

耳に残っている。

 

 

うん!

これから先の命がどうであっても、

一人残されても、

全くどうしようもないってことは

きっと、ないよなあ。

どうしようもなく困って寂しくて苦しくても、

全くどうしようもないってことは

ないように、

最期まで生きられるな、私。

 

そうするだろうと

少し自分を信じられる。

 

 

 

 

今日のNHK俳句のテーマは

「土筆」で

視聴者からの応募の中から

選ばれたものの一つに

「つくしんぼう

 みんなどうして

 いるのかな」

ってのがあった。

 

 

池江璃花子さんは、

今朝はどんな目覚めだったのだろう。

見守るお母様は

毎日どういう心持ちでいらっしゃるだろう。

 

NYにいる妹と姪っ子に

楽しいことがあるといい。

 

最近会えてない友人の腰の具合はどうで、

一緒に学んでる仲間は

今年はどういうチャンレンジを考え、

父方母方の親戚たちは、

季節の変わり目をどう過ごすのだろう。

 

私が関わらせてもらってる

学校の子どもたちやその親御さん、

先生方や相談員の方々の

日曜はゆっくりできたのか?

 

相談室に来てくださる方、

講座に参加してくださる方、

どんな夜を過ごしているのか?

 

心愛ちゃんの妹さんは

安心した環境の中にいるのか?

 

沖縄の県民投票まであと一週間。

どんな毎日になるのだろう。

 

パートナーとあまり良い関係ではない友人は

この時間、リラックスできてるか?

重い責任を背負って仕事をしている友人は

夕飯を食べたか?

 

病の中にいる知人、

送った本を読むエネルギーはあるか?

 

あ〜

みんな、

みんな

どうしているのかな?

 

 

 

夕方散歩しながら

夫が

「会いたいねって話しながら

 会ってない人がいる」

って言ってた。

 

会えるといいな。

会ってほしいと、

心から願う。

 

そして私も会いたい人には

会いにいこう。

 

 

 

 

 

昨年暮れから

義母のものを整理している。

たくさんの洋服とアクセサリーと

帽子とバック・・・。

ストッキングは、

封を開けてない新しいものが、

数え切れないほどあった。

それほどあったのに、

電線の入ったものや

右左で微妙に色の違うものを履いてたりした。

そうやって始末をして

子どもを育て家を守った彼女の人生を思う。

 

たくさんの物を残して彼女は旅立ち、

それらを整理して部屋は随分片付いたが

私の中には、

たくさんの義母がちゃんと残ってる。

 

 

私の両親もそうだ。

存在してくれていたら

それにこしたことはないけれど、

現実に存在するかどうかは

それほど重要ではないようにも思う。

 

それぐらい存在が濃い。

 

私も

そうであるように!

 

 

 

 

今朝の「NHK俳句」に選ばれてた俳句。

「人類も

 いずれは消えて

 つくしんぼ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2019.09.06 Friday 23:22
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谷澤 久美子
counselor