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本からスタート

【2019.01.07 Monday 10:24

 

さて、今年に入って読んだ本。⇩

いやあ、2冊ともよかったわあ。

 

 

学校の「当たり前」をやめた。

これは、現職の公立中学校の校長先生が、

今まで当たり前とされてきた

「服装頭髪検査を行わない」

「宿題を出さない」

「中間・期末テストの全廃」

「固定担任制の廃止」

などの取り組みを行った

その背景や経過についてと、

未来の学校についての本。

 

その基本を流れているのが、

学校の目的。

工藤氏はそれを

「社会の中でよりよく生きていけるようにする」

ことだと言っている。

そのために

「自ら考え、自から判断し、

 自らから行動する」力を

つけさせてあげたいと考えて、

学校で当たり前に行ってきたこと、

ひとつひとつ、

それがこの目的に向かっているかを考え、

取りやめたり工夫したりした。

 

そうだよなあ。

「自ら考え、自から判断し、

 自らから行動する」力を育成したいのに、

・宿題を出す

・出してないと催促する

のは、

「勉強する項目は与えるよ。

 できなかったら、叱ってあげるよ。

 自分で考えなくていいよ!」

って言ってるようなものだものな。

 

 

以前、学校のことを話題にしたブログ記事、

要約すると

「今の学校のシステムに、

 子供があってないのではないか?」

には、

たくさんの先生方から

個別にコメントをいただいき、

先生方も悩んでいることが

一層はっきりわかった。
何が悪いのか?
どこが間違っているのか?
何をどうしていけばいいのか?
コメントの中で先生方は

葛藤されていた。
 

この本は

それにある程度

応えてくれている本だと思う。

考え方を示してくれている。

 

でもだからってこれそのまま真似したら、

(ってそれは難しいけど)

それは次の「当たり前」を

生むだけなんだよな。

 

工藤氏は書いている。

「目的と手段が一致しないものや、

 手段が目的化しているものは廃止・

 見直しをする。

 その上で本来の『目的』を再確認して、

 最適な『手段』を再構築する。

 そうしたプロセスで改善を図っていくことが

 大切です」

 

本当、そうだ。

そういうプロセスを踏んで、

悩み、葛藤し、行動する大人の姿こそが、

子どもたちに特別の影響を与えると思う。

 


 

 

前回、
私が

今の学校というシステムが
今の子どもたちにあっていないと書いた
理由のひとつに、
「一律の目標」ってのがある。

通常学級で勉強するすべての子どもたちが
「その学年一律の目標をクリアすること」
を求められているように思えることが

いろいろあるんだ。無理なのに。

学習の到達でも、

人間関係の作り方でも、

行事への取り組み、

挨拶の仕方、

他者への思いやりの示し方、

問題解決の方法・・・

などなど、

「この学年なんだから、

 これくらいできないと」

という考え方。

 

 

例えば
「漢字」。
A 美しく整った字を書ける
B 正確に書ける(トメハネハラエも含め)
C ほぼ合っている字を書ける
D その字と分かる字を書ける
E 書こうとしている
のような段階があったとすると、
漢字テストではB以上が○になる。

「一律の目標」でいくと,

それはB。

ただ書くことが苦手な子もいる。
その子にもB以上を求めると、
宿題の漢字をやるのは時間がかかり、
やってもやっても
テストでは点が取れなくて、
漢字嫌い、

書くこと嫌いを
生んでいくのではないか?

 

「天気がいい」

「天」

の上の一をちょっとだけ突き出て

しまってるから、

どの子にも一律✖ってしてしまって、

本当にいいのか?

そこ、悩みたいものだ。

だって、それで「夫気」って読まないもの。

 

私は、この本を読んで、

「自ら考え、自から判断し、

 自らから行動する」力を育成したいと

考えると、

自ら自分の目標を先生に申告する方式。

「先生、自分は今年は

 今のところ、漢字はCに挑戦します」

的なことはどうだろうか?

 

 

学級の中でのトラブルの処置、

行事を通しての指導、

保護者の方とのコミュニケーション、

教科の教え方、

様々な場面で、

「それは、

 その子が良いよく生きることに

 繋がっていくのか?

 って考えてもいい」

という意識を

先生方が持てるような仕組みに

なるといいんだろうな。

 

ただ先生によっては、

これまでと違う方法をとることに

困難を感じるかもしれない。

先生によっては、

「今までの成功の体験」を

繰り返せないことへの怒りもあるかも。

 

そこのサポートは絶対必要。

そして、先生方も多様でokで、

もちろん目的は共有するけど、

ある程度フレキシブルにできる

そういう人数があるといい。

 

 

 

 

先生方には、

指導の根拠「指導要領」は絶対で、

その学年で教えることの保証をするのが

公教育としてのあり方だという認識は

強くあると思う。

 

とはいえ、この本によって

その公教育でこれだけのことが

できてしまう事実を知ってしまった。

 

 

私も公立小中学校に関わる一人として、

帯に書かれてる言葉を意識しなくては

やばい。

 

「何も考えずに『当たり前』ばかりを

やっている学校教育が、

自分の頭で考えずに、

何でも人のせいにする大人を作る」

 

 

私は以前、

あるセミナーで聞いた大切なことを

思い出した。

「学校教育のお客様は誰でしょう?

 もちろん、目の前の子どもたちは大切。

 でも、本当のお客様は、

 手塩にかけて育てた彼らを送り出す、
 『社会』だ。

 『未来の社会』です」

 

相談室で関わる子どもたち、

学校保健委員会などで出会う子どもたち、

未来の社会を構成する一人ひとりに

できることはなんだろう。

考え続けたいし、

先生方と協力してやっていきたいものだ。

 

あ〜すっごく興奮する本だった。

 

 

 

 

 

葛藤し、

苦悩し、

色々悩める先生方への励ましは、

次の本にも。

(もちろん、教員ではない方にも

 悩めるすべての人にオススメ)

君が生きる意味

これは、ロゴセラピーを実践するには

どうしたらいいのか?

を具体的に示してくれている本。

 

そしてロゴセラピーでは

「苦悩は人間の能力の一つ」

「苦悩には意味がある」

という。

 

理論を知る

実践してみる

難しい場面で葛藤し

わかってないことがわかる

学ぶ

実践する

理解が深まる

 

私はそうやって

ロゴセラピーに取り組んできた。

 

いよいよ今年は

これを伝える活動をしたいと

考えている。

 

 

「最善の自己」を実現するための

ヒントがいっぱい詰まっている

ロゴセラピーを

悩みながら伝えていこうと思うんだ。

 

結局は上の本と根っこで同じ。

 

こっちも結構興奮した。

 

 

 

 

というわけで、

この2冊からスタートした2019年。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2019.03.25 Monday 10:24
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谷澤 久美子
counselor