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種火

【2018.05.19 Saturday 09:12

思いの外、西城秀樹さんが

亡くなったことに動揺してる。

彼は私の最初のアイドルだった。

 

NYに住む妹に訃報を伝えると、

家族で、彼が出演する

日劇ウエスタンカーニバルに行った出来事を

思い出させてくれた。

当時は雑誌がネタ元で

「平凡」とか「明星」とかの情報で

彼が出演することを知って、

私がねだったんだと思う。

父と母と私と妹で行った。

 

そして、

父、無骨で、実直で、硬い父も,

会場に一緒に入ってくれたことを思い出すと、

もう涙が止まらなくなってしまった。

 

私の喜ぶ顔を、父も母も想像して、

チケットを取ってくれたんじゃないか。

 

その時の嬉しさは

私の心の中にずっと種火のように残っていて、

大人になってから、

母の好きな女優大地喜和子さんが出演する

「近松心中物語」の舞台のチケットを

両親にプレゼントしたんだと思う。

 

すごく情けないけど忘れてしまっていて、

今は自覚できてない色々な出来事を通して、

家族は私の中に

種火をいっぱい残してくれたんじゃないか。

彼の旅立ちは、

そんなふうに考えられるきっかけをくれた。

 

 

西城秀樹さんが活躍していた時代は、

まだ祖父母も両親も生きていて、

妹としょっちゅう喧嘩してた、

くったくない時代だったんだなあ。

彼は私の幸せな子ども時代の象徴だったんだと

思う。

 

 

 

 

彼が脳梗塞を患った時はびっくりした。

そして、

彼が2度の脳梗塞を経て、

懸命にリハビリに取り組む姿は、

最初は真正面から見れないような、

見ることに覚悟がいるような感覚があった。

 

でも、すぐに、

その堂々とした、

なんの迷いもない姿に、

「オープン」であることのかっこよさを

考えさせられた。

さらに、

 自分も色々な人から勇気をもらって生きてる

 自分がリハビリにがんばる姿を見て、

 勇気を持ってもらえるなら・・・

という言葉や、

 病気を患ったことに意味がある

という言葉は、

多分、私の種火になったと思う。

 

 

母が脳梗塞で倒れてしまい、

右半身に麻痺があった入院中、

私は母の友人にお見舞いをお断りした。

それまでお稽古事のまとめ役みたいな存在で、

糖尿病で食事制限をしていた母は

その影響だけどスタイルも良く、

結構おしゃれな人だったから、

右半身麻痺があり

上手に話すことができない母と

元気に暮らしている友人との対面が

忍びなかったと思う。

その頃、私はすでに28歳だったけど、

私の価値観は、

まだまだ表面的で浅いもので、

多分、母親に「どうする?会う?」

とも聞かないで、

私の判断だったんじゃないか。

もしかすると

母は

会いたかったかもしれないのに!

・・・ダメだな、過去の私。

   いやあ、本当、情けない。

そして、そのまま逝ってしまった。

 

 

 

その後

長島茂雄さんが

右手をポケットに突っ込みながら

巨人のキャンプで

選手たちに発破かける姿にびっくりし、

さらに

西城秀樹さんのリハビリの姿には

刺激を受けた。

 

 

私は30歳くらいまで、

どちらかというと、

虚勢を張ることが多かったと思う。

今も、いいかっこしいが全て悪、

とは思わないし、

オープンであることだけがいいとは思わない。

クローズな選択もありだと思うけど、

 

そうではない、

そのままの、

自分の「やってまった」失敗にも、

ダメなとこにも、

正直でオープンであることも、

選択できると、

いい感じだなあと思う。

 

少なくとも

自分のダメさが

ばれたらどうしよう・・・

ばれて嫌われたらどうしよう・・・

嫌われてここにいられなくなったら

どうしよう・・・

という不安の連鎖に入らなくってすむ。

 

 

 

さらに、

最初に自分が自分をさらけだした方が、

相手がオープンになってくれやすい。

そこが、

正直であっていい相手、場なんだと

伝わるからだと思う。

 

彼の訃報に、

安藤優子さんやテリー伊藤さんが号泣されていた。

そのままの自分で表現し続けた彼の前では、

悲しみそのままをさらけだせたのかもしれないな。

 

 

 

 

そんなことを考えながら

彼の映像をYOU TUBEで見つづけた。

上手だったし、

キングクリムゾンやらレインボーやら、

こりゃやばい。

 

そしてちびまる子ちゃんの

♪交差点で100円拾ったよ

 今すぐコレ交番届けよう

のタイトルは

「走れ、正直者」だ。

 

♪いつだって♪は無理だけど、

時々正直も選択せよ

も私の種火。

 

消さないように!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2018.06.19 Tuesday 09:12
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谷澤 久美子
counselor