おすすめの本教えてください! | 今のところではありますが…
<< 動機づけ | main | 安心できる場を作るために。 >>
おすすめの本教えてください!

【2018.05.06 Sunday 12:41

 

新人や後輩と、

もう一歩踏み込んだ仕事の話をしたいなんて時、

あるいは、

先輩や上司などと

もう少し近づきたい!って時に、

本を介する話をきっかけにするって

いかがだろう!

 

 

私は、

以前、尊敬するカウンセラーの方を

車でご自宅まで送るという至福の30分間があった。

その日の仕事についてや、

これから想定できることや、

それについてのアドバイスをいただいた後、

まだ少し時間があって、

ちょっとの沈黙のあと

「読んだ方がいい本教えてください」

と思い切って尋ねると

2冊の本を紹介してくれた。

一冊はその日の出来事に関連する

被害者の方が書いた本、

もう一冊は発達障害に関する本で、

この2冊は、自分では選ばなかった本だし、

彼女に勧められなければ読まなかった、

そしてとってもとってもためになった本となった。

 

彼女はそれまで読んできたいろいろの本の中から

その時の私のために、

選んでくれたんだと思う。

 

彼女が大勢の方の前でお話されることを

もう何度も見てきているけれど、

毎回、彼女は、360度に心を配った、

誰にとっても居心地悪くない話をされる。

目の前にいるいろいろな立場の方が

誰も傷つかない、

そういう話をされる背景には、

これらの本などの1行1行も影響しているのだ!

と、

私はアマゾンから届いた2冊を手にして

背筋が伸びた。

 

その後初めてお会いした時に

私は本の感想を伝え、

私という人間を少し知っていただけたと思う。

 

 

 

こんな私に

おすすめの本を質問していただいたこともある。

アサーティブの仲間で大好きな方が、

学校の相談の仕事に就く前に、

「読んでおいた方がいい本を紹介してください」

と言ってくれた。

その時の私は、

彼女のことを想像して、

この知識があれば、

自信を持って仕事に向かえるのではないかと、

やはり2冊選んだと思う。

それまで大人の女性の相談には関わっていたけれど、

学校で、子どもたちからの相談というものには

経験がない彼女の

心の準備になれば良いと

結構考えて伝えた。

 

そうやって本について聞いていただけるってことは、

少なからず私のことを頼りにしてくれているってこと

の表れだ。

そういう期待に、人って応えたくなるものだ。

 

 

 

私は日頃、

新人の方の教育を担当する

「先輩」という立場の方々の研修を

担当することがあるが、

彼らも悩んでいて

例えば

飲みに誘った時に

どの程度仕事の話をしていいのか?

ランチの時に

仕事上のアドバイスをしていいのか?

自分の新人だった時のことは

話していいのか?

など、

結構気をもんでいる。

 

「新人」の方の話を聞くと、

成功体験も失敗体験も聞きたいし、

今はまだ何を質問していいかも

わからないような状態だから、

とにかく、明日のために

何かいいアドバイスを欲しい、

でもどう尋ねたらいいか、

失礼ではないのか?

などなど、

やっぱり気を使っている。

 

先輩も新人も、

率直に、

仕事についての話ができたら

それはそれですっごくいいけど、

そこに少し迷いや照れや難しさがある時は、

「最近どんな本読んでるの?」もいいし、

そこで傾向がわかったら

「この本おすすめだよ」もいいし、

「読んでおいた方がいい本ありますか?」

お互いの距離を近づけると思う。

 

 

 

家人は、

寝る時に必ず読書している。

時々、

「今読んでいる本、どんな内容?」

と聞いてみる。

つい最近、

質問返しされた。

「日本ってね、数十年のうちに外科医が半数に落ち込んで

 圧倒的に足りなくなるんだけど、

 その理由ってどう思う?」

と。

私が

「外科医は手術するから、医療事故などで裁判とかに

 なるから?」

と答えると、

「そう思うでしょう?

 違うんだなそれが。

 主な要因は女医の増加なんだよ。

 戦後女医の割合は右肩あがりで伸びていて、 

 医師に占める割合が大きくなっててね、

 で女性が選ぶ診療科は皮膚科や眼科に集中 

 しているからなんだって。

 これはデータで明らかなんだけど、

 イメージで要因を特定して問題解決を

 図ろうとしても、違った方向にいくよね。

 それって大変なことじゃん、

 そういうことを書いてある本」

と。

その説明で俄然興味が湧き、

今借りて読んでいる。

(彼の私へのプレゼン能力は高かったということだ)

 

これも私なら絶対に選ばない、

でも、読んでみると、

新しいプラス要素をくれている。

(言葉は悪いけど)ひねくれたものの見方が

めちゃ面白い。

 

 

 

本を介したコミュニケーションは、

お互いの間の一冊を超えて育つ。

 

この春、新しい環境に進んだ方は、

そこにもともといた方に、

おすすめの本を聞いてみたらいいと思う。

 

新しい環境に進んでなくても、

尊敬する上司や先輩に

どんな本を読んだらいいか聞いてみるといいと思う。

 

今のあなたにとって

何らかの役に立ったり、

今のあなたに

組織が何を期待しているのかわかったり、

今のあなたを広げたり、深めたり、

そんなきっかけになる可能性がある。

 

そしてそれは本の紹介にとどまらず、

それからの会話の方向性を

ちょっと変えるかもしれないな。

 

 

 

 

私が今年度に入って読んだ本の何冊かと

メモった言葉など

逆さに吊るされた男(田口ランディ著9

 「あなたに闇があるんじゃない。

  私があなたの闇に意識を向けていた

  ということなの。私がそれを見よう

  としていた」

 

初恋と不倫 (坂元裕二著)

 「誰かにとって恐ろしいものが

  誰かにとって落ち着くものに

  なるのってあると思います。

  恐ろしいことは毎日の天気が

  変わるみたいに起こります。

  毎日の気温の変化を暑い暑い、

  寒い寒い、ちょうどいいなどと

  感じるよう恐ろしいことを

  感じるのは当たり前です」

 

感じる情動・学ぶ感情(福田正治著)

 「あらゆる感情はヒトの生存にとって

  有用な作用を及ぼしていると考えられる」

 「われわれは感情を消し去ることが非常に

  難しい。釈迦は苦しい修行の末にやっと

  悟りに至ったが、一般の人は感情と

  仲良く付き合っていくことが求められる」

 「感情の背景には、過去の人間の叫び、

  嘆き、涙、笑いが横たわっている。

  祖先はどのように恐怖を感じ、

  そして戦ってきたのか」

 

永遠のおでかけ(益田ミリ著)

 「どんな人ともいつかは分かり合える

  というのは幻想である。好きな人が

  いるのなら嫌いな人だっていよう。

  誰かを嫌いになるのは、自分の中で

  大切にしているものが拒絶している

  からなのだと考えれば、なるほど

  そりゃしょうがないなと肩の力が

  ぬける」

 「悲しくたってお腹はすく。

  『悲しみ』に空腹を強制してはならない」

 「あの私がもらったものはセーターだったが

  それだけではなかった。少し戸惑いつつ

  店に入ったであろう当時の父を

  『かわいらしい』と思える未来も

  一緒にもらったのである」

 

WONDER(奥野木優著)

〜学級通信が支えるWONDERなクラスの

 作り方〜

 小学5年の担任の先生の手書きの学級通信集。

 

 

PRE-SUASION

  影響力と説得のための革命的瞬間

(ロバート・チャルディーニ著)

「説得上手な人たちが、メッセージを発する前に

 行っていることを特定」

 

ヘルスコミュニケーション

 人々を健康にするための戦略(蝦名玲子著)

 保健師さんのための本

 「理論はあなたの頭の中を整理するのに

  役立つだけでなく、対象者を知るための

  適切な質問をあなたに教えてくれます」

 

かがみの孤城(辻村深月著)

 「『許す』ってなんだろう。

  私は何も悪いことはしてないし、

  あの子たちのことこそを許さないと、

  こんなにも思っているのに、

  それでも、あの子たちに

  『許される』ことを自分が

  無意識にでも期待していたのかと、

  愕然とする」

 

 

 

そして、

多分半永久的に、どなたに聞いてもらったとしても、

おすすめの本は

「夜と霧」(フランクル著)

 

 

 

 

明日からまた日常が始まる。

自分の所属する中で、

本に関する会話をプラスしてみたら

いかがか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| | - |

スポンサーサイト

【2018.05.19 Saturday 12:41
author : スポンサードリンク
| - | - |


谷澤 久美子
counselor