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静か。

【2018.04.01 Sunday 11:19

お墓参りの道中、

幼い時のことを思い出した。

 

うちの近所に山本焼きそば屋という店があった。

ここの焼きそばは、

マルモさん(製麺屋さん)の麺と

肉かすといわしの削りぶりの

今でいう富士宮焼きそばなんだけど、

ま、私にとっては

「焼きそばとはこういうもの」

という焼きそば。

 

小学校低学年だったある日、

隣に住む幼馴染のYちゃんと遊んでいた私は、

小腹が空いて、

それをどうしても食べたくなったんだと思う。

Yちゃんを強引に誘って食べた。

 

でも、そんなことはすぐにバレるのが、

昔の隣近所だから、

「子どものくせに

 おごるって

 どいうことだ!」

と父親からめちゃ怒られた。

 

Yちゃんもうちに聞こえるくらいの大きな声で

叱られていた。

「くみちゃんのお父さんとお母さんが

 一生懸命働いたお金で、

 くみちゃんのためにあげたお小遣いで、

 おごってもらうとはなに事か!」

というような声だったと思う。

「いらない」というYちゃんに、

私が頼んで

一緒に食べてもらったのに・・・。

 

 

お金のこととか、

浅はかな行動で友達に迷惑かける

申し訳なさや情けなさ、

隣近所全体で見守られてることとか、

(それが結構重いこととか)

このささやかな出来事から

私の中に染み込んだものが

多分ある。

 

 

1997年3月31日に父は亡くなった。

昨日で21年。

母が亡くなったのは、

1988年12月25日だから、

30年。

 

前を向いて、

その日その時の

「今できること」に集中している時には

気がつかないけれど、

こうやって振り返ってみると、

両親が亡くなってからの

なんとかやってきた年月の長さに

我ながらちょっと驚く感じだ。

 

 

この二日を

心静かに過ごせるようになったのは、

ここ5年くらいだと思う。

それ以前のように、

「あの時に〜していれば・・・」とか

「なぜ〜しなかったんだろう」とか

罪悪感や後悔などで

目が腫れるくらい泣くことは

なくなった。

 

さみしさや

こみ上げる感謝の思いも、

激しさよりも、

しみじみと味わえる感じに

なっている。

 

そして、

特別の日に

特別に考えるというより、

日常の中でふとした時に、

何の脈略もなく思い出す出来事から、

自分の中に

父や母も

しっかりいるんだと、

年を経るほどに

確かめられているような気がする。

それもわざわざ考えて確認するというより、

もっと自然に湧いて出てくるように。

 

そのくらいまでに、

私は

ろくに恩返しもできず、

迷惑ばかりかけたことを

棚に上げられるように

なったんだと思う。

 

 

 

もちろん、

背負った荷物は

軽くなった訳じゃない。

 

母が最期に書いたメモにも

父が最期に私に当てて書いてくれた手紙にも、

私への詫びの言葉が書かれていて、

親に最後に詫びさせてしまったという

「重い荷物」は、

簡単には下ろせない。

 

ただ

昨日の私は

お墓に向かって手を合わせて、

父親に

「『重い荷物』こそが、

 私を今に連れてきてくれた」

母親に

「背負い方を学んだり

 工夫したりすること

 そのものが、

 私の仕事になったよ」

とつぶやいてきた。

 

 

 

私は父と母が

大好きなんだと

あたらためて思う。

 

好きな両親から

私の人生がスタートできたこと、

そのまんま生きてこられたこと、

すごくラッキーなんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2018.10.08 Monday 11:19
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谷澤 久美子
counselor