また始まる。 【2017.09.23 Saturday 06:06】 |
5年ぶりに友人に会った。 私がスクールカウンセラーとして活動する中学校に 彼女が赴任。
(なお、彼女の同意の上のアップです)
とっても熱心に相談していってくださった。 教頭先生(男性)に入ってもらって、 自分の説明不足を恥じながら、 同時に、そこにひっかかってくれたことがうれしかった。 言ったのではないよ。 でもそう受け取られるような話し方をした 私がいけなかった。 父親同士という立場で話しをしてもらうってのも、 問題解決の助けになりそうという意味だよ」 というと、 「そうかあ」といってくれた。 そういう指摘をちゃんとしてくれた 彼女の姿勢が素敵で、 そういう幾つかのことから、 出会ってすぐに友達になったと思う。
「ソーシャルスキルを学年を通してトレーニングしたい」 という話になり、 一緒に企画し、 聴き方、 アサーティブな話し方、 ストレスマネージメント と学年全体で、 あるいはクラスに入ってと、 年に3回授業を担当させてもらったこともある。 すごくいい経験だった。
発達障がいをを持つある男子生徒と 定期的に面談とSSTの時間を設けてくれて、 1年後には衝動的な行動がだいぶ少なくなり〜 なんてこともあった。 一度ランチをし、 一度はイタリアンをいただきながら ワインをいっぱい飲んだこともある。 たとえば文房具だったり、 車だったりの趣味が似ていて、 選ぶ服や 考え方や価値観もかなりに近かったと思う。 ある時を境に連絡しあわなくなってしまった。 私はそのことがずっと心にひっかかっていた。 と連絡があったのが7月終わり。 その夢をかなえたんだ!と嬉しくなった。
コクのあるビーフストロガノフと、 まろやかな人参とくだもののラペをいただきながら、 私にメールをしてきてくれた時、 大切に思っていて、 その子の怪我だから、 それも大きな怪我だったから、 どんなに不安で心配でたまらなかったかわかっていたのに、 多分、その時私自身も何かで忙しかったのか、 「しっかりしようよ」的なメールを返したと思う。 なんてひどいことをしたのかと心苦しくて、 謝りたかったけど、 なんとなくメールしないでいるうちに、 こんなに時間が経ってしまった。 「そんなことあった?」と言ってくれ、 『今日は返事ができないけど、 明日ならできるけど、それでいい?』 という返事が返ってきて、 『これ以上谷澤さんに甘えたらダメだ』って思って、 それから連絡しなくなってた・・・と思ってたよ。 忙しい谷澤さんに迷惑かけたらダメだと思って」
え〜そうだったんだ・・・ お互い、びっくりした。
私たちの記憶をまとめてみると、 多分、私が彼女に 『今日は返事ができないけど、 明日ならできるけど、それでいい?』 とメールしたのが、 お子さんの怪我の時だったのかもしれないな。 だとしたら、その方がもっとひどいな、谷澤。 それで、 『もう大丈夫だからいいよ』 という返事を彼女からもらって、 そのあと、 「しっかりしようよ」的なメールを返したのかもしれない。
お互い、心のどこかで思い合っていたんだな。 なんか、ありがたいなあと思った。
結局2時間半も長居してしまった。
その時は、生徒さんたちの心に残る授業ができなかったと思う。 ずっと喋っている3人の生徒がいて、 私は「私の授業が面白くないから喋ってるんだ」 と落ち込みながら、 よし!と気合を入れれば入れるほどの空回り・・・ という情けない授業だった。
(例の子たちも聞いてくれていた) 少しは爪痕残せたのでは?と手応えがあった。 もちろん準備も入念にしたが、 あの店で、 彼女と話し、 彼女が作ったお料理をいただき、 入れてくれたコーヒーを飲んで、 そして長年の胸のつかえが取れて、 体中が柔らかいもので 包まれていることが大きいと思った。 生きてるっていいよ!って叫びたいような気持ちだった。 心がすれ違うこと、 誤解しちゃうこともある。 うまくいかないことや 間違ってしまうこともある。 それが人間ってものだよ。 でも人はまた分かり合うこともできるよ。 間違いを認めるチャンスをつかまえることもできるんだ。 やり直せることもある。 また始めることもできる。 生きてると、そういう日もあるんだ。 生きてるって、悪いことばっかじゃない。 それには、とにかく、今を生きて、 それを繋いでいくことなんだよ。 なんとなく伝わったのかもしれないな。 なんてたって、 そういう実感の中ににいたもの。
その友人が、いてくれてよかった。
なんと私たちは、同じ車種に乗っていた。 ふふふっ。
|
author : tanizawa-k
|
| 日常 | - |
|