避雷針スキル | 今のところではありますが…
<< 「今日の人生」 | main | 1on1 >>
避雷針スキル

【2017.06.13 Tuesday 09:02

誰かから

感情をぶつけられることって、

ある。

 

 

子どもに

「塾、間に合わないよ。

 早くご飯食べちゃって」

と言ったら、

「何でお母さん、いつも怒ってるわけ!」

って逆ギレされたり。

 

後輩に仕事の依頼したら

「それ、自分の仕事ですかね・」と

キレ気味に言ってきて、

びっくりしてる間に、

過去のことまで持ち出して

不満をタラタラ浴びせられたり。

 

 

生きてりゃ、こういうこと、

あるものだ。

 

 

 

そんな時どうしたらいいかのヒントは

2つある。

 

ひとつは「どう対処したらいいか」方法を知ること

(これはアサーティブトレーニング応用編の

 メインテーマのひとつ)

 

もうひとつは、

「客観的になるコツ」を知っておくこと

だと思う。

 

今回は後者を取り上げ、

それを「避雷針スキル」と呼ぶことにする。

 

避雷針とは

雷による被害を避けるために立てる金属の棒。

 

相手からぶつけられた感情によって

必要以上のダメージを受けないために、

知っておくと良いと思う。

 

相手のネガティブなエネルギーを受けて

す〜っと地面に流すような、

そんなイメージかな。

 

 

 

人間の中には、

他者に共感する力があって、

それは、誰かが困っている時に

助ける行動をする優しさの元に

なっていたりする。

また他者の話を聞き共感することは、

その方の心を整理する手伝いにもなり、

人としてすごく大切な力だと思うけど、

それは時々、

高じると同感になってしまったりして、

相手の怒りや不満や心配を自分ことのように

考えてしまうことにつながり、

日常生活に支障をきたしてしまっては、

誰のためにもならない。

 

その場で瞬間の対応で

すり抜けられたらそれに越したことないけど、

そうもいかない時もある。

 

そんな時、

避雷針スキルを

思い出してくれるといいな。

 

避雷針スキルとは、

相手がぶつけてきた感情を

特定することだ。

 

つまり、

「この方は、

 〜〜〜の件に関して

 これだけ怒りが湧くほど、

 心配なんだな」

などと捉えること。

 

 

怒りって感情は

面倒で、複雑なものだ。

 

怒りは二次感情とか未分化の感情とか

言われているが、

それは怒りの奥に違う感情があるからだ。

 

 

サッカーの試合で点が決められず、

迎えに行った車の中で、

シートをボコボコけっている息子に対して、

「何やってんの!

 次がんばればいいだけでしょ」

と口に出す前に、

頭の中で

「この子は、

 シュートを外したことが

 悔しいんだな」

と言葉にした方が、

巻き込まれない。

 

営業がうまくいかなかったことに

めちゃ激高してる上司に対しては、

「〜〜の仕事が本当に欲しかっただけに

 残念で仕方ないんだな」

と頭の中で言葉にしておく。

 

 

これは

不安の感情にも効く。

不安は伝染しやすいから、

共感してるうちに、

なんとなく自分まで

不安定になってしまいそうに

なることもあるだろう。

 

 

でも

相手の不安は相手のもの。

 

頭の中で、

「目の前のこの方は

 〜〜のことで不安に

 なっている」

と明確に言語化することで、

相手と自分は違う人間なんだと

確認することができるから、

巻き込まれにくくなるらしい。

 

 

 

感情的になっていて、

それをぶつけられた時、

丸ごと受け止めちゃうと、

大きすぎて、

細い避雷針を通って地面に流すことは

出来ない。

「〜〜のことで困ってるんだ」

「〜〜に対して情けない思いを

 してるんだな」

避雷針に通るくらいの細さに

特定する感じにできるといいな。

 

 

それには、

感情のこと、

特に、

感情名を

いろいろ知っておくといいんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
| 日常 | comments(2) |

スポンサーサイト

【2024.03.19 Tuesday 09:02
author : スポンサードリンク
| - | - |

この記事に関するコメント
ほんとに不思議なんだけど、いつもタイムリーでビビります(笑)
姉からの直撃を受けすぎて、もはやボロボロ、黒コゲになるところでした。いろんなところに不都合も起き始めてました。そして重たいものを抱えながら、直撃から逃げるしかなく、そうしてないと今やらなければならないことができませんでした。『のがす』ではなく『にげる』です。そうしているうちに被害者意識みたいなものもムクムクわいて…
でも『ああ、そうだ。ここに帰ればいい』って思いました。いぜん言っていただいた『境界線』と『避雷針』にてますね。相手の悩みは相手のもの、でしたよね。
さあ、肩のチカラをぬこう。
| クイックル | 2017/06/16 2:52 AM |
クイックルさん。タイムリーで良かったです。自分の考えや感情を頭の中で言語化するのは、自分の感情に巻き込まれないための方法。相手の感情を特定することは相手に巻き込まれないための方法。練習しがいがあるし、練習チャンスはいろいろんところにありますね。どうか、時々休憩しながら!でおねがいしますね。
| ◆クイックルさん&#11013;谷澤 | 2017/06/16 10:51 AM |
コメントする










谷澤 久美子
counselor