コンビニで、才能、売ってないかな。 | 今のところではありますが…
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コンビニで、才能、売ってないかな。

【2010.02.10 Wednesday 21:44
評価:
吉野金次
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
¥ 3,050
(2010-02-10)

矢野顕子さんの「音楽堂」が発売された。

ほぼ日刊イトイ新聞に
製作中の映像や、
裏話が連載されていて、
私は毎日毎日楽しみに読んでいた。
そして、最終回の今日、CDが届いた。

聴きながら、これを書いているが、
しみてくる。

矢野さんはミキサーの吉野さんが脳溢血で倒れたあとも、
彼が一緒にCDを作ってくれることを信じて疑わず、
吉野さんもリハビリに励んだ。

絶対に吉野さんにミキサーをやってもらうと決めていて、
日本にくるたびに見舞い、励まし、
そして、ある時、今回のレコーディングをしたホールを
予約をする。
長いこと彼女のピアノを調律してくれてきた方も
ガンで亡くなる。
それでも、新しい方との出会いがあり、
そしてレコーディングは始まったのだ。



製作中の映像では、
あの、あの矢野顕子さんが、
「コンビニで、才能、売ってないかな」とつぶやき、
同じ曲を、何度も何度もひき直す。
両手を冷たい水で冷やし、
お菓子に、ちょっとだけ逃げて、
そしてまたピアノに向かう。
吉野さんのOKに心底ほっとして、
場がゆるみ、
また次の曲をひき始める。

彼女は
「昔はもっと短い時間で仕上げたのに」なんて
弱音を吐きながら、すすめる。



すごく複雑で繊細なことを裏にかかえながら、
どうして彼女の音楽はこんなにシンプルなのだろうと、
思う。


曲の歌詞を読むと、
今回のチョイスは、これまた深い。

♪揺るがない幸せがただほしいのです

♪愛情の見返りは
 物になりすましている
 感情の起伏は
 愛に押しつぶされる

♪忘れててごめんなさい
 私のお母さん

そして、忌野清志郎さんに捧げた曲。

深いのに
本当にシンプルに、歌っている。


私は今週も
保護者の方や子どもたちや先生の話を聴いてきた。
事情はそれぞれだけど、
みんな必死に生きている。
みんな、今の状況をなんとかしようと、
一生懸命で、
そのことと、彼女のやわらかく、
心をほどいていくような歌声が、
頭の中で重なっていく。

あ〜しばらくは、彼女に浸ろう。



author : tanizawa-k
| 日常 | comments(2) |

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【2020.02.19 Wednesday 21:44
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この記事に関するコメント
私も 矢野さんが好きです。  声が好きです。  顔もピアノも
昔から変わらなくて好きです。  あこがれの女性の一人です。 
| hiro | 2010/02/12 8:43 PM |
hiroさん。矢野さん、いいですよねえ。どんな歌も彼女が歌うと、彼女の歌になりますよね。このアルバムの中には「いい日旅立ち」がはいっているんですが、矢野顕子の「いい日旅立ち」でした。何度も聴いています。
| ◇hiroさん←谷澤 | 2010/02/14 9:25 PM |
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谷澤 久美子
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