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心のリアル、そのままで。

【2016.08.25 Thursday 16:06

昨年の8月25日、

鎌倉市の図書館が

 

「もうすぐ二学期。

 学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、

 学校を休んで図書館へいらっしゃい。

 マンガもライトノベルもあるよ。

 一日いても誰も何も言わないよ。

 9月から学校へ行くくらいなら

 死んじゃおうと思ったら、

 逃げ場所に図書館も思い出してね」

 

というツイートをして話題になった。

何かできることはないかと考え、

その上で、

「何とかしないと!」一心の勇気あるツイート

だと思った。

 

で、

また、その季節だ。

 

 

私の活動する学校は、

1校が昨日から始まり、

今日、明日と月曜は、

なんと、テスト。

もう1校は明日から始まり、

いきなり2時間授業がある。

(私自身の活動スタートは、

 月曜から)

 

授業時間数その他、

そうしなくてはならない理由が

あってのことと思うけど、

子どもたちも、

それを指導する先生も、

また見守る親も、

なんともしんどいスケジュールだと思う。

 

 

 

そんな中、

今日、

昔の自分の日記をいろいろ調べていて、

8年前の8月29日に書いたものを読んで、

びっくりした。

 

変わってない。

っていうか、進歩なしの自分。

ま、ここは「ぶれてない」ってことにする。

 

 

その頃、

学校から依頼を受けた2件の研修のテーマが

「子どもにコミュ能力をつけさせるために」

というものだったことから、

それに対しての考えを書いているのだ。

 

 

 

 

「子どもたちにコミュニケーション力を

 つけさせたいと考えている先生方は多い。
 それは本当に理解できる。
 そして、私は、それが人間関係を

 うまく築けるようになるために・・・という、
 表面的なところからのみで、

 考えられているものでないことを願う。
 もちろん人間関係を作れるようになるのは

 大切なことだが、
 私は、もっと大切なことがあるように思う。

 

 二日くらい前の毎日新聞の夕刊の特集ワイドは
 『川口の中3少女・父親刺殺事件

  今、中学生の生きる世界は』というもので、

 子どもたちの息苦しさと、忙しさを、
 大人たちはどんな目で見て、

 何をしてあげることが必要かが描かれていた。

 取材を通して出会った中学生へのインタビューと、
 東京都の教育相談員の方の話、
 精神科医の話、そして市立の学校の校長先生の

 話がでている。

 

 私は校長先生の言葉が頭から離れない。
 『生まれてから親、教師、仲間など、

  他人の期待に応じる生き方しかしていない。

  悩みや苦しみを外に出したら関係が切れると思っている。

  小学校卒業までに

 【私が私であろうとしたら、この社会で存在できない】

  と学び取っている。

  身近な親にさえ自分を出すことができないのは、

  受け止められた経験が希薄だからだ』

 

 【私が私であろうとしたら、この社会で存在できない】

 と感じている子どもたちに、
 そんなことはないよ!と伝え、
 子どもが心底そう感じてもらえたら、

 どんなにいいだろうかと思う。

 

 つまり、

 コミュニケーション力をつけてほしい1番の理由は、
 他人と上手に関係を築くことの前に、
 自分のことを自分で認めていいんだというところに

 立ってもらうため!私はそう思う。』

 

 

 

 

 

いやあ、変わってない。

違うところがあるとすると、

「自分のことを自分で認めていいんだというところに

 立ってもらうため」

とは、今の私は言わないと思う。

それは言い過ぎてたと思う。

 

「自分で自分のことを認める」って

すっごく難しいことだもの。

その考えをを子どもたちに差し出すのは、

今の私には難しい。

 

今の私なら、

「他人との関係をよりよく築くのも、

 とっても大事。

 ただ、

 あらゆる人間関係の中で

 まず大事にしたい関係は、

 自分との関係なんだよ。

 だから、最初に、

 自分が何を考え、何を感じてるか、

 そのことをわかるところから

 スタートしよう」

くらいの感じかな。

 

 

つまり

子どもたちには、

「あなたがどんな汚い考えや

 どんなネガティブな感情があったとしても、

 それは悪いことではないよ。

 その心のリアルなところを

 キャッチできることが、

 自分との関係を大切にしてることに

 繋がるよ」

と伝えたいな。

 

そして、そのことを

もし、大人の前で口にできた時、

その時は大人の出番だ。

大人たちは、

評価も、判断も、アドバイスも、先回りもしないで

まずは受け止めてあげたい。

そうしてほしい。

 

この校長先生が言ってるように、

大人の役目は、

子どもの話を受け止めることだ。

子どもは

受け取ってもらえるという安心感のあるところでは

口に出してくれる可能性がある。

 

 

400メートル個人メドレーで

金メダルを取った萩野選手は、

予選を終えて、夜の決勝までの間、

仮眠を取ろうと宿舎に戻ったんだそうだ。

そして横になったが、

まったく眠れなかったそうだ。

「体を休めなくては」と思いながらも、

頭の中をレースのことが

ぐるぐるしていたそうだ。

 

そして決勝の会場で

指導者の平井先生に会って、

「眠れなかった」ことを

話したと言っていた。

 

この「話した」ってとこが、

すごくすごく重要だと思う。

「眠れなかった、どうしよう」という

焦りや不安をそのまま持っていても、

どこにもいかない。

 

先生に言えたことで、

大分軽くなったのではないか。

 

弱音が吐けたってことだもの。

 

「弱音を吐いて

 怒られた。

 馬鹿にされた」

という経験を積んでたら、

彼は言えなかったと思う。

 

平井先生は、

その話をそうかと聞き、

それを責めるのではなく、

「このオリンピックで

 人生をかけるレースをする

 って言ってたぞ」

と目標を思い出させたということ

だった。

 

 

 

 

 

学校が始まる。

 

学校に行くことが

心底辛い子が、

近くの大人に、

その気持ちを言えるといいな。

 

それを言ってもらえる

大人でいたいな。

そして、

うろたえながらも、

受け止める大人が

いっぱいいるといいな。

 

そのあと、

一緒に悩み考える大人がいいな。

 

 

それにはまずは、

大人が自分との関係を

良好にしておくことだと思う。

その努力、めちゃ大切だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2017.10.14 Saturday 16:06
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この記事に関するコメント
8年前。娘は14歳。途方にくれるってこういう事かも、と思ってしまう私を谷澤先生はいつも優しく、認めて、時に誉めてくれました。そして娘もまた、親に言えない事を受け止めてもらっていました。私は先生に出会い、見守って生きようと決めて頑張れたと思っています。
学校・クラス・部活だけが世界の全てではない事、そのままの自分でいいんだなと思える事。思いを受け止められる人でありたいです。
| naoran | 2016/08/26 9:14 PM |
naoranさん、よく見守って乗り越えましたね。そして、今や娘さんは立派にママですね。ママのお手本(naoranさん)が身近にいて、彼女はどう支えてあげたらいいか、身を持って知ってると思います。懐かしいです。娘さんに、いつか会えるといいです。
| ◆naoranさん&#11013;谷澤 | 2016/08/28 10:20 AM |
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谷澤 久美子
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