敢えて、読んでみる。 | 今のところではありますが…
<< ジュリア・マーガレット・キャメロン展 | main | どういう心を持っていたら。 >>
敢えて、読んでみる。

【2016.08.18 Thursday 17:10

夏休みの間に読んでみた本。

(途中もあり)

 

「どんなものかしらん?」と

疑問に思ったものなどを、

あえて読んでみた。

 

で、結局どれも面白かった。

 

例えば

「言いにくいことを言わずに

 相手を動かす魔法の伝え方」

は、

アサーティブの講師で

「言いにくいことでも、

 必要なことは、

 相手を尊重しながら

 伝える方法あるよ」

という立場の私としては、

「ウムム!」となったタイトル。

 

ただ、内容を読むと、

相手を理解しようとする態度が

大切だということが書いてある。

それらを

21のシチュエーションで学べる

ようになっているので、

「相手をコントロールするのではなく、

 自分のコミュニケーションで工夫する」

という意味では、

タイトルほど、アサーティブと

かけ離れたものではないと思った。

 

また最終的には言わないとならない時の

言い方に触れているのも、

「だよね」と納得。

 

とはいえ

伝えたいことを率直に伝えるのではなく、

質問してみたり、

視点を変えてみたり・・・

という提案が多いので、

「だから何が言いたいの!

 はっきり言って!」

となってしまわないためには、

努力が必要なんだろうな。

 

著者加藤アカネ氏の人間的な魅力が

随所に感じられたのも、面白かった。

 

 

*「反省させると犯罪者になります」

は、振り返りこそ学び!

と考えている私にとっては、

挑戦的なタイトルだ。

ただ、これも、

すごく納得できる内容。

著者も振り返りは大切だと思ってる。

ただ、振り返りもさせず、

「反省の態度を表す」ことを先にやらせ、

そればかりさせても、

学ぶのは「良い反省の仕方」、

つまり「反省していると認めさせる能力」

だけだといっている。

してしまったことを、

本当の意味で自分の人生に生かすには、

まず反省・・・ではなく、

自分の自動思考をキャッチすることが

最初だとのこと。

 

まだ読みきってないが、

これからの部分も楽しみな本。

 

 

 

「アクティブ・ラーニング」に関しては、

私はちょっとだけ心配がある。

人と交流することが苦手な子、

一人で勉強したい子にとっては、

きつい時間になるのではないか?

と心配してるんだ。

 

そんな時に

「コンビニ人間」を読んだ。

 

この小説の主人公は、

幼い時から「普通」の人とは

違う考え方を持っていて、

「普通」の人とどう交流していいか

全くわからず、

小・中・高と

ほぼ誰とも話さないで

生きてきた女性だ。

彼女はコンビニの店員になって、

「挨拶の仕方」や「商品の補充の仕方」や、

「話しかけ方」など、

コンビニ店員としての正解を教えてもらって、

初めてどう行動すればいいか分かり、

それで生きている。

 

「コンビ二人間」を読んで、

これは小説だけれども、

ここに描かれている女性のような

生きづらい感じを持ちながら

生活してる子どももいることも知ってるし、

その子たちにとっては、

「アクティブ・ラーニング」は

本当に辛いだろうと思うのだ。

 

「話そう!」

「聴こう!」

「質問しよう!」

「問いを立てよう!」

「考えたことをまとめて、伝えよう!」

「考え合おう!」

「話し合おう!」

を期待される場や、

それを楽しめることが「良し」と

される雰囲気は、

彼らにとっては

「あなたは、

 あなたじゃないあなた

 になりなさい」

と言われているような気になるのではないか?

 

「コンビ二人間」の主人公を、

家族は「普通」にしたがる。

そして「治そう」とするんだけど、

「アクティブ・ラーニング」にも

そんな側面はないのだろうか?

 

 

「史上最強のアクティブ・ラーニング読本」

は、

まだ全てを読んだわけではないが、

それでも、

これ読んで

ちょっとだけホッとした。

 

「AL的な学びを苦手とする子たちが

  こぼれていき、学力の底抜けが

 起こる可能性ある」

 

「人と絡み合って学ぶことが

 得意でない子どもたちの教育が

 ちゃんと担保されるかどうかですね」

 

・・・というような危惧を

ちゃんと考えた上で

「アクティブ・ラーニング」の必要性や

考え方、具体的な方法を示してくれている

のがこの本。

 

読み進めていくと、

「慎重論」派の方の考えも読むことができる。

(ただ、「慎重論」派の意見の方が

 私には納得が難しかった)

 

 

とにかく、導入された時に、

先生方が、

子どもの話さない権利、

人と交流しなくてもいい権利、

一人で考え続けたい権利などを

保証してくれるといいと思う。

 

少なくとも、

「誰にとっても万能の方法!」

って思ってほしくない。

もしかすると、それを進めることで

「自分を治さないと!」と

深く傷つく子もいることに

せめて自覚的でいてほしいなあ。

 

ま、現場に立つ先生方は、

そんなこと承知なんだろうけど。

 

 

それにしても先生方、大変だよなあ。

「これを導入しましょう」はあるけど、

「これはやらなくてよいことに

 しました」は案外明確じゃないもんね。

 

 

 

 

 

 

村田 沙耶香
文藝春秋
¥ 1,143
(2016-07-27)

author : tanizawa-k
| | comments(0) |

スポンサーサイト

【2017.12.01 Friday 17:10
author : スポンサードリンク
| - | - |

この記事に関するコメント
コメントする










谷澤 久美子
counselor