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ブッククラブ

【2016.06.26 Sunday 22:42

ちょんせいこさん

岩瀬直樹さん(ゴリ)

のお二人がファシリテートされた、

信頼ベースの学級ファシリテーション2日間講座」

に参加してきた。

 

小学校の先生方と一緒に、

子どもの「心の体力」を温めながら、

エンパワーするための教師としての

あり方と、方法論。

私は、

日常、学校で接する先生方の

より良い伴走者になりたくって、

そのためのヒントを得ようと参加したが、

結局は純粋に楽しみ、

そして、いっぱいの刺激を浴びた。

 

 

今回の学びを

振り返っておこうと思うが、

何回かに分ける。(少なくとも2回)

 

 

 

今回は、

「ブッククラブ」について。

 

子どもたちに本を読むことを体験してもらい、

さらに、その本に関して他者と対話することで、

より理解を深めていく方法を

体験した。

 

講座参加に関して宿題が出ていた。

「時をさまようタック」という児童図書、

全25章のうち、

22章まで読んでくること。

私は行きの新幹線と中央線の中で

なんとか20まで読み、参加。

 

この物語は、

「はじめに」から3章くらいまで、

何がなんだか分からないくらい

ややこしい。

「作者は本を放り出させようとしてるのか?」

と思うくらい、

言い回しは混み入っていて、

情報は複雑に入り組んでいる。

 

まずは、

とにかく手強い「はじめに」を

ゴリが読み聞かせてくれる。

問いかけや対話を織り交ぜた読み聞かせは、

文章を自分自身に置き換えて考えさせてくれ、

物語に入りやすくしてくれた。

また、せいこさんの

ホワイトボードに絵にしていく技は、

いやあ、びっくり、

物語が、なるほど、そういうことね!と

すとんすとんと入ってくる。

この方法なら、

読むのが苦手な子どもでも、

本を読む楽しみを体験できるだろうなと思った。

 

その後私たちは8人のグループになった。

そこでより物語を深める対話を試みる。

しかしその前に、あらすじを思いだすために、

あらすじリレーをした。

右端に座っている方から順番に、あらすじを

話していくのだ。(パスもあり)

 

私たちの班に、

宿題をやってこれなかったAさんがいた。

(その方にブログに書くことを

 お話ししてあります)

 

宿題をやって来ないと、

その場に居づらかったり、

他の人も、その方とどう絡めばいいか

分からなくって、

ちょっと硬い空気が流れる可能性がある。

 

なんだけど、

そんなことが全くない心地よさ。

 

そういうことも見越して、

さらに、

あらすじを忘れてしまった人もいることを

予想してのあらすじリレー。

 

一人ずつ順を追って

あらすじを話し始める。

 

すると、リレーの間、

Aさんの反応がめちゃ素敵だった。

「ふむふむ」

「そうなんですか」

「ちょっと待ってください。

 ってことは、〜〜〜ってこと?」

「それで、それで?」

「え〜、そんな風になるんですか」

 

 

私は子どもの頃、

宿題をやってなかったら、

学校に行けないタイプの子だった。

あるいは、

今回のように

やってなくっても表面的には

分からないタイプの宿題だったとしたら、

やってあるフリをしてごまかしたと思う。

もしかしたら

どうせやってないからと、

ふてくされる態度を取る人だって

いるかもしれないし、

とりあえず、小さくなって

目立たないように

固まってるってやり方もある。

つまり、

そのことで頭がいっぱいで、

本来の目的である

「本を読む楽しさ」

「対話を通して本への

 理解を深める」

「本について語り合うことで

 お互いについて知る」

ってところには全然行けなかった

だろう。

 

でもAさんは、

確かに忘れちゃったのは残念だったけど、

「今、その時」にできる精一杯で

ブッククラブに参加された。

Aさんご自身に

態度の力

(その時その時、どういう態度をとるか)

を感じたし、

「ブッククラブ」の仕組みが

その土台にあったと思う。

 

 

私たち班は、

Aさんの

聴き上手、

うなづき&あいづち上手の

おかげもあって、

あらすじリレーだけでも、

十分におもしろかった。

 

 

 

ましてやその後の、

話し合い!!!

23章から「終わりに」までは、

「結」の部分。

そこを各自で読んで、

疑問点や話し合いたい点を場に出して、

対話していく。

 

自分の予想と違っていたかどうだったか?

終わり方は納得できるかどうか?

結局、この物語は

読者に何を伝えたかったのか?

 

自分だけの考えを超えて、

深まるし、

広がる。

話し合うって、すごいことだ。

 

 

今回体験した「ブッククラブ」は、

誰のことも置いてきぼりにしない、

そこにいる人全員が、

今、

その時、

その人なりの建設的な体験を

積み重ねらるような工夫が

散りばめられていた。

 

 

 

今回の2日間の講座は、

どのテーマも

「対話しながら」が基本。

 

対話をしていくと、

・自分の中でより自分の考えがまとまっていく

・他者の意見が理解できていく

・他者との共通点がわかる

・他者との違いも明確になっていく

・違いがあることも怖くなくなっていく

ってことを経験する。

 

それが子どもたちにも可能なんだってこと。

そのためには、工夫が必要。

その工夫を

順序立てて丁寧に体験させてくれた2日間。

 

楽しかった。

刺激的だった。

 

次は、

「承認のわな」について書こうと思う。

 

 

 

 

 

*それにしても

「児童文学」あなどれぬ。

 私にとって「時をさまようタック」は、

 四六時中祖母や母親から指示干渉され、

 そのことに不満を持っていた少女が、

 「生死」に対して深く考える体験を経て、

 自分で(誰かのせいになどしないで)

 考えて、他者のために、自分のために、

 行動を選択をする物語。

 

 課題図書じゃなかったら

 手にとらなかった・・・と思うと、

 ありがたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

author : tanizawa-k
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【2017.06.24 Saturday 22:42
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谷澤 久美子
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