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「『やさしさ』という技術」

【2016.04.04 Monday 10:56
4年続けて呼んでいただいてる中学校での
年度初めの学校道徳のプログラムを作った。

その学校の学校目標や重点目標、
そのための短期目標を伺い、
私のできることとの共通部分を考え、
昨日半日かけてパワポが出来上がった。

その作業の間、
自分のことを振り返っていた。

若い頃に行った、
「やってはいけないこと」をした時の
自分の心理状態ってどうだったんだろうか?




いろいろな背景はあったと思う。

小学校低学年の時には、
おばあちゃんが集めていた
一円玉貯金をくすねてしまった。
まだ後先考えることができない、
衝動的な部分が、
私にはあったんだと思う。
もちろん見つかって叱られる。


ちゃんと後先のことを考えられるようになって
確信的に悪いことをしたこともあった。
その時の最終的な決断の背景に、
「どうせ、心が汚いもん」
ってのがあったように、
今考えると思う。

これはニキビが背中にもできて、
見てもらった宗教家から言われた
「心の汚さが表に出てきてる」
という一言に、
そうだと思い込んでしまった背景があると思う。
表面的にはいい子だったけど、
心の中では悪いこといっぱい思ってたから、
肯定せざるをえない納得が
自分の中にもあった。



例えば、
欲しい物がある。
今なら誰も見ていない。
取ってしまおうと思えば取れる。
その時どうするか?

例えば、
ルールを破ってばかりのA男がウザい。
先生に叱られてるのに、まったく
堪えてないのがイライラする。
自分はいろいろ我慢して提出物も出している。
なんでヘラヘラしてられるのか?
ラインのグループからA男を外してやりたい。
その時、どうするか?

例えば、
もうゲームはやめなきゃとわかってる。
宿題してかないとやばい。
でも、あとちょっとだけやりたい。
その時どうするか?


そんな時に、
そのことをやるかやらないかの判断をする時、
人によっては、
それまで浴びてきた言葉は、
大いに影響する可能性がある。

「どうせ、あんたはダメな子だから」
「ズルばっかりして」
「だから友達できないんだよ」
「本当にだらしないね」
「もうあなたのことはあきらめた」

大人が、
本人のためだと思って、
良くなってほしいからこそ
使う言葉だとしても、
それがネガティブな言葉ばかりだとすると、
その言葉を浴び続けた人は、
そう思い込んでしまう可能性は高い。
そう思い込んで、
「どうせ自分はそうだから」と
あきらめてしまう選択をする。



大人は、
例えば
自分もネガティブな言葉を浴び続けながら
成長してきたとしても、
あるいは私のように一回のめちゃ大きなダメージを
与えられたとしても、
まずは、
その中で生きてきた自分の頑張りを認めた上で、
その上で
「自分はネガティブな言葉がけばかりしない」
と決めることが
必要だと思う。
そして、努力をしたいものだ。



私は、
子どもたちに直接話すチャンスを
与えてもらっているんだから、
本当のことを伝えることが大切だ。


どんなことを思ってしまっても
仕方ないこと。
感じる気持ちに善悪はないこと。
なまけたいな、ズルしたいな、
意地悪したくなってしまった、
そういうことは、人間だからあるってこと。
そう思ってしまった自分を
汚いって決めなくっていいってこと。
そう思う自分はダメだって、
ダメ印つけなくっていいってこと。

感情は湧いてきてしまうもの。
でも、
考えと行動は手当ができるもの。

手当とは、
責めることとは違う。

人として間違った方向や、
あとで自分のことが嫌になってしまう方向に、
考えや行動が向かいそうになった時に、
責めるんじゃなくって、
そっと
手を添えるように戻してあげることだ。

「気持ちはわかるけど、
 それやばいよ」って。



やっぱ
私が子どもたちに伝えたいのは、
このことにつきるなあ。

思春期真っ盛りの子に、
自分を肯定していいんだよって
口でいっくら説明しても、
きっとウザいだけだと思う。

だから、どんなこと思ってもしょうがない。
でも、
必要なこと、やろう・・・

工夫して伝え続けるしかない。



・・・・・・・・・・・・・・・

さて、
「『やさしさ』という技術」という本の中から
抜粋。
「『悪い考えを持つのは良くない』という
 メッセージは忘れよう。邪悪なことを考えても
 罪悪感を覚える必要はない。悪いことを考える
 だけでうっぷんが晴れれば、悪い考えを実行に
 移さずにすむかもしれない。」
「私たちは自分の行動をかなりコントロールして
 いる。良い行いを行いをすると決めるのは
 自分自身であり、行動の背後にある動機は
 さほど重要ではない。重要なのは実際に
 どんな行動をとるかである」
 
author : tanizawa-k
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【2017.06.24 Saturday 10:56
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谷澤 久美子
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