「心理的安全性」と「良い人間関係」 | 今のところではありますが…
<< 気付いたら、降り積もってた。 | main | 相手の感情に、振り回されない! >>
「心理的安全性」と「良い人間関係」

【2016.03.25 Friday 12:02
サッカー日本代表のアフガニスタン戦、
めちゃ気持ちよかった。
がむしゃら派だった岡崎選手(エスパルス出身!)が
相手をぬいて得点したシーン。うまくなったなあ!
技を磨いて、堂々としたエースっぷりが
嬉しい。

この試合の最中、
いいなあ!と思うシーンがあった。

試合序盤から主導権をにぎり、
攻めているのに、得点できない日本。
応援している私たちが
「なでしこ」を思い出したり、
「得点力不足継続中なの?」
といらいらっときた頃、
センターサークルあたりで、
選手達が円陣を組んだのだ。

このままだらだらやらないぞ・・
という意思確認だったのか?
あるいは、
連携や、作戦上の確認だったか?
どちらにしても
「勝つ」ってことに関して、
コミュニケーションをとったと思う。

そういうことって、大切なんだと思う。


さて、
グーグルが2012年に開始した
労働改革プロジェクトの結果を発表した。
それは社員の生産性を極限まで高めるには、
どうすればいいのか?がテーマのプロジェクト。

突き止めた結果は、
「チーム編成の在り方」でも「規範」でもなく、
「他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感」
といったメンタルな要素の重要性だったという。

成功するグループ(チーム)は、
「心理的安全性」が担保されていたってこと。

具体的にはどういうことかというと、
ひとつの例としては
チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言すること。
(逆に、誰か一人だけがしゃべりまくって、
 他のチームメイトがほとんど黙りこんでる
 チームは失敗するんだそうだ)

「こんなこと言ったらチームメイトからバカに
されないだろうか」「リーダーから叱られない
だろうか」という不安を払拭し、
安心できる雰囲気をチーム内に育めるかどうかが
鍵とのこと。

そりゃそうだよなあ。
ぴりぴりして、緊張感ばかりある場では、
新しいことへのチャレンジなど怖くてできないし、
考えついた改善策なども、評価が気になり、
口に出すことなどできないだろう。

困った時に「助けて」と言える場。
目標にむけて「集まろうぜ!」って言える、
アフガニスタン戦の代表みたいな場。

弱音もはけるし、
夢も語れる場。

風通しいいチーム。

そのためにできることは、
コミュニケーションの、
まずは量をふやすことだろう。




仕事は人生の大半を占めるものだ。
だから
良い人間関係の中で仕事ができたら、
幸せだ。



って言いきってしまっていい!という
研究結果が
アメリカの臨床心理医学教授
ロバート・ウォルディンガー博士によって
TEDで発表されていた。

彼が率いる「ハーバ−ド成人発達研究所」が
75年間、
724人の男性を
追跡調査した結果、

「一生を通して、
 私たちを健康で幸福にしてくれるものは、
 富でも名声でも無我夢中で働くことでもなく、
 良い人間関係に尽きる」

という結論が導き出されたそうなんだ。

彼らは724人の男性
(ハーバードの2年生たちと、
 ボストンの極貧環境で育った少年達)を
一年おきに、
質問表を送り、インタビューし、医療記録をチェックし、
血液検査、脳画像を取り、妻や子どもに話をきき、
時には
「妻と最も気がかりなことについて話す」場面を
撮影したりしながら、データを集めたんだそうだ。

80才の時健康で幸せだと答えた人の
50代の時のデータを全て集めてみると、
コレステロール値などに関係なく、
「幸せな人間関係の中にいた人」
だったらしく、
「親密な良い関係がクッションとなり、
加齢過程での様々な問題を和らげてくれる」
と言っている。
良い人間関係は、
幸せを感じさせてくれるだけでなく、
健康や、
脳の健全な働きも守ってくれることにも
寄与するとのことなのだ。

しかも、良い人間関係をもてる人が
たくさんいることが大事なのではなく、
信頼でき、信頼され、
頼ってもらえて、頼れる、
「質の高い関係」
があることが大事なんだそうだ。

ここまで読んできて、
「ふむふむ、なるほど。
 よし、このままでいこう!」
って思った方もいると思うし、
反対の方もいるだろう。

現状、
良い人間関係が持ちにくいと考えてる方や、
そのことで悩んでいる方は、
がっかりされただろうし、
もしかすると腹がたったり、
心配になったりされたかもしれない。

ただ、
だとしたらチャンスなんじゃないか。

感情が動くのは、
自分の人生を大切に思い、
自分を活かして生きていきたいって
思ってる証拠で、
だからこそ、
心のアンテナが動いたんだと思う。
行動を起こしてみる、
チャンスがきたかもしれない。


良い人間関係を作っていくための方法に、
手っ取り早いものなんてないけど、
でも、
そういうものがない訳じゃなくって
「ある」。
時間をかけて手に入れていく価値あるもの。
その方々に、
自分にあった方法がみつかると、
ほんと、いいな!
って思う。




で、最後に、
えっらい方々の研究結果はすごいと思うけど、
私の考えは、

幸せはなるものではなく、
 みつけるもの。

80才で幸せを見つけられる人は、
50才の時、どういう状況であっても、
その自分の毎日の中に
それがたとえばささやかであっても、
世間的にどうであっても、
小さくって、ほのかで、かすかな
幸せをみつけることができた人なんじゃないか
って思う。

チームの中でも、
すっごいことができなくっても、
チーム内のそれをみつけ続ける人でありたいし、
それは、チームにとって悪い影響には
ならないと思うんだ。




ロバート・ウォルディンガー博士は
TEDでのスピーチの最後、
マーク・トウエインの言葉を引用してる。
「かくも短い人生に
 諍い謝罪し傷心し
 責任を追求している時間などない
 愛し合うための時間しかない
 たとえそれが一瞬にすぎなくとも」

そして、
「良い人生は
 良い人間関係で 
 築かれます」
と締めている。

うん、
私は、この歩みを止めずにいく。




 
author : tanizawa-k
| コミュニケーション | comments(0) |

スポンサーサイト

【2017.08.21 Monday 12:02
author : スポンサードリンク
| - | - |

この記事に関するコメント
コメントする










谷澤 久美子
counselor