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いろいろでいい。

【2015.12.24 Thursday 13:23

全校道徳の講師として伺った学校から
全校生徒分の感想が届いた。
このときのテーマは
「自分とのコミュニケーション」。

このテーマでの授業は
プログラムが完成してからは
2校でしかやったことがない。

その2校の感想に共通点がある。
①感想が多様
 ほんとに見事に、子どもによって
 ひっかかった箇所が違う。
 そのことにめちゃびっくり。
 一校目の時は、授業時に出張で
 参加できなかった先生が
 担任しているクラスの子たちの
 感想を読んだ際、
 どんな内容だったのかが
 感想があまりにも多様で分からず、
 使ったパワポの資料を見せてほしい
 と連絡がきたほどだ。

②自分の経験を書いてくれる子が多い
 部活でうまくいっていない内容、
 友達と意見があわず自分が変なのかと
 心配していたこと、
 親のことが急にうざく思えてきたけど
 反抗しちゃった後で後悔する気持ちもあること。
 多くの子どもたちが、話をきいて
 思い出したことを、
 あれやこれや、書いてくれてる。 
 「自分とのコニュニケーションって
  具体的にはどうすることだろう?と
  考えながらききました。
  ひとつ思い出したことは、
  何かあったとき、
  自分は自分に『大丈夫』とか
  『次がんばろう』とか言いきかせてます。
  それもそうなのかなと思いついて
  嬉しかったです」
 「ある子と、ある日を境に
  ばったり口をきかなくなりました。
  いつも私はその子にべったりで、
  2人で一つだねと言われたくらいでした。
  今日の話をききながら、
  私は自分のことだけ考えていたと
  思いました。
  相手のことを考えない発言や態度が
  あったと思い出しました。
  そのことをすぐにあやまりたいです」
 「僕は、中学に入って、部活や生徒会や
  クラス、勉強と悩むことが多くて、
  周りと比べていらいらします。
  なんで自分は生きてるんだろうとか
  思ったりもします。
  でも大丈夫だと思いました。
  周りに頼れる人がいることを
  思い出せました」
 私は、読みながら、中学生のしんどさや、
 複雑な心のうちを感じて、
 本当に心から「ゆっくりでいいよお」と言いたくなる。

③自分の改善点を書きながら、
 最終的に自分を認める方向で
 まとめているものが目立

 「私のクラスに、一人で行動できなくて、
  リーダー的な人に逆らえない、
  下っぱみたいな人がいます。私はそれをみて
  敵にまわすのは怖いかもしれないけど、
  もっと勇気をもった方がいいと思っていました。
  少し自分より下にみていました。
  今回の講座では、そうやって差別する
  自分に気がついてしまい苦しかったですが、
  それに気付けたのはすごいことだと思いました」
 「自分は他人に嫌われないように
  一生懸命に自分を偽るときがあります。
  でも完璧ではないので、素が出る時もあります。
  出てしまった素も、受け入れていきたいと思いました」
 「今日の話を聞いて、ぼくには、
  みてみぬふりをする自分や、
  わるいことを考える自分、
  さぼってしまう自分がいることが
  わかりました。でも、最後まで
  たにざわ先生の話を聞いて、
  その自分もうけいれればいいと
  思いました」

④私への改善点を率直に書いてくれてるものがある
 「あと、今日の講座の内容はよかったのですが、
  スクリーンがまったく見えませんでした。
  もうちょっと見やすいと、もっと伝わりやすい
  と思いました」
 「ずっと座っているのもあれなので、
  子ども同士になんかやらせてもいいと
  思いますよ」

他にも、

「正直5時間目だし『ねむくなってしまうかな』と
思ってました。でも話がおもしろくて寝ることが
できませんでした」←これ、めちゃ嬉しい。

「ぼくは今まで谷澤さんがいうように、
自分は自分の物語の主人公だと思って
ましたが、主人公である自分の存在を
あまりにも大きく作りすぎてきたと
思いました。『地球は自分のために
まわっている』タイプだったです。
でも話をきいて、少し他人も大切に
思うようにしてみようと思いました」
←いやあ、「少し他人も大切に」の
 「少し」ってところが正直な感じ
 がして、なんか嬉しいなあ。

「先生の話は、
自分という生き物がどういう生き物
なのか考えさえてくれました」
←そんな時間になってよかったよ

「『怒ってしまう』ということは
『相手を考えられていない』とも
『自分をしっかり主張してる』とも
言える。自分は他とは違う。だからこそ
間違いはないのではないか。親から
与えられた自分の物語を最高にするだけだ」
←リフレーミングのことなど、一言も
 言ってないのに、
 「同じ出来事でも、人によって捉え方は
 違う」という話から、この感想。
 すごい。

「自分で自分のことがわからなきゃ、
 誰もわかってくれない」
←これは、いっぱい書いてくれた感想の
 最後に「 」で書いてくれてあって、
 宣言するみたいで、なんか応援したく
 なる。

「自分には自分なりの考えがあって、
 人には分かってもらえないことも
 あるかのしれないけど、
 意見をもつことができるだけでも
 すごいことだと思いました」
←ほんと、ほんと、ほんと、そう。
 私もそうだと思う。

「誰がなんといおうと、
 自分は自分だと思いました」
←そうだ!その通りだ!彼は
 この後に、細かい文字で
 いろいろ自分のことを書いてくれてる。
 ありがたい。

「自分の感情の変化に興味を持ちました。
『友達と違っていい』とふだん、よく
 言われますが、頭でそう思っても、
 実際違うとやっぱり気にします。
 でも今日改めて、『自分』は『自分」
 と思えて、すっきりしました」
←中学生のときって、違っていいって
 思いにくいよね。でも頭のすみに
 今日のこと、ちょっとだけでも
 置いといてくれるといいな。



このプログラムが私はめちゅ好きだれど、
条件があって、
①1年の間に2回伺うことができる
②1回目は「心の健康とは』か
 「自分も友達も大切にした
   コミュニケーション」を行い、
 その感想を全校生徒分読ませてもらって、
 二回目がこれ



自分は自分だし、
他者と違っていい
なんて、
話の中で言葉で言わないんだけど、
そういう印象が残ってくれていること、
すっごくすっごく嬉しい。


中学生の
「周りと同じでありたい」という想いの
強さは、
いつの時代でもあるし、
それはきっとこれからも
すごく薄くなることはないかもしれない。

ただ、違いを感じた時に、
それを表に出せなくても、
せめて心の中では
「違っていい」ってことを
認めてくれるといいと思う。
せめて自分では、
「他者と違う自分」を責めなくていいって
分かっててほしい。

そんな願いがある。
来年はいっぱいやれるといいなあ。


 
author : tanizawa-k
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【2017.10.14 Saturday 13:23
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谷澤 久美子
counselor