「今」は「今」だけのための「今」じゃない。 | 今のところではありますが…
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「今」は「今」だけのための「今」じゃない。

【2015.06.07 Sunday 10:51

ある方と話した時に、
彼女が、
「今の自分が、
 未来の自分を助けるんですね」
と言った。
素敵な言葉だ!
彼女が大変だったある時、
彼女を支えたのは、
彼女が昔関わった人たちで
私がそのことを
「昔、あなたがやってきたことが、
 今のあなたを支えているね」
と言ったことから、
冒頭の話になった。
(この件をここに書くこと、
 許可いただいてます)


ずっと前にテレビ番組の中で、
売春を肯定する若者に対して
武田鉄矢さんが言った言葉があって、
それは
「これからも、ずっと君たちは
 生きていくんだけど、
 自分を励ましてくれるのは、
 過去の自分だけだ。
 他の人は援交をやってたけど、
 自分はやらなかった。
 それがすっごい自信になるんだ」
のようなことを言ったことを、
思い出した。


過去と今と未来。

私は今、ロゴセラピーという
ヴィクトール・フランクルが作った心理療法を
学んでいる最中だけど、
その中にも、
過去と未来の中で、
「今」の重要性を伝えて
くれる考え方がある。


一般的な時間の流れの考え方は、
過去があって、今があって、
未来があるというものだと思う。
しかしフランクルの時間の観念は、
未来から今を経て過去に流れていく
という考え方だ。

今はまだ実現されてないけれど、
将来に実現できる可能性のあることは、
すべて「今」という瞬間を通り越していき、
それが事実としてたまっていくのが過去・・・
という考え方。

未来に起こしたいコト(意味)があるなら、
今この瞬間に何をするかを、
選択し続けていくことに
私たちのチャンスがある。

過去は変えることができないから、
過去の積み重ねで今があるという
考え方しか持っていないと、
苦しくなってしまうこともあるかもしれないけど、
もうひとつ、
未来のために「今」をどうするかという考え方を
もっていると、
救いになることもあると思う。




朝日新聞の鷲田清一氏の「折々の言葉」で、
5月の終わり頃、
こんな言葉が取り上げられていた。
写真家の畠山直哉氏の言葉だ。

「いっそ『記録』は過去ではなく、
 未来に属していると
 考えたらどうだろう」

「そう考えなければ、
 シャッターを切る指先に、
 いつも希望が込められてしまうことの
 理由がわからなくなる」
という言葉が続くそうだ。

鷲田氏は解説する。
「写真だけではない。
 家庭で淡々と子どもの日常を記録する
 母親のふるまいにも、役所で誰かの
 ためともなくこつこつ書類を閉じる
 人の作業にも、きっと密やかな祈り
 が込められている」
と。

どうか幸せに!という未来への祈りを
「今」この瞬間のふるまいに
込めているという解説。



「今」、この瞬間に何をするか、
どういうことを感じ、何を考え、
「今」の行動を選択するか。



フランクルは
このことを砂時計を使ってたとえていて、

将来のいろいろな可能性(砂時計の上)
の中のひとつを選んで、
「今」何かをする
(砂時計の真ん中の狭いところ)。
それがたまって過去になる(砂時計の下)
と説明している。


つまり、
「今」は、
今だけのための「今」ではなく、
未来の可能性を実現するための「今」だし、
「今」はすぐに過去となって
貯まっていくのだ。



な〜んて、
ぐだぐだしている日曜の自分にプレッシャーを
与えてみる。
ぱりっとしたシャツを着るという明日のために、
「今」、アイロンをかけるのだ!自分。
あ〜まだまだぐだぐだしたいけど。


ま、時には
ハッパかけていくぞ。
自分に。





写真は3月にカルにかじられてしまった時計のバンド。


時計のネジ山が崩れてしまっていたというトラブルから
3ヶ月かかって直って返ってきた。


父に買ってもらった形見のようなこの時計を
再び手にする、この喜び。あ〜返ってきたあ。
これほどまでに感じる『今」の喜びは
3ヶ月という時間があったからこそなのかなあ。
なんてね。














 
author : tanizawa-k
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【2019.10.11 Friday 10:51
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谷澤 久美子
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