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叱咤激励よりムダ話。

【2015.05.13 Wednesday 09:09
保護者の叱咤激励は、
子供の生活スキル獲得に、
効果なし・・・
との調査結果がでた。



独立行政法人国立青少年教育振興機構が
5月1日に発表した
「子供の生活力に関する実態調査
 〜子供に必要な生活スキルとは〜」

は、
全国の公立に通う子どもとその保護者
8000組へのアンケートを
分析した結果だ。

生活スキルとは、
「コミュニケーションスキル」
「礼儀・マナースキル」
「家事・暮らしスキル」
「課題解決スキル」。

これらを獲得している子供の背景を
教えてくれている。

結果からいうと、
①自然体験やお手伝い、読書をすることが多い子
 ほど生活スキルが高い。
②生活スキルが高いほど、学校生活が充実しており、
 自立に対する意識も高い

と、
めちゃ当たり前やん!というものなんだけど、

私は①②が示すことは、
「多様な体験」つまり「他」との出会いが
自立に向かわせるということなんだと思った。

「他」とであって、自分を認識していく人間。
自分を認識していくことは、
いろいろなことの根本なんだよなあ。



さて、
では周りの大人たちは
具体的にどうしたらよいか?

調査の結果、
どうやら大人による
「あれしなさい」「もっとがんばりなさい」
という叱咤激励(A)は、
どんなにそれをしても
子供の生活スキル獲得には
あまり影響がないようで、
それよりは、
勉強以外の様々なことを体験させる
「体験支援」的な関わり(B)と、
生活習慣をきちんとする
「生活指導」的な関わり(C)
の方が効果があるとのことだ。

いやあ、難しいなあ。
(B)や(C)を叱咤激励でないやり方で
子供にやらせるには、
どうしたらいいのだろうか?

多分、
(B)は一緒に楽しむことだろうし、
(C)は、まず大人がそれをすることなんだろうな。

子供は大人から言われたことより、
大人がしていることの中から学んでいくものね。




この調査には
子供のコミュンケーション能力を高める
ために大人がしたほうがいいことを
導き出す分析があった。

アンケートの結果としては
①大人(*)のコミュ能力が高いほど、
 子供のそれは高い。
 (これ、正確には、
  保護者の20才時のコミュ能力が
  高いほど・・・という結果)
②大人(*)とのコミュの頻度が高いほど、
 子供のコミュ能力は高い。
③学校行事でのまとめ役、
 地域行事への参加があればあるほど、
 子供のコミュ能力は高い。
*調査は保護者を対象としたものだったので
 調査結果では、「大人」の部分は保護者と
 なっている。しかし、それでは保護者が
 全部背負ってしまいそうで、それは違う
 と思ったので、ここでは「大人」にした。

上記の結果は、
私が今、月刊「ファミリス」で連載している記事の
根拠を示してくれているようでありがたい。

(5・6合併号で
 「子どものコミュニケーション能力を
  育む3つの方法として
 ▶方法を教える
 ▶コミュニケーションの量を増やす
 ▶お手本になる
 をあげている。
 ①と②は「量」と「お手本」に関係ある)


そして、人間、いつからでもスタートできるので、
もし、①②③で努力したいなって思ったら、
世の中には方法がいっぱいあることも
押さえておきたいな。




こんなふうに書きながら、
何度も何度も「コミュニケ−ション」
ってタイプすると、
コミュ能力がないといけないというイメージを
ばらまいているように思えてきて、
読んでらっしゃる方が
そう思われることを危惧する。

子どもたちの中にも
「自分はコミュ障だから」と、
人によっては悩んでいたり、
人によっては自嘲的につぶやいたりして、
そこまで話題になることが、
心配になったりもする。

「コミュニケーション」が
一番大切なことじゃないなんてこと、
誰もが分かっていると思うけど、
その力は今、
あまりにも社会から求められている
ように思う。

ほんとは、
コミュニケーションの力がどうであっても、
大切な誰かといるとき、
できるだけ落ち着いていられれば、
それでいいし、
自分のする必要がある、
あるいはしたいことに関して、
できるだけしやすい環境が
整えられれば、
それでいい訳で、

いつでもどこでも、
すらすらと言いたいことが
相手に伝わるように
自己表現
できなくても、
問題ないのだ。




たださ、ただね、
この結果が示しているように、
生活スキルが高いほど
自立に向かっていくことは理解していたい。

そして、
コミュニケーションスキルを高めることは、
自信に繋がっていくことも、
忘れないでいたいんだよなあ。


だから、まずは意識的になろう。

子どもには、
叱咤激励より、
コミュの量(つまり、ムダ話)!









 
author : tanizawa-k
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【2017.10.14 Saturday 09:09
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谷澤 久美子
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