それ言わなくてよくない?の裏。 【2020.08.19 Wednesday 15:04】 |
大切な仲間の一人に 「前回一緒に学んだ講師とは タイプの違う講師の講座があるよ」 とご案内したところ、 その方から 「ありがとうございます。 申し込みました。 でもいろんなアプリを 入れないとだめですね」 というお返事があった。
(なお、この件をここにアップする ことに、了解いただいてます)
また一緒に学べるんだなあ という喜びとともに、
ちょっとひっかかって
『でもいろんなアプリを 入れないとだめですね』 という言葉はどういう意味? いろんなアプリを入れないとならないから、 こういうお誘いは迷惑なのかな? お誘いは控えた方がいいのか?』 と思ってしまったけど、 それでいい? 的なことをメールした。
すると、さすが! この方のお返事がすごかった。 自分は講座に申し込み時は タブレットを使用しているが、 容量オーバーでダウンしそうなので それが心配だった。 というような説明のあと、 ここからが、 本当に素敵なんだけど、 「お誘いをいただくことは〇、 講座に参加することは〇、 新規で登録したり、 アプリをタブレットにいれることは✖ という感じです」 とまとめてあって、 私はめちゃ感激したし、 としたら、 アプリインストール問題は、 私が解決できる問題ではないから、 これからも誘いたい時は誘って、 あとは本人に決めてもらおうと すっきりした。
この方も 言う必要ないことは 言わないと決めることが 大切だと思った と書いてくれ、
何を言って 何を言わないかって 大事だなあ と改めて考えた。
というのは、 「それ言わなくてもよくない?」 ってことを言ってしまうことは、 私も多いにあるからだ。
私の場合、 その時に持っている 裏の考えの多くは、 「正当性を認めさせたい」 つまり、 「勝ちたい自分」がそこにいる。
人が必要以上のことを 口にしてしまう時の 背景として、 ・「自分のために コミュニケーションしている」 ・「相手を信じてない」 ということがあげられると思うが、
今回は、 私の考え方の癖、 「勝ちたい自分」、 つまり、 「自分のために コミュニケーションしている」 について考えてみたい。
例えばある日の話し合いでのこと、 ある方がA案を出してくれた。 A案の良さを話し合いながら、 気になる点も場に出し議論すると、 結局A案を出してくれた方が、 それではB案でいこうと 提案してくれた。
もともとちらっとB案を 提案をしていた私は、 もちろん賛成。
それならそこで 終わりでいいはずなのに、 その後、 B案の良さを とうとうと述べちゃったのだ。
会議のあとで、 その自分の行動を振り返って、 なぜそうしたのかと考えると、 「やっぱり あなたの考えの方が良かったね」 「最初からB案を示していた あなたってすごいね」系な 反応が欲しかったのではないかと 気づいたのだ。
その時の私は 議題に対する問題解決のためというよりは、 自分のために コミュニケーションしていたと思う。
今でも覚えていて、 自戒の道具としている場面もある。
もうずっと前になるが、 講座の最中、 スタッフの一人が、 私の間違いを指摘してくれた。 休み時間に、 そっと、だ。 「あ〜そうだ、本当そうだな」 と思ったのに、 次の瞬間、 「わかってるよ」 と私は言ったのだ。 そしてやはりとうとうと、 「これは間違いだと わかっているけど、 今この場では〜〜という理由で 必要だから わざとやっている」 という説明を長々した。
この時の自分のとった態度が 情けなくってたまんなくて、 それから絶対、 スタッフの方からの 講座に関わるコメントは 何があっても 「言ってくれてありがとう」 という態度で受け止める って決めている。 (上手にできているかどうかは わからない)
そうやって決めておかないと、 出てくるんだ、 「勝ちたい自分」が。
非常に 非常に やっかいな存在だ。
ただそうやって 具体的な自戒場面が脳に しっかり入っていると、 同じような場面では スイッチON状態で、 意外に、やれる。
しかし、 それ以外の時に、 「勝ちたい自分」に 負けちゃうこと、 あるんだなあ。
どうしたらいいのか?
まずは 自分のために コミュニケーションをしている時、 「気持ち良くなりたい自分」 「勝ちたい自分」 「褒められたい自分」 「認められたい自分」 「批判されたくない自分」 がいることを意識する。
もちろん、 「勝ちたい自分」を始めとする そういう考えが 全部悪いわけじゃない。 いろいろなことに挑戦し、 何とか頑張ってこれたのは、 「勝ちたい自分」などの おかげかもしれない。 だから、 「勝ちたい自分」などの 手綱をちゃんと握って、 コントロールできれば それでいいんだよな。
つまり、 まずは意識して、 次に コントールする。
これは「相手を信じ」られずに 言わなくていいことまで 言ってしまう場合にも、 同じだろう。
コントロールするために 大切な考え方として、 「何のためにいうのか?」 を考え、 「何を言わないかを決める」 のが根本なんだろうなあ。
あ〜 毎日の コミュニケーションの中に、 明日のコミュニケーションのための ヒントがいっぱいある。
暦二週めは、 「何を言わないか」を 具体的なスキルにする ・・・ってことへの挑戦もいいかも。
あ〜面白いなあ。
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author : tanizawa-k
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